処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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プラスアミノ輸液の基本情報
基本情報
糖質・電解質・アミノ酸などを含み主に腕などの末梢静脈から点滴投与する輸液剤。通常、食欲不振や軽度の意識障害などにより経口からの栄養摂取が不十分な場合や比較的栄養状態は良いが経口摂取ができない手術前後などで使われる輸液剤
- プラスアミノ輸液
- ビーフリード輸液
- ツインパル輸液
- パレセーフ輸液
- アミグランド輸液
- パレプラス輸液
- 手術前後のアミノ酸補給
- 低栄養状態のアミノ酸補給
- 低蛋白血症のアミノ酸補給
- 1回500〜1000mLを点滴静注する
- 投与速度は、アミノ酸の量として60分間に10g前後が体内利用に望ましく、500mLあたり90〜120分を基準とし、小児、老人、重篤な患者には更に緩徐に注入する
- なお、年齢、症状、体重により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 肝性昏睡
- アミノ酸代謝異常症
- 高窒素血症<透析又は血液濾過実施中を除く>
- 重篤な腎障害<透析又は血液濾過実施中を除く>
- 慎重投与
- カリウム欠乏傾向
- 高度アシドーシス
- 糖尿病
- 強心配糖体投与中
- うっ血性心不全
- 透析又は血液濾過実施中の高窒素血症
- 透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害
- 注意
- 透析又は血液濾過実施中の高窒素血症
- 透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- ジギタリス剤
- 一時的に血清カリウム値が低下
- 強心配糖体製剤
- 一時的に血清カリウム値が低下
- ジギタリス剤
- ジギタリス中毒
- 強心配糖体製剤
- ジギタリス中毒
処方理由
添付文書
次記状態時のアミノ酸補給:低蛋白血症、低栄養状態、手術前後。
1回500〜1000mLを点滴静注する。
投与速度は、アミノ酸の量として60分間に10g前後が体内利用に望ましく、500mLあたり90〜120分を基準とし、小児、老人、重篤な患者には更に緩徐に注入する。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤にはナトリウムイオン約34mEq/L、クロルイオン約34mEq/Lが含まれているので、電解質液を併用する場合には電解質バランスに注意する。また、カリウムイオンは含まれていないので、必要であればカリウム塩を添加し、補正して使用する。
総症例10,504例中、臨床検査値異常を含めた副作用が報告されたのは65例(0.62%)で、発現件数は84件であった(再審査終了時、1987年)。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1.過敏症:(0.1%未満)発疹等。
2.消化器:(0.1〜5%未満)悪心・嘔吐等。
3.循環器:(0.1%未満)胸部不快感、動悸等。
4.肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
5.大量・急速投与:(頻度不明)[アシドーシス]。
6.その他:(0.1〜5%未満)血管痛、(0.1%未満)悪寒、発熱、熱感、頭痛。
[]:総合アミノ酸製剤でみられる副作用(第一次再評価結果その15、1979年)。
(禁忌)
1.肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れのある患者[アミノ酸代謝が十分に行われないため、症状が悪化する恐れがある]。
2.重篤な腎障害<透析又は血液濾過実施中を除く>のある患者又は高窒素血症<透析又は血液濾過実施中を除く>の患者[水分の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがあり、また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化する恐れがある]。
3.アミノ酸代謝異常症の患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化する恐れがある]。
(慎重投与)
1.高度アシドーシスのある患者[症状が悪化する恐れがある]。
2.うっ血性心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
3.カリウム欠乏傾向のある患者[ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化する恐れがある]。
4.糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化する恐れがある]。
5.ジギタリス等の強心配糖体投与中の患者[ブドウ糖の投与により一時的に血清カリウム値が低下し、ジギタリス中毒を起こす恐れがある]。
6.透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害のある患者又は透析又は血液濾過実施中の高窒素血症の患者[アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害のある患者又は透析又は血液濾過実施中の高窒素血症の患者における、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なるので、血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断する。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
1.投与前:
1).投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
2).寒冷期には体温程度に温めて使用する。
3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
2.投与時:
1).ゆっくり静脈内に投与する。
2).血管痛が現れた場合には、注射部位を変更し、また、場合によっては、投与を中止する。
3).血栓性静脈炎を起こすことがあるので、慎重に投与する。
(取扱い上の注意)
1.製品の安定性を保持するため脱酸素剤を封入しているので、ソフトバッグを包んでいる外袋は使用時まで開封しない。
2.外袋が破損したものや内容液が着色しているものは使用しない。
3.注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す(斜めに刺すと注射針が容器頚部を貫通し、液漏れの原因となることがある)。
4.ソフトバッグ製品は、原則として連結管を用いたタンデム方式による投与はできない。
5.包装内に水滴が認められるものや内容液が混濁しているものは使用しない。
6.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。
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