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テプレノンカプセル50mg「YD」の基本情報
基本情報
消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬
- アルサルミン
- プロマック
- ガストローム
- セルベックス
- ムコスタ
- 胃潰瘍
- 急性胃炎の胃粘膜病変の改善
- 急性胃炎の胃粘膜出血の改善
- 急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
- 急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
- 急性胃炎の胃粘膜糜爛の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜糜爛の改善
- テプレノンとして150mgを1日3回に分けて食後に経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2020年10月更新)
・昔からある薬で、他の保護薬との違いはあまりないように思うが、コストパフォーマンスがよく、副作用も経験ない。(50歳代その他、一般内科)
・防御機能に加えて粘膜修復作用も併せ持っているので、内視鏡で胃炎が認められたら使っている。(50歳代診療所勤務医、消化器内科)
・他の医師が処方したものをdo処方することが多いのでそうなっています。腎機能が落ちている患者にアルミニウムは使えませんが、幼児には液体のアルロイド、年長児には錠剤のムコスタやセルベックスを使うことが多いと思います。(60歳代病院勤務医、小児科)
・防御作用が強い。他薬との併用がしやすい。安い。ビタミンE配合。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年2月更新)
・小腸潰瘍への効果やEGFR−TKIの有害事象予防効果など、様々な効果も報告されていることから処方を続けています。(50歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・相互作用が特になく、口当たりもよい。効果も悪くなく、患者さんも「あの胃薬をまたください」と言われる。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・分3で内服する製剤であり、その他の薬剤との内服機会に合わせて使っている(30歳代病院勤務医、消化器内科)
・NSAIDsを使うときには必ず併用する。安全でよい薬だと思う。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
添付文書
1.次記疾患の胃粘膜病変(胃粘膜糜爛、胃粘膜出血、胃粘膜発赤、胃粘膜浮腫)の改善:急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期。
2.胃潰瘍。
テプレノンとして150mgを1日3回に分けて食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).消化器:便秘、下痢、嘔気、口渇、腹痛、腹部膨満感。
2).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)。
3).精神神経系:頭痛。
4).過敏症:発疹、そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
5).その他:総コレステロール上昇、眼瞼発赤・眼瞼熱感、血小板減少。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(取扱い上の注意)
1.保管方法:防湿。使用期限内であっても開封後は早めに使用する。
2.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、テプレノンカプセル50mg「YD」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
(保管上の注意)
気密容器。
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