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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

リムパーザ錠100mgの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
3492.6円(100mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
PARP阻害薬(オラパリブなど)

PARP(poly ADP-ribose polymerase)というDNA修復、細胞死および分化制御などに関与している物質の働きを阻害し、細胞増殖に必要なDNAの修復を妨げ細胞死を誘導することで抗腫瘍効果をあらわす薬

PARP阻害薬(オラパリブなど)
  • リムパーザ
効能・効果
  • 白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌の維持療法
  • BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
  • BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法
注意すべき副作用
悪心 、 貧血 、 疲労 、 嘔吐 、 無力症 、 味覚異常 、 骨髄抑制 、 好中球減少 、 白血球減少 、 血小板減少
用法・用量(主なもの)
  • オラパリブとして300mgを1日2回、経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用
悪心 、 疲労 、 嘔吐 、 無力症 、 味覚異常 、 発疹 、 頭痛 、 浮動性眩暈 、 咳嗽 、 呼吸困難 、 下痢
重大な副作用
貧血 、 骨髄抑制 、 好中球減少 、 白血球減少 、 血小板減少 、 リンパ球減少 、 間質性肺疾患
上記以外の副作用
食欲減退 、 消化不良 、 腹痛 、 便秘 、 口内炎 、 上腹部痛 、 クレアチニン増加 、 過敏症 、 皮膚炎 、 平均赤血球容積増加 、 MCV増加

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 腎機能障害
    • 重度肝機能障害
    • 重度腎機能障害
    • 重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>
    • 末期腎不全
    • クレアチニンクリアランス<CrCL>:30mL/min以下
  • 注意
    • 腎機能障害
  • 投与に際する指示
    • 腎機能障害
患者の属性に応じた注意事項
  • 原則禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
強力なCYP3A阻害剤
副作用の発現率及び重症度が増加
イトラコナゾール
副作用の発現率及び重症度が増加
インジナビル
副作用の発現率及び重症度が増加
リトナビル
副作用の発現率及び重症度が増加
ボリコナゾール
副作用の発現率及び重症度が増加
CYP3Aを阻害する薬剤<中等度>
副作用の発現率及び重症度が増加
シプロフロキサシン
副作用の発現率及び重症度が増加
ジルチアゼム
副作用の発現率及び重症度が増加
エリスロマイシン
副作用の発現率及び重症度が増加
フルコナゾール
副作用の発現率及び重症度が増加
ベラパミル
副作用の発現率及び重症度が増加
CYP3A酵素誘導剤
本剤の有効性が減弱
リファンピシン類
本剤の有効性が減弱
カルバマゼピン
本剤の有効性が減弱
フェノバルビタール
本剤の有効性が減弱
フェニトイン
本剤の有効性が減弱
飲食物との相互作用
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • グレープフルーツ

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

1.白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法。
2.BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法。
3.がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法の場合:
1).白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法の場合、再発時の白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法で奏効が維持されている患者を対象とする。
2).白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法の場合、臨床試験に組み入れられた患者における白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法終了後から再発までの期間(PFI)等について、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
2.BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法の場合:
1).BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法の場合、国際産婦人科連合(FIGO)進行期分類3期又は4期の卵巣癌と診断され、白金系抗悪性腫瘍剤を含む初回化学療法で奏効が維持されている患者を対象とする。
2).BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法の場合、承認された体外診断薬等を用いた検査により、BRCA遺伝子変異を有することが確認された患者に投与する。
3).BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法の場合、臨床試験に組み入れられた患者における前治療歴等について、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
3.がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌の場合:
1).がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌の場合、本剤の術前・術後薬物療法としての有効性及び安全性は確立していない。
2).がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌の場合、本剤の投与を行う場合には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤及びタキサン系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法歴のある患者を対象とする。
3).がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌の場合、承認された体外診断薬等を用いた検査により、生殖細胞系列のBRCA遺伝子変異(病的変異又は病的変異疑い)を有することが確認された患者に投与する。

用法・用量(添付文書全文)

オラパリブとして300mgを1日2回、経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.100mg錠と150mg錠の生物学的同等性は示されていないため、300mgを投与する際には100mg錠を使用しない。
2.本剤投与により副作用が発現した場合には、次の基準を考慮して、休薬・減量する。
副作用発現時の用量調節基準:
1).ヘモグロビン値がGrade3の貧血又はヘモグロビン値がGrade4の貧血の場合:ヘモグロビン値≧9g/dlに回復するまで最大4週間休薬し、再開時は1回目の再開の場合、減量せずに投与する、2回目の再開の場合、250mg1日2回で投与する、3回目の再開の場合、200mg1日2回で投与する。
2).Grade3の好中球減少又はGrade4の好中球減少の場合:Grade1以下に回復するまで休薬し、再開時は1回目の再開の場合、減量せずに投与する、2回目の再開の場合、250mg1日2回で投与する、3回目の再開の場合、200mg1日2回で投与する。
3).Grade3の血小板減少又はGrade4の血小板減少の場合:Grade1以下に回復するまで最大4週間休薬し、再開時は減量せずに投与する。
4).前記以外のGrade3の副作用又はGrade4の副作用の場合:Grade1以下に回復するまで休薬し、再開時は減量せずに投与する。
GradeはNCI−CTCAE ver4.0に準じる。
3.腎機能障害のある患者では、本剤の血中濃度が上昇するとの報告があるため、減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意する。
4.他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
5.BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法の場合、本剤の投与開始後2年が経過した時点で完全奏効が得られている患者においては、本剤の投与を中止する。

副作用(添付文書全文)

白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法:BRCA遺伝子変異陽性で白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌患者を対象とした国際共同第3相試験において、本剤が投与された195例(日本人8例を含む)中180例(92.3%)に副作用が認められ、主な副作用は、悪心130例(66.7%)、貧血76例(39.0%)、疲労58例(29.7%)、嘔吐50例(25.6%)、無力症47例(24.1%)、味覚異常45例(23.1%)等であった(承認時)。
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌患者を対象とした海外第2相試験において、本剤が投与された136例中122例(89.7%)に副作用が認められ、主な副作用は、悪心87例(64.0%)、疲労59例(43.4%)、嘔吐29例(21.3%)等であった(承認時)。
BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法:白金系抗悪性腫瘍剤を含む初回化学療法による奏効が維持されているBRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌患者を対象とした国際共同第3相試験において、本剤が投与された260例(日本人11例を含む)中245例(94.2%)に副作用が認められ、主な副作用は、悪心183例(70.4%)、貧血94例(36.2%)、疲労86例(33.1%)、嘔吐79例(30.4%)、味覚異常64例(24.6%)等であった(承認時)。
がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌:がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌患者を対象とした国際共同第3相試験において、本剤が投与された205例(日本人15例を含む)中177例(86.3%)に副作用が認められ、主な副作用は、悪心103例(50.2%)、貧血66例(32.2%)、疲労46例(22.4%)等であった(承認時)。
副作用の発現率については、国際共同第3相試験(SOLO2試験、SOLO1試験、OlympiAD試験)及び海外第2相試験(D0810C00019試験)の併合解析に基づき記載した。
1.重大な副作用
1).骨髄抑制:貧血(32.4%)、好中球減少(16.8%)、白血球減少(13.8%)、血小板減少(9.5%)、リンパ球減少(4.0%)等が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は投与を中止する等の適切な処置を行う。
2).間質性肺疾患:間質性肺疾患(0.8%)が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止する等の適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).皮膚:(1%〜10%未満)発疹、(1%未満)過敏症、皮膚炎。
2).精神神経系:(1%〜10%未満)頭痛、浮動性眩暈。
3).呼吸器:(1%〜10%未満)咳嗽、呼吸困難。
4).消化器:(10%以上)悪心(63.3%)、嘔吐、下痢、食欲減退、味覚異常、(1%〜10%未満)消化不良、腹痛、便秘、口内炎、上腹部痛。
5).全身:(10%以上)疲労・無力症。
6).その他:(1%〜10%未満)クレアチニン増加、(1%未満)平均赤血球容積増加(MCV増加)。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.重度肝機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある。また、重度肝機能障害<Child−Pugh分類C>患者における使用経験はない]。
2.腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある。なお、重度腎機能障害又は末期腎不全(クレアチニンクリアランス<CrCL>:30mL/min以下)患者における使用経験はない]。
(重要な基本的注意)
貧血、好中球減少、白血球減少、血小板減少、リンパ球減少等の骨髄抑制が現れることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察する。
(相互作用)
本剤は、主にCYP3Aにより代謝される。
併用注意:
1.強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、インジナビル、リトナビル、ボリコナゾール等)、中程度のCYP3A阻害剤(シプロフロキサシン、ジルチアゼム、エリスロマイシン、フルコナゾール、ベラパミル等)[副作用の発現率及び重症度が増加する恐れがあるので、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮し、やむを得ず中程度又は強いCYP3A阻害剤を併用する際には本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意する(これらの薬剤等のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある)]。
2.グレープフルーツ含有食品[本剤投与時はグレープフルーツ含有食品を摂取しないよう注意する(これらの薬剤等のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある)]。
3.CYP3A誘導剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、セイヨウオトギリソウ含有食品(St.John’s Wort)等)[本剤の有効性が減弱する恐れがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮する(これらの薬剤等のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝活性が誘導されるため、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では、生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、本剤を投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する(また、妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び最終投与後一定期間は適切な避妊法を用いるよう指導し、妊娠中に本剤を投与するか、本剤投与中の患者が妊娠した場合は胎児に異常が生じる可能性があることを患者に十分説明する)[妊婦における使用経験はない、ラットを用いた動物実験において、臨床曝露量を下回る用量で胚死亡・胎仔死亡及び催奇形性(眼球異常、椎骨欠損及び肋骨欠損等)が報告されている]。
2.パートナーが妊娠する可能性がある男性に対しては、本剤投与期間中及び最終投与後一定期間は適切な避妊法を用いるよう指導する[本剤の遺伝毒性試験において染色体異常誘発性が認められている]。
3.授乳中の女性に投与する場合には、授乳を中止させる[本剤の乳汁中への移行は不明であり、授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.国内外の臨床試験等において、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病等の二次性悪性腫瘍が発生したとの報告がある。
2.遺伝毒性試験において、細菌を用いる復帰突然変異試験で遺伝子突然変異誘発性は認められなかったが、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いるin vitro染色体異常試験では染色体異常誘発作用がみられ、ラット骨髄小核試験で経口投与後に小核誘発作用が認められた。
(保管上の注意)
防湿のためPTP包装のまま保存する。

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