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ナゼア注射液0.3mgの基本情報
基本情報
抗がん薬による嘔吐中枢への刺激を阻害し、悪心(吐き気)・嘔吐を抑える薬
- カイトリル
- ナゼア
- アロキシ
- 抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状<悪心・嘔吐>
- 通常、成人にはラモセトロン塩酸塩として0.3mgを1日1回静脈内投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- また、効果不十分な場合には、同用量を追加投与できる
- ただし、1日量として0.6mgを超えないこととする
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- フルボキサミン
- 本剤の血中濃度が上昇し副作用が増強
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2019年6月更新)
・治療前に内服できるので比較的多く使いました。(60歳代病院勤務医、消化器外科)
・時間外に主治医の代わりに処方するだけであるが、抗腫瘍剤の吐気にも対応できているようで、信頼感がある。(60歳代病院勤務医、小児科)
・テモゾロミド内服と一緒に処方し、効果を実感している。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
・抗癌薬副作用の嘔気に効果のある印象。内服もできる。使い慣れている。(40歳代病院勤務医、小児科)
・小回りの利く使用方法が気に入っている。(50歳代病院勤務医、腎臓内科)
添付文書
シスプラチン等の抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状<悪心・嘔吐>。
(効能又は効果に関連する注意)
本剤は強い悪心、嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用すること。
通常、成人にはラモセトロン塩酸塩として0.3mgを1日1回静脈内投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。また、効果不十分な場合には、同用量を追加投与できる。
ただし、1日量として0.6mgを超えないこととする。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシー(気分不良、胸内苦悶感、呼吸困難、喘鳴、顔面潮紅、発赤、そう痒感、チアノーゼ、血圧低下等)を起こすことがある。
11.1.2. てんかん様発作(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜1%未満)皮疹、(0.1%未満)そう痒感、(頻度不明)発赤。
2). 精神神経系:(0.1〜1%未満)頭痛、頭重。
3). 消化器:(0.1〜1%未満)下痢、便秘。
4). 腎臓:(0.1〜1%未満)BUN上昇、血中クレアチニン上昇。
5). 肝臓:(1〜5%未満)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、ビリルビン上昇等)。
6). その他:(0.1〜1%未満)体熱感、しゃっくり、頭部のほてり、(0.1%未満)舌のしびれ感。
(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ラットにおいて乳汁中への移行が報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
患者の状態を観察しながら慎重に投与し、副作用が発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと(一般に生理機能が低下している)。
(相互作用)
本剤は、主として肝臓の薬物代謝酵素CYP1A2及びCYP2D6により代謝される〔16.4参照〕。
10.2. 併用注意:
フルボキサミン[本剤の血中濃度が上昇し副作用が増強されるおそれがある(フルボキサミンのCYP1A2阻害作用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。
(取扱い上の注意)
20.1. 開封後は湿気を避けて遮光して保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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