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セルベックスカプセル50mgの基本情報
基本情報
消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬
- アルサルミン
- プロマック
- ガストローム
- セルベックス
- ムコスタ
- 胃潰瘍
- 急性胃炎の胃粘膜病変の改善
- 急性胃炎の胃粘膜出血の改善
- 急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
- 急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
- 急性胃炎の胃粘膜びらんの改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜びらんの改善
- 通常成人、3カプセル(テプレノンとして150mg)を1日3回に分けて食後に経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2020年10月更新)
・昔からある薬で、他の保護薬との違いはあまりないように思うが、コストパフォーマンスがよく、副作用も経験ない。(50歳代その他、一般内科)
・防御機能に加えて粘膜修復作用も併せ持っているので、内視鏡で胃炎が認められたら使っている。(50歳代診療所勤務医、消化器内科)
・他の医師が処方したものをdo処方することが多いのでそうなっています。腎機能が落ちている患者にアルミニウムは使えませんが、幼児には液体のアルロイド、年長児には錠剤のムコスタやセルベックスを使うことが多いと思います。(60歳代病院勤務医、小児科)
・防御作用が強い。他薬との併用がしやすい。安い。ビタミンE配合。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年2月更新)
・小腸潰瘍への効果やEGFR−TKIの有害事象予防効果など、様々な効果も報告されていることから処方を続けています。(50歳代病院勤務医、呼吸器外科)
・相互作用が特になく、口当たりもよい。効果も悪くなく、患者さんも「あの胃薬をまたください」と言われる。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・分3で内服する製剤であり、その他の薬剤との内服機会に合わせて使っている(30歳代病院勤務医、消化器内科)
・NSAIDsを使うときには必ず併用する。安全でよい薬だと思う。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年6月更新)
・主にPPIやH2ブロッカーを処方していますが、使い慣れたテプレノンを中心に、アズノールやガスロンN、プロマックやムコスタを使い分けることもあります。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・飲みやすいから。特に、散剤は水なしでも飲めると言われた飲みやすさです。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・細粒は飲みやすいように味が付いているので、服薬を拒否する患者でも比較的飲んでもらえることが多く、頻用しています。(30歳代病院勤務医、一般内科)
・剤型が豊富で、患者のニーズに対応できる。(50歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年4月更新)
・細粒製剤が、少し甘くて飲みやすいと好評である。ストレス性胃炎にも有効な印象。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・最近処方例が少なくなっています。鎮痛薬投与時の消化管粘膜保護を目的に、あるいは老人に多い逆流性食道炎に、ジェネリックのランソプラゾールODを用いることが多くなりました。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・気休めかもしれないが、昔から使用しています。自分で飲んでも、飲まないときよりはいい印象です。PPIやH2ブロッカー投与するまでもない、単発処方の時は重宝しています。(50歳代病院勤務医、消化器内科)
・胃粘膜防除因子増強剤については、どれも大して効果は変わらないように感じます。H2ブロッカーやPPIなどを併用するのに使い慣れていて、副作用が少ないので使用しています。(60歳代病院勤務医、消化器内科)
・セルベックス細粒は、胃部症状に対して即効性も感じられる。(50歳代病院勤務医、上記以外の診療科)
・副作用なく、カプセルも細粒も飲みやすい製剤です。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・患者さんから「内服後に胃部の不快感が取れる」と言われ、処方希望が多い。(40歳代病院勤務医、脳神経外科)
添付文書
1). 次記疾患の胃粘膜病変(胃粘膜びらん、胃粘膜出血、胃粘膜発赤、胃粘膜浮腫)の改善:急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期。
2). 胃潰瘍。
通常成人、3カプセル(テプレノンとして150mg)を1日3回に分けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1%未満)便秘、下痢、嘔気、口渇、腹痛、腹部膨満感。
2). 肝臓:(0.1〜5%未満)AST上昇、ALT上昇。
3). 精神神経系:(0.1%未満)頭痛。
4). 過敏症:(0.1%未満)発疹、そう痒感。
5). その他:(0.1%未満)総コレステロール上昇、眼瞼発赤・眼瞼熱感、(頻度不明)血小板減少。
発現頻度は製造販売後調査を含む。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠中の投与を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
一般に、生理機能が低下していることが多い。
(適用上の注意)
14.2. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)
室温保存。
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