処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アセテート維持液3G「HK」の基本情報
基本情報
水と電解質(イオン)を主成分とし、体液より電解質濃度が低く細胞内液を含む体全体に水分を補給でき、水分や電解質を含む輸液剤を点滴により補給することで体液のバランスを整え病態の治療効果を高められる輸液剤
- ソリタ−T輸液 YDソリタ−T輸液
- ソルデム
- KN1〜4号輸液 KNMG3号輸液
- フィジオ35輸液 フィジオ70輸液
- トリフリード
- エネルギー補給
- 経口摂取不能又は不十分の水分・電解質の補給・維持
- 1回500〜1000mLを、小児には、1回200〜500mLを点滴静注する
- 投与速度は、成人・小児ともにブドウ糖として1時間あたり0.5g/kg体重以下とする
- なお、年齢、症状、体重などに応じて適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- アジソン病
- 高カリウム血症
- 甲状腺機能低下症
- 高窒素血症
- 高マグネシウム血症
- 高リン血症
- 重症熱傷
- 低カルシウム血症
- 副甲状腺機能低下症
- 乏尿
- 慎重投与
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少
- 高カリウム血症を伴わない腎不全
- 心不全
- 糖尿病
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
添付文書
経口摂取不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持、エネルギー補給。
1回500〜1000mLを、小児には、1回200〜500mLを点滴静注する。投与速度は、成人・小児ともにブドウ糖として1時間あたり0.5g/kg体重以下とする。なお、年齢、症状、体重などに応じて適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.小児における一般的な維持輸液量の計算方法は次のとおりである。
1).体重10kgまで:1日量100mL/kg。
2).体重11〜20kg:1日量1000mL+50mL/kg×(体重−10kg)。
3).体重20kg以上:1日量1500mL+20mL/kg×(体重−20kg)。
但し、個々の患児に対する輸液量は年齢、症状、水分喪失量や病態なども考慮したうえで決定する。
2.本剤は1000mL当たりエネルギー量として200kcal含んでいるが、本剤のみでは1日に必要とされるエネルギー量を十分に満たすことはできないので、手術等による経口摂取不能な患者に対する本剤のみでの使用は短期間とする。
3.投与速度がブドウ糖として1時間あたり0.5g/kgを超えた場合、ブドウ糖は生体内で利用されず一部は尿中に排泄される場合のあることが知られている。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
大量・急速投与:(頻度不明)脳浮腫、肺水腫、末梢浮腫、水中毒、高カリウム血症。
(禁忌)
1.高カリウム血症、乏尿、アジソン病、重症熱傷、高窒素血症の患者[本剤はカリウムを含有するので血清カリウム値を上昇させることがある]。
2.高リン血症、低カルシウム血症、副甲状腺機能低下症の患者[本剤はリンを含有するので血清リン値を上昇させることがある]。
3.高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[本剤はマグネシウムを含有するので血清マグネシウム値を上昇させることがある]。
(慎重投与)
1.高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[酸塩基平衡異常、電解質異常が起こることがある]。
2.心不全のある患者[体液量の過剰により心負荷を起こすことがある]。
3.閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[体液量が過剰となることがある]。
4.糖尿病の患者[血糖値の上昇、水・電解質異常を起こす、又は増悪する恐れがある]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(適用上の注意)
1.調製時:
1).カルシウムイオンと沈殿を生じるので、カルシウムを含む製剤と配合しない。
2).pH依存性の配合変化を起こす薬剤(例えばチアミラールナトリウム)との配合により、白濁又は結晶析出を生じることがあるので、配合しない。
2.投与前:
1).静脈内投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具の消毒)。
2).寒冷期には体温程度に温めて使用する。
3).開封後は直ちに使用し、残液は決して使用しない。
3.投与時:本剤を投与する場合は患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。
(取扱い上の注意)
1.輸液セットの瓶針又は混注の際の注射針は、ゴム栓の刺針部(凹部)に垂直に刺す(斜めに刺すと排出口側壁を刺通し、液漏れの原因となることがある)、また、同一箇所に繰り返し刺さない。
2.内容液に着色又は混濁等の異常が認められる場合は、使用しない。
3.容器の目盛りはおよその目安として使用する。
4.連結管による混合投与の場合は、Y字管連結にして使用する(U字管連結はしない)。
5.包装内に水滴が認められる場合には使用しない。
6.排出口をシールしているフィルムがはがれている場合は使用しない。
7.通気針は不要である。
8.安定性試験:本剤を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、36カ月)の結果、アセテート維持液3G「HK」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
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