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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フェロ・グラデュメット錠105mgの基本情報

一般名
製薬会社
薬価・規格
8.2円(1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
経口鉄剤

赤血球の生成に関わる鉄(鉄分)を体内に補充することで、主に鉄欠乏性貧血による頭痛やめまい、息切れなどの症状を改善する薬

経口鉄剤
  • インクレミンシロップ
  • フェロミア
  • フェルム
効能・効果
  • 鉄欠乏性貧血
注意すべき副作用
悪心 、 嘔吐 、 食欲不振 、 腹痛 、 胃部不快感 、 下痢 、 便秘 、 過敏症 、 発疹 、 蕁麻疹
用法・用量(主なもの)
  • 鉄として、1日105〜210mgを1〜2回に分けて、空腹時に、又は副作用が強い場合には食事直後に、経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 鉄欠乏状態にない

副作用

主な副作用
悪心 、 嘔吐 、 食欲不振 、 腹痛 、 胃部不快感 、 下痢 、 便秘 、 過敏症 、 発疹 、 蕁麻疹 、 そう痒感
上記以外の副作用
肝機能異常

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 鉄欠乏状態にない
  • 慎重投与
    • 胃腸疾患
    • 嚥下障害
    • 限局性腸炎
    • 消化性潰瘍
    • 腸管に強度の狭窄
    • 腸管の運動機能低下
    • 発作性夜間血色素尿症
    • 慢性潰瘍性大腸炎
    • 腸管に憩室
患者の属性に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
甲状腺製剤<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
乾燥甲状腺<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
リオチロニン<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
レボチロキシン<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
セフジニル<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
ニューキノロン系抗菌剤<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
ノルフロキサシン<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
シプロフロキサシン<経口>
吸収が阻害され作用が減弱
テトラサイクリン系抗生物質<経口>
相互に吸収が阻害され作用が減弱
テトラサイクリン<経口>
相互に吸収が阻害され作用が減弱
ドキシサイクリン<経口>
相互に吸収が阻害され作用が減弱
ミノサイクリン<経口>
相互に吸収が阻害され作用が減弱
制酸剤
本剤の吸収が阻害
アロプリノール
肝の鉄貯蔵量が増加
飲食物との相互作用
  • タンニンを含むもの<ウーロン茶、コーヒー、赤ワイン、紅茶、日本茶 など>

処方理由

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2019年9月更新)
  • ・インクレミンが一番胃腸障害が少ないですが、基本的に小児の適応なので大人への処方は控え気味です。成人対象ではフェロ・グラデュメットが比較的服用しやすいように思います。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・嘔気など多少の副作用はいずれの製剤もあるのですが、本剤は突出した問題もなく投与できているので継続しています。(50歳代病院勤務医、一般外科)

  • ・一回内服でよいので、腹部症状の副作用でのアドヒアランス低下があまりないように感じる。(30歳代病院勤務医、循環器内科)

  • ・フェロミア、フェルムより嘔気を訴える患者が少ないように思います。(40歳代診療所勤務医、産科・婦人科)

  • ・経口薬として、消化管からの吸収が優れているから。(60歳代診療所勤務医、一般内科)

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
  • ・鉄分の含有量が多いので、1日1回で十分な効果が得られる。(30歳代病院勤務医、産科・婦人科)

  • ・嘔気などの副作用が比較的少ないと感じる。(30歳代病院勤務医、上記以外の内科系専門科)

  • ・経口鉄剤は消化管の副作用で内服できない人がしばしばいるため、食後に内服させることが多い。どうしても無理な場合は点滴を考慮する。(40歳代開業医、循環器内科)

  • ・徐放剤であるため副作用が少なく、使いやすい。(30歳代病院勤務医、総合診療科)

経口鉄剤
この薬をファーストチョイスする理由(2016年2月更新)
  • ・嘔気の副作用が少ないことを期待して処方していますが他剤と大きくは違わないようにも思います。(50歳代開業医、一般内科)

  • ・まだ服用した際のいやな感じがまし。(20歳代病院勤務医、神経内科)

  • ・フェロミアとの違いはよくわからないのですが、徐放剤の分、胃に優しい気がして処方しています。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)

  • ・フェロミアもよく処方していますが、それと比べて、フェロ・グラデュメットの方が副作用としての消化器症状が少ない印象があります。フェロミアの方が合う方もいるので、個人差はあると思います。(30歳代診療所勤務医、内科系専門科)

  • ・一日一回で夜に内服とかにして消化器症状を回避させています。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)

  • ・術前の貯血のときには以前はフェロ・グラデュメットを処方していた。今は貯血をする機会が減った。(40歳代病院勤務医、整形外科)

  • ・消化器症状が少なく、血清鉄の回復が早い。(60歳代診療所勤務医、循環器内科)

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

鉄欠乏性貧血。

用法・用量(添付文書全文)

鉄として、1日105〜210mgを1〜2回に分けて、空腹時に、又は副作用が強い場合には食事直後に、経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

副作用(添付文書全文)

本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、国内文献を参考に集計した。712例中43例(6.0%)に副作用がみられ、主なものは悪心・嘔吐(2.8%)、食欲不振(0.8%)、腹痛(0.7%)等の消化器症状であった。
1.消化器:(0.5〜5%未満)悪心・嘔吐、腹痛、食欲不振、胃部不快感、(0.5%未満)下痢、便秘。
2.過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒感[このような場合には投与を中止する]。
3.肝臓:(頻度不明)肝機能異常。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症を来す恐れがある]。
(慎重投与)
1.消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者[消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪する恐れがある]。
2.発作性夜間血色素尿症の患者[溶血を誘発することがある]。
3.腸管に憩室又は腸管に強度の狭窄のある患者及び腸管の運動機能低下している患者[錠剤の通過が妨げられ、憩室部位壊疽及び腸閉塞を来すことがある]。
4.高齢者又は嚥下障害のある患者[本剤が口腔内や食道に停留し、口腔内潰瘍や食道潰瘍形成に至った症例が認められており、また誤嚥により本剤が気管や気管支に停留し、気管粘膜障害(気管糜爛、気管出血、気管浮腫等)や気管支粘膜障害(気管支糜爛、気管支出血、気管支浮腫等)、気管支狭窄に至った症例が認められている]。
(相互作用)
併用注意:
1.甲状腺ホルモン製剤<経口>(乾燥甲状腺<経口>、リオチロニン<経口>、レボチロキシン<経口>)[これらの薬剤の吸収が阻害され作用が減弱することがあるので、できるだけ投与間隔をあけるなど注意する(甲状腺ホルモン製剤と難溶性の複合体を形成することが考えられている)]。
2.セフジニル<経口>、ニューキノロン系抗菌剤<経口>(ノルフロキサシン<経口>、シプロフロキサシン<経口>等)[これらの薬剤の吸収が阻害され作用が減弱することがあるので、できるだけ投与間隔をあけるなど注意する(これらの薬剤とキレートを形成する)]。
3.テトラサイクリン系抗生物質<経口>(テトラサイクリン<経口>、ドキシサイクリン<経口>、ミノサイクリン<経口>)[相互に吸収が阻害され作用が減弱することがあるので、できるだけ投与間隔をあけるなど注意する(テトラサイクリン系抗生物質とキレートを形成する)]。
4.制酸剤[本剤の吸収が阻害される恐れがある(難溶性の複合体の形成又は消化管のpHの上昇によると考えられている)]。
5.タンニン酸を含有する食品等[本剤の吸収が阻害される恐れがある(難溶性の複合体を形成する)]。
(高齢者への投与)
高齢者では用量に留意する[一般に高齢者では生理機能が低下している]。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
潜血反応で偽陽性となることがある。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:主な症状は胃粘膜刺激による悪心、嘔吐、腹痛、血性下痢、吐血等の消化器症状である(また、頻脈、血圧低下、チアノーゼ等がみられる)、重症の場合は、昏睡、ショック、肝壊死、肝不全に至ることがある(本剤は徐放錠のため症状が持続することがある)。
2.過量投与時の処置:服用初期には催吐、胃洗浄が有効である(その他に下剤、鉄排泄剤(デフェロキサミン)等の投与を行う)。過量投与により血圧低下や循環虚脱が現れた場合には、昇圧剤、輸液等による対症療法を行う。
(適用上の注意)
1.服用時:
1).本剤は徐放錠であるので、噛まずに服用させる。
2).本剤が口腔内や食道に停留し、口腔内潰瘍や食道潰瘍形成に至った症例が認められているので、服用にあたっては十分量の水とともに服用し、直ちに飲み下すよう注意させる。
2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.本剤の投与により、便が黒色を呈することがある。
2.鉄放出後のプラスチック格子は、そのまま糞便中に排泄される。
3.動物実験において、大量のアロプリノールの併用で肝の鉄貯蔵量が増加したとの報告がある。

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