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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

デスモプレシン・スプレー2.5協和の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
4135.5円(125μg1瓶)
添付文書

基本情報

薬効分類
デスモプレシン製剤(注射剤を除く)

腎臓(腎集合管)におけるバソプレシン(抗利尿ホルモン)の受容体に作用し、血管内への水分の再吸収を亢進させ尿崩症や夜尿症などの症状を改善する薬

デスモプレシン製剤(注射剤を除く)
  • デスモプレシン
  • ミニリンメルト
効能・効果
  • 中枢性尿崩症
注意すべき副作用
頭痛 、 嘔気 、 嘔吐 、 浮腫 、 鼻粘膜刺激 、 低ナトリウム血症 、 食欲不振 、 顔面浮腫 、 腹痛 、 鼻出血
用法・用量(主なもの)
  • 小児:デスモプレシン酢酸塩水和物として1回2.5μg〜5μg[1〜2噴霧]を1日1〜2回鼻腔内に投与する
  • 成人:デスモプレシン酢酸塩水和物として1回5μg〜10μg[2〜4噴霧]を1日1〜2回鼻腔内に投与する
  • 投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減する

副作用

主な副作用
頭痛 、 嘔気 、 嘔吐 、 浮腫 、 鼻粘膜刺激 、 低ナトリウム血症 、 食欲不振 、 顔面浮腫 、 腹痛 、 鼻出血 、 発熱
重大な副作用
脳浮腫 、 昏睡 、 痙攣 、 重篤な水中毒
上記以外の副作用
不眠 、 強直性痙攣 、 眠気 、 眩暈 、 過敏症 、 全身そう痒感 、 発疹 、 蕁麻疹 、 顔面蒼白 、 のぼせ 、 鼻炎 、 発汗 、 全身倦怠感

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • アレルギー性鼻炎
    • 下垂体前葉不全
    • 過敏症
    • 冠動脈血栓症
    • 狭心症
    • 高血圧を伴う循環器疾患
    • 高度動脈硬化症
    • 鼻疾患
  • 注意
    • 喘息
    • 発熱
    • 渇中枢異常を伴う症候性尿崩症
    • 飲水が増加する疾患
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
三環系抗うつ剤
低ナトリウム血症性の痙攣発作
イミプラミン塩酸塩
低ナトリウム血症性の痙攣発作

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

中枢性尿崩症。

用法・用量(添付文書全文)

小児:デスモプレシン酢酸塩水和物として1回2.5μg〜5μg[1〜2噴霧]を1日1〜2回鼻腔内に投与する。
成人:デスモプレシン酢酸塩水和物として1回5μg〜10μg[2〜4噴霧]を1日1〜2回鼻腔内に投与する。
投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減する。

副作用(添付文書全文)

本剤の承認時までの調査、デスモプレシン点鼻液協和の承認時までの調査及び1982年4月までの市販後の副作用頻度調査において1,305例中、副作用の発現例は159例(発現率12.2%)、237件であった。主な副作用は、頭痛66件(5.1%)、嘔気・嘔吐41件(3.1%)、浮腫25件(1.9%)、鼻粘膜刺激21件(1.6%)、水中毒[低ナトリウム血症]20件(1.5%)等であった。
また、本剤と同一成分であるデスモプレシン・スプレー10協和の承認時までの調査及び市販後の使用成績調査においては1,015例中、副作用及び臨床検査値異常の発現例は36例(発現率3.6%)、60件であった。主な副作用は頭痛6件(0.6%)、ヘモグロビン減少5件(0.5%)、食欲不振、嘔気各4件(0.4%)、顔面浮腫3件(0.3%)、嘔吐、腹痛、鼻出血、発熱、不眠、傾眠、鼻部不快感、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、BUN上昇、ヘマトクリット減少、尿蛋白陽性化各2件(0.2%)等であった(スプレー10再審査終了時)。
1.重大な副作用
脳浮腫、昏睡、痙攣等を伴う重篤な水中毒が現れることがあるので、過量な水分の摂取には十分注意し、異常が認められた場合には投与を中止し、高張食塩水の注入、フロセミドの投与等の適切な処置を行う(頻度不明)。
2.その他の副作用:次のような副作用(点鼻液、スプレー2.5、スプレー10)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行う。
1).代謝:(0.5〜5%未満)浮腫、低ナトリウム血症。
2).精神神経系:(0.5〜5%未満)頭痛、(0.5%未満)強直性痙攣、眠気、眩暈、不眠。
3).過敏症:(0.5%未満)全身そう痒感、発疹、顔面浮腫、蕁麻疹。
4).消化器:(0.5〜5%未満)嘔気・嘔吐、(0.5%未満)食欲不振、腹痛。
5).循環器:(0.5%未満)顔面蒼白、のぼせ。
6).その他:(0.5〜5%未満)鼻粘膜刺激、(0.5%未満)鼻炎、発汗、全身倦怠感、鼻出血、発熱。

使用上の注意(添付文書全文)

(慎重投与)
1.高血圧を伴う循環器疾患、高度動脈硬化症、冠動脈血栓症、狭心症の患者[血圧上昇により症状を悪化させる恐れがある]。
2.下垂体前葉不全を伴う患者[病状が不安定なため、水中毒等が発現しやすい]。
3.アレルギー性鼻炎を起こしたことのある患者。
4.鼻疾患を有する患者[鼻腔内投与のため吸収が安定しない恐れがある]。
5.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
1.多飲・多尿・低比重尿を示す疾患として中枢性尿崩症(バソプレシン感受性尿崩症)・心因性多飲症・腎性尿崩症・高カルシウム血症に基づく多尿症がある。これら各種疾患に基づく多尿を鑑別し、バソプレシン欠乏による尿崩症のみに使用する。
2.渇中枢異常を伴う症候性尿崩症の患者では水出納のバランスがくずれやすいので、本剤投与中は血清ナトリウム値に十分注意する。
3.本剤投与中に水中毒症状を来すことがあるので、次の点に注意する。
1).過度の飲水を避け、点滴・輸液による水分摂取にも注意する。
2).適正な飲水量、適正な用法の習得並びに維持量を決定するまで、入院するなど必要な処置をとることが望ましい。
3).本剤投与中は患者の状態を観察し、水中毒を示唆する症状(倦怠感、頭痛、悪心・嘔吐等)の発現に十分注意する。
4.水中毒の発現を予防するために患者及びその家族に次の点について十分説明・指導する。
1).指示された飲水量、用法・用量を厳守する。
2).過度に飲水してしまった場合は本剤の投与を行わない。発熱、喘息等の飲水が増加する疾患を合併している場合は特に注意する。
3).水中毒を示唆する症状(倦怠感、頭痛、悪心・嘔吐等)が現れた場合には直ちに投与を中断し、速やかに医師に連絡する。
4).他院や他科を受診する際には、本剤投与中である旨を担当医師に報告する。
5.尿量が自然に減少する患者がいるので観察を十分にし漫然と投与しない。
(相互作用)
併用注意:三環系抗うつ剤(イミプラミン塩酸塩等)[低ナトリウム血症性の痙攣発作の報告があるので、血清Na、血漿浸透圧等をモニターする(併用薬剤は抗利尿ホルモンを分泌し、水分貯留のリスクを増すことがある)]。
(高齢者への投与)
高齢者では生理機能が低下しているので症状を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳婦に投与する場合には授乳を中止させることが望ましい[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児及び乳児に対する安全性は確立していない。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:水分貯留並びに低ナトリウム血症のリスクが高まり、頭痛、冷感、嘔気、痙攣、意識喪失等が現れることがある。
2.過量投与時の処置:投与を中止し、水分を制限し、症状がある場合は等張若しくは高張食塩水の注入、フロセミドの投与等適切な処置を行う。
(適用上の注意)
1.投与時:投与前には吸収を安定させるため鼻をかむなどの注意をする。
2.スプレーによる鼻腔内投与法:
1).容器から保護キャップを外す(添付文書の図①参照)。
2).容器からストッパーを外す(添付文書の図②参照)。
3).親指で底部を支え、人差指と中指でポンプを押えて容器を持つ(添付文書の図③参照)。
注意1:本剤を初めて使用するときには、ポンプを数回(4回程度)押してチューブに薬液が吸い上げられるようにし、薬液が霧状に出てくることを確認してから使用する。また、長期間(1週間以上)使用していなかった場合等にもポンプを1回若しくは薬液が霧状に出てくるまで空打ちしてから使用する必要がある。
注意2:スプレー使用時には、瓶の内側のチューブの先端が必ず薬液の中に入っている状態で使用する。
4).頭を少し後ろに傾け、ノズルの先端を鼻腔に入れ、息を止めてスプレーする(添付文書の図④参照)。スプレー回数が複数の場合は、左右の鼻腔に交互にスプレーする。
5).スプレー後は薬液を鼻の奥まで行き渡らせるように、頭を後ろに傾けた状態で軽く鼻を押え、鼻から静かに息を吸うようにする(添付文書の図⑤参照)。
6).使用後はストッパーを取り付けノズルの先端をふいて、保護キャップをする。
*製品に同封されている「デスモプレシン・スプレー2.5協和のご使用にあたって」の説明文書も参照する。
3.保管:使用しないときは、冷蔵庫等で瓶を立てた状態にして保管する。
注意:ポケット等、体温が直接伝わるところに入れて携帯すると液漏れを起こす恐れがあるので、携帯時には収納ケースにおさめてバッグ等に入れて携帯する。
(その他の注意)
動物実験(ラット)で泌乳低下(母乳の出が悪くなる)の可能性が示唆されている。
(保管上の注意)
凍結を避けて10℃以下に保存する。

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