処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アイロミールエアゾール100μgの基本情報
基本情報
- 気管支喘息の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- 急性気管支炎の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- 小児喘息の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- 肺気腫の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- 肺結核の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- 慢性気管支炎の気道閉塞性障害の諸症状の緩解
- サルブタモールとして、1回200μg(2吸入)、小児1回100μg(1吸入)を吸入する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- 高血圧
- 甲状腺機能亢進症
- 心疾患
- 糖尿病
- 注意
- キサンチン誘導体併用
- ステロイド剤併用
- 利尿剤併用
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- カテコールアミン製剤
- 不整脈
- エピネフリン
- 不整脈
- イソプロテレノール
- 不整脈
- カテコールアミン製剤
- 心停止
- エピネフリン
- 心停止
- イソプロテレノール
- 心停止
- キサンチン系薬剤
- 血清カリウム値が低下
- テオフィリン
- 血清カリウム値が低下
- ジプロフィリン
- 血清カリウム値が低下
- 副腎皮質ホルモン剤
- 血清カリウム値が低下
- プレドニゾロン
- 血清カリウム値が低下
- ベタメタゾン
- 血清カリウム値が低下
- 利尿剤
- 血清カリウム値が低下
- フロセミド
- 血清カリウム値が低下
- ヒドロクロロチアジド
- 血清カリウム値が低下
- イプラトロピウム臭化物水和物<吸入>
- 急性閉塞隅角緑内障
処方理由
添付文書
次記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解:気管支喘息、小児喘息、肺気腫、急性気管支炎・慢性気管支炎、肺結核。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤は喘息発作に対する対症療法剤であるので、本剤の使用は発作発現時に限る。
サルブタモールとして、1回200μg(2吸入)、小児1回100μg(1吸入)を吸入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
患者又は保護者に対し、本剤の過度の使用により、不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ、次の事項及びその他必要と考えられる注意を与える。
成人1回2吸入、小児1回1吸入の用法・用量を守り(本剤は、通常3時間以上効果が持続するので、その間は次の吸入を行わない)、1日4回(原則として成人8吸入、小児4吸入)までとする。
1.注意:
1).患者には、添付の携帯袋に記載の患者用注意(アイロミールエアゾール100μgをお使いになる患者さんと保護者の方へ)の内容を説明の上、その携帯袋を必ず渡す。
2).本剤の1回投与(成人:2吸入、小児:1吸入)では、通常、3時間以上効果が持続するが、もし、効果が3時間持続しない場合には、医師に相談するよう指示し、過度に使用しないよう指導する。
2.吸入法:
1).アダプターの吸入口についているキャップをはずし、アルミ容器の底が上になるように持ち、よく振る。
2).十分に息をはき出した後、舌を下げ、のどを広げた状態にして、吸入口を唇又は歯で軽くくわえる。そして、口から息を大きく吸い込み始めると同時に、アルミ容器の底を1回強く押す(添付文書の図1)。なお、吸入口をくわえないで、口を開けたまま口から約4cm離した状態で吸入する方法もある(添付文書の図2)。
3).そのまま息を吸い続けた後、数秒間息をとめ、次いで吸入口を口からはずし、ゆっくりと息をはき出す。これで1吸入が終わる。
4).吸入が2吸入の場合は、最初の吸入終了後1分ほど間をおいて次の吸入を行う。
5).吸入終了後はうがいをする。
6).使用後はキャップをつける。
本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用
重篤な血清カリウム値の低下:β2−刺激剤により重篤な血清カリウム値低下が報告されている。また、キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用によりβ2−刺激剤による血清カリウム値低下作用が増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意する。更に、低酸素血症は、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがあるので、このような場合には、血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).過敏症:(頻度不明)発疹、血管浮腫、蕁麻疹、血圧低下[このような場合には投与を中止する]。
2).循環器:(頻度不明)心悸亢進、脈拍増加、血圧変動、不整脈。
3).精神神経系:(頻度不明)頭痛、振戦、落ち着きのなさ。
4).消化器:(頻度不明)悪心。
5).呼吸器:(頻度不明)気道刺激症状、気管支痙攣。
6).その他:(頻度不明)潮紅、浮腫、筋痙攣。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺ホルモンの分泌促進により症状を悪化させる恐れがある]。
2.高血圧の患者[α及びβ1−作用により血圧を上昇させる恐れがある]。
3.心疾患のある患者[β1−作用により症状を悪化させる恐れがある]。
4.糖尿病の患者[グリコーゲン分解作用により症状を悪化させる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の使用は、患者又は保護者が適正な使用方法について十分に理解しており、過量投与になる恐れのないことが確認されている場合に限る。
2.過度に使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こす恐れがあり、特に発作発現時の吸入投与の場合には、使用が過度になりやすいので、十分に注意する。
3.投与にあたっては、過度の使用を防止するために、用法・用量を正しく指導し、経過観察を十分に行う。用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、気道炎症の増悪が疑われ、本剤の効果が認められないままに過度の使用になる可能性があるので、本剤の投与を中止し、他の適切な治療法に切り替える。
4.発作が重篤で吸入投与の効果が不十分な場合には、可及的速やかに医療機関を受診し、治療を受けるよう注意を与える。
(相互作用)
併用注意:
1.カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン等)[不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがある(併用により交感神経刺激作用が増強される)]。
2.キサンチン誘導体(テオフィリン、ジプロフィリン等)、ステロイド剤(プレドニゾロン、ベタメタゾン等)、利尿剤(フロセミド、ヒドロクロロチアジド等)[血清カリウム値が低下する恐れがあるので、血清カリウム値をモニターするとともに、減量するなど注意する(併用により血清カリウム低下作用が増強される)]。
(高齢者への投与)
患者の状態を観察しながら慎重に投与する[一般に高齢者では生理機能が低下している]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている]。
(小児等への投与)
使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行う。
(過量投与)
1.徴候・症状:過量投与時にみられる最も一般的な症状は、一過性のβ−作用を介する症状であり、低カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値をモニターする。また、海外で本剤の高用量投与により、乳酸アシドーシスを含む代謝性アシドーシスが報告されているので、呼吸状態等、患者の状態を十分に観察する。
2.処置:過量投与時には、本剤の投与の中止を考慮し、心血管系症状(脈拍増加、心悸亢進等)がみられる患者では心臓選択性β−遮断剤の投与等の適切な処置を検討する(但し、β−遮断剤の使用にあたっては、気管支攣縮の既往のある患者では十分に注意する)。
(その他の注意)
外国において、ネブライザーによるサルブタモール硫酸塩とイプラトロピウム臭化物水和物<吸入>の併用を行った患者で、吸入液が眼に入った場合に急性閉塞隅角緑内障が現れたとの報告がある。
(取扱い上の注意)
1.患者には添付の携帯袋(患者用使用説明書)を渡し、使用方法を指導する。
2.よく振ってから使用する。
3.専用のアダプターを使用する。
4.初回使用時のみ4回予備噴霧を行う(なお、予備噴霧は顔に向けて行わない)。
5.アダプターは、少なくとも週1回流水か温湯で十分に洗浄し、乾燥させた後、清潔に保管する(洗浄・乾燥が不十分だと噴霧不良の原因となる)。
6.アルミ容器は濡らさない(噴射口がつまる原因となる)。
7.アルミ容器は火中に投じない。
8.地方自治体により定められたアルミ容器の廃棄処理法に従う。
9.アルミ容器に穴を開けるときは空にしてから開ける。
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