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カペシタビン錠300mg「サワイ」基本情報

後発品(加算対象)

一般名:カペシタビン錠

製薬会社:沢井製薬

薬価・規格: 136.2円(300mg1錠) 薬価を比較する

添付文書(PDF)

基本情報

薬効分類

代謝拮抗薬(ピリミジン拮抗薬)詳しく見る

  • DNAの構成成分に類似した化学構造をもち、細胞増殖に必要なDNA合成を阻害して抗腫瘍効果をあらわす薬
代謝拮抗薬(ピリミジン拮抗薬)の代表的な商品名
  • 5-FU
  • ティーエスワン
  • ゼローダ
  • キロサイド
  • ジェムザール

効能・効果詳しく見る

  • 胃癌
  • 結腸癌
  • 直腸癌
  • 手術不能又は再発乳癌

注意すべき副作用詳しく見る

脱水症状激しい下痢腹痛頻回の軟便軟便手足症候群Hand−foot syndrome手掌湿性落屑足底湿性落屑手掌皮膚潰瘍

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • 手術不能又は再発乳癌にはA法又はB法を使用する
  • 結腸・直腸癌における補助化学療法にはB法を使用し、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌には他の抗悪性腫瘍剤との併用でC法を使用する
  • 直腸癌における補助化学療法で放射線照射と併用する場合にはD法を使用する
  • 胃癌には白金製剤との併用でC法を使用する
  • A法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、21日間連日経口投与し、その後7日間休薬する
  • これを1コースとして投与を繰り返す(体表面積1.31㎡未満:1回用量カペシタビンとして900mg、体表面積1.31㎡以上1.64㎡未満:1回用量カペシタビンとして1200mg、体表面積1.64㎡以上:1回用量カペシタビンとして1500mg)
  • B法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する
  • これを1コースとして投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する(体表面積1.33㎡未満:1回用量カペシタビンとして1500mg、体表面積1.33㎡以上1.57㎡未満:1回用量カペシタビンとして1800mg、体表面積1.57㎡以上1.81㎡未満:1回用量カペシタビンとして2100mg、体表面積1.81㎡以上:1回用量カペシタビンとして2400mg)
  • C法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する
  • これを1コースとして投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する(体表面積1.36㎡未満:1回用量カペシタビンとして1200mg、体表面積1.36㎡以上1.66㎡未満:1回用量カペシタビンとして1500mg、体表面積1.66㎡以上1.96㎡未満:1回用量カペシタビンとして1800mg、体表面積1.96㎡以上:1回用量カペシタビンとして2100mg)
  • D法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、5日間連日経口投与し、その後2日間休薬する
  • これを繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する(体表面積1.31㎡未満:1回用量カペシタビンとして900mg、体表面積1.31㎡以上1.64㎡未満:1回用量カペシタビンとして1200mg、体表面積1.64㎡以上:1回用量カペシタビンとして1500mg)

禁忌・原則禁忌

  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 重篤な腎障害
    • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中
    • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中止後7日以内
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用

軟便疼痛貧血不眠症うつ病錯感覚味覚異常頭痛浮動性眩暈消化不良鼓腸

重大な副作用

脱水症状激しい下痢腹痛頻回の軟便手足症候群Hand−foot syndrome手掌湿性落屑足底湿性落屑手掌皮膚潰瘍足底皮膚潰瘍手掌水疱足底水疱手掌疼痛足底疼痛手掌知覚不全足底知覚不全手掌有痛性紅斑有痛性紅斑足底有痛性紅斑手掌腫脹足底腫脹心障害心筋梗塞狭心症律動異常心停止心不全突然死心電図異常心房性不整脈心房細動心室性期外収縮肝障害黄疸肝機能検査値異常肝不全腎障害腎機能検査値異常骨髄抑制汎血球減少顆粒球減少易感染症敗血症口内炎粘膜炎粘膜潰瘍口腔内潰瘍口内潰瘍舌潰瘍間質性肺炎咳嗽息切れ呼吸困難発熱重篤な腸炎出血性腸炎虚血性腸炎壊死性腸炎激しい腹痛激しい血便重篤な精神神経系障害白質脳症歩行障害麻痺錐体外路症状失調協調運動障害平衡障害構音障害意識障害嗜眠錯乱健忘指南力低下知覚障害尿失禁血栓塞栓症深部静脈血栓症脳梗塞肺塞栓症皮膚粘膜眼症候群Stevens−Johnson症候群溶血性貧血

上記以外の副作用

食道炎十二指腸炎胃腸出血胃炎口内乾燥口渇胃不快感悪心食欲不振嘔吐便秘上腹部痛口唇炎胸痛下肢浮腫浮腫心筋症心筋虚血頻脈赤血球数減少白血球数減少リンパ球数減少ヘモグロビン減少ヘマトクリット減少血小板数減少単球数増加プロトロンビン時間延長好中球数減少爪異常爪甲離床症脆弱爪爪変色爪ジストロフィー紅斑性皮疹皮膚亀裂光線過敏放射線照射リコール症候群皮膚乾燥剥脱性皮膚炎皮膚炎皮膚落屑皮膚そう痒症皮膚色素沈着障害発疹脱毛症眼障害結膜炎角膜炎眼刺激流涙増加肝機能異常血中クレアチニン増加血中ビリルビン増加AST増加LDH増加ALT増加Al−P増加尿沈渣陽性蛋白尿BUN増加尿中ブドウ糖陽性無力症脱力四肢痛電解質異常筋痛高トリグリセリド血症倦怠感体重減少血中ブドウ糖増加鼻咽頭炎体重増加疲労背部痛血中アルブミン減少関節痛血圧上昇異常感覚感覚鈍麻神経毒性末梢性感覚ニューロパシー末梢性運動ニューロパシー神経痛下腹部痛歯周病歯痛歯肉出血う歯歯肉炎鼻出血鼻漏発声障害鼻粘膜障害咽喉痛しゃっくり発熱性好中球減少症爪障害爪囲炎蕁麻疹霧視血尿γ−GTP増加温度変化不耐症低カリウム血症顎痛低ナトリウム血症悪寒粘膜炎症口腔カンジダ症注射部位反応注射部位疼痛注射部位血管炎注射部位紅斑注射部位腫脹過敏症胸部不快感潮紅膀胱炎高血圧上気道感染筋骨格痛起立性低血圧血中リン減少CRP増加

注意事項

病気や症状に応じた注意事項

  • 禁止
    • 過敏症
    • 重篤な腎障害
    • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中
    • テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中止後7日以内
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 冠動脈疾患
    • 骨髄抑制
    • 消化管潰瘍
    • 消化管出血
    • 腎障害
  • 注意
    • DPD欠損
    • ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ欠損
    • Dukes C以外の結腸癌

患者の属性に応じた注意事項

  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
    • 80歳以上の高齢者(80歳〜)
  • 注意
    • 生殖可能な年齢(11歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤 重篤な血液障害
ワルファリンカリウム 血液凝固能検査値異常
ワルファリンカリウム 出血が発現し死亡
CYP2C9酵素により代謝される薬剤 血中濃度が上昇
フェニトイン 血中濃度が上昇
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤 早期に重篤な血液障害や下痢・口内炎等の消化管障害
ワルファリンカリウム 出血
トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合剤 副作用が増強

処方理由

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    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.手術不能又は再発乳癌。
    2.結腸癌・直腸癌。
    3.胃癌。
    <効能・効果に関連する使用上の注意>
    1.手術不能又は再発乳癌に対して:
    1).手術不能又は再発乳癌に対して、本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
    2).手術不能又は再発乳癌に対して、単剤投与を行う場合には、アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法の増悪若しくは再発例に限る。
    3).手術不能又は再発乳癌に対して、併用療法に関して、初回化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
    2.結腸癌における術後補助化学療法に対して:Dukes C以外の結腸癌における術後補助化学療法での、本剤の有効性及び安全性は確立していない。また、国内での結腸癌における術後補助化学療法に関する検討は行われていない。

    用法・用量(添付文書全文)

    手術不能又は再発乳癌にはA法又はB法を使用する。結腸・直腸癌における補助化学療法にはB法を使用し、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌には他の抗悪性腫瘍剤との併用でC法を使用する。直腸癌における補助化学療法で放射線照射と併用する場合にはD法を使用する。胃癌には白金製剤との併用でC法を使用する。
    A法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、21日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す(体表面積1.31㎡未満:1回用量カペシタビンとして900mg、体表面積1.31㎡以上1.64㎡未満:1回用量カペシタビンとして1200mg、体表面積1.64㎡以上:1回用量カペシタビンとして1500mg)。
    B法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する(体表面積1.33㎡未満:1回用量カペシタビンとして1500mg、体表面積1.33㎡以上1.57㎡未満:1回用量カペシタビンとして1800mg、体表面積1.57㎡以上1.81㎡未満:1回用量カペシタビンとして2100mg、体表面積1.81㎡以上:1回用量カペシタビンとして2400mg)。
    C法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する(体表面積1.36㎡未満:1回用量カペシタビンとして1200mg、体表面積1.36㎡以上1.66㎡未満:1回用量カペシタビンとして1500mg、体表面積1.66㎡以上1.96㎡未満:1回用量カペシタビンとして1800mg、体表面積1.96㎡以上:1回用量カペシタビンとして2100mg)。
    D法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、5日間連日経口投与し、その後2日間休薬する。これを繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する(体表面積1.31㎡未満:1回用量カペシタビンとして900mg、体表面積1.31㎡以上1.64㎡未満:1回用量カペシタビンとして1200mg、体表面積1.64㎡以上:1回用量カペシタビンとして1500mg)。
    <用法・用量に関連する使用上の注意>
    1.各用法の開始用量(1回用量)は次の体表面積あたりの用量から算出している。
    A法:825mg/㎡
    B法:1250mg/㎡
    C法:1000mg/㎡
    D法:825mg/㎡
    2.治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌及び胃癌における術後補助化学療法において、本剤と併用する他の抗悪性腫瘍剤は、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知した上で、患者の状態やがん化学療法歴に応じて選択する。
    3.結腸癌における術後補助化学療法において、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合には、添付文書の「臨床成績」の項の内容を熟知した上で、本剤を適宜減量する。
    4.他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合には、併用する他の抗悪性腫瘍剤の添付文書を熟読する。
    5.休薬・減量について
    1).B法及びC法において副作用が発現した場合には、次の規定を参考にして休薬・減量を行う。なお、胃癌における術後補助化学療法においてGrade2の非血液毒性が発現した場合には、次のGrade3の休薬・減量規定を参考にして休薬・減量を考慮する。
    休薬・減量の規定:
    (1).B法及びC法においてNCIによる毒性のGrade判定*がGrade1の場合:治療期間中の処置は休薬・減量不要、治療再開時の投与量は減量不要。
    (2).NCIによる毒性のGrade判定*がGrade2の場合:
    ①.B法及びC法においてGrade2<初回発現>の場合;治療期間中の処置はGrade0−1に軽快するまで休薬、治療再開時の投与量は減量不要。
    ②.B法及びC法においてGrade2<2回目発現>の場合;治療期間中の処置はGrade0−1に軽快するまで休薬、(1250mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.13㎡未満で1回用量900mg、1.13㎡以上1.45㎡未満で1回用量1200mg、1.45㎡以上1.77㎡未満で1回用量1500mg、1.77㎡以上で1回用量1800mgに減量、(1000mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.41㎡未満で1回用量900mg、1.41㎡以上1.81㎡未満で1回用量1200mg、1.81㎡以上で1回用量1500mgに減量。
    ③.B法及びC法においてGrade2<3回目発現>の場合;治療期間中の処置はGrade0−1に軽快するまで休薬、(1250mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.21㎡未満で1回用量600mg、1.21㎡以上1.69㎡未満で1回用量900mg、1.69㎡以上で1回用量1200mgに減量、(1000mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.51㎡未満で1回用量600mg、1.51㎡以上2.11㎡未満で1回用量900mg、2.11㎡以上で1回用量1200mgに減量。
    ④.B法及びC法においてGrade2<4回目発現>の場合;治療期間中の処置は投与中止・再投与不可。
    (3).NCIによる毒性のGrade判定*がGrade3の場合:
    ①.B法及びC法においてGrade3<初回発現>の場合;治療期間中の処置はGrade0−1に軽快するまで休薬、(1250mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.13㎡未満で1回用量900mg、1.13㎡以上1.45㎡未満で1回用量1200mg、1.45㎡以上1.77㎡未満で1回用量1500mg、1.77㎡以上で1回用量1800mgに減量、(1000mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.41㎡未満で1回用量900mg、1.41㎡以上1.81㎡未満で1回用量1200mg、1.81㎡以上で1回用量1500mgに減量。
    ②.B法及びC法においてGrade3<2回目発現>の場合;治療期間中の処置はGrade0−1に軽快するまで休薬、(1250mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.21㎡未満で1回用量600mg、1.21㎡以上1.69㎡未満で1回用量900mg、1.69㎡以上で1回用量1200mgに減量、(1000mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.51㎡未満で1回用量600mg、1.51㎡以上2.11㎡未満で1回用量900mg、2.11㎡以上で1回用量1200mgに減量。
    ③.B法及びC法においてGrade3<3回目発現>の場合;治療期間中の処置は投与中止・再投与不可。
    (4).B法及びC法においてNCIによる毒性のGrade判定*がGrade4<初回発現>の場合:治療期間中の処置は投与中止・再投与不可、あるいは治療継続が患者にとって望ましいと判定された場合は、Grade0−1に軽快するまで投与中断、(1250mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.21㎡未満で1回用量600mg、1.21㎡以上1.69㎡未満で1回用量900mg、1.69㎡以上で1回用量1200mgに減量、(1000mg/㎡相当量で投与開始の場合)治療再開時投与量は体表面積1.51㎡未満で1回用量600mg、1.51㎡以上2.11㎡未満で1回用量900mg、2.11㎡以上で1回用量1200mgに減量。
    2).B法及びC法について、一旦減量した後は増量は行わない。
    *:B法による国内臨床試験においてはNCI−CTC(Ver.2.0)によりGradeを判定した。手足症候群は次の判定基準に従った。
    また、C法による国内臨床試験においては手足症候群も含めてCTCAE v3.0又はCTCAE v4.03によりGradeを判定した。
    手足症候群の判定基準:
    1).Grade1:臨床領域はしびれ、皮膚知覚過敏、ヒリヒリ・チクチク感、無痛性腫脹、無痛性紅斑、機能領域は日常生活に制限を受けることはない症状。
    2).Grade2:臨床領域は腫脹を伴う有痛性皮膚紅斑、機能領域は日常生活に制限を受ける症状。
    3).Grade3:臨床領域は湿性落屑、潰瘍、水疱、強い痛み、機能領域は日常生活を遂行できない症状。
    該当する症状のGradeが両基準(臨床領域、機能領域)で一致しない場合は、より適切と判断できるGradeを採用する。
    6.「結腸癌及び胃癌における術後補助化学療法」に関しては、投与期間が8コースを超えた場合の有効性及び安全性は確立していない。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
    1.重大な副作用(頻度不明)
    1).脱水症状:激しい下痢(初期症状:腹痛、頻回の軟便等)が現れ脱水症状まで至ることがあるので観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には、投与を中止し補液、電解質投与等の適切な処置を行う。
    2).手足症候群(Hand−foot syndrome):手掌湿性落屑及び足底湿性落屑、手掌皮膚潰瘍及び足底皮膚潰瘍、手掌水疱及び足底水疱、手掌疼痛及び足底疼痛、手掌知覚不全及び足底知覚不全、手掌有痛性紅斑及び足底有痛性紅斑、手掌腫脹及び足底腫脹等の手足症候群が現れることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    3).心障害:心筋梗塞、狭心症、律動異常、心停止、心不全、突然死、心電図異常(心房性不整脈、心房細動、心室性期外収縮等)等の心障害が現れることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    4).肝障害、黄疸:肝機能検査値異常、黄疸を伴う肝障害が現れ、肝不全に至った症例も報告されているので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。なお、肝機能検査値異常を伴わない黄疸が現れることが報告されている。
    5).腎障害:腎機能検査値異常を伴う腎障害が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    6).骨髄抑制:汎血球減少、顆粒球減少等の骨髄抑制が、また、骨髄抑制の持続により易感染症、敗血症等が現れることがあるので定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    7).口内炎:口内炎(粘膜炎、粘膜潰瘍、口腔内潰瘍等)が現れることがあるので観察を十分に行い、有痛性紅斑、口内潰瘍、舌潰瘍等が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行う。
    8).間質性肺炎:間質性肺炎(初期症状:咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、胸部X線等の検査を行い、副腎皮質ホルモン剤を投与するなど適切な処置を行う。
    9).重篤な腸炎:出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等が現れることがあるので観察を十分に行い、激しい腹痛・激しい下痢・激しい血便等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    10).重篤な精神神経系障害(白質脳症等):歩行障害、麻痺、錐体外路症状、失調、協調運動障害、平衡障害、構音障害、意識障害、嗜眠、錯乱、健忘、指南力低下、知覚障害、尿失禁等が現れることがある(また、このような症状が白質脳症等の初期症状として現れることがあるので観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する)。
    11).血栓塞栓症:深部静脈血栓症、脳梗塞、肺塞栓症等が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    12).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2.重大な副作用(類薬):類似化合物(ドキシフルリジン等)で次のような副作用が報告されている。
    溶血性貧血:溶血性貧血が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行う。
    3.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて休薬等の適切な処置を行う。
    1).単剤療法における報告:
    (1).精神神経系[単剤療法]:(頻度不明)不眠症、うつ病、錯感覚、味覚異常、頭痛、浮動性眩暈。
    (2).消化器[単剤療法]:(頻度不明)消化不良、鼓腸、食道炎、十二指腸炎、胃腸出血、胃炎、口内乾燥、軟便、口渇、胃不快感、悪心、食欲不振、嘔吐、便秘、腹痛、上腹部痛、口唇炎。
    (3).循環器[単剤療法]:(頻度不明)胸痛、下肢浮腫、心筋症、心筋虚血、頻脈。
    (4).呼吸器[単剤療法]:(頻度不明)呼吸困難、咳嗽。
    (5).血液[単剤療法]:(頻度不明)貧血、赤血球数減少、白血球数減少、リンパ球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、血小板数減少、単球数増加、プロトロンビン時間延長、好中球数減少。
    (6).皮膚[単剤療法]:(頻度不明)爪異常(爪甲離床症、脆弱爪、爪変色、爪ジストロフィー等)、紅斑性皮疹、皮膚亀裂、光線過敏、放射線照射リコール症候群、皮膚乾燥、剥脱性皮膚炎、皮膚落屑、皮膚そう痒症、皮膚炎、皮膚色素沈着障害、発疹、脱毛症。
    (7).眼[単剤療法]:(頻度不明)眼障害(結膜炎、角膜炎、眼刺激等)、流涙増加。
    (8).肝臓・腎臓[単剤療法]:(頻度不明)肝機能異常、血中クレアチニン増加、血中ビリルビン増加、AST増加(GOT増加)、LDH増加、ALT増加(GPT増加)、Al−P増加、尿沈渣陽性、蛋白尿、BUN増加、尿中ブドウ糖陽性。
    (9).その他[単剤療法]:(頻度不明)無力症、脱力、四肢痛、電解質異常、胸痛、筋痛、高トリグリセリド血症、倦怠感、体重減少、発熱、血中ブドウ糖増加、鼻咽頭炎、体重増加、疲労、背部痛、血中アルブミン減少、関節痛、血圧上昇。
    2).他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時における報告:
    (1).精神神経系[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)錯感覚、異常感覚、感覚鈍麻、神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー等)、味覚異常、神経痛、浮動性眩暈、頭痛、不眠症。
    (2).消化器[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)消化不良、口内乾燥、悪心、食欲不振、嘔吐、便秘、腹痛、口唇炎、胃不快感、下腹部痛、歯周病、歯痛、歯肉出血、上腹部痛、う歯、歯肉炎。
    (3).呼吸器[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)呼吸困難、鼻出血、鼻漏、発声障害、鼻粘膜障害、咽喉痛、しゃっくり。
    (4).血液[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)発熱性好中球減少症、好中球数減少、血小板数減少、白血球数減少、ヘモグロビン減少、貧血、リンパ球数減少。
    (5).皮膚[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)皮膚色素沈着障害、発疹、爪障害、脱毛症、爪囲炎、蕁麻疹、皮膚乾燥、皮膚そう痒症。
    (6).眼[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)流涙増加、霧視。
    (7).肝臓・腎臓[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)蛋白尿、AST増加(GOT増加)、肝機能異常、血尿、ALT増加(GPT増加)、血中ビリルビン増加、Al−P増加、γ−GTP増加、血中アルブミン減少。
    (8).その他[他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時]:(頻度不明)無力症、温度変化不耐症、低カリウム血症、顎痛、低ナトリウム血症、悪寒、粘膜炎症、口腔カンジダ症、疼痛、高トリグリセリド血症、疲労、注射部位反応(注射部位疼痛、注射部位血管炎、注射部位紅斑、注射部位腫脹等)、過敏症、倦怠感、体重減少、背部痛、胸部不快感、潮紅、膀胱炎、高血圧、発熱、上気道感染(鼻咽頭炎等)、四肢痛、浮腫、関節痛、筋骨格痛、起立性低血圧、血中リン減少、CRP増加、頻脈。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (警告)
    1.本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される症例についてのみ実施する。適応患者の選択にあたっては、本剤及び各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
    2.テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤との併用により、重篤な血液障害等の副作用が発現する恐れがあるので、併用を行わない。
    3.本剤とワルファリンカリウムとの併用により、血液凝固能検査値異常、出血が発現し死亡に至った例も報告されており、これらの副作用は、本剤とワルファリンカリウムの併用開始数日後から本剤投与中止後1カ月以内の期間に発現しているので、併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い、必要に応じて適切な処置を行う。
    (禁忌)
    1.本剤の成分又はフルオロウラシルに対し過敏症の既往歴のある患者。
    2.テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及びテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中止後7日以内の患者。
    3.重篤な腎障害のある患者。
    4.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
    (慎重投与)
    1.腎障害のある患者[副作用が重症化又は発現率が上昇する恐れがある]。
    2.肝障害のある患者。
    3.冠動脈疾患の既往歴のある患者[心障害が現れる恐れがある]。
    4.骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増強する恐れがある]。
    5.消化管潰瘍又は消化管出血のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
    6.高齢者。
    (重要な基本的注意)
    1.テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中止後、本剤の投与を行う場合は、少なくとも7日以上の間隔をあける。
    2.本剤投与中は定期的(特に投与初期は頻回)に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、休薬等の適切な処置を行う。
    3.感染症の発現又は感染症悪化・出血傾向の発現又は出血傾向悪化に十分注意する。
    4.生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮する。
    5.治癒切除不能な進行・再発の胃癌、直腸癌における補助化学療法に本剤を使用する際には、関連文献(「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書」等)を熟読する。
    (相互作用)
    本剤が肝チトクロームP450(CYP2C9)の酵素蛋白合成系に影響し、酵素活性が低下する可能性があるので、CYP2C9で代謝を受ける薬剤と併用する場合に併用薬剤の血中濃度が上昇する恐れがある。
    1.併用禁忌:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤<ティーエスワン>[早期に重篤な血液障害や下痢・口内炎等の消化管障害等が発現する恐れがあるので、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中及び投与中止後7日以内は本剤を投与しない(ギメラシルがフルオロウラシルの異化代謝を阻害し、血中フルオロウラシル濃度が著しく上昇する)]。
    2.併用注意:
    1).ワルファリンカリウム[併用開始数日後から本剤投与中止後1カ月以内の期間に血液凝固能検査値異常、出血の発現が報告されているので、定期的に血液凝固能検査(プロトロンビン時間、INR等)を行い、必要に応じて適切な処置を行う(本剤が肝チトクロームP450(CYP2C9)の酵素蛋白合成系に影響し、酵素活性が低下している可能性が考えられている)]。
    2).フェニトイン[フェニトインの血中濃度が上昇したとの報告があるので、フェニトインの血中濃度の変化に注意する(本剤が肝チトクロームP450(CYP2C9)の酵素蛋白合成系に影響し、酵素活性が低下している可能性が考えられている)]。
    3).トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合剤[副作用が増強する恐れがある(フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤の代謝に影響を及ぼす可能性がある)]。
    (高齢者への投与)
    一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する[特に80歳以上の高齢者において、重症下痢、嘔気、嘔吐等の発現率が上昇したとの報告がある]。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    1.動物実験で胚致死作用及び催奇形作用が報告されているので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[マウスにおいて、早期胚死亡、脳室拡張、骨格変異増加、化骨遅延(198mg/kg/日以上反復投与)、サルにおいて、流産、胚死亡(90mg/kg/日以上反復投与)が報告されている]。
    2.授乳婦に投与する場合には、授乳を避けさせる[動物実験(マウス)において、乳汁への移行(198mg/kg単回投与)が報告されている]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
    (過量投与)
    本剤の過量投与により、嘔気、嘔吐、下痢、粘膜炎、消化管刺激・消化管出血、骨髄抑制等が現れることがあるので、このような場合には、症状に応じて一般的な対症療法を行う。
    (適用上の注意)
    薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (その他の注意)
    フルオロウラシルの異化代謝酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ欠損(DPD欠損)等の患者がごくまれに存在し、このような患者にフルオロウラシル系薬剤を投与した場合、投与初期に重篤な副作用(口内炎、下痢、血液障害、神経障害等)が発現するとの報告がある。
    (取扱い上の注意)
    安定性試験:PTP包装(PTPシートをアルミピロー包装(乾燥剤入り))したものを用いた加速試験(40℃75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

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