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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ゾリンザカプセル100mgの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
5723円(100mg1カプセル)
添付文書

基本情報

薬効分類
ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ボリノスタット)

白血病、リンパ腫などのがん化を促進する酵素(ヒストン脱アセチル化酵素:HDAC)を阻害し、分化や自滅(アポトーシス)などを誘導することで抗腫瘍効果をあらわす薬

ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ボリノスタット)
  • ゾリンザ
効能・効果
  • 皮膚T細胞性リンパ腫
注意すべき副作用
血小板減少 、 悪心 、 嘔吐 、 食欲不振 、 味覚異常 、 高マグネシウム血症 、 白血球減少症 、 体重減少 、 下痢 、 頭痛
用法・用量(主なもの)
  • ボリノスタットとして1日1回400mgを食後経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 重度肝障害

副作用

主な副作用
悪心 、 嘔吐 、 食欲不振 、 味覚異常 、 高マグネシウム血症 、 白血球減少症 、 体重減少 、 下痢 、 頭痛 、 高血圧 、 発熱
重大な副作用
血小板減少 、 貧血 、 高血糖 、 肺塞栓症 、 深部静脈血栓症 、 脱水症状 、 腎不全
上記以外の副作用
疲労 、 血中クレアチニン増加 、 レンサ球菌性菌血症 、 好中球減少症 、 リンパ球数減少 、 浮動性眩暈 、 錯感覚 、 嗜眠 、 失神 、 動悸 、 呼吸困難 、 咳嗽 、 口内乾燥 、 便秘 、 腹痛 、 上腹部痛 、 胃食道逆流性疾患 、 胃腸出血 、 ALT増加 、 AST増加 、 脱毛症 、 皮膚剥脱 、 多汗症 、 蛋白尿 、 血尿 、 低カリウム血症 、 筋痙縮 、 悪寒 、 味覚減退 、 胸痛 、 末梢性浮腫 、 冷感 、 血管神経性浮腫 、 倦怠感 、 高ビリルビン血症 、 高トリグリセリド血症 、 憩室炎 、 溶血 、 虚血性脳卒中 、 低血圧 、 血管炎 、 喀血 、 嚥下障害 、 肝虚血 、 尿閉 、 低ナトリウム血症 、 腫瘍出血 、 霧視 、 難聴 、 無力症

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 重度肝障害
  • 慎重投与
    • 糖尿病
    • 静脈血栓塞栓症
    • 軽度肝障害
    • 中等度肝障害
  • 注意
    • 皮膚以外の病変<内臓等>
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
クマリン系抗凝血剤
プロトロンビン時間<PT>延長
ワルファリン
プロトロンビン時間<PT>延長
クマリン系抗凝血剤
INR上昇
ワルファリン
INR上昇
バルプロ酸
消化管出血・血小板減少・貧血等の副作用が増強

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

皮膚T細胞性リンパ腫。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
2.本剤以外の治療の実施についても慎重に検討した上で、適応患者の選択を行う。
3.本剤の皮膚以外の病変<内臓等>に対する有効性は確立していない。

用法・用量(添付文書全文)

ボリノスタットとして1日1回400mgを食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.全身投与による他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
2.本剤の投与については、次の基準を目安に、休薬、減量又は投与中止の判断を行う。
海外第2相試験(001試験)の休薬、減量又は投与中止基準:
1).休薬:NCI CTCAE ver.3.0 Grade3の毒性又はGrade4の毒性が認められた場合、Grade1以下に回復するまで、最大2週間休薬し、休薬に至った毒性がGrade1以下に回復した後減量して再開する(但し、Grade3の貧血及び血小板減少症は、休薬は必須ではない)。
2).用量変更:投与量の減量は、次記に示した方法に従って実施する。
(1).1回目の用量変更:1日1回300mg。
(2).2回目の用量変更:1日1回300mg5日間投与後2日間休薬。
3).投与中止:休薬に至った毒性が2週間以上Grade1以下まで回復しない場合、投与を中止し、又は休薬を必要とする毒性が2回目の用量変更を実施したにもかかわらず、再度、認められた場合、投与を中止する。

副作用(添付文書全文)

国内臨床試験(治験)
皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)を対象とした第1相臨床試験では、CTCL患者10例中10例に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められた。主な副作用は、血小板減少症が8例、悪心が6例、倦怠感が5例、嘔吐、高クレアチニン血症、食欲不振及び味覚異常が各4例、高ビリルビン血症、高血糖、高マグネシウム血症、高トリグリセリド血症、白血球減少症、リンパ球減少症及び体重減少が各3例、下痢、頭痛、高血圧、発熱、貧血、疲労及び腎機能障害が各2例であった[国内臨床試験(089試験)終了時]。
海外臨床試験(治験)
海外で実施された2つの臨床試験において、CTCL患者86例中80例(93.0%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められた。主な副作用は、下痢40例(46.5%)、疲労39例(45.3%)、悪心33例(38.4%)、食欲不振30例(34.9%)、血小板減少症22例(25.6%)、味覚異常20例(23.3%)であった[承認時]。
使用成績調査
安全性評価対象206例中187例(90.8%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められた。主な副作用は、血小板数減少107例(51.9%)、悪心46例(22.3%)、食欲減退38例(18.4%)、血中クレアチニン増加33例(16.0%)、味覚異常29例(14.1%)、下痢25例(12.1%)、貧血及び倦怠感の各23例(11.2%)、腎機能障害及び白血球数減少の各22例(10.7%)であった[調査終了時]。
1.重大な副作用
1).肺塞栓症(4.7%)、深部静脈血栓症(1.2%):肺塞栓症、深部静脈血栓症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
2).血小板減少症(25.6%):血小板減少が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
3).貧血(12.8%):貧血が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
4).脱水症状(1.2%):脱水症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
5).高血糖(4.7%):高血糖が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
6).腎不全(頻度不明):腎不全が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).感染症:(頻度不明)憩室炎、(10%未満)レンサ球菌性菌血症。
2).血液:(頻度不明)溶血、(10%未満)好中球減少症、白血球減少症、リンパ球数減少。
3).精神・神経系:(頻度不明)虚血性脳卒中、(10%未満)浮動性眩暈、頭痛、錯感覚、嗜眠、失神。
4).循環器:(頻度不明)低血圧、血管炎、(10%未満)高血圧、動悸。
5).呼吸器:(頻度不明)喀血、(10%未満)呼吸困難、咳嗽。
6).消化器:(頻度不明)嚥下障害、(10%以上)下痢、悪心、口内乾燥、嘔吐、便秘、(10%未満)腹痛、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、胃腸出血。
7).肝胆道系:(頻度不明)肝虚血、高ビリルビン血症、(10%未満)ALT増加、AST増加。
8).皮膚:(10%以上)脱毛症、(10%未満)皮膚剥脱、多汗症。
9).泌尿器:(頻度不明)尿閉、(10%以上)血中クレアチニン増加、(10%未満)蛋白尿、血尿。
10).電解質:(頻度不明)低ナトリウム血症、(10%未満)高マグネシウム血症、低カリウム血症。
11).その他:(頻度不明)腫瘍出血、霧視、難聴、無力症、高トリグリセリド血症、倦怠感、(10%以上)筋痙縮、味覚異常、疲労、悪寒、食欲不振、体重減少、(10%未満)味覚減退、発熱、胸痛、末梢性浮腫、冷感、血管神経性浮腫。
CTCL患者を対象にした海外臨床試験(001試験及び005試験)において1日1回400mg投与で認められた副作用の頻度を基に記載した。
頻度不明:CTCL患者を対象にした国内臨床試験(089試験、1日1回400mg投与)、CTCL以外の患者を対象にした海外臨床試験及びCTCL患者を対象にした海外臨床試験(001試験及び005試験)において1日1回400mg投与以外で認められた副作用。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
本剤の投与にあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.重度肝障害患者[副作用が強く現れる恐れがあり、肝障害患者では、本剤の血清中濃度が上昇する恐れがある]。
(慎重投与)
1.静脈血栓塞栓症を有する又は既往歴のある患者[肺塞栓症、深部静脈血栓症が発現、悪化する恐れがある]。
2.軽度肝障害及び中等度肝障害患者[使用経験が少なく、肝障害患者では、本剤の血清中濃度が上昇する恐れがあり、また、軽度の肝障害患者に対する最大耐用量は300mg、中等度の肝障害患者に対する最大耐用量は200mgであることが確認されている]。
3.糖尿病又はその疑いのある患者[糖尿病が悪化する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.脱水症状が現れることがあるので、必要に応じて、補液、電解質補充等を行う。また、投与にあたっては、患者に、脱水の兆候や脱水を避けるための注意点を指導する。過度の嘔吐、下痢等が認められた場合には、医師の診察を受けるよう患者を指導する。
2.高血糖が現れることがあるので、投与開始前及び投与開始後は定期的に血糖値の測定を行い、また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておく。
3.血小板減少、貧血、腎機能障害等が現れることがあるので、本剤投与中は定期的に、血液検査(血球数算定、電解質/血清クレアチニンを含む血液生化学検査)を行う。
(相互作用)
併用注意:
1.クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[プロトロンビン時間<PT>延長及びINR上昇が現れることがあるので、PT及びINRを注意深くモニターする(機序不明)]。
2.バルプロ酸[消化管出血・血小板減少・貧血等の副作用が増強することがある(機序不明)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人にやむを得ず投与する場合には、本剤投与によるリスクについて患者に十分説明する(また、妊娠する可能性のある婦人には本剤投与中は妊娠しないよう指導する)[動物実験では、ラット受胎能試験において本剤投与に関連した黄体数増加が報告され、ラットの受胎能試験及び胚・胎仔発生に関する試験において胚致死作用が報告されており、また、ウサギ及びラットの胚・胎仔発生に関する試験及びトキシコキネティクス試験において、本剤の胎盤通過、生存胎仔平均体重減少、骨化遅延及び骨格変異が報告されている]。
2.授乳中の婦人には、授乳を中止させる[本剤がヒト乳汁中へ移行するかは不明である]。
(小児等への投与)
小児等に対する本剤の安全性は確立していない[使用経験がない]。
(過量投与)
進行性固形がん患者に対し、最大用量として海外では1日1回800mg、国内では1日1回500mgが投与されている。この際に観察された副作用は、承認用量で認められたものと同様であった。過量投与が認められた場合には、患者の状態を十分に観察し、必要な対症療法を実施する。
(適用上の注意)
1.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
2.カプセルを開けたり、つぶしたりしない。カプセル内の粉末を皮膚又は粘膜に直接接触させない(直接接触した場合には、完全に洗い流す)。
(その他の注意)
本剤のがん原性試験は実施していない。本剤は、細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames試験)においてin vitroで変異原性を示し、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に対してin vitroで染色体異常を誘発した。また、マウスへの本剤の投与により小核を有する赤血球の発現数を増加させた(マウス小核試験)。

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