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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

バンコマイシン眼軟膏1%の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
4938.3円(1%1g)
添付文書

基本情報

薬効分類
抗菌薬(点眼薬)

細菌増殖を阻害し、抗菌作用をあらわすことで結膜炎などを治療したり、眼の手術前後の細菌感染を予防する薬

抗菌薬(点眼薬)
  • エコリシン
  • ベストロン
  • ガチフロ
  • クラビット
  • ベガモックス
効能・効果
  • 眼瞼炎
  • 結膜炎
  • 瞼板腺炎
  • 涙嚢炎
注意すべき副作用
眼瞼浮腫 、 結膜充血 、 眼異常感 、 眼そう痒感 、 眼分泌物増加 、 顔面腫脹 、 浮腫 、 ショック 、 アナフィラキシー様症状 、 呼吸困難
用法・用量(主なもの)
  • 適量を1日4回塗布する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • ショック

副作用

主な副作用
眼瞼浮腫 、 結膜充血 、 眼異常感 、 眼そう痒感 、 眼分泌物増加 、 顔面腫脹 、 眼瞼発赤 、 創傷治癒遅延
重大な副作用
浮腫 、 ショック 、 アナフィラキシー様症状 、 呼吸困難 、 全身潮紅 、 角膜障害 、 角膜糜爛 、 角膜上皮障害

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • ショック
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 希望禁止
    • 授乳婦

相互作用

処方理由

抗MRSA薬
この薬をファーストチョイスする理由(2018年12月更新)
  • ・血中濃度が院内で測定でき量の調節ができること。抗MRSA薬は特定抗生物質に指定されており、ICTの許可がないと使用できませんが、ICTに相談するとたいがい第1選択としてバンコが勧められます。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・検査でMRSAは時々見られるのですが、コンタミネーションか保菌者で、本物の感染症は稀です。古典的なバンコマイシンを使っていますが、これで困ることはないです。(60歳代病院勤務医、呼吸器内科)

  • ・使い慣れている、(たとえば髄膜炎では)ガイドラインに入っている、などが理由。臨床試験の成績などから、他剤より優れているということはないと思っている。(40歳代病院勤務医、神経内科)

  • ・一番使用実績が高く、薬剤コストも他と比べて安い。ほかの抗MRSA薬はVCM耐性菌が出現したときのために残しておくべき。(30歳代病院勤務医、整形外科)

  • ・やはり、腎機能障害には非常に気を使います。しかし、血中濃度をモニタリングできるので、そういう点では安心感があります。(30歳代病院勤務医、小児科)

抗MRSA薬
この薬をファーストチョイスする理由(2017年5月更新)
  • ・とにかく使い慣れており、副作用や移行性などについて蓄積されたデータが十分ある。ただし難治性肺炎にはリネゾリド、菌血症や深在性軟部組織感染症にはダプトマイシンを用いている。(60歳代病院勤務医、小児科)

  • ・感染巣にもよるが、腎機能に問題がない場合はよく使っている。また値段の関係から第一選択になることが多い。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・原則的にはバンコマイシンを処方している。ただし、腎機能などに懸念があるときはテイコプラニン、本剤が使用困難な状況ではザイボックスを使用している。(50歳代病院勤務医、内科系専門科)

  • ・大学病院に勤務していた頃、TDMを行いつつバンコマイシンを使うように指示されていました。副作用の少なさではタゴシッドに分があると思うのですが、やはりエビデンスが豊富なことは大きいです。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)

  • ・後発品のおかげでかなり安価で使えるようになった。腎機能障害などの副作用に注意が必要ではあるが、TDMさえ行えば比較的安全に使用できると考えている。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)

抗MRSA薬
この薬をファーストチョイスする理由(2016年3月更新)
  • ・使い慣れている。最近はタゴシットが減り、ザイボックス、キュビシンを早めに使う傾向です。(40歳代病院勤務医、整形外科)

  • ・ザイボックスは効果があるのは知っていますが、DPCなので、疾患によってはザイボックスを使うと薬剤のコストだけで赤字になるので、バンコマイシンを優先して使います。(40歳代病院勤務医、呼吸器外科)

  • ・使い慣れているし、テイコプラニンやアルベカシンより切れはいいと思う。(40歳代病院勤務医、麻酔科)

  • ・BBBの透過性は悪い。バンコマイシンを使った後に効かなかったらザイボックスを使って事なきを得る事が多い。(40歳代病院勤務医、脳神経外科)

  • ・使いやすいのはリネゾリドですが、MRSAの第1選択には不適当ですので血中濃度のモニタリングをしながらバンコマイシンを使用する。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・新しい薬も出ているが、バンコマイシンの方が吸収が良いことなどもあり、意外と見直している。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・濃度測定が面倒だがまず第1選択。最近組織移行性の観点からキュビシンが増えている。(40歳代病院勤務医、整形外科)

  • ・ザイボックスにしたいところですが、耐性が早く出来ると困るんで、まずはバンコマイシンから使用する。効果がなければザイボックスを使う。(60歳代開業医、皮膚科)

  • ・当院では抗MRSA薬はICTの承認が必要です。ICTの医師にコンサルとすると、たいていバンコマイシンをすすめられます。血中濃度も院内で測定できます。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・培養検査にて感受性(+)であることが多く、また著効することも多いため、必然的に処方頻度が高くなります。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・先行薬で最も歴史があり有害事象などのプロファイルが既知である。ただし分子量が大きく、骨髄炎等には不適。(50歳代病院勤務医、耳鼻咽喉科)

  • ・やはり、安価であり効きやすいこと。もちろん副作用が多いということは重々承知していますが、まずはこれ。これでダメなら次、というふうにしています。(30歳代病院勤務医、総合診療科)

  • ・使用経験が豊富、血中濃度がほぼリアルタイムでモニタリング可能、副作用の予測がしやすい。新規抗MRSA薬の耐性を誘導しないためにもバンコマイシンをメインで使用している。(30歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・バンコマイシンは、TDMをきちんとすれば他剤以上の効果は期待できる。エビデンスがある。リネゾリドは軟部組織感染や肺炎にはよいかもしれないが、高価で骨髄抑制の副作用に注意が必要。テイコプラニンはよいかもしれないが、エビデンスは不足か。アルベカシンもデータ不足。ダプトマイシンは血流感染によいと思う。(50歳代病院勤務医、内科系)

  • ・偽膜性腸炎などでよく使用します。敗血症の場合はリネゾリドやダプトマイシンを使用します。バンコマイシンは経口投与が可能でない患者さんには使用しずらい点があります。(30歳代病院勤務医、一般外科)

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

既存治療で効果不十分な次記疾患:結膜炎、眼瞼炎、瞼板腺炎、涙嚢炎。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤の投与にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、次のことに注意する。
1.原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性を確認し、他の薬剤による効果が期待できず、かつ、本剤に感性のMRSAあるいはMRSEが起炎菌と診断された感染症である場合に投与する。
2.感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で投与する。

用法・用量(添付文書全文)

適量を1日4回塗布する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の投与にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、次のことに注意する。
1.本剤の投与期間は、14日間以内を目安とする。なお、感染部位、重症度、患者の症状等を考慮し、適切な時期に、本剤の継続投与が必要か否か判定し、疾病の治療上必要な最低限の期間の投与にとどめる。
2.14日間を超えた投与期間における安全性は確認されていない。

副作用(添付文書全文)

承認時までの臨床試験で、総症例25例中、副作用が認められたのは7例(28.0%)であった。主な副作用は、眼瞼浮腫3例(12.0%)等であった。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、全身潮紅、浮腫等)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).角膜障害(頻度不明):角膜糜爛等の角膜上皮障害が発現することがあるので、観察を十分に行い、症状が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).眼:(頻度不明)眼瞼発赤、(5%以上)眼瞼浮腫、結膜充血、(0.1〜5%未満)眼異常感、眼そう痒感、眼分泌物増加。
2).その他:(頻度不明)創傷治癒遅延、(0.1〜5%未満)顔面腫脹。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
本剤の耐性菌の発現を防ぐため、「効能・効果に関連する使用上の注意」、「用法・用量に関連する使用上の注意」の項を熟読の上、適正使用に努める。
(禁忌)
本剤の成分によるショックの既往歴のある患者。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を中止する[静脈内投与により、ヒト母乳中への移行が認められている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
投与経路:眼科用にのみ使用する。
(保管上の注意)
遮光して、2〜8℃で保存。

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