日経メディカル処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

タイケルブ錠250mg基本情報

先発品(後発品なし)

一般名:ラパチニブトシル酸塩水和物錠

製薬会社:ノバルティス ファーマ

薬価・規格: 1667円(250mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔EGFR、HER2〕)詳しく見る

  • 細胞増殖に関わる上皮成長因子受容体のEGFR及びHER2のチロシンキナーゼ活性を阻害し、がん細胞の増殖を抑えることで抗腫瘍効果をあらわす薬
分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔EGFR、HER2〕)の代表的な商品名
  • タイケルブ

効能・効果詳しく見る

  • HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌

注意すべき副作用詳しく見る

手掌・足底発赤知覚不全症候群下痢口内炎悪心発疹ざ瘡ざ瘡様皮膚炎皮膚炎著しいAST増加著しいALT増加

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • ラパチニブとして次の用量を1日1回、食事の1時間以上前又は食後1時間以降に経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • 1.カペシタビンとの併用:1250mg
  • 2.アロマターゼ阻害剤との併用:1500mg

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

手掌・足底発赤知覚不全症候群下痢口内炎悪心発疹ざ瘡ざ瘡様皮膚炎皮膚炎血中ビリルビン増加呼吸困難咳嗽

重大な副作用

著しいAST増加著しいALT増加著しいγ−GTP増加著しいAl−P増加著しい血中ビリルビン増加重篤な肝機能障害左室駆出率低下脱水症状多形紅斑間質性肺疾患間質性肺炎肺臓炎息切れ心不全重篤な心障害重度下痢QT間隔延長中毒性表皮壊死融解症Toxic Epidermal NecrolysisTEN皮膚粘膜眼症候群Stevens−Johnson症候群重度皮膚障害

上記以外の副作用

発熱脱水紅斑排便回数増加嘔吐消化不良腹痛上腹部痛口内乾燥便秘口腔内潰瘍胃食道逆流性疾患腹部膨満鼓腸放屁ひび歯肉炎胃炎口唇炎頭痛爪障害皮膚乾燥皮膚そう痒症脱毛症皮膚亀裂あかぎれ爪破損皮膚色素過剰皮膚剥脱爪毒性剥脱性発疹疼痛皮膚色素沈着障害疲労無力症粘膜炎症浮腫末梢性浮腫粘膜乾燥悪寒味覚異常嗜眠錯感覚末梢性ニューロパチー浮動性眩暈感覚鈍麻食欲減退食欲不振低カリウム血症低ナトリウム血症四肢痛背部痛筋痙縮筋痛鼻出血鼻乾燥鼻炎鼻漏爪囲炎限局性感染爪感染上気道感染口腔カンジダ症駆出率減少血中アルカリホスファターゼ増加体重減少ヘモグロビン減少アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加眼乾燥結膜炎流涙増加角膜炎好中球減少症好中球数減少白血球減少症白血球数減少貧血不眠症高ビリルビン血症ほてり心室機能不全皮膚裂傷回転性眩暈胃不快感脂漏性皮膚炎湿疹皮膚反応接触性皮膚炎嵌入爪倦怠感胸部不快感高血糖高カリウム血症血中カリウム増加高尿酸血症血中尿酸増加低アルブミン血症血中アルブミン減少血中ナトリウム減少高カルシウム血症血中カルシウム増加咽喉頭疼痛リンパ球数減少アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加赤血球数減少ヘマトクリット減少γ−グルタミルトランスフェラーゼ増加C−反応性蛋白増加好塩基球数増加好酸球百分率増加好中球数増加総蛋白減少脳性ナトリウム利尿ペプチド上昇白血球数増加眼異常感眼そう痒症潮紅血尿尿中血陽性蛋白尿尿蛋白皮膚障害壊死嚥下障害痔核口唇ひび割れ口唇乾燥舌痛口唇水疱歯肉痛アフタ性口内炎口唇潰瘍消化器痛大腸炎レッチング胃腸炎口腔咽頭痛爪甲離床症斑状皮疹斑状丘疹状皮疹丘疹皮膚病変皮膚疼痛痂皮紅斑性皮疹多汗症全身性皮疹皮膚変色乾皮症皮膚刺激皮膚潰瘍毛髪成長異常手掌紅斑皮膚水疱皮膚過角化皮膚斑皮膚肥厚腋窩痛治癒不良顔面浮腫不快感末梢性感覚ニューロパチー異常感覚知覚過敏血管迷走神経性失神神経毒性嗅覚錯誤神経痛ラクトース不耐性低蛋白血症関節痛筋骨格硬直骨痛関節硬直四肢不快感鼻部不快感鼻潰瘍アレルギー性鼻炎肺塞栓症副鼻腔障害喘息感染真菌感染皮膚感染足部白癬尿路感染鼻咽頭炎咽頭炎膀胱炎インフルエンザ様疾患耳感染大腸菌性敗血症腎クレアチニンクリアランス減少血中クレアチニン増加血中クレアチニン異常血中クレアチン異常視覚障害霧視眼刺激眼球乾燥眼瞼浮腫血小板減少症血小板数減少白血球増加症血液毒性好中球増加症うつ病抑うつ気分気分変動肝毒性胆嚢炎膣分泌物膣炎症膣出血女性生殖器痛生殖器炎症蒼白低血圧動悸心筋梗塞心房細動プリンツメタル狭心症上室性期外収縮排尿困難皮膚新生物急性骨髄性白血病過敏症胃腸出血下腹部痛血便排泄口の錯感覚口唇糜爛歯肉出血心窩部不快感舌炎舌障害舌苔肛門出血紅色汗疹爪痛皮脂欠乏性湿疹胸痛口渇熱感冷感傾眠体位性眩暈低クロル血症筋骨格痛発声障害鼻閉帯状疱疹単純ヘルペス爪白癬肺感染蜂巣炎毛包炎リンパ球数増加血中クレアチンホスホキナーゼ増加血中コレステロール増加血中乳酸脱水素酵素減少血中乳酸脱水素酵素増加好塩基球百分率増加好酸球数増加単球百分率減少尿中ケトン体陽性尿比重増加角膜糜爛眼部不快感羞明霰粒腫洞性頻脈消化管潰瘍

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 肝機能障害
    • 心不全症状
    • 左室駆出率低下
    • 間質性肺疾患
    • 放射線性肺臓炎
    • コントロール不能な不整脈
    • 臨床上重大な心臓弁膜症
  • 注意
    • HLA−DRB1*07:01保有
    • HLA−DQA1*02:01保有

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤のAUCが約3.6倍に増加し半減期が1.7倍に延長
イトラコナゾール 本剤のAUCが約3.6倍に増加し半減期が1.7倍に延長
ケトコナゾール 本剤のAUCが約3.6倍に増加し半減期が1.7倍に延長
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤のAUCが約72%減少
カルバマゼピン 本剤のAUCが約72%減少
リファンピシン類 本剤のAUCが約72%減少
フェニトイン 本剤のAUCが約72%減少
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤の有効性が減弱
カルバマゼピン 本剤の有効性が減弱
リファンピシン類 本剤の有効性が減弱
フェニトイン 本剤の有効性が減弱
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 AUCが経口投与では約45%及び静脈内投与では約14%増加
ミダゾラム AUCが経口投与では約45%及び静脈内投与では約14%増加
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 血中濃度が上昇
CYP2C8で代謝される薬剤 血中濃度が上昇
ビノレルビン 血中濃度が上昇
パクリタキセル 本剤のAUCが約21%増加
パクリタキセル AUCが約23%増加
パクリタキセル 下痢と好中球数減少の発現率及び重症度が増加
P−糖蛋白質を阻害する薬剤 本剤の血中濃度や分布に影響
ベラパミル 本剤の血中濃度や分布に影響
イトラコナゾール 本剤の血中濃度や分布に影響
キニジン 本剤の血中濃度や分布に影響
シクロスポリン 本剤の血中濃度や分布に影響
エリスロマイシン 本剤の血中濃度や分布に影響
P−糖蛋白質を誘導する薬剤 本剤の血中濃度や分布に影響
リファンピシン類 本剤の血中濃度や分布に影響
P糖蛋白の基質となる薬剤 AUCが約80%増加
ジゴキシン AUCが約80%増加
パゾパニブ塩酸塩 AUC及びCmaxはそれぞれ約59%及び51%増加
イリノテカン 活性代謝物であるSN−38のAUCが約41%増加
プロトンポンプ阻害剤 本剤のAUCが約15%減少
エソメプラゾール 本剤のAUCが約15%減少
QTを延長する薬剤 QT間隔延長を起こす又は悪化
イミプラミン QT間隔延長を起こす又は悪化
ピモジド QT間隔延長を起こす又は悪化
抗不整脈剤 QT間隔延長を起こす又は悪化
キニジン QT間隔延長を起こす又は悪化
プロカインアミド QT間隔延長を起こす又は悪化
ジソピラミド QT間隔延長を起こす又は悪化

飲食物との相互作用

  • グレープフルーツジュース
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)もっと見る

    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    HER2過剰発現が確認された手術不能又は再発乳癌。
    <効能又は効果に関連する使用上の注意>
    1.添付文書の【臨床成績】の項の内容を十分に理解した上で、適応患者の選択を行う。
    2.十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、HER2過剰発現が確認された患者に投与する。
    3.カペシタビンと併用する場合には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤、タキサン系抗悪性腫瘍剤及びトラスツズマブ(遺伝子組換え)による化学療法後の増悪もしくは再発例を対象とする。
    4.アロマターゼ阻害剤と併用する場合には、ホルモン受容体陽性かつ閉経後の患者を対象とする。
    5.本剤の術前・術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。

    用法・用量(添付文書全文)

    ラパチニブとして次の用量を1日1回、食事の1時間以上前又は食後1時間以降に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
    1.カペシタビンとの併用:1250mg。
    2.アロマターゼ阻害剤との併用:1500mg。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    1.カペシタビンと併用する場合には、添付文書の【臨床成績】の項の内容、特に、用法・用量及び用量調節方法を十分に理解した上で行う。
    2.本剤を単剤で使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。
    3.食後に本剤を投与した場合、Cmax上昇及びAUC上昇するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の前後1時間以内の服用は避ける。
    4.1回の投与量を1日2回に分割投与した場合、AUC上昇するとの報告があるので、分割投与しない。
    5.副作用により、本剤を休薬、減量又は中止する場合には、副作用の症状、重症度等に応じて次の基準を考慮する。
    <海外臨床試験における本剤の休薬、減量及び中止基準>
    1).駆出率低下及び間質性肺炎による休薬、減量及び中止基準
    (1).LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下:発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1〜2週後に再検)し、回復したら投与継続。
    (2).LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下(カペシタビンとの併用):発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1〜2週後に再検)し、持続するようなら休薬(3週以内に再検)をして、回復したら1000mg/日に減量して再開可能。
    (3).LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下(アロマターゼ阻害剤との併用):発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1〜2週後に再検)し、持続するようなら休薬(3週以内に再検)をして、回復したら1250mg/日に減量して再開可能。
    (4).LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下:発現回数1回目・2回目(減量前)の場合は投与継続(1〜2週後に再検)し、持続するようなら休薬(3週以内に再検)をして、更に持続したら中止。
    (5).LVEFがベースライン20%以上低下かつ施設基準未満の無症候性駆出率低下:発現回数2回目(減量後)の場合は中止。
    (6).症候性の駆出率低下<Grade3>、症候性の駆出率低下<Grade4>:中止。
    (7).間質性肺炎<Grade3>、間質性肺炎<Grade4>:中止。
    2).肝機能検査値異常による休薬、減量及び中止基準
    (1).T−Bil>2.0×ULN[D−Bil>35%]でALT>3.0×ULN:中止(T−Bil:総ビリルビン、D−Bil:直接ビリルビン(直接ビリルビンを測定していない場合は>35%とみなす))。
    (2).総ビリルビン値が(1)以外でALT>8.0×ULN(カペシタビンとの併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1000mg/日に減量して再開可能。
    (3).総ビリルビン値が(1)以外でALT>8.0×ULN(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1250mg/日に減量して再開可能。
    (4).総ビリルビン値が(1)以外でALT>5.0×ULN[無症候性にて2週間継続](カペシタビンとの併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1000mg/日に減量して再開可能(ALT>5.0×ULN発現時点で3日以内に再検し、その後1週間毎に検査)。
    (5).総ビリルビン値が(1)以外でALT>5.0×ULN[無症候性にて2週間継続](アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1250mg/日に減量して再開可能(ALT>5.0×ULN発現時点で3日以内に再検し、その後1週間毎に検査)。
    (6).総ビリルビン値が(1)以外でALT>3.0×ULN[症候性](肝炎又は過敏症の徴候・症状(疲労、嘔気、嘔吐、右上腹部の痛みあるいは右上腹部の圧痛、発熱、発疹又は好酸球増加)のいずれかの発現もしくは肝炎増悪又は過敏症増悪の徴候・症状(疲労増悪、嘔気増悪、嘔吐増悪、右上腹部の痛み増悪あるいは右上腹部の圧痛増悪、発熱増悪、発疹増悪又は好酸球増加増悪))(カペシタビンとの併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1000mg/日に減量して再開可能。
    (7).総ビリルビン値が(1)以外でALT>3.0×ULN[症候性](肝炎又は過敏症の徴候・症状(疲労、嘔気、嘔吐、右上腹部の痛みあるいは右上腹部の圧痛、発熱、発疹又は好酸球増加)のいずれかの発現もしくは肝炎増悪又は過敏症増悪の徴候・症状(疲労増悪、嘔気増悪、嘔吐増悪、右上腹部の痛み増悪あるいは右上腹部の圧痛増悪、発熱増悪、発疹増悪又は好酸球増加増悪))(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(2週後に再検)し、有効性が得られている場合、1250mg/日に減量して再開可能。
    (8).総ビリルビン値が(1)以外でALT>3.0×ULN[無症候性]:継続(1週間ごとに再検)し、ALT>3.0×ULNが4週間継続した場合は中止。
    (9).ALT≦3.0×ULN:継続。
    3).好中球数、血小板数、ヘモグロビン、クレアチニン及びクレアチニンクリアランス検査値異常による休薬、減量及び中止基準
    (1).500/mm3≦Neu<1000/mm3、25000/mm3≦Pt<75000/mm3、6.5g/dL≦Hb<9.0g/dL[輸血時は輸血後の数値]、1.5mg/dL<Cre≦6×ULN、CCr<40mL/min(カペシタビンとの併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、1回目の場合は減量せず再開、2〜3回目の場合は減量せず又は1000mg/日に減量して再開。
    (2).500/mm3≦Neu<1000/mm3、25000/mm3≦Pt<75000/mm3、6.5g/dL≦Hb<9.0g/dL[輸血時は輸血後の数値]、1.5mg/dL<Cre≦6×ULN、CCr<40mL/min(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、1回目の場合は減量せず再開、2〜3回目の場合は減量せず又は1250mg/日に減量して再開。
    (3).Neu<500/mm3、Pt<25000/mm3、Hb<6.5g/dL[輸血時は輸血後の数値]、Cre>6×ULN:休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、減量、継続、再開等は事象毎に判断。
    4).前記1)〜3)以外の有害事象発現時の休薬、減量及び中止基準
    (1).Grade2(カペシタビンとの併用):1〜2回目の場合は減量せず継続、3回目の場合は減量せず又は1000mg/日に減量して継続、4回目の場合は1000mg/日に減量して継続。
    (2).Grade2(アロマターゼ阻害剤との併用):1〜2回目の場合は減量せず継続、3回目の場合は減量せず又は1250mg/日に減量して継続、4回目の場合は1250mg/日に減量して継続。
    (3).Grade3(カペシタビンとの併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、発現回数にかかわらず、減量せず又は1000mg/日に減量して再開可能。
    (4).Grade3(アロマターゼ阻害剤との併用):休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、発現回数にかかわらず、減量せず又は1250mg/日に減量して再開可能。
    (5).Grade4:休薬(Grade1以下に回復するまで最大14日間可能)した後、減量、継続、再開等は事象毎に判断。
    GradeはNCI CTCAE(ver3.0)による。
    ULN:施設基準値上限。
    カペシタビンの用量調節基準については添付文書の【臨床成績】の項参照。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    <カペシタビン併用療法での成績>
    本剤とカペシタビンの併用による国内臨床試験において、本剤を投与された51例中51例(100%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、手掌・足底発赤知覚不全症候群39例(76%)、下痢33例(65%)、口内炎21例(41%)であった(試験終了時)。本剤とカペシタビンの併用による海外臨床試験(EGF100151試験)において、併用群210例中187例(89%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、下痢135例(64%)、手掌・足底発赤知覚不全症候群120例(57%)、悪心88例(42%)であった(試験終了時)。
    <レトロゾール併用療法での成績>
    本剤とレトロゾールの併用による海外臨床試験において、調査例数654例中548例(84%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、下痢348例(53%)、発疹214例(33%)、悪心129例(20%)であった(承認時)。
    <単独投与での成績>
    本剤の単独投与による国内臨床試験において、調査例数88例中86例(98%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、下痢64例(73%)、発疹(ざ瘡様皮膚炎を含む)59例(67%)、口内炎31例(35%)であった(承認時)。
    1.重大な副作用
    1).肝機能障害:著しいAST増加(著しいGOT増加)、著しいALT増加(著しいGPT増加)、著しいγ−GTP増加、著しいAl−P増加及び著しい血中ビリルビン増加等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがある(25%*、8%※)ので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    2).間質性肺疾患:間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎等)(0%*、0%※)が現れることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行う。
    3).心障害:
    (1).左室駆出率低下が現れ(8%:本剤の単独投与による国内臨床試験でみられたNCI CTCAE Grade1以上の発現頻度)、心不全等の重篤な心障害が現れることがあるため、本剤投与中は適宜心機能検査(心エコー等)を行い患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止するなどし、適切な処置を行う。
    (2).左室駆出率低下が現れ(3%:カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用による海外臨床試験でみられたNCI CTCAE Grade1以上の発現頻度)、心不全等の重篤な心障害が現れることがあるため、本剤投与中は適宜心機能検査(心エコー等)を行い患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止するなどし、適切な処置を行う。
    4).下痢:下痢が現れ(73%*、56%※)、脱水症状を来すことがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には早期に止瀉剤などによる治療を考慮する。重度下痢が認められた場合には、電解質又は輸液投与及び本剤の投与中止や休薬を行うなど適切な処置を行う。
    5).QT間隔延長:QT間隔延長(0%*、0%※)が現れることがあるので、心電図検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、必要に応じて減量、休薬又は投与を中止する等の適切な処置を行う。
    6).重度の皮膚障害:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(0%*、0%※)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(0%*、0%※)、多形紅斑(1%*、0.2%※)等の重度皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    *:本剤の単独投与による国内臨床試験でみられたNCI CTCAE Grade1以上の発現頻度。
    ※:カペシタビン又はレトロゾールとの併用による海外臨床試験でみられたNCI CTCAE Grade1以上の発現頻度。
    2.その他の副作用:次のような症状が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    1).カペシタビン又はレトロゾールとの併用時(海外臨床試験でみられた全副作用)。
    (1).胃腸障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(10%以上)下痢[下痢は、下痢、排便回数増加を含む]、悪心、嘔吐、(1%〜10%未満)口内炎、消化不良、腹痛、上腹部痛、口内乾燥、便秘、口腔内潰瘍形成、胃食道逆流性疾患、腹部膨満(鼓腸を含む)、放屁、(1%未満)嚥下障害、痔核、口唇ひび割れ、口唇乾燥、歯肉炎、舌痛、胃炎、口唇水疱、歯肉痛、アフタ性口内炎、口唇炎、口唇潰瘍、消化器痛、大腸炎、レッチング、胃腸炎、口腔咽頭痛、(頻度不明)消化管潰瘍。
    (2).皮膚及び皮下組織障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(10%以上)手掌・足底発赤知覚不全症候群、発疹、爪障害、皮膚乾燥、(1%〜10%未満)皮膚そう痒症、脱毛症、ざ瘡、ざ瘡様皮膚炎、皮膚亀裂(ひび・あかぎれを含む)、紅斑、爪破損、皮膚色素過剰、皮膚剥脱、爪毒性、皮膚炎、(1%未満)爪甲離床症、斑状皮疹、剥脱性発疹、斑状丘疹状皮疹、皮膚病変、皮膚疼痛、痂皮、紅斑性皮疹、多汗症、皮膚障害、全身性皮疹、皮膚変色、乾皮症、皮膚刺激、皮膚潰瘍、毛髪成長異常、手掌紅斑、皮膚水疱、多形紅斑、皮膚過角化、皮膚色素沈着障害、皮膚斑、皮膚肥厚[必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導する]。
    (3).全身障害及び投与局所様態[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(10%以上)疲労、(1%〜10%未満)疼痛、無力症、粘膜炎症、浮腫、発熱、末梢性浮腫、粘膜乾燥、悪寒、(1%未満)腋窩痛、治癒不良、顔面浮腫、壊死、不快感。
    (4).神経系障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)頭痛、味覚異常、嗜眠、錯感覚、末梢性ニューロパチー、浮動性眩暈、感覚鈍麻、(1%未満)末梢性感覚ニューロパチー、異常感覚、知覚過敏、血管迷走神経性失神、神経毒性、嗅覚錯誤、神経痛。
    (5).代謝及び栄養障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)食欲減退(食欲不振を含む)、低カリウム血症、脱水、(1%未満)低ナトリウム血症、ラクトース不耐性、低蛋白血症。
    (6).筋骨格系及び結合組織障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)四肢痛、背部痛、筋痙縮、筋痛、(1%未満)関節痛、筋骨格硬直、骨痛、関節硬直、四肢不快感。
    (7).呼吸器、胸郭及び縦隔障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)鼻出血、呼吸困難、鼻乾燥、咳嗽、(1%未満)鼻部不快感、鼻潰瘍、アレルギー性鼻炎、肺塞栓症、鼻漏、副鼻腔障害、喘息。
    (8).感染症及び寄生虫症[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)爪囲炎、限局性感染、爪感染、上気道感染、口腔カンジダ症、(1%未満)真菌感染、鼻炎、皮膚感染、足部白癬、尿路感染、鼻咽頭炎、膀胱炎、インフルエンザ様疾患、感染、耳感染、大腸菌性敗血症。
    (9).臨床検査[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)駆出率減少、血中アルカリホスファターゼ増加、体重減少、(1%未満)ヘモグロビン減少、腎クレアチニンクリアランス減少、血中クレアチニン増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、血中クレアチニン異常、血中クレアチン異常。
    (10).眼障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)眼乾燥、結膜炎、流涙増加、(1%未満)視覚障害、霧視、眼刺激、角膜炎、眼球乾燥、眼瞼浮腫[眼の異常が現れた場合には、直ちに眼科的検査を行い、適切な処置を行う]。
    (11).血液及びリンパ系障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)好中球減少症(好中球数減少を含む)、白血球減少症(白血球数減少を含む)、貧血、(1%未満)血小板減少症(血小板数減少を含む)、白血球増加症、血液毒性、好中球増加症。
    (12).精神障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)不眠症、(1%未満)うつ病、抑うつ気分、気分変動。
    (13).肝胆道系障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)高ビリルビン血症(血中ビリルビン増加を含む)、(1%未満)肝毒性、胆嚢炎。
    (14).生殖系及び乳房障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%未満)膣分泌物、膣炎症、膣出血、女性生殖器痛、生殖器炎症。
    (15).血管障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)ほてり、(1%未満)蒼白、低血圧。
    (16).心臓障害[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)心室機能不全、(1%未満)動悸、心筋梗塞、心房細動、プリンツメタル狭心症、上室性期外収縮。
    (17).その他[カペシタビンとの併用又はレトロゾールとの併用時]:(1%〜10%未満)皮膚裂傷、回転性眩暈、(1%未満)排尿困難、皮膚新生物、急性骨髄性白血病。
    2).単独投与時(国内臨床試験(EGF10020、EGF100642)でみられた全副作用(但し過敏症は除く))。
    (1).胃腸障害[単独投与時]:(10%以上)下痢、口内炎、悪心、嘔吐、(2%〜10%未満)便秘、口唇炎、胃不快感、上腹部痛、鼓腸、歯肉炎、腹痛、胃炎、口内乾燥、消化不良、(2%未満)胃腸出血、下腹部痛、血便排泄、口の錯感覚、口唇ひび割れ、口唇糜爛、歯肉出血、心窩部不快感、舌炎、舌障害、舌苔、嚥下障害、肛門出血。
    (2).皮膚及び皮下組織障害[単独投与時]:(10%以上)発疹、皮膚乾燥、皮膚そう痒症、爪障害、脂漏性皮膚炎、皮膚剥脱、(2%〜10%未満)ざ瘡、湿疹、皮膚反応、ざ瘡様皮膚炎、ひび・あかぎれ、紅斑、接触性皮膚炎、脱毛症、剥脱性発疹、嵌入爪、皮膚色素沈着障害、(2%未満)皮膚過角化、丘疹、紅色汗疹、皮膚水疱、多形紅斑、爪痛、皮脂欠乏性湿疹、皮膚炎[必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導する]。
    (3).全身障害及び投与局所様態[単独投与時]:(10%以上)疲労、(2%〜10%未満)倦怠感、発熱、胸部不快感、(2%未満)胸痛、口渇、熱感、浮腫、末梢性浮腫、冷感。
    (4).神経系障害[単独投与時]:(10%以上)頭痛、(2%〜10%未満)味覚異常、浮動性眩暈、(2%未満)傾眠、錯感覚、体位性眩暈。
    (5).代謝及び栄養障害[単独投与時]:(10%以上)食欲不振、(2%〜10%未満)高血糖、高カリウム血症(血中カリウム増加を含む)、高尿酸血症(血中尿酸増加を含む)、低アルブミン血症(血中アルブミン減少を含む)、低ナトリウム血症(血中ナトリウム減少を含む)、高カルシウム血症(血中カルシウム増加を含む)、(2%未満)食欲減退、低クロル血症。
    (6).筋骨格系及び結合組織障害[単独投与時]:(2%〜10%未満)筋痙縮、四肢痛、背部痛、(2%未満)筋骨格痛。
    (7).呼吸器、胸郭及び縦隔障害[単独投与時]:(10%以上)鼻出血、(2%〜10%未満)咳嗽、呼吸困難、咽喉頭疼痛、鼻乾燥、鼻漏、(2%未満)発声障害、鼻部不快感、鼻閉。
    (8).感染症及び寄生虫症[単独投与時]:(10%以上)爪囲炎、(2%〜10%未満)鼻炎、(2%未満)咽頭炎、感染、帯状疱疹、単純ヘルペス、爪感染、爪白癬、尿路感染、肺感染、鼻咽頭炎、蜂巣炎、毛包炎。
    (9).臨床検査[単独投与時]:(10%以上)リンパ球数減少、血中アルカリホスファターゼ増加、体重減少、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、(2%〜10%未満)白血球数減少、アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加、ヘモグロビン減少、赤血球数減少、ヘマトクリット減少、駆出率減少、好中球数減少、γ−グルタミルトランスフェラーゼ増加、C−反応性蛋白増加、好塩基球数増加、好酸球百分率増加、好中球数増加、総蛋白減少、脳性ナトリウム利尿ペプチド上昇、白血球数増加、(2%未満)リンパ球数増加、血小板数減少、血中クレアチニン増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中コレステロール増加、血中乳酸脱水素酵素減少、血中乳酸脱水素酵素増加、好塩基球百分率増加、好酸球数増加、単球百分率減少、尿中ケトン体陽性、尿比重増加。
    (10).眼障害[単独投与時]:(2%〜10%未満)眼異常感、角膜炎、眼そう痒症、(2%未満)角膜糜爛、眼乾燥、眼部不快感、霧視、羞明、霰粒腫[眼の異常が現れた場合には、直ちに眼科的検査を行い、適切な処置を行う]。
    (11).肝胆道系障害[単独投与時]:(10%以上)高ビリルビン血症(血中ビリルビン増加を含む)。
    (12).血管障害[単独投与時]:(2%〜10%未満)潮紅、(2%未満)ほてり。
    (13).心臓障害[単独投与時]:(2%〜10%未満)心室機能不全、(2%未満)上室性期外収縮、洞性頻脈。
    (14).その他[単独投与時]:(10%以上)血尿(尿中血陽性を含む)、(2%〜10%未満)蛋白尿(尿蛋白を含む)、(2%未満)過敏症。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで本療法が適切と判断される症例についてのみ実施する。また治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
    2.重篤な肝機能障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察する。本剤投与中に重篤な肝機能障害がみられた場合には、本剤の投与を中止する等の適切な処置を行う。
    3.間質性肺炎、肺臓炎等の間質性肺疾患が現れ、死亡に至った例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止する等の適切な処置を行う。
    なお、本剤の使用にあたっては、本剤及び併用薬剤の添付文書を熟読する。
    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    (慎重投与)
    1.肝機能障害のある患者[肝機能障害が悪化する恐れがあり、ラパチニブは主として肝臓で代謝されるので、AUCが増加する恐れがある]。
    2.間質性肺疾患(放射線性肺臓炎を含む)のある患者又はその既往歴のある患者[間質性肺疾患が増悪する恐れがある]。
    3.心不全症状のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
    4.左室駆出率低下している患者、コントロール不能な不整脈のある患者、臨床上重大な心臓弁膜症のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
    5.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいビリルビン上昇等を伴う重篤な肝機能障害が現れることがあり、死亡に至った例も報告されているので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al−P及びビリルビン等)を行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    2.間質性肺炎、肺臓炎等の間質性肺疾患が現れることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、また必要に応じて胸部CT検査、動脈血酸素分圧(PaO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A−aDO2)、肺拡散能力(DLCO)などの検査を行う。
    3.心不全等の重篤な心障害が現れることがあるので、必ず本剤投与開始前には心機能検査を行い、患者の心機能を確認し、また、本剤投与中は適宜心機能検査(心エコー等)を行う等、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬、減量又は中止し、適切な処置を行う。
    4.QT間隔延長が現れることがあるので、本剤投与開始前及び本剤投与中は適宜心電図検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には休薬、減量又は中止し、適切な処置を行う。
    (相互作用)
    本剤は、主としてCYP3Aにより代謝される。また、P−糖蛋白質及びBCRPの基質である。更にin vitroにおいて本剤のCYP3A4、CYP2C8、P−糖蛋白質、BCRP及びOATP1B1に対する阻害作用が示されている。
    併用注意:
    1.CYP3A4を阻害する薬剤等:
    1).CYP3A4を阻害する薬剤等(イトラコナゾール等)[健康成人において、ケトコナゾールとの併用により本剤のAUCが約3.6倍に増加し半減期が1.7倍に延長したとの報告があるため、CYP阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮し、併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意する(本剤の代謝酵素であるCYP3A4が阻害されることにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある)]。
    2).CYP3A4を阻害する薬剤等(グレープフルーツ<ジュース>)[本剤投与時はグレープフルーツ(ジュース)を摂取しないよう注意する(本剤の代謝酵素であるCYP3A4が阻害されることにより、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある)]。
    2.CYP3A4を誘導する薬剤(カルバマゼピン、リファンピシン、フェニトイン等)[健康成人において、カルバマゼピンとの併用により本剤のAUCが約72%減少したとの報告があるため、CYP誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮し、併用に際しては、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮する(本剤の代謝酵素であるCYP3A4が誘導されることにより、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下する可能性がある)]。
    3.治療域が狭くCYP3A4で代謝される薬剤(ミダゾラム(経口剤:国内未発売)等)[ミダゾラムとの併用により、ミダゾラムのAUCが経口投与では約45%及び静脈内投与では約14%増加したとの報告がある(本剤のCYP3A4に対する阻害作用が示されており、経口投与製剤では本剤が消化管でのCYP3A4による代謝を阻害すると考えられる)]。
    4.治療域が狭くCYP3A4又はCYP2C8で代謝される薬剤:
    1).治療域が狭くCYP3A4で代謝される薬剤又は治療域が狭くCYP2C8で代謝される薬剤(ビノレルビン等)[これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤との併用は避けることが望ましいが、併用する場合には、副作用の発現・増強に注意し、減量等を考慮する(本剤のCYP3A4とCYP2C8に対する阻害作用が示されている)]。
    2).治療域が狭くCYP3A4で代謝される薬剤又は治療域が狭くCYP2C8で代謝される薬剤(パクリタキセル)[パクリタキセルとの併用により、本剤のAUCが約21%増加、パクリタキセルのAUCが約23%増加したとの報告があり、また、臨床試験において、パクリタキセル単独投与時と比較して、本剤とパクリタキセル併用時に下痢と好中球数減少の発現率及び重症度が増加した(本剤のCYP3A4とCYP2C8に対する阻害作用が示されており、また、パクリタキセルはP−糖蛋白質の基質であるため、その寄与の可能性もある)]。
    5.P−糖蛋白質を阻害する薬剤(ベラパミル、イトラコナゾール、キニジン、シクロスポリン、エリスロマイシン等)、P−糖蛋白質を誘導する薬剤等(リファンピシン、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)等)[本剤の血中濃度や分布に影響を与える可能性がある(本剤はP−糖蛋白質の基質であることが示されている)]。
    6.P−糖蛋白質の基質薬剤(ジゴキシン等)[経口投与のジゴキシンとの併用により、ジゴキシンのAUCが約80%増加したとの報告がある(本剤のP−糖蛋白質に対する阻害作用が示されている)]。
    7.パゾパニブ塩酸塩[本剤との併用によりパゾパニブ塩酸塩のAUC及びCmaxはそれぞれ約59%及び51%増加した(本剤はCYP3A4、P−糖蛋白質及びBCRPの基質であり阻害作用を有することによる)]。
    8.イリノテカン[FOLFIRIレジメンの一部として投与した時、イリノテカンの活性代謝物であるSN−38のAUCが約41%増加したとの報告がある(機序は不明である)]。
    9.プロトンポンプ阻害剤(エソメプラゾール等)[エソメプラゾールとの併用により、本剤のAUCが約15%減少したとの報告がある(胃内pHの上昇により、本剤の溶解度が低下し吸収が低下する可能性がある)]。
    10.QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤(イミプラミン、ピモジド等)、抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド等)[QT間隔延長を起こす又は悪化させる恐れがある(本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させる恐れがあり、併用により作用が増強する可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    高齢者では一般に生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら注意して投与する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない(また、妊娠可能な婦人には、本剤投与中は適切な避妊を行い妊娠しないよう指導する)[動物実験では、ラットで生後21日までに出生仔生存率低値(60mg/kg/日以上)、母動物毒性及び軽度な胎仔異常(胎仔骨化促進)(120mg/kg/日)が認められ、また、ウサギで母動物毒性、胎仔体重低値及び軽度な骨格変異(60mg/kg/日以上)、流産(120mg/kg/日)が認められた]。
    2.授乳中の婦人に投与する場合には授乳を避けさせる[動物実験(ラット)でラパチニブを授乳動物に投与したとき、乳仔への移行が認められている]。
    (小児等への投与)
    小児等に対する有効性及び安全性は確立されていない(使用経験がない)。
    (過量投与)
    1.徴候、症状:本剤の過量投与により観察された症状は下痢、悪心・嘔吐、食欲不振等の「副作用」の項に挙げる症状の他、洞性頻脈、注意力障害であった。
    2.処置:本剤の過量投与時の特別な解毒剤はない(また、本剤は腎排泄がほとんどなく血漿蛋白結合が強いため、血液透析は有効な除去法ではないと考えられる)。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.海外で実施されたプラセボ対照無作為化比較試験での本剤単独投与群において、HLA遺伝子型が特定された患者のうち、HLA−DQA1*02:01保有者又はHLA−DRB1*07:01保有者での重篤な肝機能障害[ALT>5.0×ULN]の発現頻度は7.7%(それぞれ19/247例及び19/247例)であり、非保有者での発現頻度は0.5%(それぞれ4/855例及び4/857例)であったとの報告がある。なお、これらのHLA遺伝子型の保有率は、白人、アジア系、アフリカ系などの人種では概ね15〜30%であるが、日本人では2%未満との報告がある。
    2.ラットを用いた104週間の経口投与によるがん原性試験では、雌で腎梗塞(AUCはヒトの約6倍)及び腎乳頭壊死(AUCはヒトの約8倍)がみられたが、これらの所見のヒトへの外挿性は不明である。

    Information PR

    ログインしていません

    Close UpコンテンツPR

    ログインしていません

    もっと見る

    人気記事ランキング

    1. いざ閉院、最後に待ち構えるこんなトラップ 特集◎医師人生「後半戦」の落とし穴《9》閉院
    2. 白い巨塔、財前五郎の「これが死か」に抗議する 廣橋猛の「二刀流の緩和ケア医」
    3. 特効薬がない緊張型頭痛こそ漢方の活用を 柴田靖の「頭痛外来 研修道場」
    4. 新人ナースを卒業したとき 病院珍百景
    5. 自分が運転するのは80歳まで 医師1000人に聞きました
    6. 緩和ケアの若手医師、69%に燃え尽き、30%に心… 学会トピック◎第24回日本緩和医療学会学術大会
    7. 呼吸器内科医の勤務状況をまとめた珍しい論文 Dr.倉原の呼吸器論文あれこれ
    8. 相変わらず遅れている日本のワクチン政策 仏サノフィ・パスツールの上級副社長、デヴィッド・ロウ氏に聞く
    9. いつの間にか職員の心が離れ…その理由は? 特集◎医師人生「後半戦」の落とし穴《8》診療所の人事労務管理
    10. 肺炎を繰り返す若年女性、原因はまさかの… 倉原優の「こちら呼吸器病棟」
    医師と医学研究者におすすめの英文校正