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クリンダマイシンリン酸エステルゲル1%「イワキ」の基本情報
基本情報
細菌の生命維持や増殖に必要なタンパク質の合成を阻害することで、尋常性ざ瘡(ニキビ)の原因菌となるアクネ菌などに対して抗菌作用をあらわし主にニキビを治療する外用薬
- ダラシンT
- ざ瘡の化膿性炎症
- 本品の適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- アトピー性体質
- 抗生物質に関連した下痢
- 抗生物質に関連した大腸炎
- 希望禁止
- 妊婦・産婦
- 授乳婦
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- エリスロマイシン
- 本剤の効果が現れない
- 末梢性筋弛緩剤
- 筋弛緩作用が増強
- スキサメトニウム塩化物水和物
- 筋弛緩作用が増強
- ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物
- 筋弛緩作用が増強
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年5月更新)
・皮膚科専門医に教えてもらい使い始めてから、効果も確実で問題となる有害事象もないことから使い続けている。(50歳代病院勤務医、一般外科)
・同じ抗生剤の外用剤であるナジフロキサシンよりも効果のある患者さんが若干多いような印象がある。(40歳代病院勤務医、皮膚科)
・透明のゲルのため、塗布した部位が分からないので日中でも使える点が気に入っている。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・塗りやすく、比較的効果もよく、副作用がないので第1選択にしている。(50歳代開業医、一般内科)
・ダラシンTゲルの使用感を気に入っている患者さんが多い。(50歳代病院勤務医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年9月更新)
・長期使用で耐性化が懸念されるが、効果は高く使用しやすい。(40歳代病院勤務医、小児科)
・効果も確実ですし、特に問題となる有害事象も認められていなことから、処方し続けています。(50歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・長く使用されてきた薬剤で、その有効性と安全性が確立している。(60歳代病院勤務医、小児科)
・ゲル剤でベタつかず患者さんに好評であること。(50歳代病院勤務医、神経内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
・通常は漢方とビタミンB2を併用している。外用薬は補助的に使用している。ダラシンは副作用が少なく、使いやすい。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
・副作用の関係でディフェリンが使用しづらい。ダラシンはさらさらしていて使用感が良い。(30歳代病院勤務医、一般外科)
・他の薬剤と組み合わせやすいため、耐性菌にも対応しやすい。(50歳代開業医、一般内科)
・ディフェリンもいいが、効果が早く出るダラシンも捨てがたい。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)
・炎症がある場合は、まず始めにこれを処方している。(30歳代病院勤務医、皮膚科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年4月更新)
・まずは抗生剤外用を処方することが多いが、最近は同時にディフェリンまたはベピオを処方することも増えた。(30歳代病院勤務医、その他の内科系専門科)
・ダラシンゲルの塗り感がとてもよい。よく効く。(50歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
・ディフェリンやベピオをもっと増やしたいが、副作用の多さから結局ダラシンが一番多くなっている。(30歳代開業医、一般内科)
・刺激がなく、効果もある。アダパレン、BPOは少数に使用。(60歳代開業医、皮膚科)
・クリンダマイシンゲルからベピオゲル主体に移行中です。ただし、ベピオ、デュアックともに接触皮膚炎の頻度が高すぎるので困ります。(50歳代開業医、皮膚科)
・患者が炎症を起こした状態で来院されることが多いため。ゲル剤の使用感の評判が良い。(50歳代病院勤務医、皮膚科)
添付文書
ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)。
本品の適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤を塗布する面積は治療上必要最小限にとどめる。
2.本剤の使用にあたっては、4週間で効果が認められない場合には使用を中止する。また、炎症性皮疹が消失した場合には継続使用しない。
3.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめる。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎が報告されているので、腹痛、頻回の下痢が現れた場合には直ちに使用を中止し、輸液、バンコマイシンの経口投与等の適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).皮膚:皮膚つっぱり感、皮膚パリパリ感、グラム陰性菌毛嚢炎、脂性肌。
2).過敏症:そう痒、発赤[発赤の誘発又は発赤悪化]、蕁麻疹、刺激感、ヒリヒリ感、接触皮膚炎。
3).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、総ビリルビン上昇、ウロビリノーゲン陽性。
4).その他:白血球増加、血小板増加、総コレステロール低下、尿蛋白、尿糖、消化器障害。
(禁忌)
本剤の成分又はリンコマイシン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.抗生物質に関連した下痢又は抗生物質に関連した大腸炎の既往歴のある患者[偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎が現れる恐れがある]。
2.アトピー性体質の患者[重症の即時型アレルギー反応が現れる恐れがある]。
(相互作用)
併用注意:
1.エリスロマイシン[併用しても本剤の効果が現れないと考えられる(細菌のリボソーム50S Subunitへの親和性が本剤より高い)]。
2.末梢性筋弛緩剤(スキサメトニウム塩化物水和物、ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物等)[筋弛緩作用が増強される(本剤は神経筋遮断作用を有する)]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には使用しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳婦:授乳中の婦人には使用しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合には授乳を避けさせる[皮膚外用に用いたときの母乳中への移行は不明である]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対する使用経験がなく、小児に対する使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
投与経路:皮膚外用剤として用法・用量にしたがって使用し、眼科用として使用しない。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、21カ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、本剤は通常の市場流通下において21カ月間安定であることが確認された。
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