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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

マスーレッド錠12.5mgの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
93.7円(12.5mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)

低酸素誘導因子ープロリン水酸化酵素(HIF-PH)という物質の働きを阻害することで、低酸素誘導因子(HIF)によるエリスロポエチン(EPO)産生を誘導し、赤血球産生を促進させることで慢性腎臓病(CKD)などによる貧血(腎性貧血)を改善する薬

HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)
  • エベレンゾ
  • ダーブロック
  • バフセオ
  • エナロイ
  • マスーレッド
効能・効果
  • 腎性貧血
注意すべき副作用
血栓塞栓症 、 脳梗塞 、 間質性肺疾患 、 呼吸困難 、 咳嗽 、 発熱 、 鉄欠乏 、 めまい 、 浮動性めまい 、 回転性めまい
用法・用量(主なもの)
  • 〈保存期慢性腎臓病患者〉赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する
  • 以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする
  • 赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mg又は50mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する
  • 以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする
  • 〈透析患者〉通常、成人にはモリデュスタットとして1回75mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する
  • 以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 保存期慢性腎臓病患者で、赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合の開始用量次を参考に、切替え前の赤血球造血刺激因子製剤投与量から本剤の投与量を決定し、切り替えること
  • 1). 保存期慢性腎臓病患者で、ダルベポエチン アルファ2週に1回15μg以下・4週に1回30μg以下、エポエチン ベータ ペゴル4週に1回25μg以下、エポエチン アルファ又はベータ週に1回1500IU以下・2週に1回3000IU以下から切り替える場合の開始用量:本剤25mg
  • 2). 保存期慢性腎臓病患者で、ダルベポエチン アルファ2週に1回15μg超・4週に1回30μg超、エポエチン ベータ ペゴル4週に1回25μg超、エポエチン アルファ又はベータ週に1回1500IU超・2週に1回3000IU超から切り替える場合の開始用量:本剤50mg
  • 7.2. 投与量調節投与量調節が必要な場合には、次を参考に1段階ずつ投与量を増減すること
  • 1). 段階1:本剤投与量5mg
  • 2). 段階2:本剤投与量12.5mg
  • 3). 段階3:本剤投与量25mg
  • 4). 段階4:本剤投与量50mg
  • 5). 段階5:本剤投与量75mg
  • 6). 段階6:本剤投与量100mg
  • 7). 段階7:本剤投与量150mg
  • 8). 段階8:本剤投与量200mg
  • 赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合、本剤投与開始4週後は[4週時投与量増減]を、それ以降は[投与量増減]を参考に投与量を増減すること
  • 赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合、[投与量増減]を参考に投与量を増減すること
    • なお、増量は原則として4週間以上の間隔をあけて行うこと
  • 休薬した場合は、1段階低い用量で投与を再開すること
  • [4週時投与量増減(赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合)]1). 保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者①. 4週間のHb値上昇0.5g/dL未満:a. Hb値10.5g/dL未満:1段階増量
  • b. Hb値10.5g/dL以上:同じ用量を維持
  • ②. 4週間のHb値上昇0.5g/dL以上1.0g/dL未満:すべてのHb値:同じ用量を維持
  • ③. 4週間のHb値上昇1.0g/dL以上2.0g/dL以下:a. Hb値11.0g/dL以下:同じ用量を維持
  • b. Hb値11.0g/dL超:1段階減量
  • ④. 4週間のHb値上昇2.0g/dL超:すべてのHb値:1段階減量
  • 2). 血液透析患者①. 4週間のHb値上昇0.5g/dL未満:a. Hb値9.5g/dL未満:1段階増量
  • b. Hb値9.5g/dL以上:同じ用量を維持
  • ②. 4週間のHb値上昇0.5g/dL以上1.0g/dL未満:すべてのHb値:同じ用量を維持
  • ③. 4週間のHb値上昇1.0g/dL以上2.0g/dL以下:a. Hb値10.0g/dL以下:同じ用量を維持
  • b. Hb値10.0g/dL超:1段階減量
  • ④. 4週間のHb値上昇2.0g/dL超:すべてのHb値:1段階減量
  • [投与量増減]1). 保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者①. Hb値11.0g/dL未満:1段階増量
  • ②. Hb値11.0g/dL以上12.5g/dL未満:同じ用量を維持*
  • ③. Hb値12.5g/dL以上13.0g/dL未満:1段階減量
  • ④. Hb値13.0g/dL以上:休薬※
  • 2). 血液透析患者①. Hb値10.0g/dL未満:1段階増量
  • ②. Hb値10.0g/dL以上12.0g/dL未満:同じ用量を維持*
  • ③. Hb値12.0g/dL以上13.0g/dL未満:1段階減量
  • ④. Hb値13.0g/dL以上:休薬※
  • *)血栓塞栓症(心筋梗塞、肺血栓塞栓症、出血性脳卒中を除く脳卒中、及び急性下肢虚血)の既往のある患者では、Hb値が12g/dLを超えた場合、投与量を1段階減量してもよい
  • ※)休薬後の再開の目安は、Hb値が保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者で12.5g/dL未満、血液透析患者で12.0g/dL未満になった時点とする
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用
鉄欠乏 、 めまい 、 浮動性めまい 、 回転性めまい 、 眼出血 、 糖尿病網膜症 、 心のう液貯留 、 高血圧 、 便秘 、 下痢 、 悪心
重大な副作用
血栓塞栓症 、 脳梗塞 、 間質性肺疾患 、 呼吸困難 、 咳嗽 、 発熱 、 心筋梗塞 、 シャント閉塞
上記以外の副作用
嘔吐 、 腹痛 、 発疹 、 皮膚そう痒症 、 浮腫 、 不眠症 、 結膜炎 、 眼瞼炎 、 血圧低下

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
  • 注意
    • 悪性腫瘍
    • 高血圧症
    • 心筋梗塞
    • 脳梗塞
    • 肺塞栓
    • 黄斑浮腫
    • 網膜静脈閉塞症
    • 中等度以上の肝機能障害<Child−Pugh分類B又はC>
    • 増殖糖尿病網膜症
    • 滲出性加齢黄斑変性症
  • 投与に際する指示
    • 中等度以上の肝機能障害<Child−Pugh分類B又はC>
患者の属性に応じた注意事項
  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 妊娠可能な女性(11歳〜)
    • 小児等(0歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
HIVプロテアーゼ阻害剤
本剤の作用が増強
アタザナビル
本剤の作用が増強
リトナビル
本剤の作用が増強
ロピナビル・リトナビル配合剤
本剤の作用が増強
チロシンキナーゼ阻害剤
本剤の作用が増強
ソラフェニブ
本剤の作用が増強
エルロチニブ
本剤の作用が増強
ニロチニブ
本剤の作用が増強
トラニラスト
本剤の作用が増強
多価陽イオン含有製剤<服用>
本剤の吸収が低下し効果が減弱
カルシウム経口剤
本剤の吸収が低下し効果が減弱
鉄剤<服用>
本剤の吸収が低下し効果が減弱
マグネシウム製剤経口剤
本剤の吸収が低下し効果が減弱
アルミニウム<服用>
本剤の吸収が低下し効果が減弱
飲食物との相互作用
  • アルミニウムを含むもの
  • カルシウム・マグネシウム・鉄などを含むもの<牛乳、乳製品、バジル、海苔、ひじき など>

処方理由

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

腎性貧血。
(効能又は効果に関連する注意)
赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合の本剤投与開始の目安は、保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者ではヘモグロビン濃度で11g/dL未満、血液透析患者ではヘモグロビン濃度で10g/dL未満とする。

用法・用量(添付文書全文)

〈保存期慢性腎臓病患者〉
赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合
通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。
赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合
通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mg又は50mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。
〈透析患者〉
通常、成人にはモリデュスタットとして1回75mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 保存期慢性腎臓病患者で、赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合の開始用量
次を参考に、切替え前の赤血球造血刺激因子製剤投与量から本剤の投与量を決定し、切り替えること。
1). 保存期慢性腎臓病患者で、ダルベポエチン アルファ2週に1回15μg以下・4週に1回30μg以下、エポエチン ベータ ペゴル4週に1回25μg以下、エポエチン アルファ又はベータ週に1回1500IU以下・2週に1回3000IU以下から切り替える場合の開始用量:本剤25mg。
2). 保存期慢性腎臓病患者で、ダルベポエチン アルファ2週に1回15μg超・4週に1回30μg超、エポエチン ベータ ペゴル4週に1回25μg超、エポエチン アルファ又はベータ週に1回1500IU超・2週に1回3000IU超から切り替える場合の開始用量:本剤50mg。
7.2. 投与量調節
投与量調節が必要な場合には、次を参考に1段階ずつ投与量を増減すること。
1). 段階1:本剤投与量5mg。
2). 段階2:本剤投与量12.5mg。
3). 段階3:本剤投与量25mg。
4). 段階4:本剤投与量50mg。
5). 段階5:本剤投与量75mg。
6). 段階6:本剤投与量100mg。
7). 段階7:本剤投与量150mg。
8). 段階8:本剤投与量200mg。
赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合、本剤投与開始4週後は[4週時投与量増減]を、それ以降は[投与量増減]を参考に投与量を増減すること。
赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合、[投与量増減]を参考に投与量を増減すること。なお、増量は原則として4週間以上の間隔をあけて行うこと。休薬した場合は、1段階低い用量で投与を再開すること。
[4週時投与量増減(赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合)]
1). 保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者
①. 4週間のHb値上昇0.5g/dL未満:
a. Hb値10.5g/dL未満:1段階増量。
b. Hb値10.5g/dL以上:同じ用量を維持。
②. 4週間のHb値上昇0.5g/dL以上1.0g/dL未満:すべてのHb値:同じ用量を維持。
③. 4週間のHb値上昇1.0g/dL以上2.0g/dL以下:
a. Hb値11.0g/dL以下:同じ用量を維持。
b. Hb値11.0g/dL超:1段階減量。
④. 4週間のHb値上昇2.0g/dL超:すべてのHb値:1段階減量。
2). 血液透析患者
①. 4週間のHb値上昇0.5g/dL未満:
a. Hb値9.5g/dL未満:1段階増量。
b. Hb値9.5g/dL以上:同じ用量を維持。
②. 4週間のHb値上昇0.5g/dL以上1.0g/dL未満:すべてのHb値:同じ用量を維持。
③. 4週間のHb値上昇1.0g/dL以上2.0g/dL以下:
a. Hb値10.0g/dL以下:同じ用量を維持。
b. Hb値10.0g/dL超:1段階減量。
④. 4週間のHb値上昇2.0g/dL超:すべてのHb値:1段階減量。
[投与量増減]
1). 保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者
①. Hb値11.0g/dL未満:1段階増量。
②. Hb値11.0g/dL以上12.5g/dL未満:同じ用量を維持*。
③. Hb値12.5g/dL以上13.0g/dL未満:1段階減量。
④. Hb値13.0g/dL以上:休薬※。
2). 血液透析患者
①. Hb値10.0g/dL未満:1段階増量。
②. Hb値10.0g/dL以上12.0g/dL未満:同じ用量を維持*。
③. Hb値12.0g/dL以上13.0g/dL未満:1段階減量。
④. Hb値13.0g/dL以上:休薬※。
*)血栓塞栓症(心筋梗塞、肺血栓塞栓症、出血性脳卒中を除く脳卒中、及び急性下肢虚血)の既往のある患者では、Hb値が12g/dLを超えた場合、投与量を1段階減量してもよい。
※)休薬後の再開の目安は、Hb値が保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者で12.5g/dL未満、血液透析患者で12.0g/dL未満になった時点とする。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 血栓塞栓症(0.3%):脳梗塞(0.3%)、心筋梗塞(頻度不明)、シャント閉塞(頻度不明)等の血栓塞栓症があらわれることがある〔1.警告の項参照〕。
11.1.2. 間質性肺疾患(0.5%):初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)が認められた場合には、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること(間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと)。
11.2. その他の副作用
1). 代謝および栄養障害:(1%以上)鉄欠乏。
2). 精神障害:(頻度不明)不眠症。
3). 神経系障害:(1%未満)めまい(浮動性めまい、回転性めまい)。
4). 眼障害:(1%未満)眼出血、糖尿病網膜症、(頻度不明)結膜炎、眼瞼炎。
5). 心臓障害:(1%未満)心のう液貯留。
6). 血管障害:(1%未満)高血圧、(頻度不明)血圧低下。
7). 胃腸障害:(1%未満)便秘、下痢、悪心、嘔吐、腹痛。
8). 皮膚および皮下組織障害:(1%未満)発疹、皮膚そう痒症。
9). 一般・全身障害および投与部位の状態:(1%未満)浮腫。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
本剤投与中に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の重篤な血栓塞栓症があらわれ、死亡に至るおそれがある。本剤の投与開始前に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の合併症及び既往歴の有無等を含めた血栓塞栓症のリスクを評価した上で、本剤の投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は、患者の状態を十分に観察し、血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意すること。血栓塞栓症が疑われる症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること〔11.1.1参照〕。
(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤投与開始後、ヘモグロビン濃度が目標範囲で安定するまでは、2週に1回程度ヘモグロビン濃度を確認すること。
8.2. 本剤投与中はヘモグロビン濃度等を4週に1回程度確認し、必要以上の造血作用があらわれないように十分注意すること(赤血球造血刺激因子製剤の臨床試験において、ヘモグロビン濃度の目標値を高く設定した場合に、死亡、心血管系障害及び脳卒中の発現頻度が高くなったとの報告がある)。
8.3. 4週以内にヘモグロビン濃度が2.0g/dLを超える急激な上昇等した場合は速やかに減量又は休薬する等、適切な処置を行うこと。
8.4. 赤血球造血刺激因子製剤から本剤への切替え後にヘモグロビン濃度が低下する傾向が認められていることから、切替え後のヘモグロビン濃度の低下に注意すること。
8.5. 本剤投与により血圧上昇するおそれがあるので、血圧の推移に十分注意しながら投与すること。
8.6. 造血には鉄が必要なことから、必要に応じて鉄の補充を行うこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の患者、又はそれらの既往歴を有する患者:本剤投与により血栓塞栓症を増悪あるいは誘発するおそれがある。
9.1.2. 高血圧症を合併する患者:血圧上昇があらわれるおそれがある。
9.1.3. 悪性腫瘍を合併する患者:本剤の血管新生亢進作用により悪性腫瘍を増悪させるおそれがある。
9.1.4. 増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、滲出性加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症等を合併する患者:本剤の血管新生亢進作用により網膜出血があらわれるおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 中等度以上の肝機能障害<Child−Pugh分類B又はC>のある患者:本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること(本剤25mgを中等度の肝機能障害(Child−Pugh分類B)のある患者に単回投与した際、本剤のAUC(0−∞)及びCmaxが上昇し、本剤では重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔16.6.3参照〕。
(生殖能を有する者)
妊娠可能な女性:妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること(ラットにおいて、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の3.1倍の曝露量で着床後死亡増加と生存胎仔数減少が報告されている)〔9.5妊婦の項参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(ラットにおいて、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の1.2倍以上の曝露量で着床後死亡増加、平均生存仔数減少、死産仔増加等が観察されており、また、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の7.3倍の曝露量で眼球奇形の発生率の増加が報告されている)〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(母動物(ラット)への投与で本剤は乳汁中へ移行することが報告されている)。
(小児等)
本剤では小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(相互作用)
本剤はUGT1A1の基質である〔16.4参照〕。
10.2. 併用注意:
1). HIVプロテアーゼ阻害剤(アタザナビル、リトナビル、ロピナビル・リトナビル等)、チロシンキナーゼ阻害剤(ソラフェニブ、エルロチニブ、ニロチニブ等)、トラニラスト〔16.7.1参照〕[本剤の作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること(本剤をアタザナビルと同時投与したところ、本剤のAUC(0−∞)及びCmaxは上昇した;UGT1A1阻害により本剤のクリアランスが低下する)]。
2). 多価陽イオンを含有する経口製剤(カルシウムを含有する経口製剤、鉄を含有する経口製剤、マグネシウムを含有する経口製剤、アルミニウムを含有する経口製剤等)〔16.7.2−16.7.4参照〕[本剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上間隔をあけて本剤を投与すること(本剤を硫酸鉄と同時投与したところ、本剤のAUC(0−∞)及びCmaxは低下した;本剤の消化管からの吸収が減少し、血中濃度が低下する)]。
(過量投与)
13.1. 症状
本剤の過量投与により、ヘモグロビン濃度が必要以上に上昇するおそれがある。
13.2. 処置
過量投与時には、本剤の減量・休薬等の適切な処置を行うこと(本剤は透析で除去されない)。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保険給付上の注意)
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2022年4月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
(保管上の注意)
室温保存。

処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。