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グリベック錠100mg基本情報

先発品(後発品あり)

一般名:イマチニブメシル酸塩錠

製薬会社:ノバルティス ファーマ

薬価・規格: 2303.5円(100mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔Bcr-Abl〕)詳しく見る

  • 白血病細胞の増殖に必要な異常なタンパク質による働きを選択的に阻害し抗腫瘍作用をあらわす薬
分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬〔Bcr-Abl〕)の代表的な商品名
  • グリベック
  • スプリセル
  • タシグナ
  • ボシュリフ
  • アイクルシグ

効能・効果詳しく見る

  • 慢性骨髄性白血病
  • KIT<CD117>陽性消化管間質腫瘍
  • フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
  • FIP1L1−PDGFRα陽性の慢性好酸球性白血病
  • FIP1L1−PDGFRα陽性の好酸球増多症候群

注意すべき副作用詳しく見る

嘔気好中球減少血小板減少白血球減少発疹貧血嘔吐眼瞼浮腫筋痙攣血清リン低下

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 1.慢性骨髄性白血病の場合:1).慢性期:イマチニブとして1日1回400mgを食後に経口投与する
    • なお、血液所見、年齢・症状により適宜増減するが、1日1回600mgまで増量できる
  • 2).移行期又は急性期:イマチニブとして1日1回600mgを食後に経口投与する
    • なお、血液所見、年齢・症状により適宜増減するが、1日800mg(400mgを1日2回)まで増量できる
  • 2.KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍の場合:イマチニブとして1日1回400mgを食後に経口投与する
    • なお、年齢・症状により適宜減量する
  • 3.フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の場合:イマチニブとして1日1回600mgを食後に経口投与する
    • なお、血液所見、年齢・症状により適宜減量する
  • 4.FIP1L1−PDGFRα陽性の好酸球増多症候群又は慢性好酸球性白血病の場合:イマチニブとして1日1回100mgを食後に経口投与する
    • なお、患者の状態により、適宜増減するが、1日1回400mgまで増量できる

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • ロミタピド投与中
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

嘔気発疹嘔吐眼瞼浮腫筋痙攣血清リン低下表在性浮腫下痢顔面浮腫下肢浮腫倦怠感

重大な副作用

好中球減少血小板減少白血球減少貧血Al−P上昇ビリルビン上昇骨髄抑制肝機能障害AST上昇ALT上昇消化管出血胸水肺水腫腹水心膜滲出液うっ血性心不全汎血球減少下血吐血消化管穿孔腫瘍出血腹膜炎腹部膨満感黄疸感染症肺炎敗血症重篤な腎障害急性腎障害間質性肺炎多形紅斑剥脱性皮膚炎ショックアナフィラキシー浮腫腹痛筋肉痛出血脳出血硬膜下出血胃前庭部毛細血管拡張症Gastric antral vascular ectasiaGAVE肝不全重篤な体液貯留心タンポナーデ急激な体重増加呼吸困難B型肝炎ウイルス再活性化肺線維症重篤な皮膚症状中毒性表皮壊死融解症Toxic Epidermal NecrolysisTEN皮膚粘膜眼症候群Stevens−Johnson症候群心膜炎胸痛脳浮腫頭蓋内圧上昇麻痺性イレウス便秘血栓症塞栓症深部静脈血栓症肺塞栓症息切れ四肢疼痛横紋筋融解症脱力感CK上昇CPK上昇血中ミオグロビン上昇尿中ミオグロビン上昇腫瘍崩壊症候群肺高血圧症

上記以外の副作用

食欲不振眼窩周囲浮腫血清カリウム低下血清アルブミン低下LDH上昇リンパ球減少症好酸球増多症血糖値上昇筋痙直体重増加疲労感関節痛消化不良頭痛鼓腸放屁総ビリルビン上昇血清カルシウム低下腹部膨満紅斑疼痛脱力脱毛湿疹皮膚そう痒皮膚角化症頭皮痛疣贅口唇炎口唇ヘルペス蕁麻疹帯状疱疹爪障害皮膚色素沈着障害皮膚乾燥紫斑皮膚色素脱失光線過敏性反応感覚減退錯感覚眩暈回転性眩暈末梢神経障害うつ病不安片頭痛記憶障害不眠頭重感傾眠流涙増加眼そう痒感結膜炎結膜下出血霧視眼充血骨痛関節のこわばり筋のこわばり腰痛関節腫脹筋力低下心窩部痛腹部不快感味覚異常口内炎口渇膵炎消化管潰瘍口腔アフタ歯周炎胃炎血便胸やけ咳嗽急性上気道炎鼻炎咽頭炎咽喉頭痛鼻出血白血球増多血小板増多血腫舌血腫潮紅血圧上昇血圧低下BUN上昇血清クレアチニン上昇尿潜血尿蛋白全身浮腫男性性器浮腫女性化乳房月経過多血清カリウム上昇血清ナトリウム低下尿酸値上昇尿酸値低下フィブリノゲン減少CRP上昇プロトロンビン時間延長血糖値低下血清総蛋白低下血中アミラーゼ上昇発汗体重減少脱水耳鳴難聴動悸発熱挫創乾癬悪化水疱性皮疹血管浮腫好中球浸潤有痛性紅斑皮膚障害Sweet病苔癬様角化症扁平苔癬点状出血斑状出血手足症候群偽性ポルフィリン症リビドー減退錯乱痙攣発作失神網膜出血眼刺激眼乾燥黄斑浮腫乳頭浮腫緑内障硝子体出血坐骨神経痛関節炎筋骨格系疼痛逆流性食道炎大腸炎おくび胃腸炎食欲亢進憩室炎嚥下障害LDH低下末梢冷感腎臓痛頻尿尿沈渣異常尿中ウロビリノーゲン増加乳房腫大乳頭痛性的不能ACTH上昇TSH上昇血清リン上昇血清総蛋白上昇プロトロンビン時間短縮APTT延長フィブリノゲン増加FDP上昇低マグネシウム血症頻脈痛風悪寒寝汗

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • ロミタピド投与中
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 心疾患
    • 心合併症を有する好酸球増多症候群
  • 注意
    • B型肝炎
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • レボチロキシン補充療法を受けている甲状腺摘出
    • HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性
    • HBs抗原陰性かつHBs抗体陽性

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤の代謝が阻害され本剤の血中濃度が上昇
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 本剤の代謝が阻害され本剤の血中濃度が上昇
肝酵素誘導作用をもつ医薬品 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下
CYP3A4/5酵素により代謝される薬剤 血中濃度を上昇
肝薬物代謝酵素CYP2D6で代謝される薬剤 血中濃度を上昇
CYP2C9酵素により代謝される薬剤 血中濃度を上昇
ロミタピド 血中濃度が著しく上昇
L−アスパラギナーゼ 肝障害の発現率が上昇
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇
エリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇
アゾール系抗真菌剤 アゾール系抗真菌剤<ケトコナゾール>の併用で本剤のCmaxは26%増加
アゾール系抗真菌剤 アゾール系抗真菌剤<ケトコナゾール>の併用により本剤のAUCは40%増加
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下
デキサメタゾン 本剤の血中濃度が低下
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下
フェニトイン フェニトインを服用していない患者と比べ本剤のAUCは約5分の1
リファンピシン類 本剤のCmax・AUCがそれぞれ54%及び74%低下
シンバスタチン 血中濃度が上昇
シクロスポリン 血中濃度が上昇
ピモジド 血中濃度が上昇
トリアゾラム 血中濃度が上昇
ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤 血中濃度が上昇
シンバスタチン Cmax及びAUCは平均でそれぞれ2及び3倍の増加
ニロチニブ 本剤及びニロチニブの血中濃度が上昇
ニロチニブ 本剤のAUCは18〜39%上昇
ニロチニブ AUCは18〜40%上昇
ワルファリン プロトロンビン比が顕著に上昇
アセトアミノフェン 重篤な肝障害

飲食物との相互作用

  • グレープフルーツジュース
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.慢性骨髄性白血病。
    2.KIT<CD117>陽性消化管間質腫瘍。
    3.フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病。
    4.FIP1L1−PDGFRα陽性の好酸球増多症候群、FIP1L1−PDGFRα陽性の慢性好酸球性白血病。
    <効能又は効果に関連する使用上の注意>
    1.慢性骨髄性白血病については、染色体検査又は遺伝子検査により慢性骨髄性白血病と診断された患者に使用する。
    2.消化管間質腫瘍については、免疫組織学的検査によりKIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍と診断された患者に使用する。なお、KIT(CD117)陽性の確認は、十分な経験を有する病理医又は検査施設において実施する。
    3.急性リンパ性白血病については、染色体検査又は遺伝子検査によりフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病と診断された患者に使用する。
    4.好酸球増多症候群又は慢性好酸球性白血病については、染色体検査又は遺伝子検査によりFIP1L1−PDGFRα陽性であることが確認された患者に使用する。

    用法・用量(添付文書全文)

    1.慢性骨髄性白血病の場合:
    1).慢性期:イマチニブとして1日1回400mgを食後に経口投与する。なお、血液所見、年齢・症状により適宜増減するが、1日1回600mgまで増量できる。
    2).移行期又は急性期:イマチニブとして1日1回600mgを食後に経口投与する。なお、血液所見、年齢・症状により適宜増減するが、1日800mg(400mgを1日2回)まで増量できる。
    2.KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍の場合:イマチニブとして1日1回400mgを食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜減量する。
    3.フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の場合:イマチニブとして1日1回600mgを食後に経口投与する。なお、血液所見、年齢・症状により適宜減量する。
    4.FIP1L1−PDGFRα陽性の好酸球増多症候群又は慢性好酸球性白血病の場合:イマチニブとして1日1回100mgを食後に経口投与する。なお、患者の状態により、適宜増減するが、1日1回400mgまで増量できる。
    <用法及び用量に関連する使用上の注意>
    1.消化管刺激作用を最低限に抑えるため、本剤は食後に多めの水で服用する。
    2.慢性骨髄性白血病については、重篤な有害事象がなく、白血病に関連がない重篤な好中球減少や血小板減少が認められず、次記に該当する場合は、【用法及び用量】に従って本剤を増量することができる。
    1).慢性骨髄性白血病については、重篤な有害事象がなく、白血病に関連がない重篤な好中球減少や血小板減少が認められず、病状が進行した場合(この場合はいつでも)、【用法及び用量】に従って本剤を増量することができる。
    2).慢性骨髄性白血病については、重篤な有害事象がなく、白血病に関連がない重篤な好中球減少や血小板減少が認められず、本剤を少なくとも3カ月以上投与しても、十分な血液学的効果がみられない場合、【用法及び用量】に従って本剤を増量することができる。
    3).慢性骨髄性白血病については、重篤な有害事象がなく、白血病に関連がない重篤な好中球減少や血小板減少が認められず、これまで認められていた血液学的効果がみられなくなった場合、【用法及び用量】に従って本剤を増量することができる。
    3.肝機能検査と用量調節:本剤投与中に肝機能検査値上昇(ビリルビン上昇、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇))が認められた場合は次を参考に投与量を調節する。
    慢性期CML、移行期CML又は急性期CML、GIST、Ph+ALL、HES又はCEL:ビリルビン値が施設正常値上限の3倍超又はAST値が施設正常値上限の5倍超、ALT値が施設正常値上限の5倍超の場合;1)ビリルビン値が1.5倍未満に、AST、ALT値が2.5倍未満に低下するまで本剤を休薬する、2)本剤を減量して治療を再開する[慢性骨髄性白血病(CML)、消化管間質腫瘍(GIST)、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)、好酸球増多症候群(HES)又は慢性好酸球性白血病(CEL)]。
    4.血液検査と用量調節:本剤投与中に好中球減少、血小板減少が認められた場合は次を参考に投与量を調節する。
    1).HES又はCEL(初回用量100mg/日):好中球数1000/mm3未満又は血小板数50000/mm3未満の場合;(1)好中球数1500/mm3以上及び血小板数75000/mm3以上に回復するまで休薬する、(2)休薬前(重度の副作用の発現前)と同用量で治療を再開する[好酸球増多症候群(HES)又は慢性好酸球性白血病(CEL)]。
    2).慢性期CML、GIST(初回用量400mg/日)、HES又はCEL(用量400mg/日):好中球数1000/mm3未満又は血小板数50000/mm3未満の場合;(1)好中球数1500/mm3以上及び血小板数75000/mm3以上に回復するまで休薬する、(2)400mg/日で治療を再開する、(3)再び好中球数が1000/mm3を下回るか、又は血小板数が50000/mm3を下回った場合は、(1)へ戻り、300mg/日で治療を再開する[慢性骨髄性白血病(CML)、消化管間質腫瘍(GIST)、好酸球増多症候群(HES)又は慢性好酸球性白血病(CEL)]。
    3).移行期CML、急性期CML又はPh+ALL(初回用量600mg/日):好中球数500/mm3未満又は血小板数10000/mm3未満の場合(原則として、少なくとも1カ月治療を継続後(患者の全身状態に十分注意する));(1)血球減少が白血病に関連しているか否かを確認(骨髄穿刺)する、(2)白血病に関連しない場合は400mg/日に減量する、(3)血球減少が2週間続く場合は更に300mg/日に減量する、(4)白血病に関連しない血球減少が4週間続く場合は好中球数が1000/mm3以上、及び血小板数が20000/mm3以上に回復するまで休薬し、その後300mg/日で治療を再開する[慢性骨髄性白血病(CML)、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)]。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    <慢性骨髄性白血病患者>
    国内臨床試験における副作用は、慢性期、移行期及び急性期慢性骨髄性白血病患者70例中70例(100%)にみられた。主な副作用は嘔気32例(45.7%)、好中球減少症30例(42.9%)、血小板減少症28例(40.0%)、白血球減少症28例(40.0%)、発疹28例(40.0%)、貧血19例(27.1%)、嘔吐18例(25.7%)、眼瞼浮腫17例(24.3%)、筋痙攣10例(14.3%)等であった。
    また、臨床検査値の副作用としては、血液検査としてリンパ球減少43例(61.4%)、好中球数減少31例(44.3%)、ヘモグロビン減少30例(42.9%)、血小板数減少24例(34.3%)、生化学検査として血清リン低下51例(72.9%)、血糖値上昇37例(52.9%)、血清カリウム減少28例(40.0%)、Al−P上昇22例(31.4%)等であった(カプセル剤の承認時までのデータ)。
    外国臨床試験では、慢性期、移行期及び急性期慢性骨髄性白血病患者1,027例中、主な副作用は表在性浮腫643例(62.6%)、嘔気632例(61.5%)、筋痙直474例(46.2%)、嘔吐369例(35.9%)、下痢346例(33.7%)、皮膚炎(発疹を含む)336例(32.7%)、体重増加187例(18.2%)、疲労感173例(16.8%)、関節痛166例(16.2%)、腹痛165例(16.1%)、消化不良163例(15.9%)、筋骨格痛158例(15.4%)、筋肉痛153例(14.9%)、頭痛134例(13.0%)、出血109例(10.6%)[中枢神経系の出血:1例(0.1%)、消化管出血:15例(1.5%)等]、体液貯留(胸水、肺水腫、腹水、心膜滲出液、うっ血性心不全等)76例(7.4%)等であった(カプセル剤のデータ)。
    <KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍患者>
    国内臨床試験における副作用は切除不能又は転移性のKIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍患者74例全例に認められた。主な副作用は嘔気48例(64.9%)、下痢40例(54.1%)、顔面浮腫36例(48.6%)、眼瞼浮腫28例(37.8%)、皮膚炎28例(37.8%)、下肢浮腫26例(35.1%)、嘔吐25例(33.8%)、倦怠感19例(25.7%)、食欲不振17例(23.0%)、浮腫16例(21.6%)、好中球減少症15例(20.3%)等であった。
    また、臨床検査値の副作用は74例全例に認められた。主なものは血液検査としてリンパ球数減少57例(77.0%)、好中球数減少48例(64.9%)、白血球数減少41例(55.4%)、ヘモグロビン減少39例(52.7%)、血小板数減少21例(28.4%)、生化学検査として血中リン減少68例(91.9%)、血中アルブミン減少28例(37.8%)、AST(GOT)増加28例(37.8%)、ALT(GPT)増加27例(36.5%)、血中カリウム減少24例(32.4%)等であった(カプセル剤の2003年3月までの集計)。
    外国臨床試験における副作用は切除不能又は転移性のKIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍患者147例中145例(98.6%)に認められた。主な副作用は嘔気89例(60.5%)、下痢78例(53.1%)、眼窩周囲浮腫78例(53.1%)、筋痙攣73例(49.7%)、疲労67例(45.6%)、発疹54例(36.7%)、鼓腸放屁45例(30.6%)、下肢浮腫45例(30.6%)、頭痛41例(27.9%)、嘔吐28例(19.0%)、腹痛27例(18.4%)等であった(カプセル剤のデータ)。
    <フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病患者>
    国内臨床試験における副作用は8例中8例(100%)に認められた。主な副作用は悪心7例(87.5%)、嘔吐5例(62.5%)、発疹5例(62.5%)、好中球減少症4例(50.0%)、血小板減少症4例(50.0%)、顔面浮腫4例(50.0%)、浮腫4例(50.0%)、倦怠感4例(50.0%)、Al−P上昇4例(50.0%)、総ビリルビン上昇3例(37.5%)、上腹部痛3例(37.5%)、貧血3例(37.5%)、白血球減少症3例(37.5%)、発熱3例(37.5%)、食欲不振3例(37.5%)等であった。
    また、臨床検査値の異常は8例中8例(100%)に認められた。主なものは血液検査として白血球数減少8例(100%)、リンパ球数減少8例(100%)、ヘモグロビン減少7例(87.5%)、好中球数減少6例(75.0%)、血小板数減少3例(37.5%)、生化学検査として血清リン低下6例(75.0%)、血清カリウム低下6例(75.0%)、AST(GOT)上昇5例(62.5%)、Al−P上昇5例(62.5%)、血清カルシウム低下5例(62.5%)、ALT(GPT)上昇4例(50.0%)、血清アルブミン低下4例(50.0%)、クレアチニン上昇3例(37.5%)等であった(申請時までのカプセル剤のデータ)。
    外国臨床試験における副作用は、再発/治療抵抗性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病患者(48例)及びリンパ芽球性急性期慢性骨髄性白血病患者(8例)56例中55例(98.2%)に認められた。主な副作用は悪心43例(76.8%)、嘔吐35例(62.5%)、末梢性浮腫19例(33.9%)、眼窩周囲浮腫15例(26.8%)、筋痙攣11例(19.6%)、貧血10例(17.9%)、上腹部痛9例(16.1%)、好中球減少症6例(10.7%)、下痢6例(10.7%)等であった(カプセル剤のデータ)。
    1.重大な副作用
    1).骨髄抑制:汎血球減少(1%未満)、白血球減少(35%未満)、好中球減少(25%未満)、血小板減少、貧血(各30%未満)が現れることがあるので定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    2).出血(脳出血、硬膜下出血)(いずれも頻度不明):脳出血、硬膜下出血が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    3).消化管出血(1%未満)、胃前庭部毛細血管拡張症(Gastric antral vascular ectasia:GAVE)(頻度不明):消化管出血が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う(なお、胃前庭部毛細血管拡張症による消化管出血では、明らかな下血や吐血等を認めずに、貧血が進行する場合もあるため留意する)。
    4).消化管穿孔、腫瘍出血(各1%未満):消化管穿孔、腫瘍出血が現れることがあるので観察を十分に行い、適切な処置を行い、また特に、消化管間質腫瘍の患者では、腫瘍の急激な壊死・縮小を来し腫瘍出血、消化管穿孔、腹膜炎等が現れることがあるので、定期的に血液検査等を実施し、下血、吐血、貧血、腹痛、腹部膨満感、嘔気、嘔吐等の初期症状に注意するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに腹部CT検査等を実施して出血部位、穿孔所見の有無の確認を行い、必要に応じて投与を中止し、適切な処置を行う。
    5).肝機能障害(10%未満)、黄疸(1%未満)、肝不全(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、ビリルビン上昇を伴う肝機能障害、黄疸、肝不全が現れることがあるので、定期的に肝機能検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    6).重篤な体液貯留(胸水、腹水:各5%未満、肺水腫、心膜滲出液、うっ血性心不全:各1%未満、心タンポナーデ:頻度不明):重篤な体液貯留(胸水、肺水腫、腹水、心膜滲出液、心タンポナーデ、うっ血性心不全)が現れることがあるので、体重を定期的に測定するなど観察を十分に行い、本剤投与中に急激な体重増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、利尿剤を投与するなど、適切な処置を行う。
    7).感染症:肺炎(5%未満)、敗血症(1%未満)等の感染症が現れることがあり、また、B型肝炎ウイルス再活性化が現れることがあるので、定期的に血液検査を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    8).重篤な腎障害(5%未満):急性腎障害等の重篤な腎障害が現れることがあるので、定期的に腎機能検査(血清クレアチニン、BUN等)を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行う。
    9).間質性肺炎(5%未満)、肺線維症(頻度不明):間質性肺炎、肺線維症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    10).重篤な皮膚症状:中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(いずれも頻度不明)、多形紅斑、剥脱性皮膚炎(各1%未満)等の重篤な皮膚症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    11).ショック、アナフィラキシー(1%未満):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    12).心膜炎(頻度不明):心膜炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、胸痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    13).脳浮腫、頭蓋内圧上昇(いずれも頻度不明):脳浮腫、頭蓋内圧上昇が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    14).麻痺性イレウス(頻度不明):麻痺性イレウスが現れることがあるので、観察を十分に行い、嘔気、嘔吐、腹痛、便秘等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    15).血栓症、塞栓症(いずれも頻度不明):深部静脈血栓症、肺塞栓症等が現れることがあるので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    16).横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    17).腫瘍崩壊症候群(頻度不明):腫瘍崩壊症候群が現れることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察する。
    18).肺高血圧症(頻度不明):肺高血圧症が現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、胸痛等の症状が現れた場合には投与を中止するとともに、他の病因(胸水、肺水腫等)との鑑別診断を実施した上で、適切な処置を行う。
    2.その他の副作用
    1).皮膚:(頻度不明)挫創、乾癬悪化、水疱性皮疹、血管浮腫、好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet病)、苔癬様角化症、扁平苔癬、点状出血、斑状出血、手足症候群、偽性ポルフィリン症、(5%以上)発疹、(1%〜5%未満)紅斑、脱毛、湿疹、皮膚そう痒、(1%未満)皮膚角化症、頭皮痛、疣贅、口唇炎、口唇ヘルペス、蕁麻疹、帯状疱疹、爪障害、皮膚色素沈着障害、皮膚乾燥、紫斑、皮膚色素脱失、光線過敏性反応。
    2).精神神経系:(頻度不明)リビドー減退、錯乱、痙攣発作、失神、(1%〜5%未満)頭痛、(1%未満)感覚減退、錯感覚、眩暈、回転性眩暈、末梢神経障害、うつ病、不安、片頭痛、記憶障害、不眠、頭重感、傾眠。
    3).眼:(頻度不明)網膜出血、眼刺激、眼乾燥、黄斑浮腫、乳頭浮腫、緑内障、硝子体出血、(1%〜5%未満)流涙増加、(1%未満)眼そう痒感、結膜炎、結膜下出血、霧視、眼充血。
    4).筋・骨格系:(頻度不明)坐骨神経痛、関節炎、投与中止に伴う筋骨格系疼痛、(5%以上)筋痙攣、(1%〜5%未満)関節痛、筋肉痛、(1%未満)骨痛、関節のこわばり・筋のこわばり、筋痙直、腰痛、関節腫脹、筋力低下。
    5).消化器:(頻度不明)逆流性食道炎、大腸炎、おくび、胃腸炎、食欲亢進、憩室炎、嚥下障害、(5%以上)嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振、(1%〜5%未満)心窩部痛、腹部膨満、腹部不快感、腹痛、鼓腸放屁、味覚異常、口内炎、(1%未満)口渇、膵炎、消化管潰瘍、口腔アフタ、歯周炎、胃炎、血便、便秘、消化不良、胸やけ。
    6).肝臓:(頻度不明)LDH低下、(5%以上)LDH上昇、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、(1%〜5%未満)総ビリルビン上昇。
    7).呼吸器:(1%未満)咳嗽、急性上気道炎、鼻炎・咽頭炎、呼吸困難、咽喉頭痛、鼻出血。
    8).血液:(5%以上)リンパ球減少症、好酸球増多症、(1%〜5%未満)白血球増多、(1%未満)血小板増多。
    9).血管障害:(頻度不明)末梢冷感、(1%未満)血腫、舌血腫、潮紅、血圧上昇、血圧低下。
    10).腎臓:(頻度不明)腎臓痛、頻尿、尿沈渣異常、尿中ウロビリノーゲン増加、(1%〜5%未満)BUN上昇、血清クレアチニン上昇、(1%未満)尿潜血、尿蛋白。
    11).浮腫:(5%以上)表在性浮腫(眼窩周囲浮腫、顔面浮腫、眼瞼浮腫等)、下肢浮腫、(1%〜5%未満)全身浮腫、(1%未満)男性性器浮腫。
    12).生殖器:(頻度不明)乳房腫大、乳頭痛、性的不能、(1%未満)女性化乳房、月経過多。
    13).臨床検査:(頻度不明)ACTH上昇、TSH上昇、血清リン上昇、血清総蛋白上昇、プロトロンビン時間短縮、APTT延長、フィブリノゲン増加、FDP上昇、低マグネシウム血症、(5%以上)血清カリウム低下、血清リン低下、血清アルブミン低下、(1%〜5%未満)血清カリウム上昇、血清ナトリウム低下、血清カルシウム低下、尿酸値上昇又は尿酸値低下、血糖値上昇、CK上昇(CPK上昇)、(1%未満)フィブリノゲン減少、CRP上昇、プロトロンビン時間延長、血糖値低下、血清総蛋白低下、血中アミラーゼ上昇。
    14).その他:(頻度不明)頻脈、痛風、悪寒、寝汗、(5%以上)倦怠感、(1%〜5%未満)発熱、疲労感、体重増加、(1%未満)発汗、体重減少、脱水、耳鳴、疼痛、脱力(脱力感)、難聴、胸痛、動悸。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ投与する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始する。
    (禁忌)
    1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    3.ロミタピド投与中の患者。
    (慎重投与)
    1.肝障害のある患者[代謝機能が低下しているため、本剤の体内濃度が上昇する可能性があり、また、肝障害が悪化する恐れがある]。
    2.高齢者[浮腫が現れやすい]。
    3.心疾患又はその既往歴のある患者[症状が悪化する恐れがある。また、心合併症を有する好酸球増多症候群患者において、心原性ショック及び左室機能不全が発現したことが報告されている]。
    (重要な基本的注意)
    1.消化管間質腫瘍の患者では、本剤投与によって、腫瘍の急激な壊死・縮小を来し腫瘍出血、消化管穿孔等が現れることがあるので、定期的に血液検査等を実施し、初期症状としての下血、吐血、貧血、腹痛、腹部膨満感等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに腹部CT検査等を実施して出血部位、穿孔所見の有無の確認を行い、必要に応じて投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.本剤投与によって、体液貯留(胸水、肺水腫、腹水、心膜滲出液、心タンポナーデ、うっ血性心不全)が現れることがあるので、体重を定期的に測定するなど観察を十分に行い、本剤投与中に急激な体重増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、利尿剤を投与するなど、適切な処置を行う。
    3.本剤投与によって、重篤な肝機能障害が現れることがあるので、投与開始前と投与後は1カ月毎、あるいは患者の状態に応じて肝機能検査(ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)及びAl−P等)を行い、異常が認められた場合には減量又は休薬する。
    4.B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はB型肝炎既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)において、Bcr−Ablチロシンキナーゼ阻害剤の投与によりB型肝炎ウイルス再活性化が現れることがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置を行う(本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意する)。
    5.本剤投与中は、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行う。本剤投与によって、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血が現れることがあるので、血液検査は投与開始前と投与後の1カ月間は毎週、2カ月目は隔週、また、その後は2〜3カ月毎に行う(これらの血球減少は疾患の病期にも依存し、慢性期慢性骨髄性白血病に比べて移行期慢性骨髄性白血病や急性期慢性骨髄性白血病の患者での頻度が高い)。重篤な好中球減少又は重篤な血小板減少が現れた場合には減量又は休薬する。
    6.本剤の長期投与時における安全性は確立されていないので、長期投与にあたっては観察を十分に行う。
    7.眩暈、眠気、霧視等が現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。
    8.慢性骨髄性白血病、消化管間質腫瘍、好酸球増多症候群及び慢性好酸球性白血病の治療では、他の抗悪性腫瘍剤との併用投与における安全性は確立されていない。フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療において、本剤と高用量抗悪性腫瘍剤の併用によりトランスアミナーゼ上昇及び高ビリルビン血症を示す一過性の肝毒性が現れることがあり、また急性肝不全の報告もあることから、肝機能障害を起こす恐れのある抗悪性腫瘍剤と併用する場合は観察を十分に行う。
    9.好酸球増多症候群又は慢性好酸球性白血病に本剤を使用する際には、関連文献(「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:イマチニブメシル酸塩(FIP1L1−PDGFRα融合遺伝子陽性の慢性好酸球性白血病及び特発性好酸球増多症候群)」等)を熟読する。
    (相互作用)
    本剤は主に薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)で代謝されるので、CYP3A4酵素の活性に影響を及ぼす薬剤と併用する場合には、注意して投与する。CYP3A4活性を阻害する薬剤又はCYP3A4によって代謝される薬剤との併用により、本剤の代謝が阻害され本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。またCYP酵素を誘導する薬剤との併用により、本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する可能性がある。
    一方、本剤はCYP3A4/5、CYP2D6及びCYP2C9の競合的阻害剤であることがin vitro試験で示されており、他のCYP3A4/5酵素により代謝される薬剤、CYP2D6酵素により代謝される薬剤及びCYP2C9酵素により代謝される薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。
    1.併用禁忌:ロミタピド<ジャクスタピッド>[ロミタピドの血中濃度が著しく上昇する恐れがある(本剤のCYP3A4阻害作用により、ロミタピドの代謝が阻害されると考えられる)]。
    2.併用注意:
    1).L−アスパラギナーゼ[本剤との併用により肝障害の発現率が上昇したとの報告がある(機序は不明であるが、共に肝障害の副作用を有する)]。
    2).アゾール系抗真菌剤、エリスロマイシン、クラリスロマイシン:
    (1).アゾール系抗真菌剤[本剤の血中濃度が上昇する可能性があり、本剤とアゾール系抗真菌剤<ケトコナゾール>の併用で本剤のCmaxは26%増加及びアゾール系抗真菌剤<ケトコナゾール>の併用により本剤のAUCは40%増加した(これらの薬剤はCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    (2).エリスロマイシン、クラリスロマイシン[本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(これらの薬剤はCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    3).フェニトイン、デキサメタゾン、カルバマゼピン、リファンピシン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品:
    (1).フェニトイン[本剤の血中濃度が低下する可能性があり、フェニトインを長期投与中の患者に本剤を投与した場合、フェニトインを服用していない患者と比べ本剤のAUCは約5分の1であった(これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある)]。
    (2).デキサメタゾン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の血中濃度が低下する可能性がある(これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある)]。
    (3).リファンピシン[本剤の血中濃度が低下する可能性があり、リファンピシン投与中に本剤を併用投与した場合、単独投与時に比べ、本剤のCmax・AUCがそれぞれ54%及び74%低下した(これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある)]。
    4).シンバスタチン、シクロスポリン、ピモジド、トリアゾラム、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤:
    (1).シンバスタチン[これらの薬剤の血中濃度が上昇することがあり、本剤とシンバスタチンの併用により、シンバスタチンのCmax及びAUCは平均でそれぞれ2及び3倍の増加を示し、また、この相互作用には大きな個体差がみられ、Cmax及びAUCにおける比(併用/単独)の個別値はそれぞれ0.54〜17.6及び0.75〜15.7(最小値〜最大値)の範囲であった(本剤のCYP3A4阻害作用によりCYP3A4基質薬物の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    (2).シクロスポリン、ピモジド、トリアゾラム、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤[これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある(本剤のCYP3A4阻害作用によりCYP3A4基質薬物の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    5).ニロチニブ[本剤及びニロチニブの血中濃度が上昇することがあり、本剤とニロチニブの併用により、本剤のAUCは18〜39%上昇、ニロチニブのAUCは18〜40%上昇したとの報告がある(ニロチニブがCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害して本剤の血中濃度を上昇させる可能性があり、また、本剤がCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害してニロチニブの血中濃度を上昇させる可能性もある)]。
    6).ワルファリン[本剤との併用によりプロトロンビン比が顕著に上昇したとの報告があり、抗凝固剤の投与が必要とされる場合は、ヘパリンの投与が望ましい(本剤のCYP2C9阻害作用によりワルファリンの代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    7).アセトアミノフェン[本剤と高用量のアセトアミノフェン(3〜3.5g/日)との併用により重篤な肝障害が発現したとの報告がある(機序は不明であるが、両薬剤による肝毒性が増強される可能性がある)]。
    8).グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤服用中は飲食を避ける(発現機序の詳細は不明であるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    1.一般に高齢者では、生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
    2.外国臨床試験では、軽度、中等度の表在性浮腫の発現頻度は65歳以上の高齢者で若年者より高いとの成績が報告されている(カプセル剤のデータ)。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない(また妊娠可能な女性に対しては避妊するよう指導する)[外国においてヒトでの流産や奇形児の出産が報告されており、また動物実験(妊娠ラット)では、ヒトでの最高臨床用量800mg/日にほぼ相当する(体表面積換算)100mg/kg/日を妊娠6〜15日に投与することにより、着床後死亡率増加及び胎仔体重低下等の初期胚発生への影響がみられ、更に外脳、脳瘤及び頭蓋骨欠損等が発現し催奇形性が認められたことが報告されている]。
    2.授乳中の婦人には、授乳を中止させる[ヒトでイマチニブ及びその活性代謝物が、乳汁中に移行するとの報告がある]。
    (小児等への投与)
    1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
    2.小児に投与した場合、成長遅延が報告されている。
    (過量投与)
    国内外で過量投与例が報告されている。海外において、最大10gを服用した(単回投与)との報告がある。
    1.徴候、症状:過量投与時、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、食欲減退、発疹、紅斑、浮腫、疲労、筋痙縮、筋肉痛、脱力、腹水、頭痛、発熱、血清クレアチニン上昇、トランスアミナーゼ上昇、ビリルビン上昇、CK上昇(CPK上昇)、好中球数減少、血小板減少症、汎血球減少症。
    2.処置:患者を観察し、適切な処置を行う。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    1.本剤との関連性は明確ではないが、海外からの報告で本剤投与中に骨壊死が発現したとの報告がある。
    2.海外からの報告で、レボチロキシン補充療法を受けている甲状腺摘出患者において、本剤投与中に甲状腺機能低下症が現れたとの報告がある。
    3.過量投与に関して、ラットを用いた2週間反復経口投与試験では、臨床用量800mgの約2.5倍(体表面積換算)に相当する1200mg/㎡/日(200mg/kg/日)の14日間投与により、死亡は認められていない。約7.5倍の用量である3600mg/㎡/日(600mg/kg/日)では、投与7〜10日に一般状態悪化及び死亡が認められ、病理組織学的検査において広範な組織に変性病変が観察されている。
    4.ラットを用いた2週間反復経口投与試験の200mg/kg/日以上の群及びイヌを用いた2週間反復経口投与試験の30mg/kg/日以上の群で、胸腺萎縮・リンパ節萎縮等のリンパ系組織萎縮、リンパ球崩壊もしくはリンパ球枯渇がみられ、サルを用いた39週間反復経口投与試験の15mg/kg/日以上の群でマラリア感染悪化が認められたとの報告がある。
    5.イヌを用いた13週間反復経口投与試験の30mg/kg/日以上の群で精子形成低下がみられ、ラットを用いた受胎能及び初期胚発生への影響に関する試験では、交配前70日間の投与により60mg/kg/日群において、精巣重量低下、精巣上体重量低下及び運動精子率低下が認められたとの報告がある。
    6.ラットを用いた2年間のがん原性試験で、腎臓腺腫/腎臓腺癌・尿路乳頭腫(腎盂乳頭腫、膀胱乳頭腫及び尿道乳頭腫)・小腸腺癌・上皮小体腺腫・副腎良性髄質腫瘍及び副腎悪性髄質腫瘍・前胃乳頭腫/前胃扁平上皮癌・陰核腺乳頭腫・包皮腺扁平上皮癌(60mg/kg/日投与)、包皮腺乳頭腫(30及び60mg/kg/日投与)の発現頻度の増加がみられたとの報告がある。また、非腫瘍性病変として、心臓肥大及び心臓拡張の発現頻度の増加がみられたとの報告がある。

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