処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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生食注キット「フソー」の基本情報
基本情報
水・電解質(イオン)を主な成分とし、電解質の浸透圧が体液とほぼ同じであるため細胞外へ分布し、細胞外液(組織間液、血漿)の量を増やすことができる輸液剤
- 大塚生食注 テルモ生食 など
- ラクテック注 ソルラクト輸液 ハルトマン輸液 など
- ヴィーン輸液 ソルアセト輸液 など
- ビカネイト輸液 ビカーボン輸液
- 注射剤の溶解希釈剤
- 注射用医薬品の溶解、希釈に用いる
副作用
注意事項
- 慎重投与
- 循環器系機能障害
- 腎障害
- 心臓機能障害
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
添付文書
注射剤の溶解希釈剤。
注射用医薬品の溶解、希釈に用いる。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
大量・急速投与:(頻度不明)大量を急速投与すると、血清電解質異常、うっ血性心不全、浮腫、アシドーシス。
(慎重投与)
1.心臓機能障害、循環器系機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
2.腎障害のある患者[水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(適用上の注意)
1.投与経路:静脈内に投与する。
2.調製時:本剤を用いて溶解・希釈する注射剤(静脈内投与用)は、溶解・希釈剤として50mL又は100mLの生理食塩液が適切である。
3.投与前:
1).投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
2).体温程度に温めて使用する。
3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
4.投与時:溶解・希釈した注射剤の用法・用量及び使用上の注意に留意して投与する。
(取扱い上の注意)
1.内容液の漏出又は混濁などが認められた場合は使用しない。
2.支持筒上部のシールやオーバーシール(ゴム栓部の汚染防止のためのシール)が万一はがれているときは使用しない。
3.薬剤瓶を注入針に刺し込む際は、支持筒を斜めに傾けて薬剤瓶のゴム栓中央部に注入針をまっすぐ刺す(支持筒を正立にして薬剤瓶を接続すると、薬剤が注入針の針穴を通じこぼれることがあり、また、薬剤瓶のゴム栓周辺部又は斜めに刺すとゴム栓が薬剤瓶内に脱落したり、注入針先が変形・折損したりすることがある)。
4.3.の操作にあたっては、支持筒等の固く安定する部分を持って行い、容器胴部を持ったり、押さえたりしない。
5.注入針が完全に奥まで刺し込まれていることを確認する。
6.本剤は単回調製を原則とするが、複数の注射剤を連続調製する場合は、汚染やゴム栓の脱落等に対し十分注意して行う。
7.アンプル入り注射剤や、支持筒に適合しないバイアル入り注射剤を混注する場合は、注射器を用いて本体下部のゴム栓部より注入する。
8.ゴム栓への針刺は、ゴム栓面に垂直に、ゆっくりと行う(斜めに刺すと、ゴム片(コア)が薬液中に混入したり、ポート部を傷つけて液漏れを起こす恐れがある)。
(薬剤溶解操作方法)
1.支持筒上部のシールをはがす。
2.支持筒を斜めに傾けて持ち、薬剤瓶のゴム栓中央部に注入針をまっすぐにあてて、薬剤瓶を挿入完了位置まで、一気に押し込む。
注意:支持筒を正立にして薬剤瓶を接続すると、薬剤が注入針の針穴を通じこぼれることがある。また、薬剤瓶のゴム栓周辺部又は斜めに刺すとゴム栓が薬剤瓶内に脱落したり、注入針が変形・折損したりすることがあるので注意する。
3.注入針が完全に奥まで刺し込まれていることを確認する。
4.容器側を上にし、薬剤瓶が溶解液で満たされないよう適量注入して振り混ぜ、薬剤を完全に溶解する。
5.再び容器側を下にし、薬剤瓶内の溶解液を容器内に戻す。戻りにくい場合はポンピング(容器の胴部を指先で繰り返し加圧する動作)又はタッピング(容器の下部を机などに軽く数回うちあてる動作)を行う。
薬剤が完全に溶けず薬剤瓶内に残った場合は、4.〜5.の操作を繰り返す。
6.容器下部のオーバーシールをはがし、輸液セットを取り付けて使用する。
(廃棄操作方法)
支持筒から薬剤瓶を引き抜く時は、支持筒下部を押さえ、ひねらずにまっすぐ抜く。
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