処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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グリセリン浣腸「オヲタ」小児用30の基本情報
基本情報
- 便秘
- 腸疾患時の排便
- 1回1個を直腸内に注入する
- なお、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 腸管穿孔
- 嘔吐
- 急性腹症
- 腸管内出血
- 激しい腹痛
- 吐気
- 下部消化管術直後
- 腹腔内炎症
- 慎重投与
- 重症硬結便
- 重篤な心疾患
- 腸管麻痺
- 腸管炎症
- 腸管創傷
- 肛門炎症
- 肛門創傷
- 禁止
- 虚弱者(衰弱者を含む)
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 妊婦・産婦
- 乳児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 乳児(0日〜364日)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
添付文書
便秘、腸疾患時の排便。
1回1個を直腸内に注入する。なお、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.過敏症:(頻度不明)発疹等[このような場合には投与を中止する]。
2.消化器:(頻度不明)腹痛、腹鳴、腹部膨満感、直腸不快感、肛門部違和感・肛門部熱感、残便感等。
3.循環器:(頻度不明)血圧変動。
(禁忌)
1.腸管内出血、腹腔内炎症のある患者、腸管穿孔又はその恐れのある患者[腸管外漏出による腹膜炎の誘発、蠕動運動亢進作用による症状の増悪、グリセリンの吸収による溶血、腎不全を起こす恐れがある]。
2.全身衰弱の強い患者[強制排便により衰弱状態を悪化させ、ショックを起こす恐れがある]。
3.下部消化管術直後の患者[蠕動運動亢進作用により腸管縫合部の離解をまねく恐れがある]。
4.吐気、嘔吐又は激しい腹痛等、急性腹症が疑われる患者[症状を悪化させる恐れがある]。
(慎重投与)
1.局所に炎症・創傷(腸管炎症・腸管創傷、肛門炎症・肛門創傷)のある患者[出血を促しグリセリンが吸収され溶血を、また、腎不全を起こす恐れがある]。
2.腸管麻痺のある患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪させる恐れがある]。
3.重症硬結便のある患者[浣腸剤では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪させる恐れがある]。
4.重篤な心疾患のある患者[症状を増悪させる恐れがある]。
5.乳児[患児側の反応を十分に把握できない場合、過量投与に陥りやすい]。
6.高齢者、妊婦。
(重要な基本的注意)
連用による耐性増大等のため効果が減弱し薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避ける。
(高齢者への投与)
高齢者では過度の瀉下作用により体液量減少等を来し、脱水等を起こすことがあるので、少量から開始するなど慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦:妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
2.流早産:子宮収縮を誘発して流早産を起こす危険性があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
(適用上の注意)
1.投与時:
1).浣腸用にのみ使用する。
2).注入に際し、直腸粘膜を損傷することがあるので、慎重に挿入する(挿入時、損傷を起こし、出血がみられた場合、グリセリンが血管内に入り、溶血を起こす恐れがある)。
3).患者の状態を観察しながら投与し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止する。
2.投与後:連続の使用を避け、1個を1回で使用し、使用残液は容器ごと廃棄する。
(取扱い上の注意)
安定性試験:長期保存試験の結果より、グリセリン浣腸「オヲタ」150、グリセリン浣腸「オヲタ」120、グリセリン浣腸「オヲタ」60及びグリセリン浣腸「オヲタ」小児用30は通常の市場流通下において3.5年間安定であることが確認された。
(本剤の使用方法)
本剤は薬液の完全密封構造になっている。使用の際は次記の方法に従い、使用する。詳細は、添付の「取り扱い方法と注意点」を参照する。
1.使用前に容器を袋ごとお湯(50℃未満)に入れ、体温程度に温める(チューブは折り曲げず、必ず袋ごと温める)。
2.ストッパーの先端を成人は5〜7、小児は3〜4に合わせる。
3.チューブを上向きにし、アダプターを左右どちらかに1回転して開栓する(回し過ぎてもアダプターがはずれる心配はない)。
4.キャップを回しながらはずす(キャップ内側の潤滑剤をチューブ先端全体に塗布できる)。
5.幼児以上の場合、挿入時の体位は左側臥位で、ひざを軽くお腹の方に曲げてやや前屈の姿勢になる(立った状態での浣腸は危険なので行わない)。乳児の場合は仰臥位にし、両足を持ちあげる(立った状態での浣腸は危険なので行わない)。
6.初めにチューブの先端を持って1〜2cm挿入し、その後ストッパーを持ちながら、ゆっくり挿入する。小児用30では初めからストッパーを持つ。(挿入の目安;成人:5〜7cm、小児:3〜4cm)[チューブが途中で挿入できなくなった場合は無理しない。深く挿入し過ぎるとチューブの先端が直腸壁にぶつかり、直腸粘膜を傷つける恐れがあるので危険である。挿入中に抵抗感・不快感を感じたときは、挿入を中止する]。
7.浣腸液は少しずつゆっくりと注入し、注入後、チューブを静かに抜き取り、肛門部をティッシュ等で押さえ、便意が強くなってから排便させる[浣腸液の注入時に、不快感・抵抗感を感じたときは、注入を中止する。チューブを抜き取った際、チューブとストッパーの付着物に血液が混じっていないか確認する]。
8.排便に伴い血圧変動などで気分が悪くなることがあるので、注意する。
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