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アスベリン錠10の基本情報
基本情報
咳を抑え、痰を吐き出しやすくするなどにより気管支炎などによる呼吸器症状を和らげる薬
- レスプレン
- アスベリン
- サリパラ液
- 咽喉頭炎の喀痰喀出困難
- 咽喉頭炎の咳嗽
- 感冒の喀痰喀出困難
- 感冒の咳嗽
- 気管支拡張症の喀痰喀出困難
- 気管支拡張症の咳嗽
- 急性気管支炎の喀痰喀出困難
- 急性気管支炎の咳嗽
- 上気道炎の喀痰喀出困難
- 上気道炎の咳嗽
- 肺炎の喀痰喀出困難
- 肺炎の咳嗽
- 肺結核の喀痰喀出困難
- 肺結核の咳嗽
- 鼻カタルの喀痰喀出困難
- 鼻カタルの咳嗽
- 慢性気管支炎の喀痰喀出困難
- 慢性気管支炎の咳嗽
- チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する
- 小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(チペピジンクエン酸塩5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(チペピジンクエン酸塩10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(チペピジンクエン酸塩15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する
- なお、年齢・症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年2月更新)
・滅多に使わなくなったが、小児科なので副作用のないものを選んでいる。その意味ではアスベリンは経験も多く、安心して使っている。時に尿がオレンジ色になるようだが、それ以外に気になるところはない。(60歳代病院勤務医、小児科)
・作用と副作用の点から、一番無難な薬剤ではないかと思います。リン酸コデインは効果は確実ですが、便秘や嘔気などの副作用が強く出てしまう患者さんもある程度いて、なかなか難しい薬剤だと思います。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・去痰作用もあり、副作用もあまりなく、上気道炎などによく用いています。なかなか効かないときは症状に合わせて麦門冬湯や小青竜湯などを組み合わせています。(30歳代診療所勤務医、総合診療科)
・小児科ではアスベリン以外を処方することはあまりないです。むしろアスベリンすら処方しない先生が主流になってきている印象です。(30歳代病院勤務医、小児科)
・ドライシロップがあり小児にも処方できる。鎮咳だけでなく去痰作用もあるのが良い。(30歳代診療所勤務医、耳鼻咽喉科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年6月更新)
・昔から使い慣れていて、大きな副反応の経験もなく、高齢者にも処方しやすいです。(60歳代病院勤務医、腎臓内科)
・小児は圧倒的にアスベリン、成人はリンコデ、フスコデ、メジコンなど。(40歳代病院勤務医、救急科)
・剤形が豊富で、効果も味も悪くない。尿が褐色化する副反応が問題。(60歳代病院勤務医、小児科)
・鎮咳作用と去痰作用も有しているので処方しやすいです。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・小児科では最もよく使われていると思います。(30歳代病院勤務医、小児科)
添付文書
次記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難:感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症。
チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(チペピジンクエン酸塩5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(チペピジンクエン酸塩10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(チペピジンクエン酸塩15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
総症例2,006例中、副作用が報告されたのは86例(4.3%)で、主な副作用は食欲不振22例(1.1%)、便秘11例(0.5%)等であった(承認時〜1985年6月までの集計)。
1.重大な副作用
咳嗽、腹痛、嘔吐、発疹、呼吸困難等を伴うアナフィラキシー様症状(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).精神神経系:(0.1〜5%未満)眠気、不眠、眩暈、(頻度不明)興奮。
2).消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、便秘、口渇、胃部不快感・胃部膨満感、軟便・下痢、悪心、(頻度不明)腹痛。
3).過敏症:(0.1〜5%未満)そう痒感、(頻度不明)発疹。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊婦への投与に関する安全性は確立していない]。
(過量投与)
1.症状:過量投与により、眠気、眩暈、興奮、譫妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等が現れることがある。
2.処置:過量投与により、興奮が激しい場合は、必要に応じてアモバルビタールナトリウムかペントバルビタールナトリウムを静注する。過量投与により、眠気、眩暈、興奮、譫妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等が現れた場合は、必要に応じて前記の内服薬(アモバルビタール、ペントバルビタールカルシウム)を投与するか、10%フェノバルビタールの筋注ないし皮下注又はジアゼパムを筋注する。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
本剤の代謝物により、赤味がかった着色尿がみられることがある。
(保管上の注意)
開封後は光を避けて保存(遮光した気密容器)。
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