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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

モサプリドクエン酸塩錠2.5mg「テバ」の基本情報

後発品(加算対象)
一般名
製薬会社
薬価・規格
9.8円(2.5mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)

副交感神経の働きを活発にし消化管運動を亢進させることで、胃もたれなどの消化器症状を改善する薬

副交感神経刺激薬(消化管運動亢進薬)
  • ガスモチン
  • アコファイド
  • ベサコリン
  • アボビス
効能・効果
  • 慢性胃炎の悪心
  • 慢性胃炎の嘔吐
  • 慢性胃炎の消化器症状
  • 慢性胃炎の胸やけ
注意すべき副作用
劇症肝炎 、 黄疸 、 著しいAST上昇 、 AST上昇 、 GOT上昇 、 著しいALT上昇 、 ALT上昇 、 GPT上昇 、 著しいγ−GTP上昇 、 γ−GTP上昇
用法・用量(主なもの)
  • モサプリドクエン酸塩として1日15mgを3回に分けて食前又は食後に経口投与する
禁忌・原則禁忌
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 授乳婦

副作用

主な副作用
AST上昇 、 GOT上昇 、 ALT上昇 、 GPT上昇 、 γ−GTP上昇 、 過敏症 、 浮腫 、 蕁麻疹 、 発疹 、 好酸球増多 、 白血球減少
重大な副作用
劇症肝炎 、 黄疸 、 著しいAST上昇 、 著しいALT上昇 、 著しいγ−GTP上昇 、 重篤な肝機能障害
上記以外の副作用
下痢 、 軟便 、 口渇 、 腹痛 、 嘔気 、 嘔吐 、 味覚異常 、 腹部膨満感 、 口内しびれ感 、 舌しびれ感 、 口唇しびれ感 、 Al−P上昇 、 ビリルビン上昇 、 心悸亢進 、 眩暈 、 ふらつき 、 頭痛 、 倦怠感 、 中性脂肪上昇 、 振戦

注意事項

患者の属性に応じた注意事項
  • 原則禁止
    • 授乳婦
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
抗コリン作用を有する薬剤
本剤の作用が減弱
アトロピン
本剤の作用が減弱
ブチルスコポラミン
本剤の作用が減弱

処方理由

消化管運動調整薬
この薬をファーストチョイスする理由(2018年11月更新)
  • ・副作用が少なく、感染性胃腸炎後の症例や、GERD、FDまで幅広く効果が認められる。(50歳代病院勤務医、消化器内科)

  • ・連用による副作用が少なく、全腸管に作用する点。保険病名としても使いやすい。(40歳代診療所勤務医、消化器内科)

  • ・PPIやSNRIとの併用、機能性胃腸症など使用頻度が多いが、まずまず使いやすい印象。(50歳代病院勤務医、麻酔科)

  • ・昔からの薬で使い慣れている点、大きな副作用がなく長期投与しても特に問題が起こっていない点。(50歳代病院勤務医、小児科)

  • ・食後投与が可能であるので使いやすい。妊娠可能な女性にはプリンペラン、男性や一時使用では食前でナウゼリンを使用している。(60歳代開業医、循環器内科)

消化管運動調整薬
この薬をファーストチョイスする理由(2016年8月更新)
  • ・以前はアボビスを使っていたが、現在は圧倒的にガスモチンが多い。逆流性食道炎患者には効果が実感できる。(60歳代病院勤務医、一般外科)

  • ・漢方では大建中湯や六君子湯などもよく使いますが、ガスモチンは安定した効果と副作用の少なさで気に入っています。(50歳代病院勤務医、一般外科)

  • ・自分でいろいろ服用したことがあるが、効きも良く、また割線があり半分にできるため症状に応じ調節しやすい。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・女性の場合効きすぎて下痢になる事もあるが、他の薬と比べて副作用がなく安心に使用できる。(50歳代病院勤務医、消化器内科)

  • ・副作用が少ないですし、大半の医療施設で採用されているため、非常勤で働くことが多い私には便利です。(50歳代病院勤務医、一般内科)

消化管運動調整薬
この薬をファーストチョイスする理由(2015年3月更新)
  • ・上部消化管、下部消化管共に効果があるので、胃食道逆流症や慢性の便秘の症例に好んで使っている。一人だけ軽度の肝障害を来した症例があったが、中止すると改善された。(60代病院勤務医、一般外科)

  • ・ドパミンD2受容体遮断作用がなく、QT延長作用などの副作用が少ないから。(50代病院勤務医、一般内科)

  • ・食前と食後のいずれでも処方できるところでしょうか。食後すぐに「胃もたれ」がすると訴える患者には、食前に処方しています。同様に「吐き気」がするという患者にも、食前に処方しています。(60代開業医、一般内科)

  • ・消化管の運動を調整する作用があるから。消化管運動が悪い場合も、消化管運動が良すぎる(下痢)場合も、両者ともに適度の状態に戻してくれる。(30代病院勤務医、総合診療科)

  • ・安定した有効性がある。慢性的な嘔気や食思不振での定期投与も有効だが、胃もたれ症状の頓用使用でも有効。剤形が他の薬剤と区別しやすく、自己調節の指示をしやすい。(30代病院勤務医、消化器内科)

  • ・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を処方開始するときに一緒に出している。投与初期の悪心、食欲不振はかなり抑えられる。(40代病院勤務医、精神科)

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)。

用法・用量(添付文書全文)

モサプリドクエン酸塩として1日15mgを3回に分けて食前又は食後に経口投与する。

副作用(添付文書全文)

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:劇症肝炎、著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ−GTP上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸が現れることがあり、死亡に至った例もあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:浮腫、蕁麻疹、発疹。
2).血液:好酸球増多、白血球減少。
3).消化器:下痢・軟便、口渇、腹痛、嘔気・嘔吐、味覚異常、腹部膨満感、口内しびれ感(舌しびれ感、口唇しびれ感等を含む)。
4).肝臓:ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、Al−P上昇、γ−GTP上昇、ビリルビン上昇。
5).循環器:心悸亢進。
6).精神神経系:眩暈・ふらつき、頭痛。
7).その他:倦怠感、中性脂肪上昇、振戦。

使用上の注意(添付文書全文)

(重要な基本的注意)
1.一定期間(通常2週間)投与後、消化器症状の改善について評価し、投与継続の必要性について検討する。
2.劇症肝炎や重篤な肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、長期にわたって漫然と投与しない(なお、本剤投与中は、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う)。また、患者に対し、本剤投与後に倦怠感、食欲不振、尿濃染、眼球結膜黄染等の症状が現れた場合は、本剤を中止し、医師等に連絡するよう指導する。
(相互作用)
併用注意:抗コリン作用を有する薬剤(アトロピン、ブチルスコポラミン等)[本剤の作用が減弱する可能性があるので、抗コリン剤を服用する場合は、服用間隔をあけるなど注意する(本剤の消化管運動の促進作用は、コリン作動性神経の賦活により発現するため、抗コリン剤の併用により本剤の作用が抑制される)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では腎機能、肝機能等の生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、慢性胃炎に伴う消化器症状に用いる際に、副作用が発現した場合には、減量(例えば1日7.5mg)するなど適切な処置を行う。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の女性に投与することを避け、やむを得ず投与する場合は、授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁への移行が報告されている]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
げっ歯類に臨床通常用量の100〜330倍(30〜100mg/kg/日)を長期間経口投与した試験(ラット104週間、マウス92週間)において、腫瘍(肝細胞腺腫及び甲状腺濾胞性腫瘍)の発生率の上昇が認められた。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。

処方薬辞典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。