処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
レバミピド錠100mg「オーツカ」の基本情報
基本情報
消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬
- アルサルミン
- プロマック
- ガストローム
- セルベックス
- ムコスタ
- 胃潰瘍
- 急性胃炎の胃粘膜病変の改善
- 急性胃炎の胃粘膜出血の改善
- 急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
- 急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
- 急性胃炎の胃粘膜びらんの改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜びらんの改善
- 〈胃潰瘍〉通常、成人には1回レバミピドとして100mg(本剤:1錠)を1日3回、朝、夕及び就寝前に経口投与する
- 〈次記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期〉通常、成人には1回レバミピドとして100mg(本剤:1錠)を1日3回経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2020年10月更新)
・急性胃粘膜障害の際にはアルロイドGが効果的だと思いますが、通常これらの防御因子増強薬を使用するのは『念のため』という場合が多く、その場合にはレバミピドが錠剤なので使いやすく、ほぼこれ1剤です。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・剤形が小さく内服しやすいと思います。実際に上部消化管出血がみられてしまっている場合にはアルロイドGを、亜鉛の補充まで考える場合はプロマックを考慮します。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・副作用が少なく、内服もしやすいのでよく使っています。逆流性食道炎の症状が強い方にはアルロイドGを使うことも多いです。(30歳代診療所勤務医、総合診療科)
・急性慢性に効く。防御因子増強剤の中では最も効果が高い。PPIのような認知症の心配もない。(50歳代病院勤務医、消化器外科)
・ある程度のエビデンスがあり、副作用がなく、ジェネリックもあり、患者負担も少ない。(60歳代開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年2月更新)
・NSAIDsに併用することが多く、製剤が小さくて飲みやすいレバミピドを処方している。胃潰瘍が見つかった場合には、PPIかボノプラザンに加えてアルギン酸ナトリウムを併用している。ポラプレジンクは亜鉛欠乏もあるような時に使用していたが、亜鉛製剤が使用可能になってからは使用頻度が減っている。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・急性胃粘膜症候群などに、稀に効くことがあります。でもこの系統の薬は、以前の脳循環代謝改善薬のように、臨床効果を証明するエビデンスを示せないものは廃止すべきである。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・古くから使われているので安心。消化管出血をきたしている場合には、アルロイドGも安定していて止血作用も期待できるので、頻度が比較的高い。(60歳代病院勤務医、消化器外科)
・他も使用しますが頻度的に圧倒的に多いと思います。副作用がない安心感と自分自身も服用しているから患者さんにも処方しやすい。(60歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・研修医のときからロキソニンとムコスタで「ロキムコ」として処方している。特段それに疑問を思ったこともない(30歳代病院勤務医、皮膚科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年6月更新)
・NSAIDs投与時に、胃のみならず小腸や大腸の粘膜防御が期待できる。ミソプロストールの使えない若年女性に最も使いやすい。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・胃酸の分泌抑制や消化管の運動改善といったはっきりとした効果はないが、患者さんによっては症状が明らかに改善する人がいる。プラセボ効果は否定できませんが。(50歳代開業医、消化器内科)
・NSAIDsと併用しやすいためよく使いますが、どれほど防御的になっているのか懐疑的なところはあります。(50歳代開業医、一般内科)
・本当はアルロイドGが良いと思っているが、薬価、飲みやすさ、手軽さなどを考えレバミピドの処方が多くなる。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・防御因子増強薬はほとんど使用しなくなったが、NSAIDsとの併用でレバミピドを処方することがある。慣習的な処方であるが、一応少ないながらもエビデンスがあるため。(50歳代病院勤務医、消化器内科)
・H2ブロッカーが有効でない人もこれが効く人が結構います。自分で飲んでみて胃の不快感から開放されたことがあり、それ以来使用してます。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・ロキソニンと抱き合わせで処方しても保険審査で切られないので。効果の程はよく分からない。(30歳代病院勤務医、外科系専門科)
添付文書
1). 胃潰瘍。
2). 次記疾患の胃粘膜病変(胃粘膜びらん、胃粘膜出血、胃粘膜発赤、胃粘膜浮腫)の改善:急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期。
〈胃潰瘍〉
通常、成人には1回レバミピドとして100mg(本剤:1錠)を1日3回、朝、夕及び就寝前に経口投与する。
〈次記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期〉
通常、成人には1回レバミピドとして100mg(本剤:1錠)を1日3回経口投与する。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)。
11.1.2. 白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)。
11.1.3. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜0.5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒感、薬疹様湿疹等の過敏症状、(頻度不明)蕁麻疹。
2). 精神神経系:(頻度不明)しびれ、めまい、眠気。
3). 消化器:(0.1〜0.5%未満)便秘、腹部膨満感、下痢、味覚異常、(0.1%未満)嘔気、胸やけ、腹痛、げっぷ、(頻度不明)口渇、嘔吐。
4). 肝臓:(0.1%未満)AST上昇、ALT上昇、(頻度不明)γ−GTP上昇、Al−P上昇[トランスアミナーゼが著しく上昇した場合や発熱、発疹等が同時にあらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと]。
5). 血液:(頻度不明)血小板減少、白血球減少、顆粒球減少。
6). その他:(0.1%未満)浮腫、咽頭部異物感、(頻度不明)乳腺腫脹、乳房痛、女性化乳房、乳汁分泌誘発、動悸、発熱、顔面潮紅、舌のしびれ、咳、息苦しい、脱毛、月経異常、BUN上昇。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
消化器症状等の副作用に注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)
室温保存。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。