日経メディカルのロゴ画像

処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フィアスプ注ペンフィルの基本情報

先発品(後発品なし)

基本情報

薬効分類
インスリン製剤

インスリンを体内に投与することで、血糖値を下げ糖尿病による合併症を防ぐ薬

インスリン製剤
  • ノボラピッド注 ノボラピッド30ミックス注 ノボラピッド50ミックス注 ノボラピッド70ミックス注
  • ヒューマログ注 ヒューマログミックス25注 ヒューマログミックス50注
  • ノボリンR注 ノボリンN注 ノボリン30R注 イノレット30R注
  • ヒューマリンR注 ヒューマリンN注 ヒューマリン3/7注
  • アピドラ注
  • レベミル注
  • ランタス注 ランタスXR注
  • トレシーバ注
  • ライゾデグ配合注
  • フィアスプ注
効能・効果
  • 糖尿病
注意すべき副作用
発疹 、 糖尿病網膜症の顕在化 、 糖尿病網膜症増悪 、 リポジストロフィー 、 皮下脂肪萎縮 、 皮下脂肪肥厚 、 アレルギー性皮膚疾患 、 じん麻疹 、 皮膚そう痒 、 注射部位反応
用法・用量(主なもの)
  • 本剤は持続型インスリン製剤と併用する超速効型インスリンアナログ製剤である
  • 通常、成人では、初期は1回2〜20単位を毎食事開始時に皮下投与するが、必要な場合は食事開始後の投与とすることもできる
  • 投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量は通常1日4〜100単位である
  • 通常、小児では、毎食事開始時に皮下投与するが、必要な場合は食事開始後の投与とすることもできる
  • 投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量は通常1日0.5〜1.5単位/kgである
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は、ノボラピッド注より作用発現が速いため、食事開始時(食事開始前の2分以内)に投与し、また、食事開始後の投与の場合は、食事開始から20分以内に投与すること
    • なお、食事開始後の投与については、血糖コントロールや低血糖の発現に関する臨床試験成績を踏まえた上で、患者の状況に応じて判断すること〔16.1、16.8.1、17.1.1、17.1.2参照〕
  • 7.2. 他の追加インスリン製剤から本剤へ切り替える場合、前治療で使用していた製剤と同じ単位数を目安として投与を開始し、本剤への切替え時及びその後の数週間は血糖コントロールのモニタリングを十分に行うこと
  • 7.3. 小児では、インスリン治療開始時の初期投与量は、患者の状態により個別に決定すること
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 低血糖症状

副作用

主な副作用
発疹 、 糖尿病網膜症の顕在化 、 糖尿病網膜症増悪 、 リポジストロフィー 、 皮下脂肪萎縮 、 皮下脂肪肥厚 、 アレルギー性皮膚疾患 、 じん麻疹 、 皮膚そう痒 、 注射部位反応 、 注入部位反応
重大な副作用
低血糖 、 脱力感 、 倦怠感 、 高度空腹感 、 冷汗 、 顔面蒼白 、 動悸 、 振戦 、 頭痛 、 めまい 、 嘔気 、 視覚異常 、 不安 、 興奮 、 神経過敏 、 集中力低下 、 精神障害 、 痙攣 、 意識障害 、 意識混濁 、 昏睡 、 低血糖昏睡 、 重篤な転帰 、 中枢神経系の不可逆的障害 、 低血糖症状 、 アナフィラキシーショック 、 呼吸困難 、 血圧低下 、 頻脈 、 発汗 、 全身発疹 、 血管神経性浮腫
上記以外の副作用
過敏症 、 皮膚アミロイドーシス

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 低血糖症状
  • 注意
    • 胃腸障害
    • 嘔吐
    • 外傷
    • 過度のアルコール摂取
    • 感染症
    • 飢餓状態
    • 下痢
    • 手術
    • 低血糖
    • 脳下垂体機能不全
    • 激しい筋肉運動
    • 不規則な食事摂取
    • 副腎機能不全
    • 重度肝機能障害
    • 食物の吸収遅延が予測される疾患
    • 重度腎機能障害
    • 食物の吸収を遅延させる薬剤服用中
患者の属性に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
  • 投与に際する指示
    • 妊婦・産婦
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 小児(0歳〜14歳)
  • 投与に際する指示
    • 小児(0歳〜14歳)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
食物の吸収を遅延させる薬剤服用中
低血糖
ACE阻害剤
低血糖
糖尿病用薬
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ビグアナイド系製剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
スルホニルウレア系薬剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
速効型食後血糖降下剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
α−グルコシダーゼ阻害剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
チアゾリジン系薬剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
DPP−4阻害剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
GLP−1アナログ
血糖降下作用の増強による低血糖症状
SGLT2阻害剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
モノアミン酸化酵素阻害剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
三環系抗うつ剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
塩酸ノルトリプチリン
血糖降下作用の増強による低血糖症状
サリチル酸製剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
アスピリン
血糖降下作用の増強による低血糖症状
エテンザミド
血糖降下作用の増強による低血糖症状
シクロホスファミド水和物
血糖降下作用の増強による低血糖症状
β−遮断剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
プロプラノロール
血糖降下作用の増強による低血糖症状
アテノロール
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ピンドロール
血糖降下作用の増強による低血糖症状
クマリン系抗凝血剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ワルファリンカリウム
血糖降下作用の増強による低血糖症状
クロラムフェニコール
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ベザフィブラート
血糖降下作用の増強による低血糖症状
サルファ剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
コハク酸シベンゾリン
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ジソピラミド
血糖降下作用の増強による低血糖症状
塩酸ピルメノール
血糖降下作用の増強による低血糖症状
蛋白同化ステロイド
血糖降下作用の増強による低血糖症状
メテノロン
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ソマトスタチンアナログ製剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状
オクトレオチド酢酸塩
血糖降下作用の増強による低血糖症状
ランレオチド酢酸塩
血糖降下作用の増強による低血糖症状
チアジド系薬剤
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
トリクロルメチアジド
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
副腎皮質ホルモン剤
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
プレドニゾロン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
トリアムシノロン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ACTH
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
エピネフリン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
グルカゴン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
甲状腺ホルモン剤
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
レボチロキシン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
成長ホルモン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ソマトロピン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
卵胞ホルモン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
エチニルエストラジオール
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
結合型エストロゲン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
経口避妊薬
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ニコチン酸製剤
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
濃グリセリン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
イソニアジド
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ダナゾール
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
フェニトイン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
蛋白同化ステロイド
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
メテノロン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ソマトスタチンアナログ製剤
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
オクトレオチド酢酸塩
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ランレオチド酢酸塩
血糖降下作用の減弱による高血糖症状
ピオグリタゾン
浮腫
ピオグリタゾン
心不全
飲食物との相互作用
  • ニコチン酸(ナイアシン)を含むもの<まいたけ、たらこ、インスタントコーヒー、かつお節、まぐろ など>

処方理由

超速効型インスリン製剤
この薬をファーストチョイスする理由(2020年8月更新)
  • ・小児領域での使用経験が多く安心して使用できる。患児からも使用しづらいといった意見は少ない。(30歳代病院勤務医、小児科)

  • ・効果も高く、決められた用量であれば、低血糖症状も起こしにくいと思います。(40歳代病院勤務医、小児科)

  • ・フレックスタッチが使いやすい。ノボラピッドの食後血糖低下作用は他の超速効型と差はない。フィアスプは使用経験がない。(50歳代病院勤務医、糖尿病科)

  • ・超速効性で、食後打ちも可能なので、食事量で調整もできる点が便利です。(40歳代病院勤務医、呼吸器内科)

  • ・インスリン強化療法を行う場合、低血糖リスク回避の観点からトレシーバを処方することが多いため、超速効型インスリンも同一デバイスで注射可能なノボラピッドを処方することが多くなる。(60歳代病院勤務医、一般内科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

インスリン療法が適応となる糖尿病。
(効能又は効果に関連する注意)
2型糖尿病患者においては、急を要する場合以外は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分行ったうえで適用を考慮すること。

用法・用量(添付文書全文)

本剤は持続型インスリン製剤と併用する超速効型インスリンアナログ製剤である。
通常、成人では、初期は1回2〜20単位を毎食事開始時に皮下投与するが、必要な場合は食事開始後の投与とすることもできる。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量は通常1日4〜100単位である。
通常、小児では、毎食事開始時に皮下投与するが、必要な場合は食事開始後の投与とすることもできる。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量は通常1日0.5〜1.5単位/kgである。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤は、ノボラピッド注より作用発現が速いため、食事開始時(食事開始前の2分以内)に投与し、また、食事開始後の投与の場合は、食事開始から20分以内に投与すること。なお、食事開始後の投与については、血糖コントロールや低血糖の発現に関する臨床試験成績を踏まえた上で、患者の状況に応じて判断すること〔16.1、16.8.1、17.1.1、17.1.2参照〕。
7.2. 他の追加インスリン製剤から本剤へ切り替える場合、前治療で使用していた製剤と同じ単位数を目安として投与を開始し、本剤への切替え時及びその後の数週間は血糖コントロールのモニタリングを十分に行うこと。
7.3. 小児では、インスリン治療開始時の初期投与量は、患者の状態により個別に決定すること。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 低血糖(頻度不明):脱力感、倦怠感、高度空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。低血糖が無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。
長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β−遮断剤投与中あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。
低血糖症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α−グルコシダーゼ阻害薬との併用時に低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること。低血糖症状が認められ経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。
低血糖は臨床的に回復した場合にも再発することがあるので継続的に観察すること〔2.1、8.1、8.2、9.1.2、9.1.3、9.2.1、9.3.1、9.8高齢者の項、10.2参照〕。
11.1.2. アナフィラキシーショック(頻度不明):呼吸困難、血圧低下、頻脈、発汗、全身発疹、血管神経性浮腫等の症状が認められた場合は投与を中止すること。
11.2. その他の副作用
1). 免疫系障害:(頻度不明)過敏症。
2). 眼障害:(0.2〜3%未満)糖尿病網膜症の顕在化又は糖尿病網膜症増悪。
3). 皮膚及び皮下組織障害:(0.2〜3%未満)リポジストロフィー(皮下脂肪萎縮・皮下脂肪肥厚等)、アレルギー性皮膚疾患(発疹、じん麻疹、皮膚そう痒等)、(頻度不明)皮膚アミロイドーシス。
4). 全身障害及び投与部位状態:(0.2〜3%未満)注射部位反応/注入部位反応。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
2.1. 低血糖症状を呈している患者〔11.1.1参照〕。
2.2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 低血糖に関する注意について、その対処法も含め患者及びその家族に十分徹底させる(本剤は、作用発現が速いため、ノボラピッド注と比べて低血糖が速く発現する可能性がある)〔9.1.2、11.1.1、16.1、16.8.1参照〕。
8.2. 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること〔11.1.1参照〕。
8.3. 肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合はインスリン製剤を変更するなど適切な処置を行うこと。
8.4. 急激な血糖コントロールに伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は糖尿病網膜症増悪、眼の屈折異常、末梢浮腫、治療後神経障害(主として有痛性神経障害)があらわれることがあるので注意すること。
8.5. 本剤の自己注射にあたっては、次の点に留意すること。
・ 本剤の自己注射にあたっては、投与法について十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。
・ 本剤の自己注射にあたっては、全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底すること。
・ 本剤の自己注射にあたっては、専用のインスリンペン型注入器の取扱説明書を必ず読むよう指導すること。
8.6. 本剤と他のインスリン製剤を取り違えないよう、毎回注射する前に本剤のラベル等を確認するよう患者に十分指導すること。
8.7. 同一箇所への繰り返し投与により、注射箇所に皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれることがあるので、定期的に注射箇所を観察するとともに、次の点を患者に指導すること。
・ 本剤の注射箇所は、少なくとも前回の注射箇所から2〜3cm離すこと〔14.1.2参照〕。
・ 注射箇所の腫瘤や硬結が認められた場合には、当該箇所への投与を避けること。
8.8. 皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれた箇所に本剤を投与した場合、本剤の吸収が妨げられ十分な血糖コントロールが得られなくなることがあるので、血糖コントロールの不良が認められた場合には、注射箇所の腫瘤や硬結の有無を確認し、注射箇所の変更とともに投与量の調整を行うなどの適切な処置を行うこと(血糖コントロールの不良に伴い、過度に増量されたインスリン製剤が正常な箇所に投与されたことにより、低血糖に至った例が報告されている)。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 手術、外傷、感染症等の患者:インスリン需要の変動が激しい。
9.1.2. 低血糖を起こすおそれがある次の患者又は状態。
・ 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全。
・ 下痢、嘔吐等の胃腸障害。
・ 飢餓状態、不規則な食事摂取。
・ 激しい筋肉運動。
・ 過度のアルコール摂取者。
〔8.1、11.1.1参照〕。
9.1.3. 食物の吸収遅延が予測される疾患を有する患者又は食物の吸収を遅延させる薬剤服用中の患者:本剤は作用発現が速いことから、低血糖を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 重度腎機能障害患者:低血糖を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重度肝機能障害患者:低血糖を起こすおそれがある〔11.1.1参照〕。
(妊婦)
妊娠した場合、あるいは妊娠が予測される場合には医師に知らせるよう指導すること。妊娠中、周産期等にはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること(通常インスリン需要量は、妊娠初期は減少し、中期及び後期は増加する)。
(授乳婦)
用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること(インスリンの需要量が変化しやすい)。
(小児等)
9.7.1. 定期的に検査を行い投与量を調整すること(成長、思春期及び活動性によりインスリンの需要量が変化する)。
9.7.2. 小児等に夕食開始後に投与する場合は、夜間低血糖の発現に注意するよう指導すること〔17.1.2参照〕。
(高齢者)
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(生理機能が低下していることが多く、低血糖が発現しやすい)〔11.1.1参照〕。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
1). 糖尿病用薬(ビグアナイド薬、スルホニルウレア薬、速効型インスリン分泌促進薬、α−グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン薬、DPP−4阻害薬、GLP−1受容体作動薬、SGLT2阻害薬等)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(血糖降下作用が増強される)]。
2). モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する)]。
3). 三環系抗うつ剤(ノルトリプチリン塩酸塩等)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある)]。
4). サリチル酸誘導体(アスピリン、エテンザミド)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有し、また、末梢で弱いインスリン様作用を有する)]。
5). 抗腫瘍剤(シクロホスファミド水和物)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある)]。
6). β−遮断剤(プロプラノロール塩酸塩、アテノロール、ピンドロール)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制し、また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある)]。
7). クマリン系薬剤(ワルファリンカリウム)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序不明)]。
8). クロラムフェニコール[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序不明)]。
9). ベザフィブラート[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する)]。
10). サルファ剤[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられており、腎機能低下、空腹状態遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる)]。
11). シベンゾリンコハク酸塩、ジソピラミド、ピルメノール塩酸塩水和物[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリン分泌作用を認めたとの報告がある)]。
12). チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(カリウム喪失が関与すると考えられており、カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある)]。
13). 副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン、トリアムシノロン)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する)]。
14). ACTH(テトラコサクチド酢酸塩)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加し、糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する)]。
15). アドレナリン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する)]。
16). グルカゴン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する)]。
17). 甲状腺ホルモン(レボチロキシンナトリウム水和物)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する)]。
18). 成長ホルモン(ソマトロピン)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する)]。
19). 卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール、結合型エストロゲン)、経口避妊薬[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(末梢組織でインスリンの作用に拮抗する)]。
20). ニコチン酸[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす)]。
21). 濃グリセリン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する)]。
22). イソニアジド[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する)]。
23). ダナゾール[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(インスリン抵抗性を増強するおそれがある)]。
24). フェニトイン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(インスリン分泌抑制作用を有する)]。
25). 蛋白同化ステロイド(メテノロン)[血糖降下作用の増強による低血糖症状〔11.1.1参照〕、又は血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(機序不明)]。
26). ソマトスタチンアナログ製剤(オクトレオチド酢酸塩、ランレオチド酢酸塩)[血糖降下作用の増強による低血糖症状〔11.1.1参照〕、又は血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある)]。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤投与時の注意
14.1.1. 投与時
(1). 本剤とA型専用注射針との装着時に液漏れ等の不具合が認められた場合には、新しい注射針に取り替える等の処置方法を十分患者に指導すること。
(2). 1本の本剤を複数の患者に使用しないこと。
本剤は専用のインスリンペン型注入器、またJIS T 3226−2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること。本剤はA型専用注射針との適合性の確認をペンニードルで行っている。
14.1.2. 投与部位:皮下注射は腹部・上腕・大腿に行う。同じ部位に注射を行う場合は、その中で注射箇所を毎回変える(前回の注射箇所より2〜3cm離して注射する)〔8.7参照〕。
14.1.3. 投与経路:静脈内及び筋肉内に投与しないこと。皮下注射したとき、まれに注射針が血管内に入り、注射後直ちに低血糖があらわれることがあるので注意すること。
14.1.4. その他
(1). 本剤と他の薬剤を混合しないこと(他の薬剤との混合に関するデータはない)。
(2). 注射後、注射針は廃棄する(注射針は毎回新しいものを、必ず注射直前に取り付ける)。
(3). インスリンカートリッジにインスリン製剤を補充してはならない。
(4). インスリンカートリッジにひびが入っている場合は使用しないこと。
(5). インスリンカートリッジの内壁に付着物がみられたり、液中に塊や薄片がみられることがあり、また、使用中に液が変色することがあるが、これらのような場合は使用しないこと。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. インスリン又は経口糖尿病薬の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある。
15.1.2. ピオグリタゾンと併用した場合、浮腫が多く報告されているので、併用する場合には、浮腫及び心不全の徴候を十分観察しながら投与すること。
(取扱い上の注意)
使用中は冷蔵庫に入れず、室温にキャップ等により遮光して保管し、4週間以内に使用し、残った場合は廃棄すること。
(保険給付上の注意)
長期投与に関する注意
本剤は新医薬品であるため、療養担当規則(保険医療機関及び保険医療担当療養規則)に基づき、2020年11月末日までは最低限14日に1回、来院するよう患者及び家族に指導し、徹底させること。
(保管上の注意)
凍結を避け、2〜8℃に保存。

処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。