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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ハルナールD錠0.2mgの基本情報

先発品(後発品あり)
一般名
製薬会社
薬価・規格
83.7円(0.2mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
α1遮断薬(前立腺肥大治療薬)

前立腺や尿道のα1受容体を遮断し、前立腺の縮小、尿道の拡張などにより前立腺肥大による排尿障害を改善する薬

α1遮断薬(前立腺肥大治療薬)
  • ハルナール
  • フリバス
  • ユリーフ
  • エブランチル
  • ミニプレス
効能・効果
  • 前立腺肥大症の排尿障害
注意すべき副作用
めまい 、 ふらふら感 、 頻脈 、 発疹 、 胃不快感 、 嘔気 、 嘔吐 、 胃重感 、 胃痛 、 食欲不振
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人にはタムスロシン塩酸塩として0.2mgを1日1回食後に経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)高齢者で腎機能低下している場合は0.1mgから投与を開始し、経過を十分に観察した後に0.2mgに増量すること(0.2mgで期待する効果が得られない場合にはそれ以上の増量は行わないで、他の適切な処置を行うこと)〔9.8高齢者の項参照〕
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症

副作用

主な副作用
めまい 、 ふらふら感 、 頻脈 、 発疹 、 胃不快感 、 嘔気 、 嘔吐 、 胃重感 、 胃痛 、 食欲不振 、 嚥下障害
重大な副作用
失神 、 血圧低下 、 一過性意識喪失 、 肝機能障害 、 黄疸 、 AST上昇 、 ALT上昇
上記以外の副作用
咽頭灼焼感 、 全身倦怠感 、 立ちくらみ 、 頭痛 、 眠気 、 いらいら感 、 しびれ感 、 起立性低血圧 、 動悸 、 不整脈 、 過敏症 、 そう痒感 、 蕁麻疹 、 多形紅斑 、 血管浮腫 、 浮腫 、 口渇 、 便秘 、 下痢 、 鼻閉 、 尿失禁 、 味覚異常 、 女性化乳房 、 持続勃起症 、 射精障害 、 術中虹彩緊張低下症候群 、 霧視 、 視力障害 、 ほてり 、 熱感 、 灼熱感

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
  • 注意
    • 起立性低血圧
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な腎機能障害
    • 高齢者で腎機能低下
  • 投与に際する指示
    • 高齢者で腎機能低下
患者の属性に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 高齢者で腎機能低下(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者で腎機能低下(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
血圧降下剤
血圧低下
血圧降下剤
起立性低血圧
PDE5阻害薬
症候性低血圧
シルデナフィル
症候性低血圧
塩酸バルデナフィル
症候性低血圧

処方理由

排尿障害治療薬
この薬をファーストチョイスする理由(2019年1月更新)
  • ・副作用、有効性などから。射精障害の発現率が低い点でも使いやすい。(50歳代病院勤務医、泌尿器科)

  • ・当たり外れなく効果が表れやすい。副作用の頻度が少ない。女性に使えないことが最大の欠点。(50歳代病院勤務医、泌尿器科)

  • ・効果はそれなり、時々立ち眩みもあるが、長年使い慣れているし、ジェネリックが出てからは安価であるのでよく処方している。自分も飲んでいる。(60歳代開業医、総合診療科)

  • ・1日1回の服用で、口腔内崩壊錠も選択できるため使用しやすい。(40歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・起立性低血圧による立ちくらみ、歩行時のふらつき、めまい感があり、投与中止にせざるを得ない症例が結構多い。この事象は、投与開始前に患者に伝えておく必要がある。(60歳代病院勤務医、神経内科)

排尿障害治療薬
この薬をファーストチョイスする理由(2017年6月更新)
  • ・多数の有効性、安全性のデータがあるため。射精障害もユリーフに比べて少ない。(60歳代病院勤務医、泌尿器科)

  • ・一応は本剤を第一選択薬と考えています。しかし、排尿障害に対する作用はユリーフの方が強く、蓄尿症状も伴う場合はそちらを処方しています。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・EBMに基づき処方しております。併用療法などのデータが多数あり、安心して処方できる点も評価しています。(40歳代病院勤務医、泌尿器科)

  • ・1日1回投与で済むのはメリット。効果が比較的強く、患者が改善を自覚できることが多い。(30歳代病院勤務医、泌尿器科)

  • ・効果がユリーフに次いで良好のため。効果の強さとしては、ユリーフ>ハルナール>フリバス>その他の順というイメージがある。ハルナールはユリーフよりも副作用が弱いため使いやすく、処方頻度は高い。(50歳代診療所勤務医、泌尿器科)

  • ・ハルナールは良く効きます。ただし、ジェネリックは効果にばらつきがあると感じる。(40歳代病院勤務医、泌尿器科)

排尿障害治療薬
この薬をファーストチョイスする理由(2015年12月更新)
  • ・前立腺肥大の症例で使用が多い。OD錠、1日1回投与などの利便性から使用。(50代勤務医、循環器内科)

  • ・即効性があり用量の幅が広く、ジェネリックも最初に出たため。(50代開業医、泌尿器科)

  • ・使い慣れでしょうか。これで駄目なら専門医に紹介です。(60代勤務医、呼吸器外科)

  • ・ユリーフに比べて逆行性射精や消化器系の副作用が少ないため、ファーストチョイスとして使いやすい。(30代勤務医、泌尿器科)

  • ・シロドシンに比べて副作用がマイルドで、初回導入として処方しやすい。その分効果はそれほどではないが、高齢者に対する処方が多いため、1番使っている。(20代勤務医、泌尿器科)

  • ・α遮断作用による排尿障害治療薬の中では最も古くなってしまったが、効能・効果は他の薬剤との比較でも劣らず、また副作用が少ないので高齢者に対しても使いやすい点が良いと思う。尿意切迫感が強い場合にはナフトピジル、排出障害が強い場合にはシロドシンといった選択もあり得るが、ファーストチョイスとしてはタムスロシンが最も安定性がある印象である。(40代開業医、泌尿器科)

  • ・名前に馴染みがある、という理由だけで選択しています。ミニプレスの方が悪夢の予防も兼ねられて良いのかも、と思う場合は、そちらを選択します。(50代診療所勤務医、精神科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

前立腺肥大症に伴う排尿障害。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意し、本剤投与により期待する効果が得られない場合は、手術療法等、他の適切な処置を考慮すること。
5.2. 前立腺肥大症の診断・診療については、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考にすること。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人にはタムスロシン塩酸塩として0.2mgを1日1回食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
高齢者で腎機能低下している場合は0.1mgから投与を開始し、経過を十分に観察した後に0.2mgに増量すること(0.2mgで期待する効果が得られない場合にはそれ以上の増量は行わないで、他の適切な処置を行うこと)〔9.8高齢者の項参照〕。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 失神・意識喪失(頻度不明):血圧低下に伴う一過性意識喪失等があらわれることがある。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、黄疸等があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(0.1〜5%未満)めまい、ふらふら感、(頻度不明)立ちくらみ、頭痛、眠気、いらいら感、しびれ感。
2). 循環器:(0.1〜5%未満)頻脈、(頻度不明)血圧低下、起立性低血圧、動悸、不整脈。
3). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(頻度不明)そう痒感、蕁麻疹、多形紅斑、血管浮腫。
4). 消化器:(0.1〜5%未満)胃不快感、嘔気、嘔吐、胃重感、胃痛、食欲不振、嚥下障害、(頻度不明)口渇、便秘、下痢。
5). その他:(0.1〜5%未満)咽頭灼焼感、全身倦怠感、(頻度不明)鼻閉、浮腫、尿失禁、味覚異常、女性化乳房、持続勃起症、射精障害、術中虹彩緊張低下症候群、霧視、視力障害、ほてり、熱感、灼熱感。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の過剰投与により血圧低下が予想されるので、投与量には注意すること。
8.2. 立位血圧が低下することがあるので、体位変換による血圧変化に注意すること〔9.1.1参照〕。
8.3. めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。
8.4. 本剤投与開始時に降圧剤投与の有無について問診を行い、降圧剤が投与されている場合には血圧変化に注意し、血圧低下がみられたときには、減量又は中止するなど適切な処置を行うこと〔10.2参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 起立性低血圧のある患者:症状が悪化するおそれがある〔8.2参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重篤な腎機能障害のある患者:血漿中濃度が上昇するおそれがある〔16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:血漿中濃度が上昇するおそれがある。
(高齢者)
腎機能が低下していることがある〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.1参照〕。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
1). 降圧剤〔8.4参照〕[起立性低血圧が起こるおそれがあるので、減量するなど注意すること(降圧剤服用中の患者は起立時の血圧調節力が低下している場合がある)]。
2). ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物等)[併用により症候性低血圧があらわれるとの報告がある(本剤はα遮断作用を有するため、併用によりこれらの血管拡張作用による降圧作用を増強するおそれがある)]。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.1.2. 本剤は噛み砕かずに服用させること(本剤はタムスロシン塩酸塩の徐放性粒を含有しており、噛み砕いた際に徐放性粒が壊れ、薬物動態が変わる可能性がある)。
14.1.3. 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である(また、水で服用することもできる)。
14.1.4. 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用させないこと。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験のある患者において、α1遮断作用によると考えられる術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative Floppy Iris Syndrome)があらわれるとの報告がある。
(取扱い上の注意)
PTP品はアルミ袋により品質保持をはかっているので、アルミ袋開封後は湿気を避けて保存すること。ボトル品は乾燥剤で品質保持をはかっているので、蓋を開けたままにしないこと。
(保管上の注意)
室温保存。

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