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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

エンシュア・リキッドの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
5.4円(10mL)
添付文書

基本情報

効能・効果
  • 手術後の栄養保持
  • 長期にわたり経口的食事摂取が困難の経管栄養補給
注意すべき副作用
下痢 、 腹部膨満感 、 腹痛 、 嘔吐 、 胸やけ 、 BUN上昇 、 血中カリウム上昇 、 ショック 、 アナフィラキシー 、 血圧低下
用法・用量(主なもの)
  • 標準量として1日1500〜2250mL(1500〜2250kcal)を経管又は経口投与する
  • 1mL当たり1kcalである
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 経管投与では本剤を1時間に100〜150mLの速度で持続的又は1日数回に分けて投与する
  • 経口投与では1日1回又は数回に分けて投与する
    • 但し、初期量は標準量の1/3〜1/2量とし、水で約倍量に希釈(0.5kcal/mL)して投与する
  • 以後は患者の状態により徐々に濃度及び量を増し標準量とする
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 牛乳蛋白アレルギー
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦
  • 年齢や性別に応じた注意事項
    • 妊娠を希望する婦人

副作用

主な副作用
下痢 、 腹部膨満感 、 腹痛 、 嘔吐 、 胸やけ 、 BUN上昇 、 血中カリウム上昇 、 肝機能異常 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 γ−GTP上昇
重大な副作用
ショック 、 アナフィラキシー 、 血圧低下 、 意識障害 、 呼吸困難 、 チアノーゼ 、 悪心 、 胸内苦悶 、 顔面潮紅 、 そう痒感 、 発汗
上記以外の副作用
Al−P上昇 、 過敏症 、 発疹 、 発赤 、 蕁麻疹

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 牛乳蛋白アレルギー
  • 慎重投与
    • 意識不明
    • 口渇を訴えることのできない
    • 高度腸管機能障害
    • 高熱
    • 昏睡状態
    • 重篤な下痢
    • 腎障害
    • 短腸症候群
    • 糖代謝異常
    • 著しい脱水状態
患者の属性に応じた注意事項
  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 妊婦・産婦
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 妊婦・産婦
年齢や性別に応じた注意事項
  • 禁止
    • 妊娠を希望する婦人
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
    • 妊娠を希望する婦人
  • 投与に際する指示
    • 妊娠を希望する婦人

相互作用

処方理由

経腸栄養剤
この薬をファーストチョイスする理由(2017年4月更新)
  • ・バニラ味、ストロベリー味、コーヒー味と3種類あるので、患者さんから美味しくないと言われたときに「味を変えてみましょうか?」と提案できるのが良い。(30歳代病院勤務医、麻酔科)

  • ・経管栄養だけでなく口から充分に食べきれない時の捕食としても使用できる。エンシュア・Hと比較すると下痢の頻度も少ない。(40歳代診療所勤務医、総合診療科)

  • ・入院患者はエンシュア・リキッドを第一選択にしていますが、外来では持ち運びを考えてパウチのラコールNFを処方することがあります。(60歳代病院勤務医、精神科)

  • ・阪神淡路大震災の時、災害医療現場で貴重な蛋白源として、救援物資のエンシュア・リキッドを使いました。ミルキセーキのような甘い味で飲みやすいので、それ以降使い続けています。今はカロリーの高いエンシュア・Hを処方することが多いです。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)

  • ・エンシュア・リキッドは口から食べられる栄養摂取不良な患者などで用いて、必要によりエンシュア・Hにも変更している。ツインラインは胃瘻などから用いている。(60歳代開業医、一般内科)

  • ・以前から使用経験が多いため安心感がある。味付けの異なる複数の商品があることも強み。ただし、味付けが濃いので食欲の無い時には飲みにくいと話す患者も。(50歳代病院勤務医、精神科)

  • ・高齢者の便秘症で便が硬めの人に飲ませると便が柔らかくなり、高齢者便秘症治療の一助となり得ると感じる。(50歳代病院勤務医、消化器外科)

経腸成分栄養剤
この薬をファーストチョイスする理由(2015年12月更新)
  • ・有効性と安全性が高い。高齢者にも使用でき他剤との併用も問題は少ない。経済効率も有効である。(50代開業医、循環器内科)

  • ・飲みやすく患者からの希望が多いです。まとめて処方すると非常に重く、持って帰るのが大変。(40代勤務医、消化器外科)

  • ・エンシュア・Hとエンシュア・リキッドが採用されています。高カロリーのエンシュア・Hよりも、普通のエンシュア・リキッドを処方することが多いです。ただ、エンシュア・Hの黒糖が好きとかいうかたもいるので、いろいろです。(Hのほうが、味の種類が多い。)(50代勤務医、精神科)

  • ・数種類飲み比べた上で患者には選んでもらうことが多いが、比較的飲みやすいとなってエンシュアリキッドが選ばれることが多い。(20代勤務医、精神科)

  • ・バニラ味とコーヒー味、ストロベリー味があり、便利な缶入りで、味がよく飲みやすいこともあり、経口栄養剤として外来で処方されることもある。(40代勤務医、一般内科)

  • ・古くからある経腸栄養剤であるが、経口摂取も可能であり、栄養バランスもとれていて効果も実感している。なにより薬剤として処方箋で出せるメリットが大きい。(50代勤務医、神経内科)

  • ・エレンタールは極低脂肪と理解しているので、クローン病の患者しか投与しない。自分で飲用してエンシュア・Hは全量摂取すると食べ過ぎたという感じになった。投与する場合、少しは食事が取れるが不十分という患者にはエンシュア・リキッドがちょうど良い。(60代勤務医、一般内科)

  • ・1mL=Calで計算しやすい。微量元素のセレンなどが不足することがあるのが欠点。(60代勤務医、小児科)

  • ・病院勤務時代から時々使用していて、使い慣れている。褥瘡患者の栄養改善に時々使用する。缶に入っており処方しやすく、飲みやすいのが気に入っている。味の種類が複数あるのがよい。(40代診療所勤務医、皮膚科)

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

用法・用量(添付文書全文)

標準量として1日1500〜2250mL(1500〜2250kcal)を経管又は経口投与する。1mL当たり1kcalである。なお、年齢、症状により適宜増減する。
経管投与では本剤を1時間に100〜150mLの速度で持続的又は1日数回に分けて投与する。経口投与では1日1回又は数回に分けて投与する。
但し、初期量は標準量の1/3〜1/2量とし、水で約倍量に希釈(0.5kcal/mL)して投与する。以後は患者の状態により徐々に濃度及び量を増し標準量とする。

副作用(添付文書全文)

承認時:250例中53例(21.2%)に副作用がみられたが、副作用のために投与を中止した症例は3例(1.2%)であった。主な副作用は下痢43例(17.2%)、腹部膨満感9例(3.6%)、腹痛3例(1.2%)等の消化器症状であった。BUN、血中カリウムの上昇が各1例ずつみられた。
1.重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次のような症状が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).消化器:(5%以上)下痢、(0.1〜5%未満)腹部膨満感、腹痛、悪心、嘔吐、胸やけ。
2).肝臓:(頻度不明)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇等)。
3).代謝・栄養:(0.1〜5%未満)BUN上昇、血中カリウム上昇。
4).過敏症:(頻度不明)発疹、発赤、蕁麻疹[直ちに投与を中止する]。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.牛乳蛋白アレルギーを有する患者[本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、ショック、アナフィラキシーを引き起こすことがある]。
3.妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する婦人へのビタミンA5000IU/日以上の投与。
(慎重投与)
1.短腸症候群などの高度腸管機能障害を有する患者[下痢を起こす恐れがある]。
2.糖代謝異常の患者[高血糖になる恐れがある]。
3.水分の補給に注意を要する次記患者[脱水状態になる、又は脱水状態が悪化する恐れがある]:1)昏睡状態の患者、2)意識不明の患者、3)口渇を訴えることのできない患者、4)高熱を伴う患者、5)重篤な下痢など著しい脱水状態の患者、6)腎障害のある患者。
(重要な基本的注意)
1.本剤を術後に投与する場合、胃、腸管の運動機能が回復し、水分の摂取が可能になったことを確認する。
2.ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給する[長期投与中にセレン欠乏症(心機能低下、爪白色変化、筋力低下等)が現れたとの報告がある]。
(高齢者への投与)
高齢者では生理機能が低下していることが多いので、用法・用量に留意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
外国において、妊娠前3カ月から妊娠初期3カ月までにビタミンAを10000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果があるので、妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する婦人に投与する場合は、用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行う。
(小児等への投与)
小児の栄養所要量は成人と異なるため小児に対する本剤の有効性・安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
1.投与経路:静脈内等へは投与しない。
2.投与速度:経管投与において標準濃度は1kcal/mL、標準速度は1時間に100〜150mLであるが、通常は、低濃度又は低速度から投与を開始し、徐々に標準濃度又は標準速度に達するようにする。下痢等の副作用が発現した場合には、濃度を0.5kcal/mL程度に下げ、症状の改善を待ち、その後、標準速度に達するようにし、次いで標準濃度にする。
3.投与時:
1).分割投与の開始時、又は持続的投与の数時間ごとに、胃内容物の残存を確認する。
2).経管投与においては、分割投与の終了ごと、あるいは持続的投与の数時間ごとに少量の水でチューブをフラッシングする。
3).本剤は開缶直前によく振ってから使用する[使用時に白色の浮遊物又は沈殿物(脂肪あるいはカルシウム)がみられることがあるが、品質の異常ではない]。
4).本剤を経管投与する場合、投与容器は清潔なものを用いる。
5).本剤を経管投与する場合、内径2mm以上のチューブを使用することが望ましい。
6).本剤を加温する場合は、未開缶のまま微温湯(30〜40℃)で行い、直火での加温は避ける。
7).可塑剤としてDEHP[di−(2−ethylhexyl)phthalate:フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)]を含むポリ塩化ビニル製の栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい。
4.保存時:
1).開缶後は密閉し、冷蔵庫内に保存する。開缶後48時間以内に使用する。
2).本剤を冷凍するのは避ける。

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