処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏0.12%「トーワ」の基本情報
基本情報
抗炎症作用や免疫抑制作用などにより、皮膚炎などにおける湿疹、痒み、赤みなどを和らげる薬
- ロコイド
- リンデロン
- ネリゾナ
- アンテベート
- デルモベート
- ダイアコート
- 悪性リンパ腫の紅皮症
- 中耳根治手術の術創
- 内耳開窓術の術創
- 円形脱毛症
- 乾癬
- 毛孔性紅色粃糠疹
- 結節性紅斑
- ケロイド
- 紅斑症
- 紅皮症
- 固定蕁麻疹
- 痔核
- 湿疹・皮膚炎群
- 掌蹠膿疱症
- 女子顔面黒皮症
- 進行性指掌角皮症
- 蕁麻疹様苔癬
- ストロフルス
- ダリエ遠心性環状紅斑
- 中毒疹
- デューリング疱疹状皮膚炎
- 天疱瘡群
- 凍瘡
- 日光皮膚炎
- 熱傷
- 瘢痕
- ビダール苔癬
- 皮膚そう痒症
- 扁平苔癬
- 放射線皮膚炎
- 虫さされ
- 薬疹
- 痒疹群
- 類天疱瘡
- 慢性円板状エリテマトーデス
- ジベルバラ色粃糠疹
- 鼓室形成手術の術創
- 光沢苔癬
- 多形滲出性紅斑
- 悪性円形脱毛症
- 1日1〜数回、適量を患部に塗布する
- なお、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- ウイルス皮膚感染症
- 疥癬
- 過敏症
- けじらみ
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎
- 第2度深在性以上の熱傷
- 動物性皮膚疾患
- スピロヘータ皮膚感染症
- 細菌皮膚感染症
- 真菌皮膚感染症
- 第2度深在性以上の凍傷
- 潰瘍<ベーチェット病は除く>
- 原則禁止
- 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
- 注意
- 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
- 投与に際する指示
- 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2020年10月更新)
・この薬を処方してかぶれた患者はいままで経験したことがない。安全性が高い外用剤であると思っている。(60歳代診療所勤務医、皮膚科)
・診療所で採用しているステロイド軟膏がリンデロンです。1週間後にフォローすることが多いですが概ね効いている印象で特に困っていることはありません。(20歳代診療所勤務医)
・ゲンタマイシン含有が必要と考えられるケース以外はゲンタマイシンなしのリンデロンを使用することが多いです(40歳代病院勤務医、脳神経内科)
・抗炎症作用が強く、目立った副作用もないことと、処方機会が多く使い慣れているため、第一選択としています。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・皮膚炎にリンデロン−V、感染性皮膚炎にリンデロン−VG軟膏を処方する。外用薬で、一時的な使用であり、副作用も経験していない。(70歳代開業医、整形外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年2月更新)
・リンデロンが第一選択です。抗菌薬配合を選択する場合も本剤のVGです。効果と患者さんの使用感が主な理由です。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・使い慣れており、有効性、安全性も分かっており、特に問題になる副作用の経験もない(60歳代病院勤務医、循環器内科)
・やはり良く知られており、コンプライアンスがよく、置いていない病院もほとんどない。(40歳代病院勤務医、皮膚科)
・使い慣れている。ゲンタシンは耐性菌が多いので推奨しません。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・症状によって、軟膏、クリームを使い分けています。(40歳代病院勤務医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年7月更新)
・最もポピュラーな外用ステロイドとして、副作用などの予測が立ちやすい。ただし、ストロングクラスなので、実際の臨床では切れ味がいまひとつと感じている。(40歳代診療所勤務医、皮膚科)
・リンデロン−VGとして処方することが多いです。ゲンタマイシンが配合されている安心感からでしょうか。処方の依頼を看護師・患者から受けることもよくあります。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)
・リンデロンは昔から使っているため処方機会の多い薬剤ではあるが、効果がいまいちなこともあるので、特に高齢患者の難治例ではベリーストロングクラスから開始することが増えてきている。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・リンデロン−Vクリームは基剤が良いです。塗るとすぐにスッとするので、かゆみが治まった感じがします。(40歳代病院勤務医、その他診療科)
・クリーム、軟膏、ローションなど、程度によって剤型を使い分けられるから。(60歳代開業医、一般内科)
・慣れているため。フルコートは弱いので陰部などに使用している。メサデルムは基剤が固くて使いにくい。ボアラは少し効果が弱い印象。(60歳代開業医、皮膚科)
・体幹部や四肢に塗る場合には、適度な強さだと感じます。これで2週間経っても改善しない場合は、皮膚科にコンサルトしています。(50歳代病院勤務医、一般内科)
添付文書
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、ジベルバラ色粃糠疹、紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)、慢性円板状エリテマトーデス、薬疹・中毒疹、円形脱毛症(悪性円形脱毛症を含む)、熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)、凍瘡、天疱瘡群、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)、痔核、鼓室形成手術・内耳開窓術・中耳根治手術の術創。
1日1〜数回、適量を患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障:眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意する。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等が現れることがある。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感、接触性皮膚炎、発疹等が現れることがあるので、このような場合には使用を中止する。
2).皮膚感染症:(頻度不明)皮膚細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎・せつ等)、皮膚真菌症(皮膚カンジダ症、皮膚白癬等)及び皮膚ウイルス感染症が現れることがある[密封法(ODT)の場合に起こりやすい]ので、このような症状が現れた場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、本剤の使用を中止する。
3).その他の皮膚症状:(頻度不明)長期連用により、ステロイドざ瘡(尋常性ざ瘡に似るが、白色面皰が多発する傾向にある)、ステロイド酒さ・口囲皮膚炎(口囲紅斑、ときに顔面全体紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑を生じる)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)、またときに魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、多毛及び皮膚色素脱失等が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ホルモンを含有しない薬剤に切り替える。
4).下垂体・副腎皮質系機能:(頻度不明)大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系機能抑制を来すことがあるので注意する。また、大量又は長期にわたる広範囲の使用において、投与中止、密封法(ODT)において、投与中止により急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、投与を中止する際は患者の状態を観察しながら徐々に減量する。
5).中心性漿液性網脈絡膜症(頻度不明):中心性漿液性網脈絡膜症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行う。
(禁忌)
1.細菌皮膚感染症・真菌皮膚感染症・スピロヘータ皮膚感染症・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)の患者[これらの疾患が増悪する恐れがある]。
2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
3.鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者[穿孔部位の治癒の遅延及び感染の恐れがある]。
4.潰瘍<ベーチェット病は除く>、第2度深在性以上の熱傷・第2度深在性以上の凍傷のある患者[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮する。
2.大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ホルモン剤を全身投与した場合と同様な症状が現れることがある。
3.本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は、使用を中止する。
4.症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止する。
(高齢者への使用)
一般に高齢者では副作用が現れやすいので、大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への使用)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避ける[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない]。
(小児等への使用)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児では、長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すとの報告がある。また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意する。
(適用上の注意)
1.使用部位:眼科用として使用しない。
2.使用時:本剤は皮膚疾患治療薬であるので、化粧下やひげそり後等に化粧用として使用しないよう注意する。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
(保管上の注意)
遮光。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。