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ムコスタ顆粒20%の基本情報
基本情報
消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬
- アルサルミン
- プロマック
- ガストローム
- セルベックス
- ムコスタ
- 胃潰瘍
- 急性胃炎の胃粘膜病変の改善
- 急性胃炎の胃粘膜出血の改善
- 急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
- 急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
- 急性胃炎の胃粘膜糜爛の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜糜爛の改善
- 1.胃潰瘍:1回レバミピドとして100mg(本剤:0.5g)を1日3回、朝、夕及び就寝前に経口投与する
- 2.急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(糜爛、出血、発赤、浮腫)の改善:1回レバミピドとして100mg(本剤:0.5g)を1日3回経口投与する
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2020年10月更新)
・急性胃粘膜障害の際にはアルロイドGが効果的だと思いますが、通常これらの防御因子増強薬を使用するのは『念のため』という場合が多く、その場合にはレバミピドが錠剤なので使いやすく、ほぼこれ1剤です。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・剤形が小さく内服しやすいと思います。実際に上部消化管出血がみられてしまっている場合にはアルロイドGを、亜鉛の補充まで考える場合はプロマックを考慮します。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・副作用が少なく、内服もしやすいのでよく使っています。逆流性食道炎の症状が強い方にはアルロイドGを使うことも多いです。(30歳代診療所勤務医、総合診療科)
・急性慢性に効く。防御因子増強剤の中では最も効果が高い。PPIのような認知症の心配もない。(50歳代病院勤務医、消化器外科)
・ある程度のエビデンスがあり、副作用がなく、ジェネリックもあり、患者負担も少ない。(60歳代開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年2月更新)
・NSAIDsに併用することが多く、製剤が小さくて飲みやすいレバミピドを処方している。胃潰瘍が見つかった場合には、PPIかボノプラザンに加えてアルギン酸ナトリウムを併用している。ポラプレジンクは亜鉛欠乏もあるような時に使用していたが、亜鉛製剤が使用可能になってからは使用頻度が減っている。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)
・急性胃粘膜症候群などに、稀に効くことがあります。でもこの系統の薬は、以前の脳循環代謝改善薬のように、臨床効果を証明するエビデンスを示せないものは廃止すべきである。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・古くから使われているので安心。消化管出血をきたしている場合には、アルロイドGも安定していて止血作用も期待できるので、頻度が比較的高い。(60歳代病院勤務医、消化器外科)
・他も使用しますが頻度的に圧倒的に多いと思います。副作用がない安心感と自分自身も服用しているから患者さんにも処方しやすい。(60歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・研修医のときからロキソニンとムコスタで「ロキムコ」として処方している。特段それに疑問を思ったこともない(30歳代病院勤務医、皮膚科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年6月更新)
・NSAIDs投与時に、胃のみならず小腸や大腸の粘膜防御が期待できる。ミソプロストールの使えない若年女性に最も使いやすい。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・胃酸の分泌抑制や消化管の運動改善といったはっきりとした効果はないが、患者さんによっては症状が明らかに改善する人がいる。プラセボ効果は否定できませんが。(50歳代開業医、消化器内科)
・NSAIDsと併用しやすいためよく使いますが、どれほど防御的になっているのか懐疑的なところはあります。(50歳代開業医、一般内科)
・本当はアルロイドGが良いと思っているが、薬価、飲みやすさ、手軽さなどを考えレバミピドの処方が多くなる。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・防御因子増強薬はほとんど使用しなくなったが、NSAIDsとの併用でレバミピドを処方することがある。慣習的な処方であるが、一応少ないながらもエビデンスがあるため。(50歳代病院勤務医、消化器内科)
・H2ブロッカーが有効でない人もこれが効く人が結構います。自分で飲んでみて胃の不快感から開放されたことがあり、それ以来使用してます。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・ロキソニンと抱き合わせで処方しても保険審査で切られないので。効果の程はよく分からない。(30歳代病院勤務医、外科系専門科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年4月更新)
・最近の胃粘膜防御因子剤としてはムコスタが一番効果が高い。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・症例報告レベルだが、小腸粘膜改善効果により栄養状態改善が期待される報告があるので、最近処方頻度が増えてきている。(40歳代病院勤務医、救急科)
・何も制約のない患者には採用薬であるレバミピドを処方しますが、最近は透析患者の対応が多く、レバミピドにはMgが配合されているので、処方機会が減少しています。(50歳代病院勤務医、一般外科)
・1日3回内服可能な錠剤なので、NSAIDsとセットで内服させるにはちょうど良い。小腸潰瘍の予防効果も期待できそう。(40歳代病院勤務医、一般内科)
・錠剤が比較的小さいくて飲みやすいのと、ピロリ菌の炎症に対して効果があると言われているから。(50歳代開業医、総合診療科)
・胃粘膜のPG増加作用、胃粘膜保護作用、活性酸素抑制作用、胃粘膜への炎症性細胞浸潤抑制作用、損傷胃粘膜修復作用など特徴が多く、さらに錠剤で服用しやすいので気に入っています。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
添付文書
1.胃潰瘍。
2.次記疾患の胃粘膜病変(胃粘膜糜爛、胃粘膜出血、胃粘膜発赤、胃粘膜浮腫)の改善:急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期。
1.胃潰瘍:1回レバミピドとして100mg(本剤:0.5g)を1日3回、朝、夕及び就寝前に経口投与する。
2.急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(糜爛、出血、発赤、浮腫)の改善:1回レバミピドとして100mg(本剤:0.5g)を1日3回経口投与する。
調査症例10,047例中54例(0.54%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。このうち65歳以上の高齢者3,035例では18例(0.59%)に副作用がみられた。副作用発現率、副作用の種類においても高齢者と非高齢者で差は認められなかった(ムコスタ錠100の承認時及び再審査終了時)。
次の副作用には別途市販後に報告された自発報告を含む。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).白血球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明):白血球減少、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).過敏症:(0.1%未満)発疹、そう痒感、薬疹様湿疹等の過敏症状、(頻度不明)蕁麻疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2).精神神経系:(頻度不明)しびれ、眩暈、眠気。
3).消化器:(0.1%未満)便秘、腹部膨満感、下痢、嘔気・嘔吐、胸やけ、腹痛、げっぷ、味覚異常等、(頻度不明)口渇。
4).肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇等[トランスアミナーゼが著しく上昇した場合や発熱、発疹等が同時に現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
5).血液:(0.1%未満)白血球減少、顆粒球減少等、(頻度不明)血小板減少。
6).その他:(0.1%未満)月経異常、BUN上昇、浮腫、咽頭部異物感、(頻度不明)乳腺腫脹、乳房痛、女性化乳房、乳汁分泌誘発、動悸、発熱、顔面潮紅、舌のしびれ、咳、息苦しい、脱毛。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、消化器症状等の副作用に注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(保管上の注意)
湿度の影響を受けやすいので、使用の都度キャップをしっかり締める(プラスチックボトル製品)。
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