処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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リハビックス−K1号輸液の基本情報
基本情報
中心静脈(上大静脈や下大静脈)から高濃度の栄養輸液を投与する中心静脈栄養(TPN)に用いる糖質などの栄養素を含む輸液剤
- ハイカリック
- リハビックス
- カロナリー
- ピーエヌツイン
- ネオパレン
- フルカリック
- エルネオパ
- ミキシッド
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合のカロリー補給
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分補給
- 経口栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の電解質補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合のカロリー補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分補給
- 経腸管栄養補給が不能又は不十分の経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の電解質補給
- 経中心静脈輸液療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる
- 500mLに10〜12%アミノ酸注射液50〜100mLを加えてよく混合し、小児の開始液又は維持液とする
- 次に示した量の開始液又は維持液を小児に24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する
- 体重1kgあたりの1日の投与量:1歳未満:80〜150mL/kg体重/日1〜5歳:80〜130mL/kg体重/日6〜10歳:60〜100mL/kg体重/日11〜15歳:35〜60mL/kg体重/日なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- アジソン病
- アミノ酸代謝異常
- 遺伝性果糖不耐症
- 肝性昏睡
- 高カリウム血症
- 高カルシウム血症
- 甲状腺機能低下症
- 高マグネシウム血症
- 高リン血症
- 乳酸血症
- 副甲状腺機能低下症
- 高窒素血症<透析又は血液濾過実施中を除く>
- 重篤な腎障害<透析又は血液濾過実施中を除く>
- 乏尿<透析又は血液濾過実施中を除く>
- 慎重投与
- 菌血症
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少
- 高度アシドーシス
- 重症熱傷
- 腎障害
- 心不全
- 膵炎
- 膵硬化症
- 膵腫瘍
- 膵障害
- 脱水症
- 糖尿病
- 尿崩症
- 透析又は血液濾過実施中の高窒素血症
- 透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害
- 透析又は血液濾過実施中の乏尿
- 注意
- 透析又は血液濾過実施中の高窒素血症
- 透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害
- 透析又は血液濾過実施中の乏尿
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 強心配糖体製剤
- ジギタリス中毒<不整脈等>
- ジゴキシン
- ジギタリス中毒<不整脈等>
処方理由
添付文書
経口栄養補給が不能又は不十分、経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分補給、電解質補給、カロリー補給に用いる。
経中心静脈輸液療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。500mLに10〜12%アミノ酸注射液50〜100mLを加えてよく混合し、小児の開始液又は維持液とする。次に示した量の開始液又は維持液を小児に24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
体重1kgあたりの1日の投与量:
1歳未満:80〜150mL/kg体重/日
1〜5歳:80〜130mL/kg体重/日
6〜10歳:60〜100mL/kg体重/日
11〜15歳:35〜60mL/kg体重/日
なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.高カロリー輸液療法施行中にビタミンB1欠乏により重篤なアシドーシスが起こることがあるので、本剤を投与する場合には、必ず必要量(1日3mg以上を目安)のビタミンB1を投与する。
2.本剤はナトリウム及びクロルの配合量が低いので、必要に応じてナトリウム及びクロルを含む電解質液を用いて補正を行う。
調査症例743例中(成人用の高カロリー輸液基本液を含む集計)63例(8.5%)122件に臨床検査値異常を含む副作用が認められた(承認時)。
1.重大な副作用
1).アシドーシス(頻度不明):重篤なアシドーシスが現れることがある。
2).高血糖(頻度不明):本剤は高濃度のブドウ糖含有製剤なので、高血糖、高浸透圧利尿、口渇が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、投与量を減ずるかインスリン投与等の適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).肝臓:(5%以上)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、(0.1〜5%未満)Al−P上昇。
2).電解質代謝:(0.1〜5%未満)高カリウム血症、高ナトリウム血症。
(警告)
ビタミンB1を併用せずに高カロリー輸液療法を施行すると重篤なアシドーシスが発現することがあるので、必ずビタミンB1を併用する。ビタミンB1欠乏症と思われる重篤なアシドーシスが発現した場合には、直ちに100〜400mgのビタミンB1製剤を急速静脈内投与する。また、高カロリー輸液療法を施行中の患者では、基礎疾患及び合併症に起因するアシドーシスが発現することがあるので、症状が現れた場合には高カロリー輸液療法を中断し、アルカリ化剤の投与等の処置を行う。
(禁忌)
1.高カリウム血症、アジソン病の患者[高カリウム血症を増悪する、又は起こす恐れがある]。
2.高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者[高リン血症を増悪する、又は起こす恐れがある]。
3.高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[高マグネシウム血症を増悪する、又は起こす恐れがある]。
4.高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を増悪する恐れがある]。
5.肝性昏睡又はその恐れのある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、肝性昏睡を増悪する、又は起こす恐れがある]。
6.重篤な腎障害<透析又は血液濾過実施中を除く>のある患者又は高窒素血症<透析又は血液濾過実施中を除く>の患者[水・電解質負荷の増加、また、混注するアミノ酸液による窒素負荷の増加により、症状が悪化する恐れがある]。
7.乏尿<透析又は血液濾過実施中を除く>のある患者[高カリウム血症を増悪する、又は起こす恐れがある]。
8.アミノ酸代謝異常のある患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が増悪する恐れがある]。
9.遺伝性果糖不耐症の患者(ソルビトールを含有するアミノ酸注射液を混合した場合)[果糖が正常に代謝されず、低血糖症等が発現し、更に重篤な肝障害や重篤な腎障害を起こす恐れがある]。
10.乳酸血症の患者[乳酸血症が増悪する恐れがある]。
(慎重投与)
1.菌血症の患者[カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症更には敗血症性ショックを起こす恐れがある]。
2.脱水症の患者[水分、電解質等に影響を与え、症状が悪化する恐れがある]。
3.尿崩症の患者[電解質等に影響を与え、症状が悪化する恐れがある]。
4.心不全の患者[循環血漿量の増加により心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
5.糖尿病の患者[高血糖を生じ、症状が悪化する恐れがある]。
6.重症熱傷のある患者[水分、電解質や耐糖能の異常がみられるので、適切な水分、電解質及び血糖管理が必要である]。
7.高度アシドーシスのある患者[アシドーシスが悪化する恐れがある]。
8.腎障害のある患者[水・電解質負荷の増加、また、混注するアミノ酸液による窒素負荷の増加により、症状が悪化する恐れがある]。
9.透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害、透析又は血液濾過実施中の高窒素血症又は透析又は血液濾過実施中の乏尿のある患者[水分、電解質の過剰投与や、混注するアミノ酸液によりアミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこる恐れがある]。
10.閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質が過剰負荷となり、症状が悪化する恐れがある]。
11.膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等の膵障害のある患者[耐糖能異常を伴うことがあり、高血糖を起こす恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.高血糖、尿糖の恐れがあるので、ブドウ糖の濃度を徐々に高める。
2.急速な投与中止により、低血糖を起こす恐れがあるのでブドウ糖濃度を徐々に下げる。
3.透析又は血液濾過実施中の重篤な腎障害、透析又は血液濾過実施中の高窒素血症又は透析又は血液濾過実施中の乏尿のある患者における、水分、電解質、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なるので、血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断する。
(相互作用)
併用注意:強心配糖体(ジゴキシン等)[ジギタリス中毒<不整脈等>が現れることがある(輸液成分中のカルシウムにより強心配糖体の作用を増強する)]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
(適用上の注意)
1.投与経路:末梢静脈内に点滴注入しない。
2.調製方法:本剤には10〜12%アミノ酸注射液を加えて混合し、使用する。
3.調製時:
1).本剤にアミノ酸注射液等を混じた後には速やかに使用する。
2).炭酸イオンと沈殿を生じるので炭酸イオンを含む製剤<高カロリー輸液等を除く>と混合しない。
4.投与時:内容液に混濁・浮遊物等の異常が認められるときは使用しない。
(取扱い上の注意)
1.製品を包んでいる外袋は使用時まで開封しない。
2.薬液が漏れている場合あるいは外袋中に水滴が認められるものは使用しない。
3.通気針は不要。
4.ゴム栓を保護しているシールがはがれているときは使用しない。
5.注射針は無菌的操作によりゴム栓の刻印部にゆっくりとまっすぐ刺通する(斜めに刺すと、ゴム栓や投与口又は混注口内壁の削り片が薬液中に混入したり、容器を刺通し液漏れの原因となることがある)、また、同一箇所を繰り返し刺さない。
6.容器の目盛りは目安として使用する。
7.使用後の残液は決して使用しない。
8.原則として連結管(U字管)を用いたタンデム式による投与はできないので、2バッグを同時又は連続して投与する場合は、Y型タイプの輸液セットを使用する。
9.投与口、混注口を使用する際には、ゴム栓を保護しているシールをはがしてから使用する。
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