処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アミノトリパ1号輸液の基本情報
基本情報
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合のアミノ酸補給
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合のカロリー補給
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分補給
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の電解質補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合のアミノ酸補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合のカロリー補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の電解質補給
- 本品は経中心静脈栄養法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる
- 用時に隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合し、開始液とする
- 1日1700mLの開始液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する
- なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- アジソン病
- 遺伝性果糖不耐症
- 肝性昏睡
- 高カリウム血症
- 高カルシウム血症
- 甲状腺機能低下症
- 高窒素血症
- 高マグネシウム血症
- 高リン血症
- 重篤な肝障害
- 重篤な腎障害
- アミノ酸代謝異常症
- 副甲状腺機能低下症
- 乏尿
- 特殊な輸液組成を必要とする疾患
- 慎重投与
- 肝障害
- 菌血症
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少
- 高度アシドーシス
- 重症熱傷
- 心不全
- 腎不全
- 膵炎
- 膵硬化症
- 膵腫瘍
- 膵障害
- 脱水症
- 糖尿病
- 尿崩症
- 注意
- 重篤な肝障害
- 重篤な腎障害
- インスリン依存性糖尿病
- 特殊な輸液組成を必要とする疾患
- 投与に際する指示
- インスリン依存性糖尿病
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- ジギタリス剤
- 不整脈
- ジゴキシン
- 不整脈
処方理由
添付文書
経口栄養補給が不能又は不十分・経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分補給、電解質補給、カロリー補給、アミノ酸補給。
本品は経中心静脈栄養法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
用時に隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合し、開始液とする。1日1700mLの開始液を24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
高カロリー輸液療法施行中にビタミンB1欠乏により重篤なアシドーシスが起こることがあるので、本剤を投与する場合には、必ず必要量(1日3mg以上を目安)のビタミンB1を併用する。
混合方法(必ず混合する):
1.開封:バッグを外袋より取り出す。
2.開通:下室を両手で押して隔壁を開通する(本品に輸液を混注する場合は、開通後に行う)。
3.混合:上室と下室を交互に押して、よく混合する。
総症例189例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告されたのは5例(2.6%)で、発現件数は5件であった(承認時、1994年)。
1.重大な副作用
アシドーシス:重篤なアシドーシスが現れることがある。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明){発疹等}。
2).代謝異常:(0.1〜5%未満)高血糖(高浸透圧性利尿、口渇)、[高カリウム血症]。
3).消化器:(0.1〜5%未満)〔悪心・嘔吐〕。
4).肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、(0.1%未満)〔総ビリルビン上昇〕。
5).腎臓:(0.1〜5%未満)〔BUN上昇〕。
6).大量・急速投与:(頻度不明)<脳浮腫、肺水腫、末梢浮腫、水中毒>。
{}:総合アミノ酸製剤でみられる副作用(第一次再評価結果その15、1979年)。
[]:トリパレン輸液でみられる副作用(再審査終了時、1998年)。
〔〕:アミパレン輸液でみられる副作用(再審査終了時、1993年)。
<>:維持液でみられる副作用(第一次再評価結果その14、1978年)。
(警告)
ビタミンB1を併用せずに高カロリー輸液療法を施行すると重篤なアシドーシスが発現することがあるので、必ずビタミンB1を併用する。ビタミンB1欠乏症と思われる重篤なアシドーシスが発現した場合には、直ちに100〜400mgのビタミンB1製剤を急速静脈内投与する。また、高カロリー輸液療法を施行中の患者では、基礎疾患及び合併症に起因するアシドーシスが発現することがあるので、症状が現れた場合には高カロリー輸液療法を中断し、アルカリ化剤の投与等の処置を行う。
(禁忌)
1.電解質代謝異常のある患者[症状が悪化する恐れがある]:1)高カリウム血症(乏尿、アジソン病、高窒素血症等)の患者、2)高リン血症(副甲状腺機能低下症等)の患者、3)高マグネシウム血症(甲状腺機能低下症等)の患者、4)高カルシウム血症の患者。
2.肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れのある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する恐れがある]。
3.重篤な腎障害のある患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがあり、また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化する恐れがある]。
4.アミノ酸代謝異常症の患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化する恐れがある]。
5.遺伝性果糖不耐症の患者[果糖が正常に代謝されず、低血糖症等が発現し、更に肝不全や腎不全が起こる恐れがある]。
(慎重投与)
1.菌血症の患者[カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症更には敗血症性ショックを起こす恐れがある]。
2.心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
3.腎不全のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与する]。
4.閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化する恐れがある]。
5.脱水症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により水分、電解質等に影響を与え、症状が悪化する恐れがある]。
6.尿崩症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化する恐れがある]。
7.糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化する恐れがある]。
8.重症熱傷のある患者[水分、電解質代謝等が著しく障害されており、慎重に投与する必要がある]。
9.高度アシドーシスのある患者[症状が悪化する恐れがある]。
10.膵障害(膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等)のある患者[糖代謝異常等を伴うことがあり、慎重に投与する必要がある]。
11.肝障害のある患者[キシリトールの大量を急速投与すると、肝障害が現れる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤に配合されているアミノ酸の組成は高カロリー輸液療法用の栄養輸液として固定しているので、重篤な肝障害、重篤な腎障害等の特殊な輸液組成を必要とする疾患には使用しない。
2.高血糖、尿糖が現れる恐れがあるので、アミノトリパ1号輸液から開始するなど糖濃度を徐々に高める。
3.急激な投与中止により低血糖を起こす恐れがあるので、投与を中止する場合には糖濃度を徐々に下げる。
4.インスリンの投与のみでしか血糖管理ができない患者(インスリン依存性糖尿病患者)には、ブドウ糖製剤を用いる方が望ましい。
(相互作用)
併用注意:ジギタリス製剤(ジゴキシン等)[不整脈等の症状が現れた場合には、投与を中止する(カルシウムにはジギタリス製剤の作用を増強することが知られている)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しており、肝・腎・心等の機能障害を伴うことも多いので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
1.投与経路:末梢静脈内には投与しない。
2.調製方法:用時に外袋を開封し、必ず隔壁を開通して上室液と下室液を十分に混合する。
3.調製時:
1).配合変化試験の結果から、次のような製剤を配合する場合は、沈殿等の外観変化を生じることがあるので注意する;(1)アルカリ性側で安定化されている製剤、(2)水に難溶性の製剤。
2).リン酸イオン又は炭酸イオンにより沈殿を生じるので、リン酸塩を含む製剤又は炭酸塩を含む製剤と配合しない。
3).脂肪乳剤と配合しない。
4).上室液と下室液を混合したものは速やかに使用する。
4.投与前:
1).尿量は1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。
2).投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
3).寒冷期には体温程度に温めて使用する。
4).残液は決して使用しない。
(取扱い上の注意)
1.製品の安定性を保持するため脱酸素剤を封入しているので、ソフトバッグを包んでいる外袋は使用時まで開封しない。
2.温度変動により上室液(アミノ酸液)に結晶が析出することがあるが、この場合は常温(15〜25℃)付近で振盪することにより溶解して使用できる。
3.外袋が破損したものや、内容液に着色や振盪で溶解しない結晶が認められるものは使用しない。
4.万一、上室液と下室液の混合が起こっている場合や、隔壁が白色化し(隔壁の溶着が剥離すると白色化する)、白色化部分が両室に通じている場合には使用しない。
5.注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す(斜めに刺すと注射針が容器頚部を貫通し、液漏れの原因となることがある)。
6.ソフトバッグ製品は、原則として連結管を用いたタンデム方式による投与はできない。
7.包装内に水滴が認められるものや内容液が混濁しているものは使用しない。
8.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。
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