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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

キムリア点滴静注の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
34113655円(1患者当たり)
添付文書

基本情報

効能・効果
  • 再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病
  • 再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
注意すべき副作用
サイトカイン放出症候群 、 低γグロブリン血症 、 発熱 、 発熱性好中球減少症 、 好中球減少症 、 低血圧 、 頻脈 、 脳症 、 食欲減退 、 高熱
用法・用量(主なもの)
  • 医療機関での白血球アフェレーシス〜製造施設への輸送:1.白血球アフェレーシス:十分量のTリンパ球を含む非動員末梢血単核球を採取する
  • 2.白血球アフェレーシス産物の凍結保存:採取後速やかに白血球アフェレーシス産物を調製し、液体窒素気相下で凍結保存する
  • 3.白血球アフェレーシス産物の輸送:凍結保存した白血球アフェレーシス産物を、梱包して本品製造施設へ輸送する
  • 医療機関での受入れ〜投与:4.本品の受領及び保存:凍結した状態で本品を受領し、使用直前まで液体窒素気相下で凍結保存する
  • 5.投与前の前処置:本品の投与予定日前の1週間以内の末梢血白血球数が1000/μLを超える場合、本品投与の2日前までに次のリンパ球除去化学療法を前処置として行う
  • 前処置の化学療法の特性や患者の状態を考慮の上、前処置から本品投与までに必要な間隔を設定する
  • 1).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に用いる場合のリンパ球除去化学療法:(1).シクロホスファミド水和物500mg/㎡を1日1回2日間点滴静注及びフルダラビンリン酸エステル30mg/㎡を1日1回4日間点滴静注する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (2).シクロホスファミド水和物によるGrade4の出血性膀胱炎の既往がある、又はシクロホスファミド水和物に抵抗性を示した患者には、シタラビン500mg/㎡を1日1回2日間点滴静注及びエトポシド150mg/㎡を1日1回3日間点滴静注する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • 2).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に用いる場合のリンパ球除去化学療法:(1).シクロホスファミド水和物250mg/㎡を1日1回3日間点滴静注及びフルダラビンリン酸エステル25mg/㎡を1日1回3日間点滴静注する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (2).シクロホスファミド水和物によるGrade4の出血性膀胱炎の既往がある、又はシクロホスファミド水和物に抵抗性を示した患者には、ベンダムスチン塩酸塩90mg/㎡を1日1回2日間点滴静注する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • GradeはCTCAE v.4.03に準じる
  • 6.本品の投与:投与直前に本品を解凍し、適応症に応じて次記のとおり単回静脈内投与する
  • 1).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に用いる場合:25歳以下(投与時)の患者には、体重に応じて次の投与量を単回静脈内投与する
  • (1).体重50kg以下の場合には、CAR発現生T細胞として0.2×10の6乗〜5.0×10の6乗個/kg
  • (2).体重50kg超の場合には、CAR発現生T細胞として0.1×10の8乗〜2.5×10の8乗個(体重問わず)
  • 2).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に用いる場合:CAR発現生T細胞として0.6×10の8乗〜6.0×10の8乗個(体重問わず)を単回静脈内投与する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用
発熱 、 発熱性好中球減少症 、 好中球減少症 、 頻脈 、 食欲減退 、 心不全 、 播種性血管内凝固 、 高尿酸血症 、 白血球数減少 、 血小板数減少 、 好中球数減少
重大な副作用
サイトカイン放出症候群 、 低γグロブリン血症 、 低血圧 、 脳症 、 高熱 、 悪寒 、 筋肉痛 、 関節痛 、 悪心 、 嘔吐 、 下痢 、 発汗 、 発疹 、 食欲不振 、 疲労 、 頭痛 、 呼吸困難 、 頻呼吸 、 低酸素症 、 臓器障害 、 一過性心不全 、 一過性不整脈 、 腎不全 、 AST増加 、 ALT増加 、 ビリルビン増加 、 播種性血管内凝固症候群 、 毛細血管漏出症候群 、 血球貪食症候群 、 マクロファージ活性化症候群 、 神経系事象 、 譫妄 、 不安 、 浮動性眩暈 、 振戦 、 重度感染症 、 敗血症 、 肺炎 、 無γグロブリン血症 、 血球減少 、 投与後28日目までに回復しない重度好中球減少症 、 白血球減少症 、 リンパ球減少症 、 血小板減少症 、 貧血 、 腫瘍崩壊症候群 、 ウイルス再活性化 、 ウイルス増加
上記以外の副作用
リンパ球数減少 、 凝血異常 、 貪食細胞性組織球症 、 汎血球減少症 、 低カリウム血症 、 低リン酸血症 、 低カルシウム血症 、 低アルブミン血症 、 水分過負荷 、 高血糖 、 高リン酸塩血症 、 低マグネシウム血症 、 痙攣発作 、 脳出血 、 失語症 、 高血圧 、 肺水腫 、 胸水 、 咳嗽 、 腹痛 、 便秘 、 腹部膨満 、 腹水 、 腹部コンパートメント症候群 、 高ビリルビン血症 、 皮膚そう痒症 、 紅斑 、 多汗症 、 点状出血 、 丘疹性皮疹 、 四肢痛 、 背部痛 、 筋骨格痛 、 急性腎障害 、 血尿 、 排尿困難 、 顔面浮腫 、 末梢性浮腫 、 全身性浮腫 、 多臓器機能不全症候群 、 血中ビリルビン増加 、 国際標準比増加 、 血中クレアチニン増加 、 プロトロンビン時間延長 、 血中フィブリノゲン減少 、 活性化部分トロンボプラスチン時間延長 、 免疫不全症 、 低ナトリウム血症 、 錯感覚 、 虚血性脳梗塞 、 心房細動 、 口内乾燥 、 口内炎 、 寝汗 、 無力症 、 インフルエンザ様疾患 、 体重減少 、 Al−P増加 、 フィブリンDダイマー増加 、 血清フェリチン増加 、 移植片対宿主病 、 心停止 、 潮紅 、 鼻出血 、 間質性肺疾患 、 口腔内出血 、 斑状丘疹状皮疹 、 神経痛

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • B型肝炎
    • 感染症
    • HIV感染
    • C型肝炎
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • C型肝炎ウイルスキャリア
  • 注意
    • B型肝炎
    • 肝炎
    • HIV感染
    • C型肝炎
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 急性移植片対宿主病
    • C型肝炎ウイルスキャリア
    • 肝炎ウイルスキャリア
    • 活動性の感染症
    • 急性GVHD
    • 原疾患の臨床的意義のある悪化
    • 広範囲な慢性GVHD
    • 広範囲な慢性移植片対宿主病
    • 前処置の化学療法による重篤な心障害が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法による重篤な低血圧が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法による重篤な肺障害が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法による重篤な副作用が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法後の原疾患の悪化
    • 投与前に活動性感染症
    • 末梢血中の白血球数が1000/μL超
  • 投与に際する指示
    • 急性移植片対宿主病
    • 活動性の感染症
    • 急性GVHD
    • 原疾患の臨床的意義のある悪化
    • 広範囲な慢性GVHD
    • 広範囲な慢性移植片対宿主病
    • 前処置の化学療法による重篤な心障害が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法による重篤な低血圧が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法による重篤な肺障害が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法による重篤な副作用が認められ回復していない
    • 前処置の化学療法後の原疾患の悪化
    • 投与前に活動性感染症
    • 末梢血中の白血球数が1000/μL超
患者の属性に応じた注意事項
  • 原則禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
生ワクチン
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
麻疹ワクチン
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
風疹ワクチン
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
経口生ポリオワクチン
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
BCGワクチン
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

1.再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(但し、次のいずれかの場合に限る:初発の患者では標準的な化学療法を2回以上施行したが緩解が得られない場合、再発の患者では化学療法を1回以上施行したが緩解が得られない場合、同種造血幹細胞移植の適応とならない又は同種造血幹細胞移植後に再発した場合)。
2.再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(但し、次のいずれかの場合に限る:自家造血幹細胞移植の適応とならない又は自家造血幹細胞移植後に再発した患者で、初発の患者では化学療法を2回以上、再発の患者では再発後に化学療法を1回以上施行し、化学療法により完全奏効が得られなかった又は完全奏効が得られたが再発した場合、自家造血幹細胞移植適応とならない又は自家造血幹細胞移植後に再発した患者で、濾胞性リンパ腫形質転換の患者では通算2回以上の化学療法を施行し形質転換後には化学療法を1回以上施行したが形質転換後の化学療法で完全奏効が得られなかった又は得られたが再発した場合)。
<効能・効果又は性能に関連する使用上の注意>
1.再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病:
1).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病の場合、25歳以下(投与時)の患者に使用する。
2).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病の場合、フローサイトメトリー法又は免疫組織染色法等により検査を行い、CD19抗原が陽性であることが確認された患者に使用する。
3).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病の場合、臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、添付文書の【臨床成績】の項の内容を熟知し、本品の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
2.再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫:
1).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の場合、フローサイトメトリー法又は免疫組織染色法等により検査を行い、CD19抗原が陽性であることが確認された患者に使用する。
2).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の場合、臨床試験に組み入れられた患者の組織型及び前治療歴等について、添付文書の【臨床成績】の項の内容を熟知し、本品の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。

用法・用量(添付文書全文)

医療機関での白血球アフェレーシス〜製造施設への輸送:
1.白血球アフェレーシス:十分量のTリンパ球を含む非動員末梢血単核球を採取する。
2.白血球アフェレーシス産物の凍結保存:採取後速やかに白血球アフェレーシス産物を調製し、液体窒素気相下で凍結保存する。
3.白血球アフェレーシス産物の輸送:凍結保存した白血球アフェレーシス産物を、梱包して本品製造施設へ輸送する。
医療機関での受入れ〜投与:
4.本品の受領及び保存:凍結した状態で本品を受領し、使用直前まで液体窒素気相下で凍結保存する。
5.投与前の前処置:本品の投与予定日前の1週間以内の末梢血白血球数が1000/μLを超える場合、本品投与の2日前までに次のリンパ球除去化学療法を前処置として行う。前処置の化学療法の特性や患者の状態を考慮の上、前処置から本品投与までに必要な間隔を設定する。
1).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に用いる場合のリンパ球除去化学療法:
(1).シクロホスファミド水和物500mg/㎡を1日1回2日間点滴静注及びフルダラビンリン酸エステル30mg/㎡を1日1回4日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
(2).シクロホスファミド水和物によるGrade4の出血性膀胱炎の既往がある、又はシクロホスファミド水和物に抵抗性を示した患者には、シタラビン500mg/㎡を1日1回2日間点滴静注及びエトポシド150mg/㎡を1日1回3日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
2).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に用いる場合のリンパ球除去化学療法:
(1).シクロホスファミド水和物250mg/㎡を1日1回3日間点滴静注及びフルダラビンリン酸エステル25mg/㎡を1日1回3日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
(2).シクロホスファミド水和物によるGrade4の出血性膀胱炎の既往がある、又はシクロホスファミド水和物に抵抗性を示した患者には、ベンダムスチン塩酸塩90mg/㎡を1日1回2日間点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
GradeはCTCAE v.4.03に準じる。
6.本品の投与:投与直前に本品を解凍し、適応症に応じて次記のとおり単回静脈内投与する。
1).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病に用いる場合:25歳以下(投与時)の患者には、体重に応じて次の投与量を単回静脈内投与する。
(1).体重50kg以下の場合には、CAR発現生T細胞として0.2×10の6乗〜5.0×10の6乗個/kg。
(2).体重50kg超の場合には、CAR発現生T細胞として0.1×10の8乗〜2.5×10の8乗個(体重問わず)。
2).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に用いる場合:CAR発現生T細胞として0.6×10の8乗〜6.0×10の8乗個(体重問わず)を単回静脈内投与する。
<用法及び用量又は使用方法に関連する使用上の注意>
患者の細胞採取から本品の投与に至るまでの一連の手順の詳細は、製造販売業者が提供するマニュアル等を参照する。
前処置:
1.末梢血中の白血球数が1000/μL超の場合、移植細胞の生着促進等の目的で、DNA合成阻害作用等の殺細胞作用、あるいはリンパ球減少に伴う免疫抑制作用を有する化学療法剤を投与し、本品の投与を行う(臨床試験で用いられた化学療法剤については、添付文書の【臨床成績】の項を参照する)。
投与:
2.投与前に本品のラベルにより、本品静注用バッグの本人確認を行う。
3.本品投与前に、次のいずれかの状態が患者に認められた場合には、回復するまで本品の投与を延期する:前処置の化学療法による重篤な副作用が認められ回復していない(特に前処置の化学療法による重篤な肺障害が認められ回復していない、前処置の化学療法による重篤な心障害が認められ回復していない、前処置の化学療法による重篤な低血圧が認められ回復していない)場合、活動性の感染症が認められた場合、急性移植片対宿主病(急性GVHD)又は広範囲な慢性移植片対宿主病(広範囲な慢性GVHD)が認められた場合、原疾患の臨床的意義のある悪化が認められた場合(前処置の化学療法後の原疾患の悪化を含む)。
4.本品投与時に発現するinfusion reaction(発熱、悪寒、悪心等)を軽減するため、本品投与の約30〜60分前に、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤の前投与を行う(生命を脅かす緊急事態の場合を除き、副腎皮質ステロイド剤は使用しない)。また、アナフィラキシー等の投与に対する重度の事象が発現した場合に備え、救急措置の準備をしておく。特にサイトカイン放出症候群の緊急時に備えて、トシリズマブ(遺伝子組換え)の在庫を本品投与前に確保する。
5.凍結した本品静注用バッグが完全に融解するまで、37℃の恒温水槽又は乾式解凍機器等で解凍する(解凍後速やかに恒温水槽又は乾式解凍機器等から取り出す)。複数の静注用バッグを用いる場合、1つ目の静注用バッグの投与が完了するまでは、2つ目以降の静注用バッグは解凍しない。
6.本品中の細胞生存率を最大に保つため、解凍してから30分以内に静脈内投与を完了する。
7.本品(静注用バッグ)に損傷や漏れが認められた場合、本品を投与しない(各医療機関の手順に従って内容物を含む静注用バッグごと感染性物質として廃棄する)。
8.本品解凍後に細胞洗浄しない。また、静注用バッグの内容物をすべて投与する。
9.本品は、白血球除去フィルターを使わずラテックスフリーの点滴チューブで投与する。注入速度は約10〜20mL/分とし、投与量や体重に応じて調節する。
10.本品の投与前に、生理食塩水にて点滴チューブをプライミングする。本品を全量投与した後、バックプライミングにより本品静注用バッグを生理食塩水10〜30mLで洗浄し、できるだけ多くの細胞を投与する。

副作用(添付文書全文)

再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病患者を対象とした国際共同第2相試験において、本品が投与された75例中(日本人患者2例を含む)71例(95%)に副作用が認められた。主な副作用はサイトカイン放出症候群(77%)、低γグロブリン血症(39%)、発熱性好中球減少症(27%)、発熱、低血圧(各25%)、頻脈(24%)、脳症(21%)、食欲減退(20%)等であった(承認時までの集計)。
再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者を対象とした国際共同第2相試験において、本品が投与された111例中(日本人患者5例を含む)99例(89%)に副作用が認められた。主な副作用はサイトカイン放出症候群(58%)、発熱(25%)、低血圧(21%)等であった(承認時までの集計)。
重大な副作用の発現頻度(発現割合)は、再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病患者を対象とした臨床試験、再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者を対象とした臨床試験の順に記載した。
1.重大な副作用
1).サイトカイン放出症候群(77%、58%):サイトカイン放出症候群が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、適宜、血液検査等を実施し、高熱、悪寒、筋肉痛、関節痛、悪心、嘔吐、下痢、発汗、発疹、食欲不振、疲労、頭痛、低血圧、脳症、呼吸困難、頻呼吸、低酸素症、臓器障害(一過性心不全及び一過性不整脈、腎不全、AST増加、ALT増加、ビリルビン増加を含む)等の異常が認められた場合には、製造販売業者が提供するサイトカイン放出症候群管理アルゴリズム等に従い、適切な処置を行う(また、サイトカイン放出症候群を発現した患者で播種性血管内凝固症候群、毛細血管漏出症候群、血球貪食症候群、マクロファージ活性化症候群が報告されている)。
2).神経系事象:脳症(21%、12%)等の神経系事象が現れることがあるので、頭痛、譫妄、不安、浮動性眩暈、振戦等の症状が現れた場合は、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。
3).感染症(28%、15%):細菌、真菌、あるいはウイルス等による重度感染症(敗血症、肺炎等)が現れることがあり、死亡に至った例が報告されており、また、発熱性好中球減少症が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、抗生物質の投与等の適切な処置を行う。更に、B型肝炎ウイルスキャリア又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎又はC型肝炎既往感染者、HIV感染者において、ウイルス再活性化又はウイルス増加による悪化が現れる可能性があるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、抗生物質の投与等の適切な処置を行う。
4).低γグロブリン血症(39%、12%):低γグロブリン血症又は無γグロブリン血症が現れることがある。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
5).血球減少:本品投与後28日目までに回復しない重度好中球減少症(53%、24%)、白血球減少症(55%、21%)、リンパ球減少症(43%、28%)、血小板減少症(41%、41%)及び貧血(12%、14%)が本品との因果関係を問わない臨床検査値異常として報告されているので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。
6).腫瘍崩壊症候群(4%、1%):腫瘍崩壊症候群が現れることがあるので、血清中電解質濃度の測定及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には適切な処置(生理食塩水、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察する。
2.その他の副作用
1).再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病患者:
(1).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】血液及びリンパ球障害:(20%以上)発熱性好中球減少症、(10〜20%未満)白血球数減少、貧血、血小板数減少、好中球数減少、リンパ球数減少、(10%未満)好中球減少症、リンパ球減少症、血小板減少症、播種性血管内凝固、凝血異常、貪食細胞性組織球症、汎血球減少症、(頻度不明)白血球減少症。
(2).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】免疫系障害:(頻度不明)移植片対宿主病。
(3).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】代謝及び栄養障害:(20%以上)食欲減退、(10〜20%未満)低カリウム血症、低リン酸血症、低カルシウム血症、(10%未満)低アルブミン血症、水分過負荷、高血糖、高リン酸塩血症、高尿酸血症、(頻度不明)低マグネシウム血症。
(4).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】精神障害:(10〜20%未満)譫妄、(10%未満)不安。
(5).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】神経系障害:(10〜20%未満)頭痛、(10%未満)振戦、痙攣発作、脳出血、(頻度不明)浮動性眩暈、失語症。
(6).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】心臓障害:(20%以上)頻脈、(10%未満)心不全、(頻度不明)心停止。
(7).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】血管障害:(20%以上)低血圧、(10%未満)高血圧、毛細血管漏出症候群、(頻度不明)潮紅。
(8).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】呼吸器系障害:(10〜20%未満)低酸素症、肺水腫、胸水、(10%未満)咳嗽、頻呼吸、(頻度不明)鼻出血、間質性肺疾患。
(9).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】胃腸障害:(10〜20%未満)悪心、嘔吐、下痢、腹痛、(10%未満)便秘、腹部膨満、腹水、腹部コンパートメント症候群、(頻度不明)口腔内出血。
(10).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】肝胆道系障害:(10%未満)高ビリルビン血症。
(11).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】皮膚及び皮下組織障害:(10%未満)発疹、皮膚そう痒症、紅斑、多汗症、点状出血、丘疹性皮疹、(頻度不明)斑状丘疹状皮疹。
(12).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】筋骨格系障害:(10%未満)四肢痛、筋肉痛、関節痛、背部痛、筋骨格痛。
(13).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】腎及び尿路障害:(10〜20%未満)急性腎障害、(10%未満)血尿、排尿困難。
(14).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】全身障害:(20%以上)発熱、(10〜20%未満)疲労、(10%未満)悪寒、顔面浮腫、末梢性浮腫、全身性浮腫、多臓器機能不全症候群。
(15).【再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病】臨床検査:(10〜20%未満)AST増加、ALT増加、血中ビリルビン増加、(10%未満)国際標準比増加、血中クレアチニン増加、プロトロンビン時間延長、血中フィブリノゲン減少、活性化部分トロンボプラスチン時間延長。
2).再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者:
(1).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】血液及びリンパ球障害:(10〜20%未満)発熱性好中球減少症、好中球数減少、貧血、血小板数減少、白血球数減少、(10%未満)白血球減少症、好中球減少症、血小板減少症、播種性血管内凝固、貪食細胞性組織球症、(頻度不明)リンパ球減少症、リンパ球数減少。
(2).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】免疫系障害:(10%未満)免疫不全症。
(3).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】代謝及び栄養障害:(10%未満)低カリウム血症、低マグネシウム血症、低リン酸血症、食欲減退、低ナトリウム血症、高血糖、低アルブミン血症、低カルシウム血症。
(4).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】精神障害:(10%未満)不安、譫妄。
(5).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】神経系障害:(10%未満)頭痛、浮動性眩暈、失語症、錯感覚、振戦、痙攣発作、虚血性脳梗塞、(頻度不明)神経痛。
(6).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】心臓障害:(10〜20%未満)頻脈、(10%未満)心房細動、心不全。
(7).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】血管障害:(20%以上)低血圧、(10%未満)高血圧、毛細血管漏出症候群。
(8).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】呼吸器系障害:(10%未満)呼吸困難、咳嗽、低酸素症、胸水。
(9).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】胃腸障害:(10%未満)下痢、悪心、嘔吐、腹痛、口内乾燥、口内炎、(頻度不明)便秘、腹部膨満。
(10).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】肝胆道系障害:(頻度不明)高ビリルビン血症。
(11).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】皮膚及び皮下組織障害:(10%未満)寝汗、多汗症、点状出血、皮膚そう痒症、発疹、(頻度不明)紅斑、丘疹性皮疹。
(12).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】筋骨格系障害:(10%未満)関節痛、四肢痛、筋肉痛、(頻度不明)背部痛。
(13).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】腎及び尿路障害:(10%未満)急性腎障害。
(14).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】全身障害:(20%以上)発熱、(10〜20%未満)疲労、(10%未満)末梢性浮腫、悪寒、無力症、インフルエンザ様疾患、(頻度不明)多臓器機能不全症候群。
(15).【再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫】臨床検査:(10%未満)体重減少、血中クレアチニン増加、AST増加、Al−P増加、フィブリンDダイマー増加、血清フェリチン増加。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
1.本品は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血幹細胞移植及び造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持ち、かつ製造販売業者による本品に関する必要な説明を受けた医師のもとで、本品の投与が適切と判断される症例についてのみ投与する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始する。
2.重度サイトカイン放出症候群が現れ、死亡に至る例が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、製造販売業者が提供するサイトカイン放出症候群管理アルゴリズム等に従い、適切な処置を行う。
3.脳症等の重篤な神経系事象が現れることがあるので、観察を十分に行う。
(禁忌・禁止)
1.再使用禁止。
2.本品の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
3.原材料として用いる非動員末梢血単核球を採取した患者本人以外に投与しない。
(使用注意(次の患者には慎重に適用する))
1.B型肝炎ウイルスキャリア又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎又はC型肝炎既往感染者、HIV感染者[ウイルス再活性化又はウイルス増加する恐れがある]。
2.感染症を合併している患者[骨髄抑制等により感染症が増悪する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本品の使用にあたっては、疾病の治療における本品の必要性とともに、有効性及び安全性その他本品の適正な使用のために必要な事項について、患者又はその家族に文書をもって説明し、同意を得てから本品を使用する。
2.本品はヒト・動物由来の原材料を使用して製造されている。ヒト・動物由来の原材料については安全性確保のためウイルス試験等を実施しているが、ヒト・動物由来の原材料に起因する感染症伝播のリスクを完全には排除することはできないため、本品の使用に際しては臨床上の必要性を十分に検討する。
3.白血球アフェレーシスを実施する際には、当該白血球の使途等について患者又はその家族に文書をもって説明し、同意を得る。
4.サイトカイン放出症候群が現れることがあるので、本品の投与にあたっては、臨床症状(高熱、悪寒、筋肉痛、関節痛、悪心、嘔吐、下痢、発汗、発疹、食欲不振、疲労、頭痛、低血圧、脳症、呼吸困難、頻呼吸、低酸素症等)、一過性心不全及び一過性不整脈、腎不全、AST増加、ALT増加、ビリルビン増加の確認等、観察を十分に行う(緊急時に備えて、トシリズマブ(遺伝子組換え)の在庫を本品投与前に確保する)。
5.神経系事象が現れることがあるので、本品の投与にあたっては、臨床症状(脳症、譫妄、不安、浮動性眩暈、振戦、意識障害、失見当識、頭痛、錯乱、激越、痙攣発作、無言症、失語症等)の確認等、観察を十分に行う。
6.感染症が現れることがあるので、本品の投与にあたっては、臨床症状の確認等、観察を十分に行う。また、本品の投与前に活動性感染症が認められた場合は、感染症の治療を優先し、患者の状態が安定した後、本品を投与する。更に、低γグロブリン血症又は無γグロブリン血症が現れることがあり、免疫グロブリンが減少した結果、重篤な感染症が現れることがあるため、異常が認められた場合は、免疫グロブリン補充療法を定期的に行い、感染症の徴候等に対する観察を十分に行う。
7.本品投与後数週間以上にわたり、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少、発熱性好中球減少等の骨髄抑制が現れ、死亡に至る例が報告されているので、本品の投与にあたっては、定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察する。
8.B型肝炎ウイルスキャリア又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎又はC型肝炎既往感染者において、肝炎ウイルス再活性化される可能性がある。HIV感染者においてはウイルス増加する可能性がある。白血球アフェレーシスを実施する前に肝炎ウイルス感染、HIV感染の有無を確認する。肝炎ウイルスキャリアの患者又は肝炎既往感染者に本品を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化やC型肝炎悪化の徴候や症状の発現に注意する。
9.腫瘍崩壊症候群が現れることがあるので、本品の投与にあたっては、血清中電解質濃度の測定及び腎機能検査を行うなど、観察を十分に行う。
10.意識変容、意識低下、協調運動障害等が現れることがあるので、本品投与後の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
(相互作用)
併用注意:生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)[免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症する恐れがあるので併用しない(生ワクチン接種に対する反応が不明であり、病原性を現す可能性がある)]。
(高齢者への適用)
高齢者では一般に生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦及び小児等への適用)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、原則として投与しないが、やむを得ず投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する(また、妊娠する可能性のある女性には、本品投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導する)。
2.授乳中の女性に投与する場合は、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討する。
3.B細胞性急性リンパ芽球性白血病については、低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫については、小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
血清学的検査への影響:本品はHIV−1を基に開発されたレンチウイルスベクターを使用して製造されるため、HIV核酸増幅検査(NAT)で偽陽性になる恐れがある。
(その他の注意)
本品による治療を受けた患者は、移植のために血液、臓器、組織及び細胞を提供しないよう指導する。
(保管上の注意)
貯蔵方法:液体窒素気相下。

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