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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ヤーボイ点滴静注液50mgの基本情報

先発品(後発品なし)

基本情報

薬効分類
分子標的薬(イピリムマブ)

リンパ球T細胞上に発現するCTLA-4に結合し、リンパ球T細胞への抑制的調節を遮断することやTreg(制御性T細胞:免疫機能による攻撃が過剰にならないように調節する働きをもつ)の機能低下などを引き起こすことで、腫瘍免疫反応を亢進させ抗腫瘍効果をあらわす薬

分子標的薬(イピリムマブ)
  • ヤーボイ
効能・効果
  • 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
  • 根治切除不能な悪性黒色腫
注意すべき副作用
発疹 、 発熱 、 食欲減退 、 下痢 、 疲労 、 悪心 、 嘔吐 、 高リパーゼ血症 、 甲状腺機能低下症 、 高アミラーゼ血症
用法・用量(主なもの)
  • 1.根治切除不能な悪性黒色腫:イピリムマブ(遺伝子組換え)として1回3mg/kg(体重)を3週間間隔で4回点滴静注する
    • なお、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、ニボルマブ(遺伝子組換え)と併用する
  • 2.根治切除不能又は転移性の腎細胞癌:ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用において、イピリムマブ(遺伝子組換え)として1回1mg/kg(体重)を3週間間隔で4回点滴静注する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 重度過敏症

副作用

主な副作用
発疹 、 発熱 、 食欲減退 、 下痢 、 疲労 、 悪心 、 嘔吐 、 高リパーゼ血症 、 高アミラーゼ血症 、 便秘 、 関節痛
重大な副作用
甲状腺機能低下症 、 大腸炎 、 重度下痢 、 肝機能障害 、 ALT上昇 、 AST上昇 、 下垂体炎 、 肺臓炎 、 消化管穿孔 、 下垂体機能低下症 、 副腎機能不全 、 末梢神経障害 、 ギラン・バレー症候群 、 腎障害 、 腎不全 、 Infusion reaction 、 敗血症 、 肝不全 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 薬剤性過敏症症候群 、 重度皮膚障害 、 間質性肺疾患 、 急性呼吸窮迫症候群 、 筋炎 、 筋力低下 、 CK上昇 、 CPK上昇
上記以外の副作用
頭痛 、 斑状丘疹状皮疹 、 呼吸困難 、 甲状腺機能亢進症 、 無力症 、 筋肉痛 、 皮膚そう痒症 、 皮膚乾燥 、 腹痛 、 血中クレアチニン上昇 、 咳嗽 、 味覚異常 、 貧血 、 口内乾燥 、 倦怠感 、 Al−P上昇 、 口内炎 、 過敏症 、 そう痒性皮疹 、 全身性皮疹 、 紅斑 、 全身性そう痒症 、 尋常性白斑 、 脱毛症 、 寝汗 、 腹部不快感 、 下腹部痛 、 放屁 、 血中ビリルビン上昇 、 背部痛 、 頚部痛 、 悪寒 、 浮腫 、 体重減少 、 インフルエンザ様疾患 、 局所腫脹 、 注射部位疼痛 、 注射部位反応 、 脱水 、 霧視 、 ぶどう膜炎 、 潮紅 、 低血圧 、 ほてり 、 感染 、 ざ瘡様皮膚炎 、 多汗症 、 紅斑性皮疹 、 斑状皮疹 、 丘疹性皮疹 、 皮膚色素減少 、 乾癬 、 消化不良 、 胃炎 、 腹部膨満 、 嚥下障害 、 甲状腺炎 、 血中甲状腺刺激ホルモン減少 、 血中甲状腺刺激ホルモン増加 、 高ビリルビン血症 、 高トランスアミナーゼ血症 、 尿細管間質性腎炎 、 口腔咽頭痛 、 胸水 、 発声障害 、 四肢痛 、 脊椎関節障害 、 横紋筋融解症 、 口渇 、 胸痛 、 糖尿病 、 高血糖 、 低アルブミン血症 、 低カルシウム血症 、 高カリウム血症 、 低マグネシウム血症 、 糖尿病性ケトアシドーシス 、 眼乾燥 、 視力障害 、 感覚鈍麻 、 錯感覚 、 多発ニューロパチー 、 神経炎 、 腓骨神経麻痺 、 脳炎 、 回転性眩暈 、 不安 、 不眠症 、 頻脈 、 高血圧 、 動悸 、 心筋炎 、 白血球減少症 、 肺炎 、 気管支炎 、 LDH上昇 、 CRP上昇 、 サルコイドーシス 、 低ナトリウム血症 、 γ−GTP上昇 、 腸炎 、 皮膚炎 、 湿疹 、 蕁麻疹 、 皮膚剥脱 、 白血球破砕性血管炎 、 血管炎 、 毛髪変色 、 胃腸出血 、 胃食道逆流性疾患 、 食道炎 、 腹膜炎 、 胃腸炎 、 憩室炎 、 膵炎 、 胃潰瘍 、 大腸潰瘍 、 イレウス 、 リパーゼ上昇 、 血中アミラーゼ上昇 、 性腺機能低下 、 血中甲状腺刺激ホルモン上昇 、 血中コルチゾール減少 、 血中コルチコトロピン減少 、 血中テストステロン減少 、 血中プロラクチン異常 、 肝炎 、 肝腫大 、 黄疸 、 糸球体腎炎 、 腎尿細管性アシドーシス 、 呼吸不全 、 肺浸潤 、 肺水腫 、 アレルギー性鼻炎 、 関節炎 、 筋骨格痛 、 筋痙縮 、 リウマチ性多発筋痛 、 疼痛 、 粘膜炎症 、 多臓器不全 、 全身性炎症反応症候群 、 腫瘍崩壊症候群 、 低カリウム血症 、 低リン酸血症 、 アルカローシス 、 眼痛 、 硝子体出血 、 視力低下 、 虹彩炎 、 結膜炎 、 眼異物感 、 フォークト・小柳・原田症候群 、 末梢性ニューロパチー 、 末梢性感覚ニューロパチー 、 浮動性眩暈 、 嗜眠 、 失神 、 構語障害 、 脳浮腫 、 脳神経障害 、 運動失調 、 振戦 、 ミオクローヌス 、 重症筋無力症様症状 、 髄膜炎 、 錯乱状態 、 精神状態変化 、 うつ病 、 リビドー減退 、 血管障害 、 末梢性虚血 、 起立性低血圧 、 不整脈 、 心房細動 、 溶血性貧血 、 リンパ球減少症 、 好中球減少症 、 血小板減少症 、 好酸球増加症 、 尿路感染 、 気道感染 、 無月経 、 十二指腸炎 、 シェーグレン症候群 、 ミオパシー 、 自己免疫性ニューロパチー

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 重度過敏症
  • 慎重投与
    • 自己免疫疾患
    • 重度肝機能障害
    • 再発性自己免疫疾患
    • 慢性的自己免疫疾患
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
ダカルバジン
重度の肝機能障害
ベムラフェニブ
重度の肝機能障害

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

1.根治切除不能な悪性黒色腫。
2.根治切除不能又は転移性の腎細胞癌。
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
1.添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。特に、化学療法未治療の根治切除不能な悪性黒色腫患者への本剤単独投与に際しては、他の治療の実施についても慎重に検討する。
2.根治切除不能又は転移性の腎細胞癌の場合、IMDC(International Metastatic RCC Database Consortium)リスク分類がintermediate又はpoorリスクの患者を対象とする。
3.本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。

用法・用量(添付文書全文)

1.根治切除不能な悪性黒色腫:イピリムマブ(遺伝子組換え)として1回3mg/kg(体重)を3週間間隔で4回点滴静注する。なお、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、ニボルマブ(遺伝子組換え)と併用する。
2.根治切除不能又は転移性の腎細胞癌:ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用において、イピリムマブ(遺伝子組換え)として1回1mg/kg(体重)を3週間間隔で4回点滴静注する。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.副作用が発現した場合には、次記の基準を参考に本剤の投与を延期又は中止する。
投与延期及び中止の基準
1).Grade2の副作用(内分泌障害及び皮膚障害を除く)、Grade3の皮膚障害、症候性の内分泌障害:
(1).Grade2の副作用<内分泌障害及び皮膚障害を除く>、Grade3の皮膚障害:Grade1以下又はベースラインに回復するまで投与を延期し、Grade1以下又はベースラインまで回復しない場合は、投与を中止する。
(2).症候性の内分泌障害:内分泌障害については、症状が回復するまで投与を延期し、症状が回復しない場合は、投与を中止する。
2).Grade3以上の副作用<内分泌障害及び皮膚障害を除く>、局所的な免疫抑制療法が有効でないGrade2以上の眼障害、Grade4の皮膚障害:投与を中止する。
GradeはNCI−CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)ver.4.0に準じる。
2.根治切除不能な悪性黒色腫に対して、ニボルマブ(遺伝子組換え)と併用する場合は、臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、併用の必要性について慎重に判断する。また、本剤のニボルマブ(遺伝子組換え)への上乗せによる延命効果は、PD−L1を発現した腫瘍細胞が占める割合(PD−L1発現率)により異なる傾向が示唆されているので、ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与に際してPD−L1発現率の測定結果が得られ、PD−L1発現率が高いことが確認された患者では、ニボルマブ(遺伝子組換え)単独投与の実施についても十分検討し慎重に判断する。
3.本剤は、根治切除不能な悪性黒色腫の場合は90分かけて点滴静注し、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌の場合は30分かけて点滴静注する。なお、本剤を希釈して投与する場合には、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液を用いる。

副作用(添付文書全文)

副作用の概要
<単独投与での成績>
根治切除不能な悪性黒色腫:
国内第2相試験(CA184396試験)において、本剤が単独投与された20例中12例(60%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹7例(35%)、発熱、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇各3例(15%)、そう痒症、食欲減退、下痢各2例(10%)であった。
海外第3相試験(MDX010−20試験)において、本剤が単独投与された131例中105例(80%)に副作用が認められた。主な副作用は、下痢36例(27%)、そう痒症、疲労各32例(24%)、悪心31例(24%)、発疹25例(19%)、嘔吐16例(12%)、食欲減退15例(11%)であった(承認時)。
<ニボルマブ(遺伝子組換え)併用投与での成績>
根治切除不能な悪性黒色腫:
国内第2相試験(ONO−4538−17試験)において、本剤がニボルマブ(遺伝子組換え)と併用投与された30例中30例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、発疹18例(60.0%)、下痢16例(53.3%)、発熱、高リパーゼ血症各12例(40.0%)、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇各11例(36.7%)、そう痒症10例(33.3%)、食欲減退8例(26.7%)、甲状腺機能低下症、倦怠感、肝機能異常各7例(23.3%)、嘔吐6例(20.0%)、低ナトリウム血症、高アミラーゼ血症、γ−GTP上昇、便秘、疲労、関節痛、頭痛各5例(16.7%)、Al−P上昇、斑状丘疹状皮疹、悪心各4例(13.3%)、口内炎3例(10.0%)であった。
海外第3相試験(CA209067試験)において、本剤がニボルマブ(遺伝子組換え)と併用投与された313例中300例(95.8%)に副作用が認められた。主な副作用は、下痢142例(45.4%)、疲労118例(37.7%)、そう痒症112例(35.8%)、発疹91例(29.1%)、悪心88例(28.1%)、発熱、食欲減退各60例(19.2%)、ALT(GPT)上昇59例(18.8%)、AST(GOT)上昇、甲状腺機能低下症各51例(16.3%)、嘔吐50例(16.0%)、高リパーゼ血症45例(14.4%)、関節痛42例(13.4%)、大腸炎41例(13.1%)、斑状丘疹状皮疹38例(12.1%)、呼吸困難36例(11.5%)、頭痛、甲状腺機能亢進症各34例(10.9%)であった(根治切除不能な悪性黒色腫用法追加時)。
根治切除不能又は転移性の腎細胞癌:
国際共同第3相試験(CA209214試験)において、本剤がニボルマブ(遺伝子組換え)と併用投与された547例(日本人38例を含む)中509例(93.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、疲労202例(36.9%)、そう痒症154例(28.2%)、下痢145例(26.5%)、発疹118例(21.6%)、悪心109例(19.9%)、リパーゼ増加90例(16.5%)、甲状腺機能低下症85例(15.5%)、発熱79例(14.4%)、関節痛76例(13.9%)、食欲減退75例(13.7%)、無力症72例(13.2%)、アミラーゼ増加71例(13.0%)、ALT(GPT)増加60例(11.0%)、嘔吐及び甲状腺機能亢進症59例(10.8%)及びAST(GOT)増加58例(10.6%)であった(腎細胞癌効能効果追加時)。
「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度については、本剤単独投与は国内第2相試験(CA184396試験)及び海外第3相試験(MDX010−20試験)の本剤群の結果を合わせて算出、ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与は国内第2相試験(ONO−4538−17試験)、海外第3相試験(CA209067試験)及び国際共同第3相試験(CA209214試験)の本剤とニボルマブ(遺伝子組換え)併用群の結果を合わせて算出した。なお、「重大な副作用」の発現頻度は、本剤単独投与時、ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時の順に記載した(*:単独投与における海外第3相試験(MDX010−20試験)の本剤+gp100併用群での発現頻度)。
前記試験以外で認められた副作用については頻度不明とした。
1.重大な副作用
1).大腸炎、消化管穿孔:
(1).大腸炎、消化管穿孔<本剤単独投与時>:大腸炎(7%)、消化管穿孔(1%*)が現れることがあり、死亡に至った例も報告されており、また、消化管穿孔が現れた後に敗血症が現れた例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).大腸炎、消化管穿孔<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:大腸炎(7.1%)、消化管穿孔(0.2%)が現れることがあり、死亡に至った例も報告されており、また、消化管穿孔が現れた後に敗血症が現れた例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
2).重度の下痢:
(1).重度の下痢<本剤単独投与時>:重度下痢(4%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).重度の下痢<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:重度下痢(6.0%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
3).肝不全、肝機能障害:
(1).肝不全、肝機能障害<本剤単独投与時>:肝不全(1%未満)、ALT上昇(GPT上昇)(3%)、AST上昇(GOT上昇)(3%)等を伴う肝機能障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、肝機能検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).肝不全、肝機能障害<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:肝不全(頻度不明)、ALT上昇(GPT上昇)(14.6%)、AST上昇(GOT上昇)(13.5%)等を伴う肝機能障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、肝機能検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
4).重度の皮膚障害:
(1).重度の皮膚障害<本剤単独投与時>:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(1%未満*)、薬剤性過敏症症候群(頻度不明)等の重度皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).重度の皮膚障害<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、薬剤性過敏症症候群(頻度不明)等の重度皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
5).下垂体炎、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能不全:
(1).下垂体炎、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能不全<本剤単独投与時>:下垂体炎(1%)、下垂体機能低下症(2%)、甲状腺機能低下症(1%)及び副腎機能不全(1%)が現れることがあるので、甲状腺機能検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期、副腎皮質ホルモン剤の投与、ホルモン補充療法等の適切な処置を行う。
(2).下垂体炎、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能不全<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:下垂体炎(5.5%)、下垂体機能低下症(0.8%)、甲状腺機能低下症(16.1%)及び副腎機能不全(4.8%)が現れることがあるので、甲状腺機能検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期、副腎皮質ホルモン剤の投与、ホルモン補充療法等の適切な処置を行う。
6).末梢神経障害:
(1).末梢神経障害<本剤単独投与時>:ギラン・バレー症候群(1%未満*)等の末梢神経障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).末梢神経障害<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:ギラン・バレー症候群(0.1%)等の末梢神経障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
7).腎障害<本剤単独投与時、ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:腎不全(1%、1.8%)等の腎障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
8).間質性肺疾患:
(1).間質性肺疾患<本剤単独投与時>:急性呼吸窮迫症候群(1%未満*)、肺臓炎(1%未満*)、間質性肺疾患(頻度不明)等が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).間質性肺疾患<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:急性呼吸窮迫症候群(頻度不明)、肺臓炎(6.1%)、間質性肺疾患(0.7%)等が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与延期又は中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
9).筋炎:
(1).筋炎<本剤単独投与時>:筋炎(頻度不明)が現れることがあるので、筋力低下、筋肉痛、CK上昇(CPK上昇)等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(2).筋炎<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:筋炎(0.6%)が現れることがあるので、筋力低下、筋肉痛、CK上昇(CPK上昇)等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与中止、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
10).Infusion reaction<本剤単独投与時、ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時>:Infusion reaction(1%、2.6%)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止する等の適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).単独投与:
(1).皮膚<単独投与>:(5%以上)皮膚そう痒症、発疹、(5%未満)そう痒性皮疹、全身性皮疹、斑状丘疹状皮疹、紅斑、全身性そう痒症、尋常性白斑、脱毛症、寝汗、(頻度不明)皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、皮膚剥脱、皮膚乾燥、白血球破砕性血管炎、毛髪変色。
(2).消化器<単独投与>:(5%以上)悪心、嘔吐、腹痛、(5%未満)腹部不快感、下腹部痛、便秘、放屁、(頻度不明)胃腸出血、胃食道逆流性疾患、食道炎、腹膜炎、胃腸炎、憩室炎、膵炎、腸炎、胃潰瘍、大腸潰瘍、イレウス、リパーゼ上昇、血中アミラーゼ上昇。
(3).内分泌<単独投与>:(5%未満)甲状腺機能亢進症、(頻度不明)性腺機能低下、血中甲状腺刺激ホルモン上昇、血中コルチゾール減少、血中コルチコトロピン減少、血中テストステロン減少、血中プロラクチン異常。
(4).肝臓<単独投与>:(5%未満)Al−P上昇、血中ビリルビン上昇、(頻度不明)肝炎、肝腫大、黄疸、γ−GTP上昇。
(5).腎臓<単独投与>:(頻度不明)糸球体腎炎、腎尿細管性アシドーシス、血中クレアチニン上昇。
(6).呼吸器<単独投与>:(5%未満)咳嗽、呼吸困難、(頻度不明)呼吸不全、肺浸潤、肺水腫、アレルギー性鼻炎。
(7).筋骨格系<単独投与>:(5%未満)関節痛、筋肉痛、背部痛、頚部痛、(頻度不明)関節炎、筋骨格痛、筋痙縮、リウマチ性多発筋痛。
(8).全身・投与部位<単独投与>:(5%以上)疲労、発熱、(5%未満)悪寒、無力症、倦怠感、浮腫、体重減少、インフルエンザ様疾患、局所腫脹、注射部位疼痛、注射部位反応、(頻度不明)粘膜炎症、疼痛、多臓器不全、全身性炎症反応症候群。
(9).代謝<単独投与>:(5%以上)食欲減退、(5%未満)脱水、(頻度不明)腫瘍崩壊症候群、低カリウム血症、低ナトリウム血症、低リン酸血症、アルカローシス。
(10).眼<単独投与>:(5%未満)霧視、ぶどう膜炎、(頻度不明)眼痛、硝子体出血、視力低下、虹彩炎、結膜炎、眼異物感、フォークト・小柳・原田症候群。
(11).神経系<単独投与>:(5%未満)頭痛、味覚異常、(頻度不明)末梢性ニューロパチー、末梢性感覚ニューロパチー、浮動性眩暈、嗜眠、失神、構語障害、脳浮腫、脳神経障害、運動失調、振戦、ミオクローヌス、重症筋無力症様症状、髄膜炎。
(12).精神<単独投与>:(頻度不明)錯乱状態、精神状態変化、うつ病、リビドー減退。
(13).心・血管系<単独投与>:(5%未満)潮紅、低血圧、ほてり、(頻度不明)血管炎、血管障害、末梢性虚血、起立性低血圧、不整脈、心房細動。
(14).血液<単独投与>:(5%未満)貧血、(頻度不明)溶血性貧血、リンパ球減少症、好中球減少症、血小板減少症、好酸球増加症。
(15).感染症<単独投与>:(5%未満)感染、(頻度不明)尿路感染、気道感染。
(16).生殖器<単独投与>:(頻度不明)無月経。
2).ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与:
(1).皮膚<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)皮膚そう痒症、発疹、斑状丘疹状皮疹、皮膚乾燥、(5%未満)脱毛症、皮膚炎、ざ瘡様皮膚炎、湿疹、紅斑、毛髪変色、多汗症、寝汗、紅斑性皮疹、全身性皮疹、斑状皮疹、丘疹性皮疹、そう痒性皮疹、皮膚色素減少、蕁麻疹、乾癬、尋常性白斑。
(2).消化器<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)腹痛、便秘、下痢、口内乾燥、悪心、嘔吐、(5%未満)腹部不快感、消化不良、胃食道逆流性疾患、口内炎、膵炎、胃炎、腹部膨満、嚥下障害、(頻度不明)十二指腸炎。
(3).内分泌<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)甲状腺機能亢進症、(5%未満)甲状腺炎、血中甲状腺刺激ホルモン減少、血中甲状腺刺激ホルモン増加。
(4).肝臓<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%未満)肝炎、高ビリルビン血症、高トランスアミナーゼ血症、Al−P上昇、γ−GTP上昇。
(5).腎臓<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)血中クレアチニン上昇、(5%未満)尿細管間質性腎炎。
(6).呼吸器<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)咳嗽、呼吸困難、(5%未満)口腔咽頭痛、胸水、発声障害。
(7).筋骨格系<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)関節痛、筋肉痛、(5%未満)筋痙縮、筋力低下、四肢痛、筋骨格痛、脊椎関節障害、関節炎、背部痛、横紋筋融解症、(頻度不明)シェーグレン症候群、ミオパシー。
(8).全身・投与部位<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)無力症、疲労、発熱、(5%未満)インフルエンザ様疾患、倦怠感、粘膜炎症、疼痛、口渇、浮腫、胸痛、悪寒、体重減少。
(9).代謝<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)食欲減退、高アミラーゼ血症、高リパーゼ血症、(5%未満)脱水、糖尿病、高血糖、低アルブミン血症、低カルシウム血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症、高カリウム血症、低マグネシウム血症、低リン酸血症、糖尿病性ケトアシドーシス。
(10).眼<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%未満)眼乾燥、ぶどう膜炎、霧視、視力障害。
(11).神経系<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)頭痛、味覚異常、(5%未満)感覚鈍麻、嗜眠、末梢性ニューロパチー、錯感覚、失神、多発ニューロパチー、神経炎、腓骨神経麻痺、脳炎、浮動性眩暈、回転性眩暈、(頻度不明)自己免疫性ニューロパチー。
(12).精神<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%未満)不安、うつ病、不眠症、錯乱状態。
(13).心・血管系<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%未満)頻脈、ほてり、高血圧、低血圧、不整脈、動悸、心筋炎、(頻度不明)心房細動。
(14).血液<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%以上)貧血、(5%未満)好酸球増加症、好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症、リンパ球減少症。
(15).感染症<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%未満)結膜炎、肺炎、気道感染、気管支炎。
(16).その他<ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与>:(5%未満)過敏症、LDH上昇、CRP上昇、サルコイドーシス。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
1.本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
2.本剤投与により、重篤な下痢、大腸炎、消化管穿孔が現れることがあり、本剤の投与終了から数カ月後に発現し、死亡に至った例も報告されているので、投与中だけでなく、投与終了後も観察を十分に行う、異常が認められた場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
(禁忌)
本剤の成分に対し重度過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.重度肝機能障害のある患者[安全性は確立していない]。
2.自己免疫疾患の合併又は慢性的自己免疫疾患若しくは再発性自己免疫疾患の既往歴のある患者[自己免疫疾患が増悪する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤のT細胞活性化作用により、過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、過度の免疫反応による副作用の発現を考慮し、適切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等を考慮する。
2.本剤投与終了から数カ月後に重篤な副作用(下痢、大腸炎、下垂体機能低下症等)が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、本剤投与終了後も観察を十分に行い、異常が認められた場合は、適切な処置を行う。
3.肝不全、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等を伴う肝機能障害が現れることがあるので、定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に確認する。
4.下垂体炎、下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能不全が現れることがあるので、定期的に甲状腺機能検査を行い、患者の状態を十分に確認する(また、必要に応じて血中コルチゾール、ACTH等の臨床検査、画像検査の実施も考慮する)。
5.Infusion reactionが発現する可能性がある。Infusion reactionが認められた場合は適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に確認する。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を確認しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合以外には投与しない(また、妊娠する可能性のある婦人には、適切な避妊法を用いるよう指導し、妊娠中に本剤を投与するか、本剤投与中の患者が妊娠した場合は、本剤投与による催奇形性、流産等が生じる可能性があることについて、患者に十分説明する)[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない、ヒトIgGは胎盤を通過することが報告されており、本剤は胎児へ移行する可能性がある。また、動物実験(サル)で器官形成期から分娩までの投与により、AUC比較で臨床曝露量の約8.3倍に相当する投与量で、泌尿生殖器系奇形、早産、出生仔低体重が認められ、AUC比較で臨床曝露量の約3.1倍に相当する投与量で、流産、死産、出生仔早期死亡等の発現頻度の増加が認められている]。
2.授乳婦に投与する場合は、授乳を中止させる[動物実験(サル)における妊娠期間中の投与で、乳汁中への移行が認められており、また、ヒトIgGはヒト乳汁中に移行するため、本剤も移行する可能性がある]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性及び有効性は確立していない[使用経験がない]。
(適用上の注意)
1.調製時
1).本剤投与前に、溶液を目視により確認する(本剤は半透明〜白色の微粒子を認めることがあるが、微粒子はインラインフィルターにより除去される、なお、着色異物又は明らかな変色が認められる場合は使用しない)。
2).本剤は、そのまま、もしくは生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液を用いて1〜4mg/mLの濃度に希釈し、投与する。
3).用時調製し、調製後は速やかに使用する(また、残液は廃棄する)。
2.投与時
1).本剤は点滴静注用としてのみ用い、急速静注は行わない。
2).本剤は、0.2〜1.2ミクロンのメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通して投与する。
3).本剤は、独立したラインにより投与する。
(その他の注意)
1.海外及び国内の臨床試験において、本剤に対する抗体産生が報告されている。
2.本剤とダカルバジンを併用投与した国内第2相試験において、重度の肝機能障害が高頻度に発現し、忍容性が認められなかった。また、本剤とベムラフェニブを併用投与した海外第1相試験において、重度の肝機能障害が高頻度に発現し、忍容性が認められなかった。
(保管上の注意)
遮光し、凍結を避け、2〜8℃で保存。

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