処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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ラクトリンゲルM注「フソー」の基本情報
基本情報
水・電解質(イオン)を主な成分とし、電解質の浸透圧が体液とほぼ同じであるため細胞外へ分布し、細胞外液(組織間液、血漿)の量を増やすことができる輸液剤
- 大塚生食注 テルモ生食 など
- ラクテック注 ソルラクト輸液 ハルトマン輸液 など
- ヴィーン輸液 ソルアセト輸液 など
- ビカネイト輸液 ビカーボン輸液
- 熱源補給
- 大量出血や異常出血を伴わない循環血液量減少時の細胞外液の補給
- 大量出血や異常出血を伴わない循環血液量減少時の細胞外液の補正
- 大量出血や異常出血を伴わない組織間液減少時の細胞外液の補給
- 大量出血や異常出血を伴わない組織間液減少時の細胞外液の補正
- 代謝性アシドーシスの補正
- 1回500〜1000mLを徐々に静脈内に点滴注入する
- 投与速度はマルトース水和物として1時間当り0.3g/kg体重以下(体重50kgとして本剤500mLを2時間以上)とする
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 高乳酸血症
- 慎重投与
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少
- 重篤な肝障害
- 心不全
- 腎不全
- 高張性脱水症
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
添付文書
1.大量出血や異常出血を伴わない循環血液量減少時及び大量出血や異常出血を伴わない組織間液減少時における細胞外液の補給・細胞外液の補正。
2.代謝性アシドーシスの補正。
3.熱源補給。
1回500〜1000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。投与速度はマルトース水和物として1時間当り0.3g/kg体重以下(体重50kgとして本剤500mLを2時間以上)とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
アナフィラキシーショック:アナフィラキシーショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等の症状が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒等。
2).大量・急速投与:(頻度不明)大量を急速に静注した場合、脳浮腫、肺水腫、末梢浮腫等。
(禁忌)
高乳酸血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
(慎重投与)
1.腎不全のある患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
2.心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
3.重篤な肝障害のある患者[水分、電解質代謝異常が悪化する恐れがある]。
4.高張性脱水症の患者[本症では水分補給が必要であり、電解質を含む本剤の投与により症状が悪化する恐れがある]。
5.閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化する恐れがある]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
グルコース脱水素酵素(GDH)法を用いた血糖測定法ではマルトース水和物が測定結果に影響を与え、実際の血糖値よりも高値を示す場合があることが報告されている(インスリン投与が必要な患者においては、インスリンの過量投与につながり低血糖を来す恐れがあるので、本剤を投与されている患者の血糖値の測定には、マルトース水和物の影響を受ける旨の記載がある血糖測定用試薬及び測定器は使用しない)。
(適用上の注意)
1.調製時:
1).リン酸イオン及び炭酸イオンと沈殿を生じるので、リン酸塩を含む製剤又は炭酸塩を含む製剤と配合しない。
2).本剤はカルシウム塩を含有するため、クエン酸加血液と混合すると凝血を起こす恐れがあるので注意する。
2.投与前:
1).投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
2).体温程度に温めて使用する。
3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
3.投与速度:ゆっくり静脈内に投与する。
(取扱い上の注意)
1.通気針は不要。
2.連結管による連続投与は行わない(連続投与を行う場合には、Y型タイプのセットを使用する)。
3.内容液の漏出又は混濁などが認められた場合は使用しない。
4.オーバーシール(ゴム栓部の汚染防止のためのシール)が万一はがれているときは使用しない。
5.ゴム栓への針刺は、ゴム栓面に垂直に、ゆっくりと行う(斜めに刺すと、ゴム片(コア)が薬液中に混入したり、ポート部を傷つけて液漏れを起こす恐れがある)。
6.容器の目盛はおよその目安として使用する。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。