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プロテカジン錠5の基本情報
基本情報
胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬
- アルタット
- ガスター
- タガメット
- プロテカジン
- アシノン
- 麻酔前投薬
- 胃潰瘍
- 逆流性食道炎
- 急性胃炎の胃粘膜病変の改善
- 急性胃炎の胃粘膜出血の改善
- 急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
- 急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
- 急性胃炎の胃粘膜びらんの改善
- 十二指腸潰瘍
- 吻合部潰瘍
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
- 慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜びらんの改善
- 〈胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎〉通常、成人にはラフチジンとして1回10mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する
- なお、年齢・症状により適宜増減する
- 〈次記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期〉通常、成人にはラフチジンとして1回10mgを1日1回(夕食後または就寝前)経口投与する
- なお、年齢・症状により適宜増減する
- 〈麻酔前投薬〉通常、成人にはラフチジンとして1回10mgを手術前日就寝前及び手術当日麻酔導入2時間前の2回経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- 透析
- 注意
- 肝機能障害
- 腎機能障害
- 薬物過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年12月更新)
・腎機能障害があっても使いやすいH2ブロッカーとして昔はよく処方していた。現在はPPIを選ぶ事が多くなり、ほとんど処方しない。(50歳代開業医、糖尿病科)
・以前からよく使用している薬剤で、副作用も少ない印象がある。また他の薬剤と比べて、効果が劣るという印象はない。(40歳代病院勤務医、整形外科)
・腎臓専門医で腎不全の症例に処方することが多い。本剤は肝代謝なので、腎機能障害に応じた減量が必要ない。(60歳代診療所勤務医、腎臓内科)
・最近は処方頻度は減ったが、ラフチジンが最も使用しやすい。(50歳代病院勤務医、脳神経内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年5月更新)
・ガスターよりも、中枢神経系の副作用が少ないイメージがある。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・胃粘液分泌促進作用などもあり、粘膜防御因子増強剤を併用しなくて済む。ニザチジンも同じくらい処方している。こちらは唾液分泌促進作用や消化管運動賦活作用も期待して処方する。(50歳代開業医、一般内科)
・脳梗塞患者への使用においては、クロピドグレルとオメプラゾールとの併用を避けたいためにH2−blockerとしてラフチジンを用いている。H2−blockerの中での差異については強く意識したことはなく、院内採用ということで使用している。(20歳代病院勤務医、脳神経内科)
・酸分泌抑制作用に加えて、粘膜保護作用が高いと思われるため。(60歳代開業医、一般内科)
・OD錠で錠型も小型で内服しやすい。さらに効果も期待できる。(40歳代開業医、一般外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年4月更新)
・腎機能低下例に比較的安全に投与できる。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
・腎機能障害でも減量不要。高齢者で腎機能障害患者に他のH2ブロッカーが高用量入っていて意識レベル低下?を時々見る。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
・カプサイシン効果が期待できる.。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・蕁麻疹にも有効である。(50歳代診療所勤務医、皮膚科)
・高齢者に対するH2RAはせん妄リスクから躊躇されるのと、腎機能低下時の蓄積が懸念される。腎機能の面からいえば使いやすいのがプロテカジン。(30歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年12月更新)
・腎機能が低下した患者さんでも、用量の調節が不要な点。(40歳代開業医、一般内科)
・若い人には速効性があるファモチジンが良いと思うが、高齢者には不眠やせん妄などの中枢性副作用が怖くて処方しづらい。そのためラフチジンを投与する事が多い。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・肝排泄なので、腎機能低下症例にも比較的安全に使えるのが良い。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・剤形が小さく、飲みやすいと患者から評判が良い。(50歳代開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年7月更新)
・胃酸分泌抑効果だけでなく、胃粘液増加作用があるから。(40代病院勤務医、一般内科)
・粘液分泌促進作用を有するため、粘膜保護薬を併用しなくてよいのではないかと思い使用している。(40代病院勤務医、循環器内科)
・腎機能障害例にも通常量を処方できるから。(50代診療所勤務医、一般内科)
・腎機能に優しい。粘膜回復作用も期待できるので、放射線粘膜炎に使いやすい。(30代病院勤務医、放射線科)
・骨髄抑制の心配がほとんどないから。(50代病院勤務医、一般内科)
・選択肢として挙げられていたH2ブロッカーは全て処方経験があるが、プロテカジンが副作用の訴えが一番少ないから。(60代開業医、一般内科)
・カプサイシン感覚受容体を介した食欲増進作用があるとのことで、愛用しています。(50代病院勤務医、産科・婦人科)
・錠剤が小さく、飲みやすいから。(50代診療所勤務医、一般内科)
・ガスターを処方する機会が多かったのですが、市販されるようになったことで患者さんが嫌がる機会が増え、プロテカジンを出すことが増えました。(30代病院勤務医、消化器内科)
添付文書
1). 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎。
2). 次記疾患の胃粘膜病変(胃粘膜びらん、胃粘膜出血、胃粘膜発赤、胃粘膜浮腫)の改善:急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期。
3). 麻酔前投薬。
(効能又は効果に関連する注意)
重症<ロサンゼルス分類GradeC又はD>の逆流性食道炎に対する有効性及び安全性は確立していない。
〈胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎〉
通常、成人にはラフチジンとして1回10mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
〈次記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期〉
通常、成人にはラフチジンとして1回10mgを1日1回(夕食後または就寝前)経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
〈麻酔前投薬〉
通常、成人にはラフチジンとして1回10mgを手術前日就寝前及び手術当日麻酔導入2時間前の2回経口投与する。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):顔面蒼白、血圧低下、全身発赤、呼吸困難等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2. 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明)。
11.1.3. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(いずれも頻度不明)。
11.1.4. 肝機能障害(0.06%)、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔9.3肝機能障害患者の項参照〕。
11.1.5. 房室ブロック等の心ブロック(頻度不明)。
11.1.6. 横紋筋融解症(頻度不明)。
11.1.7. 間質性腎炎(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%未満)発疹、蕁麻疹、(頻度不明)そう痒。
2). 血液:(0.1〜5%未満)白血球数増加、白血球数減少、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、(頻度不明)好酸球上昇。
3). 肝臓:(0.1〜5%未満)ALT上昇、AST上昇、Al−P上昇、γ−GTP上昇、LDH上昇、T−Bil上昇、(0.1%未満)TTT上昇。
4). 腎臓:(0.1〜5%未満)尿タンパク異常、(0.1%未満)BUN上昇。
5). 精神神経系:(0.1〜5%未満)不眠、眠気、(0.1%未満)頭痛、めまい、(頻度不明)可逆性の錯乱状態、幻覚、意識障害、痙攣。
6). 循環器:(0.1〜5%未満)熱感、(0.1%未満)動悸、(頻度不明)顔面紅潮。
7). 消化器:(0.1〜5%未満)便秘、下痢、嘔気・嘔吐、食欲不振、(0.1%未満)硬便、腹部膨満感、(頻度不明)口渇。
8). その他:(0.1〜5%未満)血清尿酸値上昇、K低下、Cl上昇、浮腫、(0.1%未満)生理遅延、Na上昇、(頻度不明)女性化乳房、倦怠感。
(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
血液像、肝機能、腎機能等に注意すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 薬物過敏症の既往歴のある患者。
9.1.2. 透析患者:低用量から慎重に投与すること(透析患者では非透析時の最高血中濃度が健康人の約2倍に上昇することが報告されている)〔16.6.2参照〕。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:症状が悪化するおそれがある。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:症状が悪化するおそれがある〔11.1.4参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
用量あるいは投与間隔に留意するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(生理機能が低下しているため)〔16.6.1参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
本剤の投与が胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認のうえ投与すること。
(取扱い上の注意)
30℃相対湿度75%、白色蛍光灯(500lx)8時間照射及び16時間遮光の繰り返し保存条件下において、わずかに着色することが認められたため、開封後の保存に注意すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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