処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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炭酸水素ナトリウム「NikP」の基本情報
基本情報
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3:重曹)を主成分とし、酸の中和作用や発泡・膨張作用などにより、アシドーシス、胃炎や便秘などの消化器症状、めまいなどを改善したり、発泡剤などとして使われる薬
- 炭酸水素ナトリウム,重曹,重曹錠
- メイロン
- 新レシカルボン
- ビットサン
- 尿酸排泄の促進
- 痛風発作の予防
- アシドーシスの改善
- 胃炎の症状の改善
- 胃炎の制酸作用
- 胃潰瘍の症状の改善
- 胃潰瘍の制酸作用
- 胃下垂症の症状の改善
- 胃下垂症の制酸作用
- 胃酸過多症の症状の改善
- 胃酸過多症の制酸作用
- 急性胃炎の症状の改善
- 急性胃炎の制酸作用
- 十二指腸潰瘍の症状の改善
- 十二指腸潰瘍の制酸作用
- 上気道炎の粘液溶解
- 上気道炎の補助療法
- 上部消化管機能異常の症状の改善
- 上部消化管機能異常の制酸作用
- 神経性食思不振の症状の改善
- 神経性食思不振の制酸作用
- 慢性胃炎の症状の改善
- 慢性胃炎の制酸作用
- 薬剤性胃炎の症状の改善
- 薬剤性胃炎の制酸作用
- 1.経口:炭酸水素ナトリウムとして、1日3〜5gを数回に分割経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 2.含嗽・吸入:1回量1〜2%液100mLを1日数回含嗽、吸入に用いる
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 高ナトリウム血症
- ナトリウム摂取制限
- 浮腫
- ヘキサミン投与中
- 妊娠高血圧症候群
- 慎重投与
- 重篤な消化管潰瘍
- 心機能障害
- 腎障害
- 肺機能障害
- 低クロル性アルカローシス等の電解質失調
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- ヘキサミン
- 効果を減弱
- ヘキサミン注
- 効果を減弱
- カルシウム製剤
- milk−alkali syndrome
- カルシウム製剤
- 高カルシウム血症
- カルシウム製剤
- 高窒素血症
- カルシウム製剤
- アルカローシス
- 大量の牛乳
- カルシウムを含むもの<干しえび、バジル、煮干し、牛乳、乳製品 など>
処方理由
添付文書
1.経口:
1).次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
2).アシドーシスの改善。
3).尿酸排泄の促進と痛風発作の予防。
2.含嗽・吸入:上気道炎の補助療法(粘液溶解)。
1.経口:炭酸水素ナトリウムとして、1日3〜5gを数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
2.含嗽・吸入:1回量1〜2%液100mLを1日数回含嗽、吸入に用いる。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.代謝異常:(頻度不明)アルカローシス、ナトリウム蓄積による浮腫等[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。
2.消化器:(頻度不明)胃部膨満、胃酸二次的分泌(胃酸リバウンド現象)。
(禁忌)
1.(経口)ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠高血圧症候群等)[ナトリウム貯留増加により、症状が増悪する恐れがある]。
2.(経口)ヘキサミン投与中の患者。
(慎重投与)
1.(経口)重篤な消化管潰瘍のある患者[炭酸ガス発生による二次的胃酸分泌(リバウンド現象)のため潰瘍を悪化させる恐れがある]。
2.(経口)腎障害のある患者[ナトリウム貯留による浮腫が現れることがある]。
3.(経口)心機能障害のある患者[ナトリウムの貯留により症状が悪化する恐れがある]。
4.(経口)肺機能障害のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
5.(経口)低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者[症状が悪化する恐れがある]。
(相互作用)
1.(経口)併用禁忌:ヘキサミン(ヘキサミン静注液)[本剤はヘキサミンの効果を減弱させることがある(ヘキサミンは酸性尿中でホルムアルデヒドとなり抗菌作用を発現するが、本剤は尿のpHを上昇させヘキサミンの効果を減弱させる)]。
2.併用注意:本剤は制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄にも影響を与えることがある。
(経口)大量の牛乳、カルシウム製剤[milk−alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する(<機序>代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウムの再吸収が増加する<危険因子>高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
人における報告はないが、慢性的な使用は全身性アルカローシスになる恐れがある。また、ナトリウム貯留により浮腫や体重増加の恐れがあるので、治療の有益性が危険性を上回るか否かを考慮する。母乳中の移行については不明。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
胃酸分泌試験において、ペンタガストリンやヒスタミンの効果に拮抗するので、検査日の朝は服用しないほうが良い。また、全身及び尿のpH値を変化させる恐れがある。
(過量投与)
1.過量投与時の症状:アルカローシス(悪心、嘔吐、頭痛、筋脱力感、テタニー等)、高ナトリウム血症(口渇、情緒不安、脱力感、痙攣、傾眠、失見当識、意識障害等)。
2.過量投与時の処置:本剤の投与を中止する(必要に応じて、電解質補正や輸液療法等適切な処置を行う)。
(保管上の注意)
1.防湿(固結する場合があるが品質には影響がない)。
2.気密容器。
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