処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アクアチム軟膏1%の基本情報
基本情報
DNA増殖に必要なDNA(デオキシリボ核酸)複製に関わる酵素を阻害することでアクネ菌やブドウ球菌などへ抗菌作用をあらわす抗菌薬を含み、尋常性ざ瘡(ニキビ)や表在性皮膚感染症などの皮膚疾患の治療に使われる外用製剤
- アクアチム
- ゼビアックス
- 深在性皮膚感染症
- 表在性皮膚感染症
- 本品の適量を1日2回、患部に塗布する
- (用法及び用量に関連する注意)1週間で効果が認められない場合は使用を中止すること
副作用
注意事項
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 注意
- 低出生体重児(0日〜27日)
- 新生児(0日〜27日)
- 乳児(0日〜364日)
- 幼児(0歳〜6歳)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
・アダパレンを治療のベースにしているが、炎症性皮疹には抗菌薬を使用する。軽症の患者には抗菌薬を使うため、処方は最も多くなる。(50歳代開業医、皮膚科)
・なるべく抗菌薬の乱用は避けたいのですが、前医から処方されていたと言われてやむを得ず出す場合があります。基本的には皮膚科へ行ってほしい。(50歳代病院勤務位、一般内科)
・ベピオで疼痛と掻痒を伴う顔面紅斑という強烈な副作用を経験してから、アクアチム軟膏の処方に戻ってしまった。私は皮膚科医ではないので、アクアチムで効果が出ない場合は皮膚科の受診を勧めている。(60歳代病院勤務医、外科系専門科)
・アダバレンの効果は高いが、患者が保湿を面倒がってきちんと使用できていない場合が多い。耐性菌の懸念はあるが、アクアチムは使用方法が簡便で良い。(50歳代診療所勤務医、代謝・内分泌内科)
・アクアチム軟膏の患者さんからの評判は良いようです。しかし女性の顔面皮膚疾患に関しては出来るだけ皮膚科へ紹介しています。(50歳代病院勤務医、一般内科)
添付文書
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症。
本品の適量を1日2回、患部に塗布する。
(用法及び用量に関連する注意)
1週間で効果が認められない場合は使用を中止すること。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
皮膚:(頻度不明)皮膚そう痒感、皮膚刺激感、発赤、潮紅、丘疹、顔面熱感、接触皮膚炎、皮膚乾燥、皮膚ほてり感。
(重要な基本的注意)
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の適用にとどめること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(小児等)
低出生体重児、新生児、乳児又は幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与時の注意
皮膚のみに使用し、眼科用として角膜・結膜には使用しないこと。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
キノロン系合成抗菌剤の経口剤で光線過敏症が報告されている。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
微生物による復帰変異試験、チャイニーズハムスター由来培養細胞による遺伝子変異試験及び染色体異常試験は陰性であった。培養ヒト末梢血リンパ球による染色体異常試験は陽性であったが、マウスを用いる小核試験は陰性であった。また、光学異性体S(−)−ナジフロキサシンは染色体異常試験、小核試験において陽性であった。なお、他のニューキノロン剤でも染色体異常誘発性が認められるとの報告がある。
(取扱い上の注意)
高温を避けて保存すること。他の容器に移す場合には、遮光すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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