処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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マンニットールS注射液の基本情報
基本情報
- 眼内圧降下
- 脳圧降下
- 脳容積縮小
- 外傷後の急性腎不全の浸透圧利尿により治療
- 外傷後の急性腎不全の浸透圧利尿により予防
- 術後の急性腎不全の浸透圧利尿により治療
- 術後の急性腎不全の浸透圧利尿により予防
- 術中の急性腎不全の浸透圧利尿により治療
- 術中の急性腎不全の浸透圧利尿により予防
- 薬物中毒時の急性腎不全の浸透圧利尿により治療
- 薬物中毒時の急性腎不全の浸透圧利尿により予防
- 体重1kgあたり7〜20mLを点滴静注する
- 投与速度は、3〜10分間に100mLとする
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 但し、1日量は、D−マンニトールとして200gまでとする
副作用
注意事項
- 禁止
- 遺伝性果糖不耐症
- 急性頭蓋内血腫
- 低張性脱水症
- 慎重投与
- 腎機能障害
- 脱水状態
- 糖尿病性腎症
- 尿閉
- 尿崩症
- 全身性疾患<心疾患・肝疾患など>により腎機能低下
- 注意
- 著明な乏尿
- 腎機能が不十分
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
添付文書
1.脳圧降下及び脳容積縮小を必要とする場合。
2.眼内圧降下を必要とする場合。
3.術中・術後・外傷後及び薬物中毒時の急性腎不全を浸透圧利尿により予防及び浸透圧利尿により治療する場合。
体重1kgあたり7〜20mLを点滴静注する。投与速度は、3〜10分間に100mLとする。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、1日量は、D−マンニトールとして200gまでとする。
本剤は使用成績調査等の副作用頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
大量投与により急性腎不全が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).循環器:胸部圧迫感。
2).精神神経系:頭痛、眩暈[脳圧変動による]。
3).消化器:口渇、*悪心[*:脳圧変動による]。
4).その他:悪寒、電解質失調等の脱水症状。
(禁忌)
1.遺伝性果糖不耐症の患者[D−ソルビトールが果糖に変換される]。
2.低張性脱水症の患者[過剰水分が細胞外液に入り込み低ナトリウム血症になりやすい]。
3.急性頭蓋内血腫のある患者[急性頭蓋内血腫を疑われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血の恐れのないことを確認しない限り、本剤を投与しない]。
(慎重投与)
1.尿崩症の患者[本剤の利尿作用により症状が悪化することがある]。
2.脱水状態の患者[本剤の利尿作用により症状が悪化することがある]。
3.尿閉又は糖尿病性腎症等の腎機能障害のある患者[腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血液量が増加することにより、急性腎不全が現れることがある]。
4.全身性疾患<心疾患・肝疾患など>により腎機能低下している患者[腎からの排泄が減少していると、血漿浸透圧が上昇し、循環血液量が増加することにより、急性腎不全が現れることがある]。
5.高齢者。
(重要な基本的注意)
著明な乏尿又は腎機能が不十分と思われる患者への使用に際して、次の負荷テスト(マンニトールテスト)を行うことが望ましい。
負荷テスト(マンニトールテスト):マンニトール(本剤中の)として0.2g/kgあるいは12.5gを3〜5分間かけて1回投与する。少なくとも1時間当たり30〜50mLの尿量が2〜3時間出るようならば、腎機能は十分と考えられるので治療を開始する。もし十分な尿量が得られなければ、もう1回同量投与する。2回投与しても尿量が十分でなければ、マンニトールによる治療は中止する。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用の発現に注意し、慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:排泄の亢進による急激な脱水症状が現れることがあり、また、急性腎不全が現れることがある。
2.過量投与時の処置:脱水症状の場合には、細胞外液補充液の投与を行う。また、過量投与による急性腎不全の場合には、排泄が減少することがあるので、このようなときには限外濾過や血液透析などの適切な処置を行う。
(適用上の注意)
1.投与経路:点滴静注にのみ使用する。
2.投与時:本剤には強い利尿作用があるので術中カテーテルの挿入等により排尿の処置をしておくことが望ましい。
(取扱い上の注意)
使用時の注意:
1.本剤で使用しているポリプロピレン製容器は、ソフトバッグとは異なり、ある程度硬さのあるボトル容器になる。使用する際は、通気針(エア針)を使用する。
2.本剤は製造時に加熱滅菌を行っているため、ポリプロピレン製容器の一部に変形がみられるケースがあるが、容器内の製剤に影響はないので、そのまま使用する。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。