処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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塩化カルシウム水和物の基本情報
基本情報
- 低カルシウム血症のテタニーの改善
- 低カルシウム血症のテタニー関連症状の改善
- 塩化カルシウム水和物として、1回1〜2gを約5%水溶液にして1日3回経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 高カルシウム血症
- 重篤な腎不全
- 腎結石
- 慎重投与
- 高カルシウム血症
- 活性型ビタミンD製剤服用中
- 強心配糖体投与中
- 腎不全を有する低カルシウム血症
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 活性型ビタミンD製剤
- 高カルシウム血症
- ポリカルボフィルカルシウム
- 高カルシウム血症
- テトラサイクリン系抗生物質<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- ミノサイクリン<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- ドキシサイクリン<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- テトラサイクリン<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- ニューキノロン系抗菌剤<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- シプロフロキサシン<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- ノルフロキサシン<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- トスフロキサシン<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- リン酸エストラムスチンナトリウム<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- 骨代謝改善剤<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- エチドロン酸二ナトリウム<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- アレンドロン酸ナトリウム水和物<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- リセドロン酸ナトリウム水和物<経口>
- 当該薬剤の効果が減弱
- 強心配糖体製剤
- 作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状
- メチルジゴキシン
- 作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状
- ジゴキシン
- 作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状
- ジギトキシン
- 作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状
- ポリカルボフィルカルシウム<経口>
- 作用が減弱
- 大量の牛乳
処方理由
添付文書
低カルシウム血症に起因する次記症候の改善:テタニー、テタニー関連症状。
塩化カルシウム水和物として、1回1〜2gを約5%水溶液にして1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査などの副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.長期投与:(頻度不明)高カルシウム血症、結石症。
2.代謝異常:(頻度不明)アシドーシス。
3.消化器:(頻度不明)食欲不振、便秘等。
(禁忌)
1.高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を悪化させる恐れがある]。
2.腎結石のある患者[腎結石を助長する恐れがある]。
3.重篤な腎不全のある患者[組織への石灰沈着を助長する恐れがある]。
(慎重投与)
1.活性型ビタミンD製剤服用中の患者[高カルシウム血症が現れやすい]。
2.強心配糖体投与中の患者[強心配糖体の作用を増強する恐れがある]。
3.腎不全を有する低カルシウム血症の患者[アシドーシスを促進する]。
4.高カルシウム血症が現れやすい病態の患者。
(重要な基本的注意)
1.長期投与により血中カルシウム高値及び尿中カルシウム高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中カルシウム又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。また、高カルシウム血症が現れた場合には投与を中止する。
2.本品は局所刺激作用を有し、胃腸粘膜を刺激するので、牛乳などの保護剤と共に投与する(多量の牛乳との併用は、牛乳アルカリ症が現れることがあるので注意する)。また、経管投与は行わない。
(相互作用)
併用注意:
1.テトラサイクリン系抗生物質<経口>(ミノサイクリン<経口>、ドキシサイクリン<経口>、テトラサイクリン<経口>等)、ニューキノロン系抗菌剤<経口>(シプロフロキサシン<経口>、ノルフロキサシン<経口>、トスフロキサシン<経口>等)、リン酸エストラムスチンナトリウム<経口><エストラサイト、ビアセチル、プロエスタ>、骨代謝改善剤<経口>(エチドロン酸二ナトリウム<経口>、アレンドロン酸ナトリウム水和物<経口>、リセドロン酸ナトリウム水和物<経口>)[これらの薬剤の効果が減弱する恐れがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意する(カルシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる)]。
2.多量の牛乳[牛乳アルカリ症が現れることがあるので多量の牛乳との併用は避ける(腸管からのカルシウム吸収が増大する)]。
3.強心配糖体(メチルジゴキシン、ジゴキシン、ジギトキシン等)[強心配糖体の作用を増強し徐脈・心室性期外収縮・房室ブロック等の中毒症状を誘発する恐れがある(カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める)]。
4.ポリカルボフィルカルシウム:
1).ポリカルボフィルカルシウム[高カルシウム血症が現れる恐れがある(この薬剤はカルシウムを含有(ポリカルボフィルカルシウム1.0g中にカルシウムとして約200mg含有)するため、併用するとカルシウムの過剰摂取となる)]。
2).ポリカルボフィルカルシウム<経口>[この薬剤の作用が減弱する恐れがある(この薬剤はカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、カルシウムとの共存下では再結合により薬効が減弱する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(適用上の注意)
本品の水溶液は、炭酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、酒石酸塩などの塩類と反応して沈殿を生じることがあるので、混合を避ける。
(取扱い上の注意)
本品は潮解性であるので、吸湿に注意して取り扱い、使用後は速やかに容器の閉栓をする。
(保管上の注意)
気密容器。
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