処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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イノリン吸入液0.5%の基本情報
基本情報
- 気管支喘息の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- 吸入器を用い、1回0.25〜0.5mL(トリメトキノール塩酸塩水和物として1.25〜2.5mg)を深呼吸しながら吸入させる
- 症状に応じて適宜吸入させる
副作用
注意事項
- 慎重投与
- 高血圧症
- 甲状腺機能亢進症
- 心疾患
- 糖尿病
- 注意
- キサンチン誘導体併用
- ステロイド剤併用
- 利尿剤併用
- カテコールアミン注射液を併用
- β刺激剤を併用
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- カテコールアミン製剤
- 不整脈
- エピネフリン
- 不整脈
- イソプロテレノール
- 不整脈
- カテコールアミン製剤
- 心停止
- エピネフリン
- 心停止
- イソプロテレノール
- 心停止
- キサンチン系薬剤
- 血清カリウム値が低下
- テオフィリン
- 血清カリウム値が低下
- 副腎皮質ホルモン剤
- 血清カリウム値が低下
- プレドニゾロン
- 血清カリウム値が低下
- 利尿剤
- 血清カリウム値が低下
- アミノフィリン製剤
- 血清カリウム値が低下
処方理由
添付文書
次記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解:気管支喘息。
吸入器を用い、1回0.25〜0.5mL(トリメトキノール塩酸塩水和物として1.25〜2.5mg)を深呼吸しながら吸入させる。症状に応じて適宜吸入させる。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
患者に対し、本剤の過度の使用により不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ、次の事項及びその他必要と考えられる注意を与える。
1.通常1回0.25〜0.5mLの用法・用量を守る。
2.発作が重篤で吸入液の効果が不十分な場合には、可及的速やかに医療機関を受診し治療を求める。
総症例689例中、副作用が報告されたのは47例(6.8%)で、主な副作用は心悸亢進(4.8%)、頭痛(1.2%)、熱感(0.6%)等であった(承認時〜1977年9月までの集計)。
1.重大な副作用
β2刺激剤により重篤な血清カリウム値低下が報告されている。また、キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用により、β2刺激剤による血清カリウム値低下作用が増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意する。特に、低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがあるので、このような場合には定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).循環器:(0.1〜5%未満)心悸亢進。
2).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、熱感。
3).消化器:(0.1〜5%未満)悪心。
4).過敏症:(頻度不明)発疹。
(慎重投与)
1.甲状腺機能亢進症の患者[交感神経刺激作用により甲状腺機能亢進症を悪化させる恐れがある]。
2.高血圧症の患者[交感神経刺激作用により高血圧症状を悪化させる恐れがある]。
3.心疾患のある患者[交感神経刺激作用により心拍数が増加し、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させる恐れがある]。
4.糖尿病の患者[交感神経刺激作用により糖代謝を促進し、血中グルコースを増加させる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止する。
2.過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがあり、特に発作発現時の吸入投与の場合には使用が過度になりやすいので注意する。また、カテコールアミン注射液を併用、β刺激剤を併用している場合も十分注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.カテコールアミン製剤(アドレナリン及びイソプレナリン等)[不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがあるので、併用する場合には過度の使用を避け、定期的に臨床症状を観察し、異常が認められた際には減量するなど適切な処置を行う(相加的に作用(交感神経刺激作用)を増強させる)]。
2.キサンチン誘導体(テオフィリン)、ステロイド剤(プレドニゾロン)、利尿剤(アミノフィリン)[血清カリウム値が低下する恐れがあるので、併用する場合には定期的に血清カリウム値を観察し、用量について注意する(相加的に作用(血清カリウム値の低下作用)を増強し、本剤はcAMPを活性化し、Na−Kポンプを刺激する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(保管上の注意)
冷所、開栓後は汚染防止のため、清潔に取扱う。
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