処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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プレドニゾロン錠5mg「NP」の基本情報
基本情報
抗炎症作用、免疫抑制作用などにより、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、血液疾患など多くの疾患・病態の治療に用いられる薬
- プレドニン,プレドニゾロン
- メドロール
- デカドロン
- ゼンタコート
- 眼科領域の術後炎症
- 原因不明の発熱
- 卵管整形術後の癒着の防止
- ACTH単独欠損症
- Senear−Usher症候群
- 亜急性甲状腺炎
- 亜急性湿疹
- 悪性リンパ腫
- アトピー皮膚炎
- アレルギー性血管炎
- アレルギー性鼻炎
- 一次性脳炎の頭蓋内圧亢進症状
- 陰茎硬結
- ウェーバー・クリスチャン病
- 潰瘍性大腸炎
- 潰瘍性慢性膿皮症
- 角膜炎の対症療法
- 花粉症
- 貨幣状湿疹
- 顆粒球減少症
- 眼窩炎性偽腫瘍の対症療法
- 眼窩漏斗尖端部症候群の対症療法
- 眼筋麻痺の対症療法
- 眼瞼炎の対症療法
- 肝硬変
- 関節症性乾癬
- 乾癬
- 乾癬性紅皮症
- 癌末期の全身状態の改善
- 顔面神経麻痺
- 気管支喘息
- 嗅覚障害
- 急性感音性難聴
- 急性湿疹
- 急性中耳炎
- 急性痘瘡様苔癬状粃糠疹
- 急性白血病
- 急性副腎皮質機能不全
- 凝固因子の障害の出血性素因
- 強皮症
- 強膜炎の対症療法
- ギラン・バレー症候群
- 筋強直症
- 稽留性肢端皮膚炎
- 劇症肝炎
- 結核性胸膜炎
- 結核性心嚢炎
- 結核性髄膜炎
- 結核性腹膜炎
- 血管運動<神経>性鼻炎
- 血清病
- 結節性紅斑
- 視神経の炎症性疾患の対症療法
- 結膜炎の対症療法
- 限局性腸炎
- 虹彩毛様体炎の対症療法
- 好酸性肉芽腫
- 甲状腺疾患の悪性眼球突出症
- 甲状腺中毒症
- 甲状腺<中毒性>クリーゼ
- 強直性脊椎炎
- 喉頭炎
- 喉頭浮腫
- 紅斑症
- 紅皮症
- 枯草熱
- 昆虫毒
- 再生不良性貧血
- 自家感作性皮膚炎
- 耳管狭窄症
- 視神経炎の対症療法
- 視束脊髄炎
- 湿疹・皮膚炎群
- 紫斑病
- 耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
- 若年性関節リウマチ
- 重症感染症
- 重症筋無力症
- 重症消耗性疾患の全身状態の改善
- 重症の虫さされ
- 小児喘息性気管支炎
- 小舞踏病
- 食道拡張術後
- 食道の炎症
- 脂漏性皮膚炎
- 神経皮膚炎
- 進行性壊疽性鼻炎
- 進行性指掌角皮症
- 侵襲後肺水腫
- 尋常性天疱瘡
- 新生児スクレレーマ
- スチブンス・ジョンソン病
- スチル病
- スプルーの全身状態の改善
- 成年性浮腫性硬化症
- 脊髄炎
- 脊髄蜘網膜炎
- 接触皮膚炎
- 喘息性気管支炎
- 先天性表皮水疱症
- 全身性エリテマトーデス
- 全身性血管炎
- 前立腺癌
- 増殖性天疱瘡
- 粟粒結核
- 蛇毒
- 多発性筋炎
- 多発性硬化症
- 多発性骨髄腫
- 中毒疹
- 直達鏡使用後
- 手指の皮膚炎
- デューリング疱疹状皮膚炎
- 天疱瘡群
- 特発性低血糖症
- 難治性口内炎
- 難治性舌炎
- 乳癌の再発転移
- 妊娠性疱疹
- ネフローゼ
- ネフローゼ症候群
- 粘膜皮膚眼症候群
- 脳炎
- 脳脊髄炎
- 膿疱性乾癬
- 肺線維症
- 鼻茸
- ビダール苔癬
- 皮膚筋炎
- 皮膚口内炎
- 皮膚白血病
- びまん性間質性肺炎
- 副腎クリーゼ
- 副腎性器症候群
- 副腎摘除
- 副腎皮質機能不全の外科的侵襲
- 副鼻腔炎
- フックス症候群
- ヘブラ紅色粃糠疹
- 放射線肺臓炎
- 疱疹状膿痂疹
- 末梢神経炎
- 慢性骨髄性白血病の急性転化
- 慢性湿疹
- 慢性中耳炎
- 慢性リンパ性白血病
- メニエル症候群
- メニエル病
- 免疫性溶血性貧血
- 網膜血管炎の対症療法
- 網脈絡膜炎の対症療法
- 薬剤アレルギー
- 薬疹
- ライター症候群
- 落葉状天疱瘡
- リウマチ性心炎
- リウマチ性脊椎炎
- リウマチ性多発筋痛
- リウマチ熱
- リップシュッツ急性陰門潰瘍
- 類天疱瘡
- レイノー病
- 慢性円板状エリテマトーデス
- 臓器移植
- 陰部湿疹
- 化学物質アレルギー
- 化学物質中毒
- 外耳道湿疹・皮膚炎
- 急性唾液腺炎
- 耳介湿疹・皮膚炎
- 組織移植
- 鼻前庭湿疹・皮膚炎
- 鼻翼周辺湿疹・皮膚炎
- 慢性<反復性>唾液腺炎
- 薬剤中毒
- 肛門湿疹
- 開口部糜爛性外皮症
- 関節リウマチ
- 滲出性中耳炎
- ぶどう膜炎の対症療法
- 重症肺結核
- 腐食性食道炎
- 悪性型円形脱毛症
- サルコイドーシス<両側肺門リンパ節腫脹のみの場合を除く>
- 医原性慢性副腎皮質機能不全
- 下垂体性慢性副腎皮質機能不全
- 活動型肝硬変
- 活動型慢性肝炎<難治性>
- 顔面播種状粟粒性狼瘡<重症例に限る>
- 急性再燃型慢性肝炎<難治性>
- 原発性慢性副腎皮質機能不全
- 固定蕁麻疹<重症例に限る>
- 小児ストロフルス<重症例に限る>
- 掌蹠膿疱症<重症例に限る>
- 尋常性乾癬<重症例>
- 川崎病の急性期
- 続発性慢性副腎皮質機能不全
- 多形滲出性紅斑<重症例に限る>
- 帯状疱疹<重症例に限る>
- 副腎皮質機能障害による排卵障害
- 慢性肝炎<難治性>
- 毛孔性紅色粃糠疹<重症例に限る>
- 扁平苔癬<重症例に限る>
- 痒疹群<重症例に限る>
- 蕁麻疹<慢性例を除く重症例に限る>
- 蕁麻疹様苔癬<重症例に限る>
- ベーチェット病<眼症状のない場合>
- 外眼部の炎症性疾患の対症療法
- 前眼部の炎症性疾患の対症療法
- 内眼の炎症性疾患の対症療法
- 眼窩の炎症性疾患の対症療法
- 眼筋の炎症性疾患の対症療法
- 顕微鏡的多発血管炎
- デュシェンヌ型筋ジストロフィー
- 結節性多発動脈炎
- 乳・幼・小児湿疹
- 難治性腹水を伴う肝硬変
- うっ血性心不全
- 胆汁うっ滞を伴う肝硬変
- 胆汁うっ滞型急性肝炎
- 胆汁うっ滞型慢性肝炎<難治性>
- 高安動脈炎
- IgA血管炎<重症例に限る>
- 多発血管炎性肉芽腫症
- プレドニゾロンとして1日5〜60mgを1〜4回に分割経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減するが、悪性リンパ腫に用いる場合、抗悪性腫瘍剤との併用において、1日量として100mg/㎡(体表面積)まで投与できる
- 川崎病の急性期に用いる場合、プレドニゾロンとして1日2mg/kg(最大60mg)を3回に分割経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
- 原則禁止
- 急性心筋梗塞
- 結核性疾患
- 血栓症
- 高血圧症
- 後嚢白内障
- 最近行った内臓の手術創
- 消化性潰瘍
- 精神病
- 全身の真菌症
- 単純疱疹性角膜炎
- 電解質異常
- 有効な抗菌剤の存在しない感染症
- 緑内障
- 慎重投与
- 感染症
- 甲状腺機能低下
- 骨粗鬆症
- 脂肪肝
- 脂肪塞栓症
- 腎不全
- 糖尿病
- 注意
- B型肝炎ウイルスキャリア
- 投与開始前にHBs抗原陰性
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 慎重投与
- 高齢者
- 相対禁止
- 新生児(0日〜27日)
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 生ワクチン
- ワクチン由来の感染を増強又は持続
- デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿>
- 低ナトリウム血症
- バルビツール酸誘導体
- 本剤の作用が減弱
- フェノバルビタール
- 本剤の作用が減弱
- フェニトイン
- 本剤の作用が減弱
- リファンピシン類
- 本剤の作用が減弱
- サリチル酸製剤
- サリチル酸中毒
- アスピリン
- サリチル酸中毒
- アスピリンダイアルミネート
- サリチル酸中毒
- サザピリン
- サリチル酸中毒
- 血液凝固阻止剤
- 作用を減弱
- ワルファリンカリウム
- 作用を減弱
- 経口糖尿病剤
- 効果を減弱
- ブホルミン塩酸塩
- 効果を減弱
- クロルプロパミド
- 効果を減弱
- アセトヘキサミド
- 効果を減弱
- インスリン製剤
- 効果を減弱
- 利尿剤<カリウム保持性利尿剤を除く>
- 低カリウム血症
- フロセミド
- 低カリウム血症
- アセタゾラミド
- 低カリウム血症
- トリクロルメチアジド
- 低カリウム血症
- 活性型ビタミンD3製剤
- 高カルシウム尿症
- アルファカルシドール
- 高カルシウム尿症
- 活性型ビタミンD3製剤
- 尿路結石
- アルファカルシドール
- 尿路結石
- シクロスポリン
- 血中濃度が上昇
- エリスロマイシン
- 本剤の作用が増強
- 非脱分極性筋弛緩剤
- 筋弛緩作用が減弱又は増強
- パンクロニウム臭化物
- 筋弛緩作用が減弱又は増強
- ベクロニウム臭化物
- 筋弛緩作用が減弱又は増強
- キノロン系抗菌剤
- 腱障害のリスクを増加
- レボフロキサシン
- 腱障害のリスクを増加
- メシル酸ガレノキサシン
- 腱障害のリスクを増加
- ワクチン
- 神経障害
- 種痘
- 神経障害
- ワクチン
- 抗体反応の欠如
- 種痘
- 抗体反応の欠如
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年2月更新)
・プレドニゾロンは作用がステロイド薬の中で基本だと思っており、様々な場面で使用している。感染症などの副作用に気を付けている。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・ER当直をやっていた際にしばしばお世話になった。基本的な薬で多くのマニュアルに使用量が記載されているので使いやすい。(30歳代病院勤務医、病理科)
・結局プレドニン換算で何mgという計算になるので、初めからプレドニン処方の方が他の医療者にもわかりやすい。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
・まず使い慣れていることが第一。その上、用量調節が容易で副作用もある程度予想できるので対応しやすい。(60歳代病院勤務医、脳神経外科)
・使い慣れているため、用量換算が感覚として染み付いている安心感だろうか。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年6月更新)
・5mgを基本単位として、1mg錠もあり、用量を変更するときに計算しやすい。細かい用量設定が可能。作用時間の面でも、生理的なステロイド分泌に近づけやすい。ただし副腎不全(抗炎症を期待しない)ケースはコートリルを使用する。(60歳代開業医、一般内科)
・どのような疾患でもすべてプレドニン換算という言葉があるくらい基本の薬である。(50歳代診療所勤務医、糖尿病科)
・多くのステロイド治療のエビデンスはこれで得られており、用量も文献と直接比較できる。(50歳代病院勤務医、脳神経内科)
・専門とする疾患のガイドラインで推奨される薬剤なので他を使用する機会が少ない。即効性があり必要となる場面は今後もあると思うが、副作用は使う側の力量次第といえるところもあり、上手に利用することを意識している。(40歳代病院勤務医、消化器内科)
・妊婦でも1日20mgまでなら投与可能。中時間作用なので長すぎず短すぎず使いやすい。一般臨床でも論文等でも最もよく使用されていて、使い慣れていて用量の検討・調節がしやすい。しかも安価。(40歳代開業医、皮膚科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年10月更新)
・免疫抑制療法については同薬が最もエビデンスに優れ、鉱質コルチコイド作用とのバランスや作用時間も適しているから。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・比較的長く効果があり、どこにでもある。点滴や塗布はまた違うが、内服はプレドニンが数も微調節しやすく一番使いやすい。(50歳代開業医、一般内科)
・粒の小ささや、診ている患者の疾患に対する一般的なステロイド剤がプレドニゾロンなので。疾患によってはリンデロンのこともある。人体から出る副腎皮質ホルモンに生理的に最も近いのはコートリルだと思うので、ホルモン補充目的の場合はコートリルやレダコートを使う。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・重症の紅皮症やアトピー性皮膚炎等に急いで炎症症状を取るために一時的にプレドニゾロンを少量経口摂取させることがあります。他のステロイド内服薬に比べ投与量にコントロールが容易で作用が緩徐で副作用も少ないように思います。(60歳代診療所勤務医、皮膚科)
・内服用量が調節しやすいことが一番。ただし、ナトリウム貯留作用があるので、高血圧や心不全徴候の方には注意しながら使用した方がいい。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・いろいろな疾患に適応があり、用量換算もしやすく用量調整もしやすいため、汎用しています。(50歳代開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
・腎臓内科医として、ネフローゼの治療にプレドニンを使用している。(60歳代病院勤務医、内科系専門科)
・悪性リンパ腫の治療としてCHOP療法をしますが、その際にプレドニゾロンは欠かせません。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・多くの先生が使っているため、他院に紹介するときも悩まなくて済むのが良い。(30歳代病院勤務医、耳鼻咽頭科)
・難治咳嗽、ロキソニンでも効果がない咽頭痛、全身性蕁麻疹などに対して短期間使用することがある。(60歳代診療所勤務医、循環器内科)
・突発性難聴や顔面神経麻痺に対してプレドニンを投与している。電解質異常が出にくいと感じる。(40歳代開業医、耳鼻咽頭科)
・一番スタンダードな薬剤と考えています。メドロールやデカドロンも使ったことはありますが、力価を調べる手間があり、免疫系が専門でないと少し使いにくいと思いました。(40歳代診療所勤務医、循環器内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年11月更新)
・経口ステロイドとして基本の薬剤と捉えられている薬と思います。各疾患に対する開始量や量の調節の知見も集積されています。もちろん副作用もはっきりとある薬剤ですが、その情報も蓄積されており、対応も有名でありますので使いやすい。必須薬です。(30代勤務医、消化器内科)
・最も汎用性がありスタンダードな経口ステロイド製剤であり、本剤を基準に種々の免疫神経系疾患の治療ガイドラインが作成されているから。(50代勤務医、神経内科)
・自己免疫疾患の治療でも、喘息の治療でも、最も一般的で、いざというとき点滴にも変えられるので良いと考えています。(40代診療所勤務医、循環器内科)
・臨床現場において合成ステロイド薬の中では一番鉱質コルチコイド作用が低いと思う。臨床現場でも一番使いやすいし量の調節もしやすい。これがなければリウマチ専門医はやっていけない。(40代診療所勤務医、内科系専門科)
・ステロイドホルモンはプレドニン換算で量るため、最初からプレドニンを使うのが分かりやすい、と思っているが、違うでしょうか!?(50代開業医、整形外科)
・5mg錠、2.5mg錠、1mg錠、散剤があり、用量調節しやすい。(40代勤務医、小児科)
・小児量がしっかり決まっているから、安心して使用できる。しかし、味が苦いため内服には工夫が必要。(40代勤務医、小児科)
・CHOP療法などの化学療法でよく使用します。10mgや20mgの大きい用量の錠剤があると、服薬の負担が減るのでは。(40代勤務医、一般内科)
添付文書
1.慢性副腎皮質機能不全(原発性慢性副腎皮質機能不全、続発性慢性副腎皮質機能不全、下垂体性慢性副腎皮質機能不全、医原性慢性副腎皮質機能不全)、急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)、副腎性器症候群、亜急性甲状腺炎、甲状腺中毒症[甲状腺<中毒性>クリーゼ]、甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症、ACTH単独欠損症。
2.関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)、リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)、リウマチ性多発筋痛。
3.エリテマトーデス(全身性エリテマトーデス及び慢性円板状エリテマトーデス)、全身性血管炎(高安動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症を含む)、多発性筋炎(皮膚筋炎)、強皮症。
4.川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)。
5.ネフローゼ及びネフローゼ症候群。
6.うっ血性心不全。
7.気管支喘息、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)、薬剤アレルギー・薬剤中毒、その他の化学物質アレルギー・化学物質中毒(薬疹、中毒疹を含む)、血清病。
8.重症感染症(化学療法と併用する)。
9.溶血性貧血(免疫性溶血性貧血又は免疫性機序の疑われるもの)、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、顆粒球減少症(本態性、続発性)、紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、再生不良性貧血、凝固因子の障害による出血性素因。
10.限局性腸炎、潰瘍性大腸炎。
11.重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)。
12.劇症肝炎(臨床的に重症とみなされるものを含む)、胆汁うっ滞型急性肝炎、慢性肝炎<難治性>(活動型慢性肝炎<難治性>、急性再燃型慢性肝炎<難治性>、胆汁うっ滞型慢性肝炎<難治性>、但し、一般的治療に反応せず肝機能の著しい異常が持続するものに限る)、肝硬変(活動型肝硬変、難治性腹水を伴う肝硬変、胆汁うっ滞を伴う肝硬変)。
13.サルコイドーシス<両側肺門リンパ節腫脹のみの場合を除く>、びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)。
14.肺結核(粟粒結核、重症肺結核に限る)(抗結核剤と併用する)、結核性髄膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性胸膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性腹膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性心嚢炎(抗結核剤と併用する)。
15.脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いる)、末梢神経炎(ギラン・バレー症候群を含む)、筋強直症、重症筋無力症、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)、小舞踏病、顔面神経麻痺、脊髄蜘網膜炎、デュシェンヌ型筋ジストロフィー。
16.悪性リンパ腫及び類似疾患(近縁疾患)、多発性骨髄腫、好酸性肉芽腫、乳癌の再発転移。
17.特発性低血糖症。
18.原因不明の発熱。
19.副腎摘除、臓器移植・組織移植、侵襲後肺水腫、副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲。
20.蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む)。
21.強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)。
22.卵管整形術後の癒着防止、副腎皮質機能障害による排卵障害。
23.前立腺癌(他の療法が無効な場合)、陰茎硬結。
24.*湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部湿疹あるいは肛門湿疹、耳介湿疹・皮膚炎及び外耳道湿疹・皮膚炎、鼻前庭湿疹・皮膚炎及び鼻翼周辺湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しない)、*痒疹群<重症例に限る>(小児ストロフルス<重症例に限る>、蕁麻疹様苔癬<重症例に限る>、固定蕁麻疹<重症例に限る>(局注が望ましい)を含む)、蕁麻疹<慢性例を除く重症例に限る>、*乾癬及び類症[尋常性乾癬<重症例>、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群]、*掌蹠膿疱症<重症例に限る>、*毛孔性紅色粃糠疹<重症例に限る>、*扁平苔癬<重症例に限る>、成年性浮腫性硬化症、紅斑症(*多形滲出性紅斑<重症例に限る>、結節性紅斑)、IgA血管炎<重症例に限る>、ウェーバー・クリスチャン病、粘膜皮膚眼症候群[開口部糜爛性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病<眼症状のない場合>、リップシュッツ急性陰門潰瘍]、レイノー病、*円形脱毛症(悪性型円形脱毛症に限る)、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear−Usher症候群、増殖性天疱瘡)、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)、先天性表皮水疱症、帯状疱疹<重症例に限る>、*紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)、顔面播種状粟粒性狼瘡<重症例に限る>、アレルギー性血管炎及びその類症(急性痘瘡様苔癬状粃糠疹を含む)、潰瘍性慢性膿皮症、新生児スクレレーマ。
25.内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ぶどう膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺の対症療法)、外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎の対症療法)、眼科領域の術後炎症。
26.急性中耳炎・慢性中耳炎、滲出性中耳炎・耳管狭窄症、メニエル病及びメニエル症候群、急性感音性難聴、血管運動<神経>性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、副鼻腔炎・鼻茸、進行性壊疽性鼻炎、喉頭炎・喉頭浮腫、食道の炎症(腐食性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法、難治性口内炎及び難治性舌炎(局所療法で治癒しないもの)。
27.嗅覚障害、急性唾液腺炎・慢性<反復性>唾液腺炎。
*印:外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いる。
プレドニゾロンとして1日5〜60mgを1〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、悪性リンパ腫に用いる場合、抗悪性腫瘍剤との併用において、1日量として100mg/㎡(体表面積)まで投与できる。
川崎病の急性期に用いる場合、プレドニゾロンとして1日2mg/kg(最大60mg)を3回に分割経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の投与量、投与スケジュール、漸減中止方法等については、関連学会のガイドライン等、最新の情報を参考に投与する。
2.川崎病の急性期に用いる場合には、有熱期間は注射剤で治療し、解熱後に本剤に切り替える。
本剤は、副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明):次の症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には、適切な処置を行う。
1).誘発感染症、感染症の増悪:誘発感染症、感染症増悪が現れることがある。また、B型肝炎ウイルス増殖による肝炎が現れることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
2).続発性副腎皮質機能不全、糖尿病。
3).消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血:消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血が現れるとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
4).膵炎。
5).精神変調、うつ状態、痙攣。
6).骨粗鬆症、大腿骨頭無菌性壊死及び上腕骨頭無菌性壊死等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー。
7).緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症:連用により眼圧上昇、緑内障、後嚢白内障(症状:眼のかすみ)、中心性漿液性網脈絡膜症・多発性後極部網膜色素上皮症(症状:視力低下、ものがゆがんで見える、ものが小さく見える、視野の中心がゆがんで見えにくくなる、中心性漿液性網脈絡膜症では限局性網膜剥離がみられ、進行すると広範な網膜剥離を生じる多発性後極部網膜色素上皮症となる)を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。
8).血栓症:血栓症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。
9).心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤:心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤が現れることがあるので、長期投与を行う場合には、観察を十分に行う。
10).硬膜外脂肪腫:硬膜外脂肪腫が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量するなど、適切な処置を行う。
11).腱断裂:アキレス腱断裂等の腱断裂が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量するなど、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次の症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)発疹[症状が現れた場合には投与を中止する]。
2).内分泌系:(頻度不明)月経異常、クッシング症候群様症状。
3).消化器:(頻度不明)下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、腸管嚢胞様気腫症。
4).呼吸器:(頻度不明)縦隔気腫。
5).精神神経系:(頻度不明)多幸症、不眠、頭痛、眩暈、易刺激性。
6).筋・骨格:(頻度不明)筋肉痛、関節痛。
7).脂質・蛋白質代謝:(頻度不明)満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝。
8).体液・電解質:(頻度不明)浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス。
9).眼:(頻度不明)網膜障害、眼球突出。
10).血液:(頻度不明)白血球増多。
11).皮膚:(頻度不明)ざ瘡、多毛、脱毛、皮膚色素沈着、皮下溢血、紫斑、皮膚線条、皮膚そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎。
12).その他:(頻度不明)発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数増減及び精子運動性増減、尿路結石、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・皮膚脆弱化・結合組織菲薄化・結合組織脆弱化。
(警告)
本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される患者についてのみ実施する。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与する。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.デスモプレシン酢酸塩水和物投与中<男性における夜間多尿による夜間頻尿>の患者。
(原則禁忌)
1.有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者[免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある]。
2.消化性潰瘍の患者[肉芽組織増殖抑制作用により、潰瘍治癒(組織修復)が障害されることがある]。
3.精神病の患者[大脳辺縁系の神経伝達物質に影響を与え、症状が増悪することがある]。
4.結核性疾患の患者[免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある]。
5.単純疱疹性角膜炎の患者[免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある]。
6.後嚢白内障の患者[症状が増悪することがある]。
7.緑内障の患者[眼圧の亢進により、緑内障が増悪することがある]。
8.高血圧症の患者[電解質代謝作用により、高血圧症が増悪することがある]。
9.電解質異常のある患者[電解質代謝作用により、電解質異常が増悪することがある]。
10.血栓症の患者[血液凝固促進作用により、症状が増悪することがある]。
11.最近行った内臓の手術創のある患者[創傷治癒(組織修復)が障害されることがある]。
12.急性心筋梗塞を起こした患者[心破裂を起こしたとの報告がある]。
(慎重投与)
1.感染症の患者[免疫機能抑制作用により、感染症が増悪する恐れがある]。
2.糖尿病の患者[糖新生作用等により血糖が上昇し、糖尿病が増悪する恐れがある]。
3.骨粗鬆症の患者[蛋白異化作用等により、骨粗鬆症が増悪する恐れがある]。
4.腎不全の患者[薬物の排泄が遅延するため、体内蓄積による副作用が現れる恐れがある]。
5.甲状腺機能低下のある患者[血中半減期が延長するとの報告があり、副作用が現れる恐れがある]。
6.肝硬変の患者[代謝酵素活性の低下等により、副作用が現れやすい]。
7.脂肪肝の患者[脂肪分解・再分布作用により、肝臓への脂肪沈着が増大し、脂肪肝が増悪する恐れがある]。
8.脂肪塞栓症の患者[大量投与により、脂肪塞栓症が起こるとの報告があり、症状が増悪する恐れがある]。
9.重症筋無力症の患者[使用当初、一時症状が増悪する恐れがある]。
10.高齢者。
(重要な基本的注意)
1.本剤の投与により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化管潰瘍、糖尿病、精神障害等の重篤な副作用が現れることがあるので、本剤の投与にあたっては次の注意が必要である。
1).投与に際しては特に適応、症状を考慮し、他の治療法によって十分に治療効果が期待できる場合には、本剤を投与しない。また、局所的投与で十分な場合には、局所療法を行う。
2).投与中は副作用の発現に対し、常に十分な配慮と観察を行い、また、患者をストレスから避けるようにし、事故、手術等の場合には増量するなど適切な処置を行う。
3).特に、本剤投与中に水痘又は麻疹に感染すると、致命的な経過をたどることがあるので、次の注意が必要である。
(1).本剤投与前に水痘又は麻疹の既往や予防接種の有無を確認する。
(2).水痘又は麻疹の既往のない患者においては、水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行う。水痘又は麻疹への感染が疑われる場合や感染した場合には、直ちに受診するよう指導し、適切な処置を講ずる。
(3).水痘又は麻疹の既往や予防接種を受けたことがある患者であっても、本剤投与中は水痘又は麻疹を発症する可能性があるので、留意する。
4).連用後、投与を急に中止すると、ときに発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショック等の離脱症状が現れることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う(離脱症状が現れた場合には、直ちに再投与又は増量する)。
2.副腎皮質ホルモン剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルス増殖による肝炎が現れることがあるので、本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意し、異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行う。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。
3.本剤の長期あるいは大量投与中の患者、又は投与中止後6カ月以内の患者では、免疫機能が低下していることがあり、生ワクチンの接種により、ワクチン由来の感染を増強又は持続させる恐れがあるので、これらの患者には生ワクチンを接種しない。
4.強皮症患者における強皮症腎クリーゼの発現率は、副腎皮質ホルモン剤投与患者で高いとの報告があるので、本剤を強皮症患者に投与する場合は、血圧及び腎機能を慎重にモニターし、強皮症腎クリーゼの徴候や症状の出現に注意する。また、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
(相互作用)
1.併用禁忌:デスモプレシン酢酸塩水和物<男性における夜間多尿による夜間頻尿><ミニリンメルト>[低ナトリウム血症が発現する恐れがある(機序不明)]。
2.併用注意:
1).バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール)、フェニトイン、リファンピシン[本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意する(バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはCYPを誘導し、本剤の代謝が促進される)]。
2).サリチル酸誘導体(アスピリン、アスピリンダイアルミネート、サザピリン等)[併用時に本剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意する(本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する)]。
3).抗凝血剤(ワルファリンカリウム)[抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意する(本剤は血液凝固促進作用がある)]。
4).経口糖尿病用剤(ブホルミン塩酸塩、クロルプロパミド、アセトヘキサミド等)、インスリン製剤[経口糖尿病用剤、インスリン製剤の効果を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意する(本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を抑制する)]。
5).利尿剤<カリウム保持性利尿剤を除く>(フロセミド、アセタゾラミド、トリクロルメチアジド等)[低カリウム血症が現れることがあるので、併用する場合には用量に注意する(本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある)]。
6).活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール等)[高カルシウム尿症、尿路結石が現れることがあるので、併用する場合には、定期的に検査を行うなど、観察を十分に行い、また、用量に注意する(機序不明、本剤は尿細管でのカルシウムの再吸収阻害、骨吸収促進等により、また、活性型ビタミンD3製剤は腸管からのカルシウム吸収促進により尿中へのカルシウムの排泄を増加させる)]。
7).シクロスポリン[他の副腎皮質ホルモン剤の大量投与で、シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(副腎皮質ホルモン剤はシクロスポリンの代謝を抑制する)]。
8).エリスロマイシン[本剤の作用が増強されるとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(本剤の代謝が抑制される)]。
9).非脱分極性筋弛緩剤(パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物)[筋弛緩作用が減弱又は増強するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意する(機序不明)]。
10).キノロン系抗菌剤(レボフロキサシン水和物、メシル酸ガレノキサシン水和物等)[腱障害のリスクを増加させるとの報告があるので、これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとする(機序は不明である)]。
(高齢者への投与)
高齢者に長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用が現れやすいので、慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物試験(ラット、マウス、ウサギ、ハムスター)で催奇形性作用が報告されており、また、新生児に副腎不全を起こすことがある]。
2.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[母乳中へ移行することがある]。
(小児等への投与)
1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児の発育抑制が現れることがあるので、観察を十分に行う。
2.頭蓋内圧亢進症状や高血圧性脳症が現れることがある。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤は、PTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチン(種痘等)を接種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの報告がある。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験[室温(1〜30℃)、3年間]の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、プレドニゾロン錠2.5・5mg「NP」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
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