処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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ラックビー錠の基本情報
基本情報
腸内に乳酸菌などを補うことで腸内環境を整え、下痢、便秘、腹部膨満などの消化器症状を改善する薬
- ビオフェルミン
- ラックビー
- ミヤBM
- ビオスミン
- 腸内菌叢の異常の諸症状の改善
- 1日3〜6錠を3回に分割経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年10月更新)
・小児科ではウイルス性の胃腸炎がほとんどで、自然治癒が期待される。抗菌薬は使わないので、下痢がひどい場合は「腸内細菌も排出されてしまうので、復活を促すために」と説明している。(70歳代診療所勤務医、小児科)
・最初にビフィズス菌(配合)製剤を処方して、症状の変化を聞き、改善がないようであれば、ほかの製剤の処方を考える。(40歳代病院勤務医、リウマチ科)
・整腸作用も強力で、副作用もほとんどなく、また薬価が安いので、整腸薬が必要な患者さんに多く処方している。(60歳代診療所勤務医、産科・婦人科)
・知名度が高く安心感があるためか、他のものに比べて患者さん自身が「効果が高い」と感じている。(40歳代その他、上記以外の診療科)
・ラックビーは小児で体重換算で処方しやすい。他の薬との飲みあわせも問題なく使いやすい。(30歳代病院勤務医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年1月更新)
・エンテロノン−Rは抗生剤投与をしていなければ使用できないので、使いにくい。また、ミヤBMは院内採用されていない。結果的にラックビーの処方回数が多くなる。(50歳代病院勤務医、一般外科)
・錠剤のラックビーは服用しやすく有効である。(60歳代開業医、神経内科)
・多くの下痢・腹痛などの腹部症状はビフィズス菌製剤もしくは酪酸菌製剤で改善を見ており、コストも低く副作用も少ないので使いやすい。(50歳代病院勤務医、小児科)
・ミヤBMについては気に入っているのですが、院内で採用されていないので出す機会が少ないです。そのために採用されているラックビーとビオフェルミンが中心になっています。効果はなんとなくです。(50歳代病院勤務医、小児科)
・昔から使っている薬ですが、不足を感じたことはありません。もしかしたら内服しなくても同じかと思われますが、安い薬でありよく処方します。(60歳代診療所勤務医、消化器内科)
・多くの医療機関にて採用されているので、使用しています。ただ、抗生剤との併用が多いので、本当は影響を受けにくい酪酸菌製剤を使いたいものの、採用されていることが少ないので、やむなく断念しています。(30歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年9月更新)
・あまり差はないようにも思うのですが、習慣的にビフィズス菌製剤を使用しています。(60歳代診療所勤務医、一般外科)
・自分自身が過敏性腸症候群ぎみだが、ビフィズス菌製剤を飲むと改善する。(50歳代病院勤務医、精神科)
・大きな副作用がない点が良いです。患者さんの声を聴くと医療機関で貰うほうがより安価であると言われ、処方が多くなりました。(60歳代開業医、循環器内科)
・知名度が高く、処方すると患者さんが安心するから。しかしビオフェルミンの散剤は、飲みにくい、入れ歯に挟まると評判は良くない。(40歳代病院勤務医、一般外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年4月更新)
・抗菌薬投与後の腸内細菌の異常が推測される軽度の排便異常感に副作用を懸念せずに使用でき、患者から排便の正常化の反応もよい。(50代開業医、総合診療科)
・便秘や下痢といった便通異常の頻度は減少し、改善傾向がある。感染性腸炎の症状も軽度で済む。(60代開業医、一般内科)
・効果は他剤と比べ顕著に有効というわけではないのですが、錠剤もあり、選択しやすいため頻用しています。(40代診療所勤務医、産科・婦人科)
・患者のビフィズス菌への認知度はほぼ100%ですので処方しやすいです。(40代病院勤務医、眼科)
・抗菌薬の内服時は耐性乳酸菌製剤、非内服時はビフィズス菌製剤を使用しています。こうしないと保険で査定されます。(50代開業医、一般内科)
・使い慣れている。副作用もないので、子どもの時からビオフェルミン(市販の新ビオフェルミンS)は甘かったのでお菓子感覚で食べていました。うちの子どももお気に入りです。おなかが緩くなるとすぐに欲しがります。(40代開業医、整形外科)
添付文書
腸内菌叢の異常による諸症状の改善。
1日3〜6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ラックビー微粒Nの承認時の臨床試験及び再評価により報告された症例637例中、副作用報告されたものは腹部膨満感の2例(0.3%)であった。
1.過敏症:(頻度不明)発疹。
2.消化器:(0.1〜5%未満)腹部膨満感。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(取扱い上の注意)
本剤は生菌製剤であるので、吸湿に注意する。特に本剤をグラシン紙等の包材に分包して投薬する場合には、気密性の高い容器に入れ、湿度の低い場所に保存する。
(保管上の注意)
気密容器。
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