処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
エフィエント錠3.75mgの基本情報
基本情報
ADP(アデノシン2リン酸)という物質の働きを阻害し、血小板の活性化に基づく血小板凝集を抑え、血栓の形成を抑え血管をつまらせないようにする薬
- プラビックス
- エフィエント
- パナルジン
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される急性冠症候群
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用されるST上昇心筋梗塞
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される安定狭心症
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される陳旧性心筋梗塞
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される非ST上昇心筋梗塞
- 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される不安定狭心症
- 通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 抗血小板薬二剤併用療法期間は、アスピリン(81〜100mg/日、なお初回負荷投与では324mgまで)と併用すること(抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること)
- 7.2. PCI施行前に本剤3.75mgを5日間程度投与されている場合、初回負荷投与(投与開始日に20mgを投与すること)は必須ではない(本剤による血小板凝集抑制作用は5日間で定常状態に達することが想定される)
- 7.3. 初回負荷投与を除き空腹時の投与は避けることが望ましい(空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する)〔16.2.1、17.1.1、17.1.3参照〕
- 7.4. 低体重<体重50kg以下>の患者では、出血の危険性が増大するおそれがあるので、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮すること〔9.1.5、17.1.4参照〕
- 病気や症状に応じた注意事項
- 喀血
- 過敏症
- 硝子体出血
- 血友病
- 出血
- 消化管出血
- 頭蓋内出血
- 尿路出血
副作用
注意事項
- 禁止
- 喀血
- 過敏症
- 硝子体出血
- 血友病
- 出血
- 消化管出血
- 頭蓋内出血
- 尿路出血
- 注意
- TIA
- 過敏症
- 高度腎機能障害
- 出血
- 出血傾向
- 高度肝機能障害
- 頭蓋内出血
- 脳梗塞
- 出血傾向素因
- 一過性脳虚血発作
- 血小板凝集抑制が問題となるような手術
- 高血圧が持続
- 投与に際する指示
- 出血
- 血小板凝集抑制が問題となるような手術
- 高血圧が持続
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
- 低体重<体重50kg以下>
- 投与に際する指示
- 低体重<体重50kg以下>
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 血液凝固阻止剤
- 出血の危険性を増大
- ワルファリン
- 出血の危険性を増大
- ヘパリン製剤
- 出血の危険性を増大
- エドキサバン
- 出血の危険性を増大
- 血小板凝集抑制作用を有する薬剤
- 出血の危険性を増大
- アスピリン
- 出血の危険性を増大
- 血栓溶解剤
- 出血の危険性を増大
- ウロキナーゼ
- 出血の危険性を増大
- アルテプラーゼ
- 出血の危険性を増大
- 非ステロイド系抗炎症剤
- 出血の危険性を増大
- ロキソプロフェン
- 出血の危険性を増大
- ナプロキセン
- 出血の危険性を増大
処方理由
添付文書
次記の経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患。
1). 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される急性冠症候群(経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される不安定狭心症、経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される非ST上昇心筋梗塞、経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用されるST上昇心筋梗塞)。
2). 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される安定狭心症、経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される陳旧性心筋梗塞。
(効能又は効果に関連する注意)
PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可能であるが、冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与を控えること。
通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 抗血小板薬二剤併用療法期間は、アスピリン(81〜100mg/日、なお初回負荷投与では324mgまで)と併用すること(抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること)。
7.2. PCI施行前に本剤3.75mgを5日間程度投与されている場合、初回負荷投与(投与開始日に20mgを投与すること)は必須ではない(本剤による血小板凝集抑制作用は5日間で定常状態に達することが想定される)。
7.3. 初回負荷投与を除き空腹時の投与は避けることが望ましい(空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する)〔16.2.1、17.1.1、17.1.3参照〕。
7.4. 低体重<体重50kg以下>の患者では、出血の危険性が増大するおそれがあるので、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮すること〔9.1.5、17.1.4参照〕。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 出血(1.2%):頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、消化管出血、心嚢内出血等の出血があらわれることがある〔8.1参照〕。
11.1.2. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(頻度不明):TTPの初期症状(倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状、血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害等)が認められた場合には、直ちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.1.3. 過敏症(頻度不明):血管浮腫を含む過敏症があらわれることがある。
11.1.4. 肝機能障害、黄疸(頻度不明)。
11.1.5. 無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 血液:(1%以上)貧血、(0.1〜1%未満)血小板数減少、好酸球数増加、白血球数減少。
2). 出血傾向:(1%以上)皮下出血(10.3%)、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、皮下血腫、穿刺部位出血、血腫、処置による出血、歯肉出血、便潜血、結膜出血、痔出血、創傷出血、(0.1〜1%未満)喀血、胃腸出血、網膜出血、出血、上部消化管出血、口腔内出血、カテーテル留置部位出血、紫斑、硝子体出血、出血性腸憩室、下部消化管出血、点状出血、血管偽動脈瘤。
3). 肝臓:(1%以上)肝機能障害、(0.1〜1%未満)γ−GTP上昇、ALP上昇、ALT上昇、AST上昇。
4). 腎臓:(0.1〜1%未満)腎機能障害。
5). 精神神経系:(0.1〜1%未満)浮動性めまい。
6). 消化器:(0.1〜1%未満)下痢、便秘、悪心・嘔吐、胃食道逆流性疾患、腹痛、腹部不快感、胃炎。
7). 過敏症:(1%以上)発疹、(0.1〜1%未満)紅斑。
8). その他:(0.1〜1%未満)尿酸上昇、末梢性浮腫、背部痛、血管穿刺部位腫脹、血中甲状腺刺激ホルモン増加、狭心症。
(禁忌)
2.1. 出血している患者(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[出血を助長するおそれがある]。
2.2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の薬理作用(血小板凝集抑制作用)を考慮し、次の点に注意すること。
・ 初回負荷投与時に出血のリスクが高まる可能性があることを十分考慮すること。
・ 冠動脈造影前に初回負荷投与を行う場合は、本剤の血小板凝集抑制作用による出血のリスクが高まるので、穿刺部位等からの出血に十分注意すること(非ST上昇心筋梗塞患者を対象とした海外臨床試験において、海外での初回負荷用量をPCI施行時に単回投与した場合に比較し、冠動脈造影前及びPCI施行時に分割投与した場合に、更なる有効性は認められずPCI施行に関連した重大な出血リスクが増大したとの報告がある)。
・ 本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には、14日以上前に投与を中止することが望ましい(なお、十分な休薬期間を設けることができない場合は重大な出血のリスクが高まるので十分に観察すること)、また、手術後に本剤の再投与が必要な場合には、手術部位の止血を確認してから再開すること〔17.1.1参照〕。
・ 出血を起こす危険性が高いと考えられる場合には、中止等を考慮すること。
・ 出血を示唆する臨床症状が疑われた場合には、直ちに血球算定等の適切な検査を実施すること〔11.1.1参照〕。
・ 患者には通常よりも出血しやすくなることを説明し、異常な出血が認められた場合には医師に連絡するよう指導すること。また、他院(他科)を受診する際には、本剤を服用している旨を医師に必ず伝えるよう患者に指導すること。
8.2. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)等の重大な副作用が発現することがあるので、投与開始後2ヵ月間は、2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮すること〔11.1.2参照〕。
8.3. ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の添付文書の「警告」「有害事象」の項を必ず参照すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 出血傾向及び出血傾向素因のある患者(頭蓋内出血の既往のある患者):出血を生じるおそれがある。
9.1.2. 脳梗塞又は一過性脳虚血発作(TIA)の既往歴のある患者:海外臨床試験で、臨床用量を超える高用量において出血の危険性が増大したとの報告がある〔17.1.2参照〕。
9.1.3. 高血圧が持続する患者:本剤投与中は十分な血圧コントロールを行うこと(出血のリスクが高まる)。
9.1.4. 他のチエノピリジン系薬剤(クロピドグレル等)に対し過敏症の既往歴のある患者:本剤投与後に血管浮腫を含む過敏症を発現するおそれがある。
9.1.5. 低体重<体重50kg以下>の患者:年齢、腎機能等の他の出血リスク因子及び血栓性イベントの発現リスクを評価した上で、必要に応じて減量も考慮すること(出血の危険性が増大するおそれがある)〔7.4、17.1.4参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 高度腎機能障害のある患者:出血の危険性が増大するおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 高度肝機能障害のある患者:凝固因子の産生が低下していることがあるので、出血の危険性が増大するおそれがある。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で胎仔への移行が認められている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
生理機能が低下しているので、出血の危険性が増大するおそれがある。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
抗凝固剤(ワルファリン、ヘパリン、エドキサバン等)、血小板凝集抑制作用を有する薬剤(アスピリン等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等)、非ステロイド性消炎鎮痛剤(ロキソプロフェン、ナプロキセン等)[これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある(相互に抗血栓作用を増強することが考えられる)]。
(過量投与)
13.1. 症状
本剤の過量投与により出血が生じるおそれがある。
13.2. 処置
過量投与時には、特異的な解毒剤は知られていないので、緊急措置が必要な場合は血小板輸血を考慮すること。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.2. 非臨床試験に基づく情報
マウスに2年間経口投与した試験で、雄マウスの300mg/kg/日以上、雌マウスの100mg/kg/日以上の投与群で、肝腫瘍の発現増加が認められたとの報告がある。一方、ラットに2年間経口投与した試験では腫瘍の発生は認められていないとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。
処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。