処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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L−ケフレックス小児用顆粒の基本情報
基本情報
細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬
- ケフラール
- パンスポリン
- セフゾン
- フロモックス
- メイアクト
- 咽頭炎
- 外耳炎
- 外傷の二次感染
- 顎炎
- 急性気管支炎
- 口腔手術創の二次感染
- 喉頭炎
- 歯周組織炎
- 手術創の二次感染
- 猩紅熱
- 腎盂腎炎
- 熱傷の二次感染
- 肺炎
- 麦粒腫
- 抜歯創の二次感染
- 扁桃炎
- 膀胱炎
- 慢性膿皮症
- リンパ管炎
- リンパ節炎
- 涙嚢炎
- 深在性皮膚感染症
- 表在性皮膚感染症
- 慢性呼吸器病変の二次感染
- 幼小児にはセファレキシンとして体重kgあたり1日25〜50mg(力価)を2回に分割して、朝、夕食後に経口投与する
- 重症の場合や分離菌の感受性が比較的低い症例にはセファレキシンとして体重kgあたり1日50〜100mg(力価)を2回に分割して、朝、夕食後に経口投与する
- なお、年齢、体重、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 原則禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- アレルギー
- 過敏症
- 気管支喘息
- 経口摂取の不良
- 高度腎障害
- 蕁麻疹
- 全身状態の悪い
- 発疹
- 非経口栄養
- 投与に際する指示
- 高度腎障害
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 制酸剤経口剤
- 本剤の腸溶性が損なわれる
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年2月更新)
・皮膚の感染症の原因菌はほとんどが黄色ブドウ球菌(MSSA)と溶連菌なため(特に黄色ブドウ球菌)、その両方をカバーし、かつ他の余計な菌をなるべく殺さない狭域スペクトラムな薬剤で、しかも副作用も少ない抗菌薬ということで第1世代セフェムが第一選択になると思う。(40歳代開業医、皮膚科)
・軟部組織感染症や膀胱炎などにちょうどよいスペクトラムである。第3世代セフェムはちまたで言われているように吸収不良もありスペクトラムも中途半端で必要な場面が思い浮かばない。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・小児科だが、セフェム系抗菌薬が必要な場合は第一世代が圧倒的に多く、その場合、セファクロルかセファレキシンになる。セファレキシンの方が最大使用量が多いので、上記選択になる。(40歳代開業医、小児科)
・尿路感染や浅い皮膚感染などに著効し、スペクトラムも広くないため不必要に常在菌をたたかず、狙った菌種に的を絞れることから頻用している。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
・バイオアベイラビリティが高い。重度でなければペニシリンアレルギーの患者にも使用できる。効果に優れる。(60歳代病院勤務医、血液内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年6月更新)
・以前はフロモックスやメイアクトを処方していたが、やはり抗菌作用がしっかりあるのは第1世代セフェムと勉強し(もちろん、対象とする部位も考慮した上で)、現在は内服セフェムなら第1世代を選択するようにしている。呼吸器科なので頻度は少ないが。(50歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・抗菌スペクトルが狭く副作用が少なく、妊婦や小児等にも安全でバイオアベイラビリティも良く、しかも安価。皮膚感染症のほとんどは第1世代セフェムが第一選択です。(40歳代開業医、皮膚科)
・スペクトラムが狭く、蜂窩織炎などの皮膚感染症や膀胱炎、腎盂腎炎など尿路感染症に使用でき、耐性菌のリスクや副作用の心配が他薬剤と比べて小さいこと。(30歳代病院勤務医、消化器内科)
・バイオアベイラビリティに優れ副作用が少なく、グラム陽性球菌の関与する皮膚感染、大腸菌の関与する膀胱炎に効果があるため。(40歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
・吸収率、グラム陽性球菌に対する殺菌力、いずれも捨て難いし、何より安いです。(60歳代開業医、耳鼻咽喉科)
添付文書
1.表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症。
2.外傷・熱傷及び手術創等の二次感染。
3.咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染。
4.膀胱炎、腎盂腎炎。
5.涙嚢炎、麦粒腫。
6.外耳炎。
7.歯周組織炎、顎炎、抜歯創・口腔手術創の二次感染。
8.猩紅熱。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与する。
幼小児にはセファレキシンとして体重kgあたり1日25〜50mg(力価)を2回に分割して、朝、夕食後に経口投与する。重症の場合や分離菌の感受性が比較的低い症例にはセファレキシンとして体重kgあたり1日50〜100mg(力価)を2回に分割して、朝、夕食後に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考に集計した。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー(0.1%未満):ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、浮腫等)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).急性腎障害(0.1%未満):急性腎障害等の重篤な腎障害が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).溶血性貧血(0.1%未満):溶血性貧血が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).偽膜性大腸炎(0.1%未満):偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎が現れることがあるので、腹痛、頻回の下痢が現れた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行う。
5).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(0.1%未満):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).間質性肺炎、PIE症候群(0.1%未満):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).過敏症:(5%以上又は頻度不明)発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱、リンパ腺腫脹、関節痛等[症状(異常)が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
2).血液:(0.1%未満)顆粒球減少、好酸球増多、血小板減少[症状(異常)が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
3).肝臓:(0.1%未満)黄疸、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇[症状(異常)が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う]。
4).消化器:(0.1〜5%未満)悪心、嘔吐、下痢、軟便、腹痛、食欲不振、胃不快感等。
5).菌交代症:(0.1%未満)口内炎、カンジダ症。
6).ビタミン欠乏症:(0.1%未満)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。
7).その他:(0.1%未満)頭痛、眩暈、全身倦怠感。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(原則禁忌)
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。
3.高度腎障害のある患者[血中濃度が持続するので、投与量を減らすか、投与間隔をあけて使用する]。
4.経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状が現れることがあるので観察を十分に行う]。
(重要な基本的注意)
ショックが現れる恐れがあるので、十分な問診を行う。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
1.テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意する。
2.直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意する。
(適用上の注意)
1.調剤時:原則としてSP包装のまま調剤する(SP包装を開封して調剤すると2種類の顆粒が偏析を起こし、混合比率が変化することがあるので注意する)。
2.調製方法:牛乳、ジュース等に懸濁したまま放置しないように注意する。
3.服用時:
1).噛まずに服用するように注意する。
2).制酸剤<服用>を配合したり、同時に服用すると、本剤の腸溶性が損なわれる恐れがあるので避けることが望ましいが、やむを得ず併用するときは十分に服用間隔をあける。
(保管上の注意)
気密容器。
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