基本情報

薬効分類

ATP製剤詳しく見る

  • 体内のエネルギー供給物質であるATP(アデノシン三リン酸)を主な成分とする製剤で、血管拡張作用により血流や組織代謝などを改善することで、心不全によるむくみなどの改善、眼精疲労や胃炎の改善、メニエール病などによるめまいやその随伴症状(耳鳴り、難聴など)などの改善が期待できる薬
ATP製剤の代表的な商品名
  • アデホス
  • トリノシン

効能・効果詳しく見る

  • 調節性眼精疲労の眼調節機能の安定化
  • 心不全
  • 頭部外傷後遺症の諸症状の改善
  • 慢性胃炎の消化管機能低下

注意すべき副作用詳しく見る

悪心食欲不振胃腸障害便秘傾向口内炎全身拍動感過敏症そう痒感頭痛眠気

用法・用量(主なもの)詳しく見る

  • アデノシン三リン酸二ナトリウム(無水物)として、1回40〜60mgを1日3回経口投与する
    • なお、症状により適宜増減する

副作用

主な副作用

悪心食欲不振胃腸障害便秘傾向口内炎全身拍動感過敏症そう痒感頭痛眠気気分が落ち着かない

上記以外の副作用

耳鳴脱力感

注意事項

患者の属性に応じた注意事項

  • 希望禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者

年齢や性別に応じた注意事項

  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用

薬剤名 影響
ジピリダモール ATP分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇
ジピリダモール 心臓血管に対する作用を増強

処方理由

脳循環代謝改善薬この薬をファーストチョイスする理由(2018年11月更新)もっと見る

  • ・耳鼻科領域ではメニエール病を中心とした末梢性めまい疾患に有効であり多用している。また顔面神経麻痺や耳管開放症にも多く処方する。副作用は少なく他の薬剤との相互作用もほとんどないため非常に使いやすい。(40歳代病院勤務医、耳鼻咽喉科)
  • ・副作用があまりない。不整脈疾患など特になければ使用している。眩暈に対して効果を認めることが多く、左記事情からも非常に使いやすい。(20歳代病院勤務医、小児科)
  • ・めまい患者にしばしば処方します。とくに副作用は気にならず、効果もあるようです。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
  • ・これが一番使いやすい。アマンタジンは別の効能で処方している。(60歳代病院勤務医、内科系診療科)
  • ・突発性難聴、顔面神経麻痺、めまいや耳鳴にも使えて幅広い(50歳代病院勤務医、耳鼻咽喉科)
  • ・副作用が少なく、使い慣れている。(50歳代病院勤務医、一般内科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)もっと見る

    添付文書

    効果・効能(添付文書全文)

    1.次記疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症。
    2.心不全。
    3.調節性眼精疲労における眼調節機能の安定化。
    4.消化管機能低下のみられる慢性胃炎。

    用法・用量(添付文書全文)

    アデノシン三リン酸二ナトリウム(無水物)として、1回40〜60mgを1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

    副作用(添付文書全文)簡潔に見る

    (再審査対象外)。
    次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。
    1.消化器:(0.1%未満)悪心、食欲不振、胃腸障害、便秘傾向、口内炎等。
    2.循環器:(0.1%未満)全身拍動感。
    3.過敏症:(0.1%未満)そう痒感等。
    4.精神神経系:(0.1%未満)頭痛、眠気、気分が落ち着かない。
    5.感覚器:(0.1%未満)耳鳴。
    6.その他:(0.1%未満)脱力感。

    使用上の注意(添付文書全文)簡潔に見る

    (相互作用)
    併用注意:ジピリダモール[ジピリダモールはATP分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告がある(ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する)]。
    (高齢者への投与)
    一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
    (妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
    妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
    (小児等への投与)
    低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
    (適用上の注意)
    1.服用時:噛まずに服用させる。
    2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
    (保管上の注意)
    吸湿注意。

    Information PR

    ログインしていません

    Close UpコンテンツPR

    ログインしていません

    もっと見る

    人気記事ランキング

    1. 吸入ステロイドは毎日使わなくてもよい? Lancet誌から
    2. ゾフルーザ低感受性、小児例で症状が長引く傾向 インフルエンザ診療Next:トピックス
    3. 「志水太郎 vs AI診断」は志水氏の圧勝 診断エラー学のすすめ
    4. レッスン12◆異常陰影を指摘せよ(難易度 中) 山口哲生の「目指せ!肺癌検診の達人」
    5. その精神科診断は必要か 宮岡等の「精神科医のひとりごと」
    6. 「無診察治療」を巡る訴訟、裁判所の判断は? 日常診療に生かす医療訴訟の教訓
    7. 「安定冠動脈疾患」改め「慢性冠症候群」へ 学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2019)
    8. CEA上昇も再発・転移所見なし。どう解釈? AntaaQAピックアップ
    9. 医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にするのか シリーズ◎医師の「働き方改革」
    10. バスキアの描く頭部が「ドクロ」や「仮面」に似てい… 日経おとなのOFF presents 医師の絶対教養 美術編
    医師と医学研究者におすすめの英文校正