処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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アプネカット経口液10mgの基本情報
基本情報
- 未熟児無呼吸発作
- 早産・低出生体重児における原発性無呼吸
- テオフィリンとして、初回投与量を4〜6mg/kg(本剤1〜1.5mL/kg)、維持投与量2〜6mg/kg/日(本剤0.5〜1.5mL/kg/日)を1日2〜3回に分けて、経口投与する
- なお、臨床症状、血中濃度に応じて適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 重篤な副作用
- 慎重投与
- 肝障害
- 急性腎炎
- 痙攣
- 重篤な心筋障害
- 腎障害
- 発熱
- キサンチン系薬剤を投与されていた母体から生まれた
- キサンチン系薬剤を投与されている授乳婦から授乳されている
- うっ血性心不全
- 注意
- 二次性無呼吸
- 慎重投与
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 慎重投与
- キサンチン系薬剤を投与されていた母体から生まれた
- キサンチン系薬剤を投与されている授乳婦から授乳されている
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- キサンチン系薬剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- アミノフィリン製剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- コリンテオフィリン
- 過度の中枢神経刺激作用
- ジプロフィリン
- 過度の中枢神経刺激作用
- カフェイン
- 過度の中枢神経刺激作用
- 中枢興奮剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- エフェドリン塩酸塩
- 過度の中枢神経刺激作用
- エフェドリン含有製剤
- 過度の中枢神経刺激作用
- β−刺激剤
- 低カリウム血症
- 塩酸イソプロテレノール
- 低カリウム血症
- 塩酸クレンブテロール
- 低カリウム血症
- 塩酸ツロブテロール
- 低カリウム血症
- 硫酸テルブタリン
- 低カリウム血症
- プロカテロール塩酸塩水和物
- 低カリウム血症
- β−刺激剤
- 心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強
- 塩酸イソプロテレノール
- 心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強
- 塩酸クレンブテロール
- 心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強
- 塩酸ツロブテロール
- 心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強
- 硫酸テルブタリン
- 心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強
- プロカテロール塩酸塩水和物
- 心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強
- ハロタン
- 不整脈等の副作用が増強
- ハロタン
- テオフィリン血中濃度が上昇
- 塩酸ケタミン
- 痙攣
- シメチジン
- テオフィリンの中毒症状
- メキシレチン塩酸塩
- テオフィリンの中毒症状
- 塩酸プロパフェノン
- テオフィリンの中毒症状
- アミオダロン塩酸塩
- テオフィリンの中毒症状
- エノキサシン水和物
- テオフィリンの中毒症状
- ピペミド酸水和物
- テオフィリンの中毒症状
- シプロフロキサシン
- テオフィリンの中毒症状
- ノルフロキサシン
- テオフィリンの中毒症状
- トスフロキサシントシル酸塩
- テオフィリンの中毒症状
- メシル酸パズフロキサシン
- テオフィリンの中毒症状
- プルリフロキサシン
- テオフィリンの中毒症状
- エリスロマイシン
- テオフィリンの中毒症状
- クラリスロマイシン
- テオフィリンの中毒症状
- ロキシスロマイシン
- テオフィリンの中毒症状
- チアベンダゾール
- テオフィリンの中毒症状
- チクロピジン塩酸塩
- テオフィリンの中毒症状
- ベラパミル
- テオフィリンの中毒症状
- ジルチアゼム
- テオフィリンの中毒症状
- フルボキサミンマレイン酸塩
- テオフィリンの中毒症状
- フルコナゾール
- テオフィリンの中毒症状
- ジスルフィラム
- テオフィリンの中毒症状
- デフェラシロクス
- テオフィリンの中毒症状
- アシクロビル
- テオフィリンの中毒症状
- 塩酸バラシクロビル
- テオフィリンの中毒症状
- インターフェロン
- テオフィリンの中毒症状
- イプリフラボン
- テオフィリンの中毒症状
- シクロスポリン
- テオフィリンの中毒症状
- アロプリノール
- テオフィリンの中毒症状
- ザフィルルカスト
- テオフィリンの中毒症状
- ザフィルルカスト
- 血中濃度を低下
- リファンピシン類
- テオフィリンの効果が減弱
- フェノバルビタール
- テオフィリンの効果が減弱
- ランソプラゾール
- テオフィリンの効果が減弱
- リトナビル
- テオフィリンの効果が減弱
- リファンピシン類
- テオフィリン血中濃度が低下
- フェノバルビタール
- テオフィリン血中濃度が低下
- ランソプラゾール
- テオフィリン血中濃度が低下
- リトナビル
- テオフィリン血中濃度が低下
- フェニトイン
- テオフィリン血中濃度が低下
- カルバマゼピン
- テオフィリン血中濃度が低下
- フェニトイン
- テオフィリン及び相手薬の効果が減弱
- カルバマゼピン
- テオフィリン及び相手薬の効果が減弱
- フェニトイン
- 血中濃度の低下
- カルバマゼピン
- 血中濃度の低下
- ジピリダモール
- 作用を減弱
- ラマトロバン
- 血中濃度が上昇
- リルゾール
- 作用を増強<副作用発現>
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
- カフェインを含むもの<コーヒー、日本茶、紅茶、コーラ、チョコレート など>
処方理由
添付文書
早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤は原発性無呼吸に対する治療薬であるので、本剤投与前に二次性無呼吸の除外診断を行う。二次性無呼吸を呈する患者には、原疾患に応じ適切な処置を行う。
テオフィリンとして、初回投与量を4〜6mg/kg(本剤1〜1.5mL/kg)、維持投与量2〜6mg/kg/日(本剤0.5〜1.5mL/kg/日)を1日2〜3回に分けて、経口投与する。なお、臨床症状、血中濃度に応じて適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
アミノフィリン水和物の静脈内投与から切り替える場合は、維持投与量から開始する。適宜増減の際にはテオフィリン有効血中濃度の上限である15μg/mLを超えないよう注意する。また、血中濃度の上限付近でも治療に反応しない場合は、投与を中止し、他の治療法への切り替えを考慮する。
使用実態下における安全性及び有効性に関する調査(調査期間:2006年10月17日〜2009年3月31日)において、安全性解析対象症例205症例中、9例(4.4%)に10件の副作用が認められた。その内訳は、腹部膨満5件(2.4%)、嘔吐1件(0.5%)、高ビリルビン血症1件(0.5%)、頻脈1件(0.5%)、代謝性アシドーシス1件(0.5%)、血中ビリルビン増加1件(0.5%)であった。
国内外で早産・低出生体重児の原発性無呼吸にキサンチン系薬剤を投与した症例で、文献上、次の有害事象が報告されているが、因果関係については明らかになっていない。次のような副作用が現れた場合には症状に応じて使用を中止するなど適切な処置を行う:壊死性腸炎、痙攣、高血糖、脳室内出血、未熟児網膜症、動脈管開存症、心機能不全、低ナトリウム血症、興奮、頻脈、嘔吐、腹部膨満、コーヒー残渣様物質、尿蛋白、尿糖、慢性肺疾患、気胸・間質性肺気腫、低カルシウム血症。
次の副作用は、他のキサンチン系薬剤で報告されており、早産・低出生体重児でも発現する可能性がある。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシーショック(蕁麻疹、蒼白、発汗、血圧低下、呼吸困難等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).痙攣又は譫妄、昏睡等の意識障害が現れることがあるので、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行う。
3).痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行う。
4).横紋筋融解症が現れることがあるので、脱力感、筋肉痛、CK上昇(CPK上昇)等に注意し、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意する。
5).消化管潰瘍等による消化管出血(吐血、下血等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).赤芽球癆が現れることがあるので、貧血が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
7).肝機能障害(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)等)、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
8).頻呼吸、高血糖症が現れることがある。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹、そう痒感、蕁麻疹、紅斑(多形滲出性紅斑等)、固定薬疹。
2).精神神経系:頭痛、不眠、神経過敏(興奮、不機嫌、いらいら感)、不安、眩暈、耳鳴、振戦、しびれ、不随意運動、筋緊張亢進。
3).循環器:顔面潮紅、動悸、頻脈、顔面蒼白、不整脈(心室性期外収縮等)。
4).消化器:悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、腹部膨満感、消化不良(胸やけ等)、しゃっくり。
5).泌尿器:蛋白尿、頻尿。
6).代謝異常:血清尿酸値上昇、CK上昇(CPK上昇)。
7).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇、LDH上昇、γ−GTP上昇。
8).血液:貧血、好酸球増多。
9).その他:むくみ、倦怠感、関節痛、四肢痛、胸痛、発汗、低カリウム血症、鼻出血、しびれ(口しびれ、舌周囲しびれ)。
(禁忌)
本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.重篤な心筋障害等のある患者[心筋刺激作用を有するため症状を悪化させることがある]。
2.痙攣の既往歴のある患者[痙攣を誘発することがある]。
3.急性腎炎の患者[腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加する恐れがある]。
4.腎障害のある患者[テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、血中濃度測定等の結果により減量する]。
5.うっ血性心不全の患者[テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、血中濃度測定等の結果により減量する]。
6.肝障害のある患者[テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、血中濃度測定等の結果により減量する]。
7.発熱している患者[テオフィリン血中濃度上昇や痙攣等の症状が現れることがある]。
8.キサンチン系薬剤を投与されていた母体から生まれた患者[テオフィリンは胎盤を通過することから、血中濃度測定等の結果により減量する]。
9.キサンチン系薬剤を投与されている授乳婦から授乳されている患者[テオフィリンは乳汁に移行することから、血中濃度測定等の結果により減量する]。
(重要な基本的注意)
1.テオフィリンによる副作用の発現はテオフィリン血中濃度の上昇に起因する場合が多いため、副作用が発現した場合、投与量を変更する場合もしくは変更した場合、慎重投与に該当する患者に投与する場合についてテオフィリン血中濃度を測定することが望ましい(投与にあたっては副作用の発現に注意しながら慎重に投与し、副作用が発現した場合には減量又は投与を中止する)。
2.早産・低出生体重児はクリアランスが児によって大きく異なる。また同一の児でも生後日数とともにクリアランスが変動することから、臨床症状に応じて投与量を調節することが望ましい。
(相互作用)
早産・低出生体重児では、小児・成人と比較してテオフィリンは未変化体のまま腎から排泄される割合が高く、テオフィリンクリアランスに関与する代謝の割合は低い。薬物代謝酵素に影響を与える薬剤との併用においては、小児・成人と比較してテオフィリン血中濃度への影響は少ないと考えられる。小児・成人で報告されている他のキサンチン系薬剤の相互作用を次に示すので、これら薬剤の併用にも注意する。
併用注意:
1.他のキサンチン系薬剤(アミノフィリン水和物、コリンテオフィリン、ジプロフィリン、カフェイン水和物等)、中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩、マオウ等)[過度の中枢神経刺激作用が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(併用により中枢神経刺激作用が増強される<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
2.交感神経刺激剤(β刺激剤)(イソプレナリン塩酸塩、クレンブテロール塩酸塩、ツロブテロール塩酸塩、テルブタリン硫酸塩、プロカテロール塩酸塩水和物等)[低カリウム血症、心・血管症状<頻脈・不整脈等>等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(心刺激作用をともに有しており、β刺激剤の作用を増強するためと考えられるが、低カリウム血症の増強についての機序は不明である<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
3.ハロタン[不整脈等の副作用が増強することがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(テオフィリンとハロタンの心臓に対する作用の相加又は相乗効果と考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)、また、ハロタンとの連続併用によりテオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(テオフィリンとハロタンの心臓に対する作用の相加又は相乗効果と考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
4.ケタミン塩酸塩[痙攣が現れることがあるので、痙攣の発現に注意し、異常が認められた場合には抗痙攣剤の投与など適切な処置を行う(痙攣閾値が低下するためと考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
5.シメチジン、メキシレチン塩酸塩、プロパフェノン塩酸塩、アミオダロン塩酸塩、エノキサシン水和物、ピペミド酸水和物、塩酸シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、トスフロキサシントシル酸塩水和物、パズフロキサシンメシル酸塩、プルリフロキサシン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、チアベンダゾール、チクロピジン塩酸塩、ベラパミル塩酸塩、ジルチアゼム塩酸塩、フルボキサミンマレイン酸塩、フルコナゾール、ジスルフィラム、デフェラシロクス[テオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(肝薬物代謝酵素が阻害され、テオフィリンクリアランスが低下するため、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
6.アシクロビル、バラシクロビル塩酸塩、インターフェロン、イプリフラボン、シクロスポリン、アロプリノール[テオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(テオフィリン血中濃度の上昇によると考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
7.ザフィルルカスト[テオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行い、また、ザフィルルカストの血中濃度を低下させることがある(肝薬物代謝酵素が阻害され、テオフィリンクリアランスが低下するため、テオフィリン血中濃度が上昇すると考えられるが、ザフィルルカストの血中濃度低下についての機序は不明である<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
8.リファンピシン、フェノバルビタール、ランソプラゾール、リトナビル[テオフィリンの効果が減弱することがあり、テオフィリン血中濃度が低下することがあるので、適切な処置を行う(肝薬物代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
9.フェニトイン、カルバマゼピン[テオフィリン及び相手薬の効果が減弱することがあり、テオフィリン血中濃度が低下することがあるので、適切な処置を行い、また、相手薬の効果減弱や血中濃度の低下に注意する(肝薬物代謝酵素の誘導によりテオフィリンクリアランスが上昇するため、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
10.ジピリダモール[ジピリダモールの作用を減弱させることがある(アデノシン拮抗作用による<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
11.ラマトロバン[ラマトロバンの血中濃度が上昇することがある(ラマトロバンの血中濃度上昇についての機序は不明である<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
12.リルゾール[リルゾールの作用を増強<副作用発現>する恐れがある(in vitro試験でリルゾールの代謝を阻害することが示唆されている<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
13.タバコ[禁煙<禁煙補助剤のニコチン製剤使用時を含む>によりテオフィリンの中毒症状が現れることがあるので、副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う(喫煙により肝薬物代謝酵素が誘導され、テオフィリンクリアランスが上昇し、テオフィリン血中濃度が低下すると考えられ、また、禁煙により血中濃度が上昇すると考えられる<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
14.セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている<他のキサンチン系薬剤の相互作用>)]。
(過量投与)
1.症状:早産・低出生体重児においては、過量投与によりテオフィリン血中濃度が高値になると、血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(嘔吐、下痢)や精神神経症状(興奮、痙攣、昏睡、振戦)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、血圧低下、心不全)、低カリウム血症、低ナトリウム血症、高血糖、呼吸促進等の中毒症状が発現しやすくなる。一方、小児・成人においては、過量投与により消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、譫妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症、その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる(なお、軽微な症状から順次発現することなしに重篤な症状が発現することがある)。
2.処置:過量投与時の処置には、テオフィリンを除去する方法と、出現している中毒症状に対する対症療法があり、消化管内に残存するテオフィリンの除去として、胃洗浄、活性炭の経口投与等があり、血中テオフィリンの除去として活性炭を吸着剤とした血液灌流、血液透析、交換輸血等がある(なお、テオフィリン血中濃度が低下しても、組織に分布したテオフィリンにより血中濃度が再度上昇することがある)。
1).過量投与時で、痙攣の発現がある場合:気道を確保し、酸素を供給しながら、必要に応じて抗痙攣薬等(ジアゼパム静注等)の処置を行う。
2).過量投与時で、不整脈の発現がある場合:不整脈治療として、抗不整脈薬の投与等適切な処置を行う。
(適用上の注意)
1.保存時:開封後はできるだけ速やかに使用する。一部を使用した残液は、細菌汚染の恐れがあるので使用しない(本剤は保存剤を含有していない)。
2.投与経路:経口用であるため血管内に投与しない。
3.投与時:
1).アミノフィリン水和物の静脈内投与から本剤に切り替える場合は、投与量を変更する必要はない(アミノフィリン水和物はテオフィリンを80%含有するが、早産・低出生体重児にテオフィリンを経口投与したときの生物学的利用率は80%程度であると報告されている)。
2).過量投与を避けるため、予め余分な薬液を排出後、投与することが望ましい。
3).本剤は冷所で保存した場合、過飽和となるため、結晶を析出することがあるので、析出した場合は温める等の操作を行い、溶解させた後に使用する。
(取扱い上の注意)
1.シリンジが破損する恐れがあるため、強い衝撃を避ける。
2.ブリスター包装内は滅菌されているので使用直前まで開封しない。また、開封後は速やかに使用する。
3.開封後の使用は1回限りとし、使用済みシリンジは速やかに廃棄し、再使用しない。
4.ブリスター包装の内側に水滴が付着しているものや薬液の漏出があるものは使用しない。
5.注射筒が破損又は薬液が変色しているものは使用しない。
6.キャップ(ゴム栓)が破損又は外れているものは使用しない。
(アプネカット経口液10mgの使用方法)
1.ブリスター包装(シリンジを覆っている袋)のゴム栓側の未シール部から剥離して開封する。
2.ゴム栓をつまんで回しながら引き抜く。
3.予め、投与すべき薬液をシリンジ内に残し、余分な薬液を排出する。
4.シリンジを経腸栄養チューブに装着し、再度、用法・用量を確認の上、使用する。
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