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フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「JG」の基本情報
基本情報
抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑えることで蕁麻疹、花粉症、喘息などによる、皮膚の腫れや痒み、鼻炎(くしゃみや鼻みずなど)、咳などの症状を改善する薬
- アレジオン
- アレグラ
- アレロック
- レスタミン
- ポララミン
- クラリチン
- ザイザル
- デザレックス
- ビラノア
- ルパフィン
- アトピー性皮膚炎のそう痒
- アレルギー性鼻炎
- 湿疹・皮膚炎のそう痒
- 蕁麻疹
- 皮膚疾患のそう痒
- 皮膚そう痒症のそう痒
- フェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する
- 7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する
- なお、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム<経口>
- 本剤の作用を減弱
- エリスロマイシン
- 本剤の血漿中濃度を上昇
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年4月更新)
・効果が良好で、副作用が少ない。妊娠中も使える点が、使いやすいポイント。(60歳代診療所勤務医、産科・婦人科)
・皮膚炎、湿疹にたいして、またアレルギー性鼻炎にも(鼻閉塞をふくむ)効果が他剤と同等以上に認める。ねむけもなく使いやすく、使い慣れている。副作用も経験しない。(80歳以上病院勤務医、一般内科)
・効果があり副作用の経験がない。標準が1日2回というのも症状に応じて調節しやすい。市販されているのも患者にとって安心できるらしい。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・自動車運転に対する制限がなく、実際に脳内移行が少なく、症状に合わせて増量投与が可能。この条件に当てはまるのはフェキソフェナジンのみ。(50歳代病院勤務医、皮膚科)
・1日2回服用は面倒かもしれないが血中濃度が一回の薬剤より安定すると思う。1日4錠まで増量できるのも難治性の場合に使いやすい。(60歳代病院勤務医、産科・婦人科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年3月更新)
・眠気の副作用が少ないというのが一番ですが、自分が花粉症なのでいろいろ内服してみた結果、一番良い感触だったということです。(50歳代病院勤務医、皮膚科)
・季節性アレルギーのため、自分でも使用しています。症状の程度に応じて加減でき、使いやすいと思います。(50歳代病院勤務医、精神科)
・ある程度の効果が期待でき、しかも眠気の副作用が少ないという、よくバランスの取れた薬剤であるところ。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・OTCとして認知されていること。眠気を感じにくいとされること。(30歳代病院勤務医、消化器内科)
・自動車運転に関する注意喚起がなく、使用しやすい。(50歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年2月更新)
・腎機能、肝機能をそこまで気にしなくて良い。impaired performanceも生じにくい。(60歳代病院勤務医、小児科)
・副作用(眠気)は少ないが、全くないわけではなく、効果は弱い印象。(60歳代開業医、小児科)
・眠気がなく、その他の副作用も少ないが、効果はある程度期待できる(50歳代病院勤務医、一般内科)
・効果的にはそれほど大きく変わりないと思いますので、眠気の副作用がなく、車の運転制限を要しないフェキソフェナジンを好んで使います。最近はレボセチリジンも効果がよく、思ったより眠気が少ないので処方が増えています。(50歳代開業医、一般内科)
・眠気が少ないのと後発薬が広く出回っているのでフェキソフェナジンを一番よく使っています。効果とのバランスも良いと思っています。新しい薬ではザイザルをよく使っています。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)
・眠くなりにくいがあまり効き目がないとの指摘もありますが、患者さんからのリクエストは一番多いです。ビラノアは良く効くようです。(50歳代診療所勤務医、眼科)
・眠気がない。肝臓、腎障害にも使える。ジェネリックもある。(60歳代開業医、皮膚科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年7月更新)
・効果は他の薬剤より乏しいかもしれない。しかし眠気の副作用はやはり少ないと思われるため、第一選択薬にしている。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・眠気の副作用が少ない点が良い。一般薬もあり、宣伝もしているので患者も覚えやすい。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
・眠気に対して医師の説明義務が外されているのは便利。30mg錠、60mg錠とある点も気に入っている。(30歳代病院勤務医、形成外科)
・実際に自分でも飲んでいますが、確かに眠くなりにくいと感じます。効果もそこそこあって良いです。(50歳代病院勤務医、救急科)
・眠気が少なく、自動車運転についてのしばりがないのが良いです。テレビCMの影響で患者さんの名指しの希望が多いというのもありますが。(50歳代診療所勤務医、放射線科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年1月更新)
・止痒効果は特筆すべきというわけではないが眠気という副作用が少ないので第一選択として処方する機会が多い。眠気が多い薬はいくら効果があっても処方しづらい。(40代病院勤務医、皮膚科)
・効果がマイルドであるが、即効性に乏しい印象がある。だが、運転注意の勧告がないのが利点。急性症状に対しては1.5世代のメキタジンを処方することが多いです。(50代病院勤務医、一般内科)
・1日2回投与なので血中濃度が安定しやすい。(30代病院勤務医、消化器内科)
・生後6カ月から適応あり。(40代病院勤務医、小児科)
・OD錠がある点。(30代病院勤務医、一般外科)
・オーソライズド・ジェネリックがあるから。(50代開業医、一般内科)
添付文書
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒。
フェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、意識消失、血管浮腫、胸痛、潮紅等の過敏症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇、LDH上昇等の肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
3).無顆粒球症、白血球減少、好中球減少:無顆粒球症、白血球減少、好中球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).精神神経系:頭痛、眠気、疲労、倦怠感、眩暈、不眠、神経過敏、悪夢、睡眠障害、しびれ感。
2).消化器:嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、下痢、消化不良、便秘。
3).過敏症:そう痒、蕁麻疹、潮紅、発疹、血管浮腫[このような症状が現れた場合には、投与を中止する]。
4).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)[このような異常が現れた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行う]。
5).腎臓・泌尿器:頻尿、排尿困難。
6).循環器:動悸、血圧上昇。
7).その他:呼吸困難、味覚異常、浮腫、胸痛、月経異常。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
1.本剤を季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
2.本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤<服用>)[本剤の作用を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与する(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムが本剤を一時的に吸着することにより吸収量が減少することによるものと推定される)]。
2.エリスロマイシン[本剤の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある(P糖蛋白の阻害による本剤のクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される)]。
(高齢者への投与)
高齢者では腎機能が低下していることが多く、腎臓からも排泄される本剤では血中濃度が上昇する場合があるので、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
本剤は、アレルゲン皮内反応を抑制するため、アレルゲン皮内反応検査を実施する3〜5日前から本剤の投与を中止する。
(過量投与)
過量投与に関する報告は限られており、外国での過量服用症例報告には用量が不明な症例が多いが、最も高用量を服用した2例(1800〜3600mg)では、症状はないかあるいは眩暈、眠気及び口渇が報告されているので、過量投与例においては、吸収されずに残っている薬物を通常の方法で除去すること及び、その後の処置は対症的療法、補助的療法を検討する(なお、本剤は血液透析によって除去できない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するように指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(取扱い上の注意)
安定性試験:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
(保管上の注意)
気密容器。
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