日経メディカルのロゴ画像

処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フェルムカプセル100mgの基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
8.2円(鉄100mg1カプセル)
添付文書

基本情報

薬効分類
経口鉄剤

赤血球の生成に関わる鉄(鉄分)を体内に補充することで、主に鉄欠乏性貧血による頭痛やめまい、息切れなどの症状を改善する薬

経口鉄剤
  • インクレミンシロップ
  • フェロミア
  • フェルム
効能・効果
  • 鉄欠乏性貧血
注意すべき副作用
嘔気 、 腹痛 、 胃痛 、 嘔吐 、 食欲不振 、 下痢 、 便秘 、 心窩部痛 、 過敏症 、 発疹
用法・用量(主なもの)
  • 1日1回フマル酸第一鉄305.0mg(Fe++(鉄)として100mg)を経口投与する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 鉄欠乏状態にない

副作用

主な副作用
嘔気 、 腹痛 、 胃痛 、 嘔吐 、 食欲不振 、 下痢 、 便秘 、 心窩部痛 、 過敏症 、 発疹 、 上腹部不快感
上記以外の副作用
そう痒感

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 鉄欠乏状態にない
  • 慎重投与
    • 胃腸疾患
    • 限局性腸炎
    • 消化性潰瘍
    • 発作性夜間血色素尿症
    • 慢性潰瘍性大腸炎
患者の属性に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
アロプリノール
肝の鉄貯蔵量が増加
飲食物との相互作用
  • 濃い緑茶
  • タンニンを含むもの<ウーロン茶、コーヒー、赤ワイン、紅茶、日本茶 など>

処方理由

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2019年9月更新)
  • ・フェロミアは意外に気分不快や下痢などが多く、のめない人が多い。フェルムがもっとも認容性が高い印象である。(50歳代病院勤務医、血液内科)

  • ・フェルム1カプセルで、フェロミア2錠分の鉄を含有していることから。(50歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・悪心などの消化器系の副作用が明らかに少ないという印象です。(50歳代病院勤務医、消化器外科)

  • ・普段から使い慣れている。カプセルである点。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)

  • ・内服が1回。鉄のにおいも少ない。(30歳代病院勤務医、一般外科)

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
  • ・胃腸症状が比較的少ないため、患者のドロップアウトも少ない。(60歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・1日1回で効果が得られる。剤型が大きくないので女性でも飲みやすい。(40歳代病院勤務医、産科・婦人科)

  • ・フェロミアで胃腸症状が出た患者にフェルムを出したところ、副作用が出現しなかったという経験がある。(40歳代病院勤務医、小児科)

  • ・嘔気などの副作用で服用できないケースがまれにありますが、おおむね問題なく使用できています。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2016年2月更新)
  • ・以前、他剤で胃腸障害がみられた人にフェルムを処方したら、食思も低下せず内服できたので、それ以降はまずフェルムを出しています。(40歳代病院勤務医、小児科)

  • ・カプセルなので消化器系の副作用(嘔気や胃部不快感など)が少ないような気がします。(40歳代病院勤務医、消化器内科)

  • ・フェルムは100mgをもっぱら使用している。しかし、50mgのあるフェロミアを使用したい時がある。フェルムで一例、下痢の副作用の経験がある。(60歳代病院勤務医、一般外科)

  • ・フェロミアよりも鉄独特のにおいが抑えられている。(40歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・カプセル製剤でフェロミアよりは飲みやすいという意見が多い。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・フェロミアなど鉄剤で消化器症状により、継続困難だった患者さんも、比較的楽に内服できる印象。(40歳代病院勤務医、内科系専門科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

鉄欠乏性貧血。

用法・用量(添付文書全文)

1日1回フマル酸第一鉄305.0mg(Fe++(鉄)として100mg)を経口投与する。

副作用(添付文書全文)

総症例数2,184例中74例(3.39%)91件の副作用が報告されている。主な副作用は嘔気・悪心29件(1.33%)、腹痛(上腹部痛、胃痛、胃不快感、胃重感を含む)18件(0.82%)、嘔吐10件(0.46%)、食欲不振9件(0.41%)などである(承認時から1982年4月までの集計)。
1.消化器:(0.1〜5%未満)嘔気・嘔吐、食欲不振、胃痛・腹痛、下痢、便秘等、(0.1%未満)上腹部不快感。
2.過敏症:(0.1%未満)そう痒感、(頻度不明)発疹等[このような場合には投与を中止する]。
3.その他:(0.1〜5%未満)心窩部痛。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症となる]。
(慎重投与)
1.消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者[消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪する恐れがある]。
2.発作性夜間血色素尿症の患者[溶血を誘発する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
本剤投与中は、適宜血液検査を実施し、過量投与にならないよう注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>、セフジニル<服用>、ニューキノロン系抗菌剤<服用>[同時に服用することを避ける(キレートを形成し、相互に薬剤の吸収が阻害される)]。
2.甲状腺ホルモン製剤<服用>[同時に服用することを避ける(難溶性の複合体を形成し、相互に薬剤の吸収が阻害される)]。
3.制酸剤<服用>[同時に服用することを避ける(制酸剤が消化管のpHを上昇させ、また、不溶性の塩を形成することにより本剤の吸収を阻害する)]。
4.タンニン酸を含有するもの<服用>(濃い緑茶、コーヒー等)[同時に服用することを避ける(不溶性の塩を形成し、本剤の吸収を阻害することがある)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、用量に留意する。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
潜血反応で偽陽性となることがある。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:主な症状は胃粘膜刺激による悪心、嘔吐、腹痛、血性下痢、吐血等の消化器症状である(また、頻脈、血圧低下、チアノーゼ等がみられる)、重症の場合は、昏睡、ショック、肝壊死、肝不全に至ることがある(本剤は徐放性のため症状が持続することがある)。
2.過量投与時の処置:服用初期には催吐、胃洗浄が有効である(その他に下剤、鉄排泄剤(デフェロキサミン)等の投与を行う)。過量投与により血圧低下や循環虚脱が現れた場合には、昇圧剤、輸液等による対症療法を行う。
(適用上の注意)
薬剤交付時:
1.本剤は徐放性製剤であり、また、本剤の成分が口腔内(歯、舌等)に付着することがあるので、カプセルの内容物を砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのまま噛まずに服用するように指導する。
2.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.本剤の投与により便が黒色を呈することがある。
2.動物実験において、大量のアロプリノールの併用で肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。

処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。