処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
サホライド・RC液歯科用3.8%の基本情報
基本情報
- 根管の治療
- 根管の消毒
- 1.根管の拡大、清掃後、綿栓又はペーパーポイントに本剤を数滴浸し、根管内に挿入し、仮封を行う
- 2.根管内細菌培養検査で陰性を得るまで、前記治療を繰り返す
副作用
注意事項
- 慎重投与
- オーバーインスツルメンテーション
- 根尖の閉鎖不十分
- 根尖孔の大きい歯牙
- 歯根未完成歯
相互作用
処方理由
添付文書
根管治療(根管の消毒)。
1.根管の拡大、清掃後、綿栓又はペーパーポイントに本剤を数滴浸し、根管内に挿入し、仮封を行う。
2.根管内細菌培養検査で陰性を得るまで、前記治療を繰り返す。
副作用頻度報告を含む総調査症例1,780人2,492歯の副作用は、一過性疼痛2.3%(57歯)、持続性疼痛2.3%(57歯)、局所違和感1.7%(43歯)、歯牙の黒変27.1%(675歯)であった。
その他の副作用
1.根管内:銀の沈着により象牙質根管壁着色黒変することがある。
2.歯根膜:根尖孔外に本液が溢出した場合、根尖歯周組織を障害し、ときに一過性疼痛、持続性疼痛、違和感をおこすことがある(アピカルシートなど形成する根管形成法を行った後に貼薬することが望ましい)。
(慎重投与)
1.オーバーインスツルメンテーションした場合。
2.歯根未完成歯。
3.根尖の閉鎖不十分あるいは根尖孔の大きい歯牙。
(重要な基本的注意)
本剤の適用により、銀の沈着で象牙質が黒変するので、前歯根管への適用は着色に注意する。
(適用上の注意)
本剤は誤って歯肉・口腔粘膜に付着すると、腐食することがあるので、歯肉への付着を防ぐために、ラバーダムを用いるか、用い得ぬ場合は歯肉にワセリン、又はココアバターを前以って塗布して薬液との接触を防ぐようにする(歯肉・口腔粘膜へ誤って付着したときは、速やかに水又は食塩水あるいはオキシドールで洗浄するか、洗口させる)。
(取扱い上の注意)
1.保存上の注意
1).使用後は直ちに容器に蓋をする(ノズル等に薬液が付着した場合は、よく拭き取った後に蓋をする)。
2).開封後はなるべく速やかに使用する。
2.本剤は皮膚、衣類、器具等に付着した場合、褐色又は黒色に変わり脱色しにくいので注意する。脱色には次の方法がある。
1).皮膚:付着直後ならば、水、石鹸水、アンモニア水、希ヨードチンキ等で洗浄し、十分水洗する(なお、本剤による着色箇所は経時的に消退するので無理な脱色は避ける)。
2).衣類・器具等:前記皮膚の場合と同様に処置する。
3.本剤が乾燥する過程で爆発感度の高い雷銀が生成される恐れがあることから、次の点について注意する:1)本剤を使用するに際して、適量を別の小容器にとり使用する場合には、使用後の小容器に残った薬液は直ちに洗い落とすか、乾燥する前に水を含ませた布等でよく拭き取る、2)本剤を使用する際には、薬液の飛散から目・鼻・口を保護することを目的に、必ずゴーグル、マスク、手袋等の保護具を装着する。
(サホライド・RC液歯科用3.8%の容器について)
1.容器の使用方法
1).ノズルの先端に液が溜まっていれば、指先でたたいて下に落とす。
2).開栓ピンをノズルの先端にあて、押し込む(添付文書第2図)。この際、キャップ受等内部に圧力がかからない部分を保持する。
3).使用後、ノズル等に薬液が付着した場合は、よく拭き取った後にノズルキャップをする。
2.容器使用にあたり
1).ノズルキャップをカップ代りに使用しない。
2).キャップ受中に本剤がたまった状態でノズルキャップをすると、液が外部に押し出されることがあるので、液をよく拭き取った後ノズルキャップをする。
3).本剤の付着部は経時的に着色するのでロケット型外ケース、ノズルキャップ等を置くときには、接触面に液が付着していないことを確認する。
(保管上の注意)
遮光したポリエチレン製気密容器、冷暗所。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。