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セレキノン錠100mgの基本情報
基本情報
- 過敏性腸症候群
- 慢性胃炎の曖気
- 慢性胃炎の悪心
- 慢性胃炎の消化器症状
- 慢性胃炎の腹部疼痛
- 慢性胃炎の腹部膨満感
- 〈慢性胃炎における消化器症状〉トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300mgを3回に分けて経口投与する
- 年齢、症状により適宜増減する
- 〈過敏性腸症候群〉トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300〜600mgを3回に分けて経口投与する
副作用
注意事項
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年1月更新)
・20年以上前からある薬剤だが、下痢にも便秘にもそれなりに効果がある。現在はポリフルやイリボーなどのIBS専門の薬を使うのが主流だと思うが、自分は昔から使い慣れている薬の方が安心して使える気がする。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・下痢型・便秘型双方に使用可能なので頻用しているが、基本的には軽症にしか処方していない。中等度以上は専門医の先生方へ紹介している。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・古くからある薬剤だが、気になる副作用もなく、一定の効果もあり、使い慣れていることもあってよく処方している。(60歳代開業医、精神科)
・下痢型にも便秘型にも一定の効果があり、副反応も比較的、少ない印象。(40歳代病院勤務医、上記以外の診療科)
・下痢型にも便秘型にも効果があるし、腹痛のコントロールに向いている。(50歳代開業医、消化器内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年5月更新)
・使い慣れている。古いクスリだが淘汰されずに現在まで残っているのは存在意義があるからだと思う。(50歳代病院勤務医、小児科)
・過敏性腸症候群としっかり診断されていない方において、それほどの有害事象を起こすこともなく、整腸剤と併用すると意外に患者さん受けがよいことがある。(50歳代診療所勤務医、糖尿病科)
・下痢と便秘という症状自体に速効性はないが、時間をかけて腸の調子が整ってくると症状軽快が持続しやすい。(50歳代診療所勤務医、消化器内科)
・セレキノンから始め、効果が不十分な場合は下痢型ではイリボー、便秘型ではリンゼスやアミティーザなどを使う。同時にプロバイオを併用する。トランコロンやコロネルはあまり効かない印象が強い。(60歳代病院勤務医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年1月更新)
・昔からある薬で使い慣れている。大きな副作用もあまり経験ない。最近は新しい薬が出ていますが、当院にはまだ採用されていません。(40歳代病院勤務医、消化器内科)
・使いやすくて、患者様から自覚症状の改善の声がよく聞かれています。比較的安価なのも長所です。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・消化管機能調整薬で、消化管の動きを整えている印象がある。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・下痢型、便秘型両方に効果あり、副作用ほぼなし。(50歳代病院勤務医、消化器外科)
・腸管の動きを落ち着かせるという意味で、IBSの基本の薬だと思っている。ただし単剤で使用するのではなく、必ずチアトンなどの鎮痛剤や漢方薬などと併用している。(50歳代開業医、消化器内科)
・イリボー、コロネルなどを使用したことがあるが、効果ははっきりしなかったため中止し、セレキノンと下痢がひどい時はロペミンを使用している。副作用もはっきりして使い慣れていることを第一にしている。(60歳代開業医、一般内科)
・下痢症状に対してはコロネルなどの効果がよいと思うが、過敏性腸症候群によると思われる腹痛の軽減に関しては、セレキノンが非常に効果的と思われる。(40歳代病院勤務医、上記以外の内科系専門科)
添付文書
1). 慢性胃炎における消化器症状(腹部疼痛、悪心、曖気、腹部膨満感)。
2). 過敏性腸症候群。
〈慢性胃炎における消化器症状〉
トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300mgを3回に分けて経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
〈過敏性腸症候群〉
トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300〜600mgを3回に分けて経口投与する。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1%未満)便秘、下痢、腹鳴、口渇、口内しびれ感、悪心、嘔吐。
2). 循環器:(0.1%未満)心悸亢進。
3). 精神神経系:(0.1%未満)眠気、めまい、倦怠感、頭痛。
4). 過敏症:(0.1%未満)発疹、蕁麻疹、そう痒感。
5). 泌尿器:(0.1%未満)排尿障害、尿閉。
発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(非臨床試験で乳汁への移行が認められている)〔16.3.4参照〕。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)
室温保存。
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