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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

トラゼンタ錠5mgの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
143.6円(5mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
DPP-4阻害薬

体内でインスリン分泌を促す物質の作用を強め、血糖値を下げる薬

DPP-4阻害薬
  • グラクティブ,ジャヌビア
  • エクア
  • ネシーナ
  • トラゼンタ
  • テネリア
  • スイニー
  • オングリザ
  • ザファテック
  • マリゼブ
効能・効果
  • 2型糖尿病
注意すべき副作用
便秘 、 浮腫 、 浮動性めまい 、 鼻咽頭炎 、 鼓腸 、 胃腸炎 、 体重増加 、 膵酵素増加 、 血中アミラーゼ増加 、 血中リパーゼ増加
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人にはリナグリプチンとして5mgを1日1回経口投与する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 重症感染症
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • 糖尿病性前昏睡
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 糖尿病性昏睡
    • 1型糖尿病

副作用

主な副作用
便秘 、 浮腫 、 浮動性めまい 、 鼻咽頭炎 、 鼓腸 、 胃腸炎 、 体重増加 、 膵酵素増加 、 血中アミラーゼ増加 、 血中リパーゼ増加 、 肝酵素上昇
重大な副作用
低血糖 、 重篤な低血糖 、 意識消失 、 低血糖症状 、 腸閉塞 、 高度便秘 、 腹部膨満 、 持続する腹痛 、 嘔吐 、 肝機能障害 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 類天疱瘡 、 水疱 、 びらん 、 間質性肺炎 、 咳嗽 、 呼吸困難 、 発熱 、 肺音異常 、 捻髪音 、 急性膵炎 、 持続的な激しい腹痛
上記以外の副作用
過敏症 、 じん麻疹 、 血管浮腫 、 気管支収縮 、 高トリグリセリド血症 、 高脂血症 、 口内炎 、 発疹

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 重症感染症
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • 糖尿病性前昏睡
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 糖尿病性昏睡
    • 1型糖尿病
  • 注意
    • 栄養不良状態
    • 過度のアルコール摂取
    • 飢餓状態
    • 腸閉塞
    • 低血糖
    • 脳下垂体機能不全
    • 激しい筋肉運動
    • 不規則な食事摂取
    • 副腎機能不全
    • 食事摂取量不足
    • 腹部手術
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
    • 虚弱者(衰弱者を含む)
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 小児等(0歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
糖尿病用薬
低血糖症状
スルホンアミド系薬剤
低血糖症状
スルホニルウレア系薬剤
低血糖症状
ビグアナイド系製剤
低血糖症状
インスリン製剤
低血糖症状
チアゾリジン系薬剤
低血糖症状
α−グルコシダーゼ阻害剤
低血糖症状
速効型食後血糖降下剤
低血糖症状
GLP−1アナログ
低血糖症状
SGLT2阻害剤
低血糖症状
スルホニルウレア系薬剤
低血糖のリスクが増加
インスリン製剤
低血糖のリスクが増加
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤
更に血糖が低下
サリチル酸製剤
更に血糖が低下
モノアミン酸化酵素阻害剤
更に血糖が低下
リトナビル
更に血糖が低下
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤
血糖が上昇
エピネフリン
血糖が上昇
副腎皮質ホルモン剤
血糖が上昇
甲状腺ホルモン剤
血糖が上昇
リファンピシン類
血糖が上昇

処方理由

DPP−4阻害薬
この薬をファーストチョイスする理由(2019年11月更新)
  • ・最初に出たDPP4阻害剤がジャヌビアなのでよく使っていたのですが、腎機能に関係なく使えるのでトラゼンタがちょっとずつ増えた感じです。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)

  • ・代謝を全く気にしなくてよい点、循環器アウトカム改善が証明されているエンパグリフロジンとの合剤へ移行しやすい点。(20歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・用量調節不要でエビデンスの確立したDPP4iであり使い慣れている。(60歳代開業医、脳神経内科)

  • ・併用禁忌などがなく、容量調節の必要なし。高齢者にも安全に処方できる。(60歳代開業医、総合診療科)

  • ・血糖とは無関係に尿中Albを減少させる。(50歳代開業医、一般内科)

DPP−4阻害薬
この薬をファーストチョイスする理由(2017年9月更新)
  • ・他よりHbA1cよく下がります。あと、肝代謝なので、腎代謝系よりは気を遣わないので楽です。(50歳代病院勤務医、消化器内科)

  • ・腎機能障害の有無にかかわらず同一量投与できるから。(50歳代病院勤務医、内科系専門科)

  • ・腎機能のやや低下した高齢者糖尿病の第一選択薬である。(60歳代診療所勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・透析を含む腎機能障害のある患者さんにも安心して使用できるためトラゼンタの処方が最も多い。トラゼンタで効果不良の際は、1日2回内服ではあるがエクアに切り替えるとさらにHbA1cの低下が期待できる。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)

  • ・腎機能悪化でも調節しなくて良いのでeGFRの変動に神経を使わなくてすむのが気に入っている.特に夏場だと高齢者は容易に脱水傾向になって腎機能が低下していることが多いので。(30歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・腎機能にかかわらず同一用量で安心して使用できる。(40歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・国内で4番目となる選択的DPP−4阻害薬で、既存の3製剤とは異なり、胆汁排泄型であるところが良いです。排泄経路が腎臓ではなく、主に糞中に未変化体として排泄されることから、腎機能が低下している患者にも用量調節の必要がないです。(60歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・確かに他のDPP−4阻害薬と比較すると便秘が多い印象はあるが、腎機能・肝機能によらず使用できて、用量調節も不要のため、病診連携など行っている際には安心して処方できる。(40歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・1日1回製剤でHbA1cの低下作用が強く、腎機能障害例でも使用できる。(40歳代開業医、一般内科)

DPP4阻害薬
この薬をファーストチョイスする理由(2016年5月更新)
  • ・1日1回投与で済むのがよい。朝食による血糖負荷に対しても、前日の晩のDPP−4阻害によるインクレチン活性が有効で血糖上昇を十分に抑えられる。(50歳代病院勤務医、総合診療科)

  • ・胆汁中排泄型なので、腎機能の低下がある方にも使いやすい。(50歳代病院勤務医、消化器内科)

  • ・圧倒的な安全性と投与できる患者像の広さ、用量調節が不要であること。(50歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・肝障害や腎障害のある患者さんにも使用できるのが良いと思います。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・透析患者さんでも使用でき、使い慣れているので。(60歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

DPP4阻害薬
この薬をファーストチョイスする理由(2014年11月更新)
  • ・腎障害例にも用量変更の必要がなく使用できる。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・腎障害でも肝障害でも1日1回5mgのシンプルな投与方法でいいから。(30歳代病院勤務医、総合診療科)

  • ・腎機能の低下した高齢の糖尿病患者への第一選択薬という印象。(50歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・透析患者にも減量が必要なく、効果が強いため、よく使用しています。(40歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・高齢になるにつれ腎機能は低下します。トラゼンタは胆汁排泄型であるため、CKDの患者に対しても用量を変えずに処方できる。さらに1日1回投与のためアドヒアランスが良好である。ただ単価が高い点が問題である。(60歳代開業医、一般内科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

2型糖尿病。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人にはリナグリプチンとして5mgを1日1回経口投与する。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 低血糖(2.1%):低血糖があらわれることがある。特にスルホニルウレア剤と併用又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加する。スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖があらわれ、意識消失を来たす例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。α−グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を投与すること〔8.1、8.4、9.1.1、10.2、17.1.2、17.2.1参照〕。
11.1.2. 腸閉塞(頻度不明):高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔9.1.2参照〕。
11.1.3. 肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
11.1.4. 類天疱瘡(頻度不明):水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.5. 間質性肺炎(頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施すること(間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと)。
11.1.6. 急性膵炎(頻度不明):持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)じん麻疹、血管浮腫、気管支収縮。
2). 代謝及び栄養障害:(頻度不明)高トリグリセリド血症、高脂血症。
3). 神経系障害:(0.3%以上)浮動性めまい。
4). 呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(0.3%以上)鼻咽頭炎、(頻度不明)咳嗽。
5). 胃腸障害:(0.3%以上)腹部膨満、便秘、鼓腸、胃腸炎、(頻度不明)口内炎。
6). 皮膚及び皮下組織障害:(頻度不明)発疹。
7). 全身障害及び投与局所様態:(0.3%以上)浮腫。
8). 臨床検査:(0.3%以上)体重増加、膵酵素増加(血中アミラーゼ増加、血中リパーゼ増加)、肝酵素上昇(AST上昇、ALT上昇)。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきでない]。
2.3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない]。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること〔9.1.1、11.1.1参照〕。
8.2. 急性膵炎があらわれることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導すること〔11.1.6参照〕。
8.3. 本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと。本剤を3ヵ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。
8.4. 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること〔11.1.1参照〕。
8.5. 本剤とGLP−1受容体作動薬はいずれもGLP−1受容体を介した血糖降下作用を有しており、本剤とGLP−1受容体作動薬を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 低血糖を起こすおそれのある次の患者又は状態。
・ 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全。
・ 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量不足又は衰弱状態。
・ 激しい筋肉運動。
・ 過度のアルコール摂取者。
〔8.1、11.1.1参照〕。
9.1.2. 腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者:腸閉塞を起こすおそれがある〔11.1.2参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与を考慮すること(動物実験(ラット及びウサギ)で、胎仔への移行が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
副作用発現に留意し、経過を十分観察しながら慎重に投与すること。
(相互作用)
本剤は主に糞中に未変化体のまま排泄される。尿中に排泄される割合は少量である(5%)〔16.5.2参照〕。
10.2. 併用注意:
1). 糖尿病用薬(スルホニルアミド系薬剤、スルホニルウレア剤、ビグアナイド系薬剤、インスリン製剤、チアゾリジン系薬剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、速効型インスリン分泌促進薬、GLP−1受容体作動薬、SGLT2阻害剤等)〔11.1.1参照〕[低血糖症状の発現に注意すること(糖尿病用薬との併用時には、本剤の血糖降下作用が増強される)。特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するため、これらの薬剤の減量を検討すること(糖尿病用薬との併用時には、本剤の血糖降下作用が増強される)]。
2). 血糖降下作用を増強する薬剤(サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、リトナビル等)〔16.7.1参照〕[更に血糖が低下する可能性があるため、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(血糖降下作用が増強されるおそれがある)]。
3). 血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、リファンピシン等)〔16.7.2参照〕[血糖が上昇する可能性があるため、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(血糖降下作用が減弱されるおそれがある)]。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(保管上の注意)
室温保存。

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