処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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ネシーナ錠25mgの基本情報
基本情報
体内でインスリン分泌を促す物質の作用を強め、血糖値を下げる薬
- グラクティブ ジャヌビア
- エクア
- ネシーナ
- トラゼンタ
- テネリア
- スイニー
- オングリザ
- ザファテック
- マリゼブ
- 2型糖尿病
- 通常、成人にはアログリプチンとして25mgを1日1回経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)中等度以上の腎機能障害患者では、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するため、次を参考に腎機能の程度に応じて、投与量を適宜減量すること〔9.2.1、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕
- [中等度以上の腎機能障害患者における投与量]1). 中等度腎機能障害患者:1.4mg/dL<血清クレアチニン≦2.4mg/dLの男性、1.2mg/dL<血清クレアチニン≦2.0mg/dLの女性、30mL/min≦クレアチニンクリアランス<50mL/min;投与量12.5mg、1日1回
- 2). 高度腎機能障害患者/*末期腎不全患者:血清クレアチニン>2.4mg/dLの男性、血清クレアチニン>2.0mg/dLの女性、クレアチニンクリアランス<30mL/min;投与量6.25mg、1日1回
- 血清クレアチニン:Ccrに相当する換算値(年齢60歳、体重65kg)
- *)末期腎不全患者については、血液透析との時間関係は問わない
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 重症感染症
- 重症ケトーシス
- 重篤な外傷
- 手術前後
- 糖尿病性前昏睡
- 糖尿病性昏睡
- 1型糖尿病
- 注意
- 栄養不良状態
- 過度のアルコール摂取
- 飢餓状態
- 高度腎機能障害
- 腸閉塞
- 低血糖
- 脳下垂体機能不全
- 激しい筋肉運動
- 不規則な食事摂取
- 副腎機能不全
- 中等度以上の腎機能障害
- 食事摂取量不足
- 中等度腎機能障害
- 腹部手術
- クレアチニンクリアランス<30mL/min
- 心不全<NYHA分類3〜4>
- 1.2mg/dL<血清クレアチニン≦2.0mg/dLの女性
- 1.4mg/dL<血清クレアチニン≦2.4mg/dLの男性
- 30mL/min≦クレアチニンクリアランス<50mL/min
- 血清クレアチニン>2.0mg/dLの女性
- 血清クレアチニン>2.4mg/dLの男性
- 末期腎不全
- 投与に際する指示
- 高度腎機能障害
- 中等度以上の腎機能障害
- 中等度腎機能障害
- クレアチニンクリアランス<30mL/min
- 1.2mg/dL<血清クレアチニン≦2.0mg/dLの女性
- 1.4mg/dL<血清クレアチニン≦2.4mg/dLの男性
- 30mL/min≦クレアチニンクリアランス<50mL/min
- 血清クレアチニン>2.0mg/dLの女性
- 血清クレアチニン>2.4mg/dLの男性
- 末期腎不全
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 虚弱者(衰弱者を含む)
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 血清クレアチニン>2.4mg/dLの男性
- 血清クレアチニン>2.0mg/dLの女性
- 小児等(0歳〜14歳)
- 1.4mg/dL<血清クレアチニン≦2.4mg/dLの男性
- 1.2mg/dL<血清クレアチニン≦2.0mg/dLの女性
- 投与に際する指示
- 血清クレアチニン>2.4mg/dLの男性
- 血清クレアチニン>2.0mg/dLの女性
- 1.4mg/dL<血清クレアチニン≦2.4mg/dLの男性
- 1.2mg/dL<血清クレアチニン≦2.0mg/dLの女性
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 糖尿病用薬
- 低血糖
- スルホニルウレア系薬剤
- 低血糖
- 速効型食後血糖降下剤
- 低血糖
- α−グルコシダーゼ阻害剤
- 低血糖
- ビグアナイド系製剤
- 低血糖
- チアゾリジン系薬剤
- 低血糖
- GLP−1アナログ
- 低血糖
- SGLT2阻害剤
- 低血糖
- インスリン製剤
- 低血糖
- スルホニルウレア系薬剤
- 低血糖のリスクが増加
- インスリン製剤
- 低血糖のリスクが増加
- チアゾリジン系薬剤
- 浮腫
- 塩酸ピオグリタゾン
- 浮腫
- 糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤
- 血糖が低下
- β−遮断剤
- 血糖が低下
- サリチル酸製剤
- 血糖が低下
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 血糖が低下
- フィブラート系の高脂血症治療薬
- 血糖が低下
- ワルファリン
- 血糖が低下
- 糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤
- 血糖が上昇
- エピネフリン
- 血糖が上昇
- 副腎皮質ホルモン剤
- 血糖が上昇
- 甲状腺ホルモン剤
- 血糖が上昇
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2019年11月更新)
・メトホルミンとの合剤があるのはアドヒアランスの観点からメリットだと思う。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
・少量でも十分効くこともあり、その際は、薬価が安く済む。(30歳代病院勤務医、総合診療科)
・DM専門医が使っていることが多いように感じる。(40歳代病院勤務医、総合診療科)
・薬の副作用が少ない。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年9月更新)
・腎機能低下患者に少量投与で、効果にすぐれ、費用対効果にもすぐれている。(50歳代病院勤務医、内科系専門科)
・ジャヌビア、エクアも多いですが、ネシーナがそれらよりも少し多いのが現状です。リオベルに切り替えやすい点もいいところです。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・透析患者には6.25mg投与。安価なので施設入所者にはよく処方する。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・DPP−4阻害薬は、どれも同程度の効果。その中で、high−risk心血管疾患を有する症例に対する臨床試験結果を唯一有するので使っている。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
・腎排泄なので、腎機能のモニターができていれば怖くない薬剤です。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
・1日1回のため。多剤併用時も合材が豊富。(50歳代診療所勤務医、代謝・内分泌内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年5月更新)
・12.5mgでも有効性が高く、コストベネフィットに優れる。(50歳代開業医、一般内科)
・錠剤の種類が3種あり使いやすい。割線が入っているので増減がしやすい。(70歳代その他、小児科)
・合剤(リオベル)の使用を視野に入れると、ネシーナが多くなる。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・これまでの使用経験から、高齢者でも効果・安全性の面で特に問題になっていることはない。(60歳代病院勤務医、脳神経外科)
・低用量を採用しているので導入に便利です。(60歳以上開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2014年11月更新)
・DPP4阻害薬間で効果の違いは感じないが、ネシーナにはアクトスとの合剤がある。(50歳代開業医、一般内科)
・使用経験が長いこと、透析患者さんにも処方しやすいことなど。(40歳代病院勤務医、泌尿器科)
・複数の剤型があって少量からも使えること。(40歳代病院勤務医、神経内科)
・日本で開発された薬剤で、しかも効果十分だから。(70歳以上診療所勤務医、一般内科)
・効果が安定し、副作用も目立ったものがない点。(50歳代病院勤務医、一般内科)
添付文書
2型糖尿病。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
通常、成人にはアログリプチンとして25mgを1日1回経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
中等度以上の腎機能障害患者では、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するため、次を参考に腎機能の程度に応じて、投与量を適宜減量すること〔9.2.1、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕。
[中等度以上の腎機能障害患者における投与量]
1). 中等度腎機能障害患者:1.4mg/dL<血清クレアチニン≦2.4mg/dLの男性、1.2mg/dL<血清クレアチニン≦2.0mg/dLの女性、30mL/min≦クレアチニンクリアランス<50mL/min;投与量12.5mg、1日1回。
2). 高度腎機能障害患者/*末期腎不全患者:血清クレアチニン>2.4mg/dLの男性、血清クレアチニン>2.0mg/dLの女性、クレアチニンクリアランス<30mL/min;投与量6.25mg、1日1回。
血清クレアチニン:Ccrに相当する換算値(年齢60歳、体重65kg)。
*)末期腎不全患者については、血液透析との時間関係は問わない。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 低血糖(0.1〜5%未満):低血糖があらわれることがある。スルホニルウレア剤との併用又はインスリン製剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取させるなど適切な処置を行うこと。ただし、α−グルコシダーゼ阻害剤の併用時に低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること〔8.1、8.4、9.1.2、10.2、17.1参照〕。
11.1.2. 急性膵炎(頻度不明):持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.1.3. 肝機能障害、黄疸(頻度不明):著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAL−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.4. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑(頻度不明)。
11.1.5. 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
11.1.6. 腸閉塞(頻度不明):高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔9.1.3参照〕。
11.1.7. 間質性肺炎(頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT、速やかに血清マーカー等の検査を実施すること(間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと)。
11.1.8. 類天疱瘡(頻度不明):水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒、じん麻疹。
2). 消化器:(0.1〜5%未満)腹部膨満、鼓腸、腹痛、胃腸炎、便秘。
3). 精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、めまい、四肢のしびれ。
4). その他:(0.1〜5%未満)倦怠感、鼻咽頭炎、浮腫、動悸、関節痛、筋肉痛、貧血。
(禁忌)
2.1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない]。
2.2. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない]。
2.3. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 低血糖を起こすおそれがあるので、本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明し、注意を喚起すること〔9.1.2、11.1.1参照〕。
8.2. 急性膵炎があらわれることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導すること〔11.1.2参照〕。
8.3. 本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、本剤を2〜3ヵ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。
8.4. 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること〔11.1.1参照〕。
8.5. 本剤とGLP−1受容体作動薬はいずれもGLP−1受容体を介した血糖降下作用を有しており、本剤とGLP−1受容体作動薬を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 心不全<NYHA分類3〜4>のある患者:使用経験がなく安全性が確立していない。
9.1.2. 低血糖を起こすおそれのある次の患者又は状態。
・ 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全。
・ 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量不足又は衰弱状態。
・ 激しい筋肉運動。
・ 過度のアルコール摂取者。
〔8.1、11.1.1参照〕。
9.1.3. 腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者:腸閉塞を起こすおそれがある〔11.1.6参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 中等度以上の腎機能障害のある患者:投与量を適宜減量すること(排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.1参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物試験(ラット)において、胎盤通過が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物試験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
腎機能に注意し、腎機能障害の程度に応じて適切な用量調整を行うこと(一般に腎機能が低下していることが多い)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.1参照〕。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
1). 糖尿病用薬(スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬、α−グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、GLP−1受容体作動薬、SGLT2阻害剤、インスリン製剤)〔11.1.1参照〕[低血糖を発現するおそれがある(併用により血糖降下作用が増強するおそれがある)。特に、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア剤又はインスリン製剤の減量を検討すること(併用により血糖降下作用が増強するおそれがある)]。
2). チアゾリジン系薬剤(ピオグリタゾン塩酸塩)[浮腫を発現するおそれがあるので観察を十分に行い、浮腫が認められた場合には、患者の状態に応じてチアゾリジン系薬剤を減量あるいは中止し、ループ利尿剤(フロセミド等)を投与するなど適切な処置を行うこと(併用により循環血漿量が増加するおそれがある)]。
3). 糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤(β−遮断薬、サリチル酸製剤、モノアミン酸化酵素阻害薬、フィブラート系の高脂血症治療薬、ワルファリン等)[血糖が低下するおそれがある(併用により血糖降下作用が増強するおそれがある)]。
4). 糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)[血糖が上昇するおそれがある(併用により血糖降下作用が減弱するおそれがある)]。
(過量投与)
13.1. 処置
過量投与時、本剤は血液透析による除去は、有用ではないと考えられる〔16.6.1参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)
室温保存。
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