日経メディカルのロゴ画像

処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フェロミア錠50mgの基本情報

先発品(後発品あり)
一般名
製薬会社
薬価・規格
8.4円(鉄50mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
経口鉄剤

赤血球の生成に関わる鉄(鉄分)を体内に補充することで、主に鉄欠乏性貧血による頭痛やめまい、息切れなどの症状を改善する薬

経口鉄剤
  • インクレミンシロップ
  • フェロミア
  • フェルム
効能・効果
  • 鉄欠乏性貧血
注意すべき副作用
悪心 、 嘔吐 、 上腹部不快感 、 胃痛 、 腹痛 、 下痢 、 食欲不振 、 便秘 、 胸やけ 、 発疹
用法・用量(主なもの)
  • 鉄として1日100〜200mgを1〜2回に分けて食後経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 鉄欠乏状態にない

副作用

主な副作用
悪心 、 嘔吐 、 上腹部不快感 、 胃痛 、 腹痛 、 下痢 、 食欲不振 、 便秘 、 胸やけ 、 発疹 、 AST上昇
上記以外の副作用
ALT上昇 、 過敏症 、 光線過敏症 、 腹部膨満感 、 そう痒感 、 Al−P上昇 、 頭痛 、 眩暈 、 倦怠感 、 浮腫

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 鉄欠乏状態にない
  • 慎重投与
    • 胃腸疾患
    • 限局性腸炎
    • 消化性潰瘍
    • 発作性夜間血色素尿症
    • 慢性潰瘍性大腸炎
    • 鉄含有製剤投与中
    • 鉄剤投与中
    • MRI用肝臓造影剤投与中
  • 投与に際する指示
    • 鉄欠乏状態にない
患者の属性に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
鉄イオン含有製剤
鉄過剰症を起こす
MRI用肝臓造影剤投与中
鉄過剰症を起こす
セフジニル<経口>
吸収を約10分の1に阻害
キノロン系抗菌剤<経口>
吸収を阻害
塩酸シプロフロキサシン<服用>
吸収を阻害
ノルフロキサシン<経口>
吸収を阻害
トシル酸トスフロキサシン<服用>
吸収を阻害
スパルフロキサシン<経口>
吸収を阻害
甲状腺製剤<経口>
吸収を阻害
レボチロキシン<経口>
吸収を阻害
リオチロニンナトリウム<経口>
吸収を阻害
テトラサイクリン系抗生物質<経口>
相互に吸収を阻害
制酸剤
鉄の吸収を阻害
アロプリノール
肝の鉄貯蔵量が増加
飲食物との相互作用
  • タンニンを含むもの<ウーロン茶、コーヒー、赤ワイン、紅茶、日本茶 など>
  • 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>

処方理由

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2019年9月更新)
  • ・鉄剤投与により、胃腸症状を訴える患者さんが意外と多かったのですが、フェロミアにしてからは、そのような訴えを聞くことがなくなりました。最近の鉄剤は全てそうなのかも知れませんが。(50歳代病院勤務医、消化器内科)

  • ・鉄剤内服全体に言えることだが。薬の味が不評。たまに嘔吐や吐き気で飲めない患者がいる、黒色便で驚く方がいる(薬剤師の周知不足)、漫然と投与され、フェリチン高値になっている方がいる(40歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・フェロ・グラデュメットもよく処方していますが、やはり以前から使い慣れているクエン酸第一鉄ナトリウムを最も多く処方しています。薬価が安くて確実な効果が期待できるので。(60歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・鉄剤の食間服用で胃部不快感を訴える方が多いですが、本剤は比較的少ない。インクレミンもこの点ではよく使うことが多いです。(60歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・効果普通、悪い印象なし。副作用は時々嘔気くらい。便が黒くなることが多いので消化管出血時には不向き。(50歳代病院勤務医、消化器内科)

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
  • ・価格が安いのでよく処方しています。腹痛などの消化器症状が生じるのが欠点ですが。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・顆粒製剤があるため、内服コンプライアンスが良い。貧血の改善効果も期待通り。(50歳代病院勤務医、産科・婦人科)

  • ・ファーストチョイスはこれにしています。フェロミアで副作用があれば、他の薬剤に変更しています。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・使い慣れているから。しかし、吐き気、胃痛などの副作用は多いため、起こった場合はインクレミンに変更しています。(50歳代病院勤務医、内科系専門科)

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2016年2月更新)
  • ・副作用がない訳ではないが、経口鉄剤の中では使いやすいと感じています。(40歳代病院勤務医、産科・婦人科)

  • ・どこにでも置いてあるので使いやすいが、粒が大きい。消化器症状の副作用など短所もよく聞きます。(30歳代病院勤務医、一般外科)

  • ・悪心を訴える患者が多い。できるだけ日中の内服は避ける。フェルムへ変更することもあるが、やはり悪心は多い。(50歳代病院勤務医、一般外科)

  • ・お茶や内服時間を気にせず処方可。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・ビタミンCを一緒に処方する必要がないのが良いと思う。(30歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・フェロ・グラデュメット等と比較して、食べ合わせなどのによる影響が少なく使用しやすい。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・胃切除後(低酸状態)でも比較的吸収されやすいので、主にこれを使用するようになりました。(60歳代病院勤務医、消化器外科)

  • ・胃腸障害が少ない事、鉄臭さが少ないことから、鉄剤のなかでは最も飲みやすいと思います。(50歳代診療所勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・消化器症状のために服用困難な患者が時々あります。便が黒色となるので、予告しておかないと患者が驚くことがあります。過剰投与になることは少ないので、注射剤と比べると安心して使用できます。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・フェルムはカプセル、フェロ・グラデュメットは色が毒々しい赤で、インクレミンは水剤ということで、フェロミアを選択することが多い。(50歳代開業医、循環器内科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

鉄欠乏性貧血。

用法・用量(添付文書全文)

鉄として1日100〜200mgを1〜2回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用(添付文書全文)

総症例5,939例中、487例(8.20%)の副作用が報告されている(再審査終了時)。
1.消化器:(5%以上)悪心・嘔吐、(0.1〜5%未満)上腹部不快感、胃痛・腹痛、下痢、食欲不振、便秘、胸やけ、(0.1%未満)腹部膨満感。
2.過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒感、(頻度不明)光線過敏症[このような場合には投与を中止する]。
3.肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等、(0.1%未満)Al−P上昇等。
4.精神神経系:(0.1%未満)頭痛、眩暈。
5.その他:(0.1%未満)倦怠感、浮腫。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
鉄欠乏状態にない患者[過剰症を起こす恐れがあるので、過量投与にならないよう注意する]。
(慎重投与)
1.消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者[病態を悪化させることがある]。
2.発作性夜間血色素尿症の患者[溶血を誘発し病態を悪化させることがある]。
3.鉄含有製剤投与中(鉄剤投与中、MRI用肝臓造影剤投与中等)の患者[鉄過剰症を起こす恐れがある]。
(重要な基本的注意)
本剤投与中は、適宜血液検査を実施し、過量投与にならないよう注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.セフジニル<経口>[セフジニルの吸収を約10分の1に阻害することがあるので、3時間以上間隔を空けて本剤を投与する(相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害する)]。
2.キノロン系抗菌剤<経口>(塩酸シプロフロキサシン<経口>、ノルフロキサシン<経口>、トスフロキサシントシル酸塩水和物<経口>、スパルフロキサシン<経口>等)[抗菌剤の吸収を阻害することがある(相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害する)]。
3.テトラサイクリン系抗生物質<経口>[相互に吸収を阻害する(相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相互に吸収を阻害する)]。
4.甲状腺ホルモン製剤<経口>(レボチロキシンナトリウム水和物<経口>、リオチロニンナトリウム<経口>等)[チロキシンの吸収を阻害する恐れがある(相手薬剤と高分子鉄キレートを形成し、相手薬剤の吸収を阻害する恐れがある)]。
5.制酸剤[鉄の吸収を阻害することがある(in vitro試験において、pHの上昇により、難溶性の鉄重合体を形成することが報告されている)]。
6.タンニン酸を含有する食品[鉄の吸収を阻害する恐れがある(in vitro試験において、タンニン酸と高分子鉄キレートを形成することが報告されている)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(小児等への投与)
小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
潜血反応で偽陽性となることがある。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:主な症状は胃粘膜刺激による悪心、嘔吐、腹痛、血性下痢、吐血等の消化器症状である(また、頻脈、血圧低下、チアノーゼ等がみられる)、重症の場合は、昏睡、ショック、肝壊死、肝不全に至ることがある。
2.過量投与時の処置:服用初期には催吐、胃洗浄が有効である(その他に下剤、鉄排泄剤(デフェロキサミン)等の投与を行う)。過量投与により血圧低下や循環虚脱が現れた場合には、昇圧剤、輸液等による対症療法を行う。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
2.本剤の投与により歯が一時的に着色(茶褐色)することがあるが、その場合には、重曹等で歯磨きを行う。
3.動物実験において、大量のアロプリノールとの併用で肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。
(保管上の注意)
1.PTP包装はアルミ袋開封後、湿気を避けて保存する。
2.バラ包装は開栓後、湿気を避けて保存する。

処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。